ラブライブ!side “M” お兄ちゃんは魔法使い   作:真仁

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真面目な話が終わったので一年生組メインの日常編です。
タイトルの通りライダーネタです。
原作関係なく自由に書けるって素晴らしい



幕間 レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!What's The game⁉︎ その1 “fromオリジナル”

花陽達一年生組がμ’sに加入して数日が経った。今日は仮部室(束の部屋)で話し合いを行う為、花陽、凛、真姫の3人は束に連れられて穂むらに来る事になった。

因みに穂乃果達は後から来る事になっている。なんでも穂乃果の数学の小テストの結果が(かなり)悪かったらしく、また放課後に残って補習を受けているのでそれに付き合っているそうだ。

束「ただいまー」

雪穂「あ、束兄ちゃん。おかえりー」

束が帰宅すると居間から穂乃果の妹の雪穂が声をかける。

雪穂「お母さんがおやつ戸棚にあるって」

束「あー、後でもらうよ。知り合いが一緒に来てるからそのまま二階行くわ」

そう言って束は玄関の方へ手招きをした後、二階に上がっていった。その後に続いて3人も居間の前を通り階段へ向かう。

花陽「お、お邪魔します・・・」

凛「お店の中に入るなんて初めてだにゃー!」

真姫「ふーん、意外と中は広いのね」

居間の前を通過した3人を見た雪穂は・・・

雪穂「お、お母さーん!束兄ちゃんが知らない女の子を3人も部屋に連れ込んだー!」

束「誤解を招く言い方はやめろぉぉぉっ!」

 

 

 

仮部室(束の部屋)

真姫「いつもあんな感じなの?」

束「俺だって別に好きであんな扱い受けてる訳じゃねぇよ・・・。俺ってそんなに信用無いの?」

真姫「無いわね」

凛「無いにゃ」

花陽「無いです」

束「は、花陽ちゃんまで・・・」

女性陣からの散々な評価に落ち込む束。

真姫「そんなどうでもいい事より今は次の活動についてよ」

束「どうでもいいって・・・」

花陽「スクールアイドルというからには学校内である程度は活動をしないといけないもんね」

凛「入部してからずっとランニングや筋トレばかりで飽きたにゃ〜」

束「まぁ基礎体力は大事だし、無駄になる事はないけどな。確かにそれだけやっててもモチベーションは上がらないか・・・」

その時、束の携帯が鳴る。

束「はいもしもし。ああ、海未ちゃん?・・・そっか。わかった」

そう言って束は携帯を切る。

花陽「海未先輩からですか?」

束「ああ、なんでも穂乃果の補習がまだ終わりそうにないから今日の話し合いは日を改めましょうって事らしい」

凛「えぇ〜⁉︎」

真姫「ま、確かに私達だけじゃ決められないものね。にしても・・・部長がそんなんで大丈夫なの?」

束「大丈夫!・・・だと思う・・・多分・・・」

真姫「言うんなら自信持って言いなさいよ・・・」

凛「じゃあ今日はもう解散?」

花陽「そういう事になる・・・かな?」

束は少し考えた後いきなり立ち上がる。

花陽「ど、どうしたんですか?」

束「せっかく集まったんだ。何かしないと勿体無いだろ?」

真姫「でも何が出来るって言うのよ?」

束「何も練習や話し合いばかりがやる事じゃないだろ?」

一年生組「?」

 

 

 

 

花陽「ここって・・・」

真姫「ゲームセンター?」

4人は穂むらを出て秋葉原にあるゲームセンターに来ていた。放課後の時間である事もあってか学生の姿も多い。

凛「ここで一体何をするんだにゃ?」

束「遊ぶんだよ」

花陽「遊ぶ・・・だけですか?」

束「遊ぶだけだ。ほら、花陽ちゃんと凛ちゃんは幼馴染だけど、俺や真姫ちゃんなんかは会って日も浅いだろ?お互いの事を知るのも大切だから今日はレクリエーションで親睦を深めようってわけ」

花陽「確かにグループである以上、仲間同士の連携は大事ですからね」

真姫「まぁ言ってる事はわかるけど・・・」

凛「じゃあ思いっきり遊ぶにゃー!」

凛はそう言ってゲームセンターの中に走っていく。

花陽「あ!凛ちゃん待って〜!」

花陽も慌てて後を追いかける。残された束と真姫。

束「やっぱこうゆう所はあまり来ないのか?」

真姫「まぁね。・・・でも部活だっていうんなら行かなきゃいけないでしょ」

そう言いながら店内に入る真姫は店内にあるゲーム筐体などをキョロキョロ見回しており、まるで珍しいものを見るようであった。どうやら興味はあるようだ。

束「やれやれ・・・素直じゃないねぇ・・・」

苦笑しながら束も3人の後を追いかける。

 

 

 

