ラブライブ!side “M” お兄ちゃんは魔法使い 作:真仁
上手くキャラを動かせる事が出来るかはまだ不安ですが・・・
束が母親からの手紙を読んでいるその頃、束に目覚ましの電撃を喰らって送り出された高坂家の長女、高坂穂乃果はなんとか遅刻を免れ無事に学校に到着、自分のクラスの教室に向かい歩いていた。
穂乃果「それでさ、お兄ちゃんたらヒドイんだよ。寝ている穂乃果の足にいきなりビリビリ!ってやるんだよ!」
穂乃果は自分の足を指差しながら一緒に登校してきた幼馴染2人に愚痴をこぼしていた。
海未「それはあなたが遅刻寸前になるまで寝ていて中々起きないからでしょう。起こす側や待っている人の身にもなってみてください」
2人の内の1人おろした黒髪が特徴的な少女、園田海未が嗜める。
ことり「でも・・・ビリビリはちょっとコワイ・・・かな?」
もう1人の幼馴染である南ことりも苦笑しながら聞いている
穂乃果「おーばーどらいぶ?っていうんだって」
海未「一体何を言ってるんですかあなたは・・・」
3人がそんな話をしながら歩いていると廊下の一角に人集りが出来ているのを発見する。
海未「何でしょうか?」
穂乃果「行ってみよう!」
人集りの中に加わった3人。注目はどうやら壁に張り出された紙に集まっているらしく3人は内容を見ようと更に歩を進める。そこに書かれていた内容は・・・
ことり「音ノ木坂学院が・・・」
海未「廃校・・・?」
穂乃果「そんな・・・」
余程ショックだったのか穂乃果はその場に倒れてしまう。
海未「穂乃果!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
一方その頃、穂乃果の実家である和菓子屋「穂むら」では
束「よし、陳列終了」
穂乃果母「ありがとう。それが終わったらお昼休みに入っていいからね」
束「わかりました」
束は普段は穂むらの従業員として働いている。この日も午前の仕事を終えて自室に戻っていた。
束「とは言ったものの・・・魔力憑きなんてどう見つければいいんだか・・・」
既に魔法式を解読し覚えてしまった為ただの紙切れになった解呪法の紙を眺めながら呟く。
束「まぁジッーとしててもドーにもなんねぇか・・・」
そう言って束は自室を出ると穂乃果の母に少し出かける事を伝える。
穂乃果母「ちょうど良かった。だったらついでにコレをここの住所まで届けてくれない?」
束「りょーかいッス」
紙袋を受け取った束はメモに記された住所に向かうのだった。
場所は変わり音ノ木坂学院
穂乃果「いやー今日もパンが美味い!」
学院内にある中庭で朝に束が入れたものと思われるパンを美味しそうに食べる穂乃果。
ことり「いきなり倒れちゃうからビックリしちゃったよ〜」
穂乃果「いやー廃校になったら別の学校に行く為にまた勉強しなきゃいけないと思っちゃって」
海未「少なくとも在校生の、今の一年生が卒業するまでは学校は無くなりませんよ」
ことり「でもそうなったら今の一年生には後輩が出来なくなっちゃうんだよね・・・」
「ちょっといいかしら?」
そんな話を3人がしていると2人の女生徒が話しかけてくる
穂乃果「えーと、誰?」
絵里「生徒会長の絢瀬絵里です。・・・悪いけど用があるのはあなたじゃなくてそちらの南さんの方なの」
ことり「私・・・ですか?」
絵里「あなた、確か理事長の娘さんだったわよね?廃校の事で何か聞いたりしてないかしら?」
ことり「すみません・・・私も今日初めて知ったので・・・」
絵里「そう・・・ならいいわ。ありがとう」
穂乃果「あの!音ノ木坂、本当に廃校になっちゃうんですか⁉︎」
絵里「・・・あなたには関係ないわ」
それだけ言って絵里は言ってしまうのだった・・・。
束「佐々木ポンポコデリバリーは・・・っと、此処か」
頼まれた預かり物を届けにきた束。街は変わった様子は特に無くいつも通りであった。応対に出た赤いジャケットの男性に荷物を渡すと外に出る。
束(なんかあの赤ジャケのおじさん?とは話が合いそうな気がするなぁ)
なんて考えながら届け先を後にする。ふとスマホの時計に目をやる。
束「そろそろ穂乃果達が帰ってくる時間か・・・。まぁ特に街に変わった様子はないしそんな簡単に出てくる訳ないか」
帰路に着こうとする束すると何か叫び声の様な音が聞こえてくる。
束「?なんだこの声?」
叫び声は近づいているのか段々ハッキリ聞こえてくるようになりそして・・・
穂乃果「助けてぇぇぇぇっ⁉︎」
次の瞬間自転車に乗った穂乃果が物凄い速さで束の目の前を駆け抜けていった・・・。
束「・・・アイツ何やってんの⁉︎」
特撮系の小ネタ多めですね・・・
作中に登場する名詞や人物はあくまで小ネタなので特に深く関わる事はないです