ラブライブ!side “M” お兄ちゃんは魔法使い 作:真仁
俺・・・皆道 束は“魔法”が使える
魔法っていってもアニメやゲームでよく見るような炎や風を自在に操って攻撃するようなヤツやデカイモンスターを召喚出来るような凄いヤツじゃなく比較的・・・いや、かなり地味な感じの魔法だ。
遠くにある物を手元に呼び寄せたり、鍵を使わずに鍵を開けられるなど日常で使えたら便利レベルの魔法である。
そうそう、さっき俺が起こしたこの家の娘・・・高坂穂乃果を起こす時に使ったのも魔法だ。強めの静電気レベルの電気しか流せない雷系魔法。本人には「波紋疾走だよ」と説明してあっさり納得したいたが(色んな意味で)大丈夫だろうか・・・?
そんな事を考えながら俺は母の手紙に目を戻した。
魔法を使用する上で守らなければいけない約束については覚えているとは思いますが
「人前では使用しない事」
「他人に迷惑をかけるような事には使用しない事」
「金儲けのような私利私欲には使用しない事」
を必ず守るように。
今回あなたに伝えたかったのはあなたのその魔法の力を借りなければいけない事態が起きたからです。
あなたが今住んでいる音ノ木坂は神田明神が近い事もあり一種のパワースポットになっているのです。そんなパワースポットには「魔力憑き」が引き寄せられるのです。
束「魔力憑き・・・?」
そもそもこの世の存在する物には全て多かれ少なかれ魔力が宿っているのですが魔力憑きはその魔力が強い物もしくは強い思いが宿る事で魔力が増大した物の事を指します。
この魔力憑きの厄介な所は宿った物の力を増大させる事です
魔力憑きが宿った物はその特性が極端に強化される傾向にあり物によっては大変危険な物になります。解決するには魔力憑きに宿っている魔力をガス抜きのように抜く必要があるのでそれに必要な解呪法の魔法式も添付しておきます。忘れずに覚えておくように。
パワースポットの力と周期の関係上今年一年は魔力憑きのトラブ・・・じゃなかったToLOVEるが多くなるかもしれませんが
束「言い直す必要ないだろ」
私の大好きな音ノ木坂をちゃんと守るように
母より
束「・・・はぁ、なんだか面倒な事になりそうだ」
自分の母親はふざけこそすれど嘘を言う人ではない事は自分が一番承知している為、そして何よりあの人に逆らうと後でマジでとんでもない事になるのが目に見えているので溜息をつきつつ、束は添付されていた見た事のない記号のような文字が大量に書かれた紙に手をのばすのであった・・・。
プロローグは主人公の紹介や説明ですね
バトル系にはあまり偏りたくないのでトラブル解決に奔走させていこうかなとは考えます
次回からはラブライブ要素もうちょっと入れていきたいな・・・