3人はゲームセンター内のゲームを色々見て回る。遊ぶゲームの種類は特に決まりはないがなるべく対戦や協力プレイが出来るものが望ましいという事だけ伝えておいた。

その結果・・・

凛「お兄さん!これで勝負だにゃあ!」

束「俺かよ⁉︎」

凛はサムライのような風貌のロボットがスポンジ製の剣を持って立っているゲームを指差す。

束「『ギリギリチャンバラ』か・・・」

『ギリギリチャンバラ』とはプレイヤーの反射速度を競うゲームで簡単に言えば、サムライ型ロボットの振り下ろす剣を受け止めるか食らう前に攻撃するかで対処するゲームである。

当然、食らう前に攻撃できた方が高いスコアが狙えるがレベルが上がるにつれて振り下ろす速度も上がる為、ハイスコアを狙うのはかなり困難になる。

束(無難に勝ちに行くなら高レベルでは防御に徹するのが定石だが・・・。凛ちゃんなら反応出来てもおかしくはないか・・・。上手い事自分のフィールドに持ってきたな)

凛「じゃあ凛から行くよ?」

凛はコインを入れてフェンスの中に入ると中に置いてある

ヘルメットを被り、プレイヤー用のスポンジ製の剣を持つ。準備が出来たのを確認し、ロボット、チャンバラゲーマーが動き出す。

『ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ〜♪』

特徴的な音楽と共にゲームが始まる。最初・・・レベル1では子どもでも簡単に反撃が狙える程のゆっくりとしたスピードで剣が振り下ろされる。

凛「にゃー!」

バシィッ!

凛がチャンバラゲーマーの頭に剣を打ち込みレベル1はクリアとなり、画面にスコアが表示される。

剣を打ち込むチャンバラゲーマーの部位によってもスコアに差が出るようになっており一番高いのが頭、次に胴、一番低いのが腕となっている。スコアの数値に応じてレベルが上がる為、高いスコアを狙い続ければ自然と難易度が跳ね上がっていく。

バシィッ!

凛「にゃ⁉︎・・・セ、セーフ・・・」

レベルが50を超えた辺りでそれまで攻めていた凛に防御が見え始める。もうかなりの速度で剣は振り下ろされているのだがそれをとっさに受け止めるのは流石の反射神経である。しかしレベルが60を超えると完全に受けに回るようになりレベル72で思い切り頭を引っ叩かれゲームオーバーとなる。

凛「ヘ、ヘルメット越しでも痛いにゃ・・・」

束「そりゃ、あの速度じゃあな・・・」

頭を抑えながらフェンスを開けて出てきた凛。入れ替わるように束が入る。

束「さて、コイツも久しぶりだからな・・・。どこまでやれるか・・・」

ゲームが始まり、最初は凛と同じように順調にクリアしていく。やがてレベル50に達し、剣のスピードが速くなる。

すると・・・

バシィッ!

チャンバラゲーマーの剣が束のヘルメットを捉えた。

凛「あれ⁉︎もうお終い⁉︎」

凛はあまりの呆気なさに驚くがどうも様子がおかしい。

頭を叩かれたのにいつまで経ってもゲームオーバーの音が鳴らないのだ。

凛「ど、どういう事?」

束「ゲームオーバーじゃないからに決まってるだろ」

束は引っ叩かれた頭を抑えながら剣を構え直す。

凛「ゲームオーバーじゃない?だって頭叩かれてたにゃ!」

束「確かにこの『ギリギリチャンバラ』の敗北条件はヘルメットを叩かれる事だが、勝利条件を忘れてないか?」

凛「勝利条件?攻撃を受け止めるか・・・攻撃を受ける前に反撃・・・あっ!」

束「そう。チャンバラゲーマーの攻撃が終わる前に反撃を打ち込む事が出来ればたとえその後ヘルメットを叩かれても認識されないんだ。すなわち、『肉を切らせて骨を断つ』。引っ叩かれるのを覚悟した上で先に反撃する事のみに専念しているのさ」

凛「・・・でもアレ、スポンジ製とはいえ相当痛いよね?」

束「・・・・・」

束は黙って剣を構える。

凛(やっぱ痛いんだ・・・)

その後も束は剣で頭を思いっきり引っ叩かれながらも一瞬の隙を見逃さず的確にチャンバラゲーマーの頭に先に剣を打ち込んでいく。そしてついにレベル99に到達し・・・

束「はぁ・・・はぁ・・・これで・・・終わりだぁぁぁっ!」

バシィィィィンッ!

今までで一番大きな音がしたかと思うと束とチャンバラゲーマーがお互いの頭部に剣を叩きつけていた。あまりに速すぎて打ち込む瞬間は全く見えず、勝負は一瞬でついてしまった。その結果は・・・

0.03秒差でチャンバラゲーマーのが速く束はゲームオーバーになってしまった。

束「み、見事・・・」

そう言い残して散々頭を叩かれ続けた束は倒れてしまった。

凛「お、お兄さーん!しっかりするにゃー!」

凛にズルズルと引きづられながら束は『ギリギリチャンバラ』を後にした・・・。

 

 

 




登場するゲームの内容は完全な俺設定なのであまり深く考えないでください

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