斉木栗子と斉木楠雄のΨ難   作:ムラムラ丸

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{注意事項}

・時間の流れやフラグやなんかは原作に合わせます。

・前にも言った内容ではありますがキャラクターの性格がイメージと違うかもしれません。言い訳としてこれはパラレルワールドだからと言わせてください。許容出来ない場合は投稿者を「この駄作者が!ろくにキャラの性格も把握出来ないのか、屑め!」と罵って頂いて構いません。


6月24日誤字報告ありがとうございました!
鳥束君の名前が鳥塚になっていまいした。人の名前間違うなんて一番やっちゃまずいやつですよね。本当に反省しています。もう二度と間違わないようにこれからは鳥束君の事を「とりたば」っ読むようにします。




第14x 斉木栗子“達”のΨ難 2/3

原作 第79x Ψ能を駆使せよ!鳥束モテ男計画

 

小説もどき 第13x‐2 悪女?栗子A(本人)

 

 

 オレ、鳥束零太っていうモンっス。今までは寺生まれの霊能力者ってだけだったんスけどね、ムフフフ、今やモテモテのモテ魔神っス!!

 

 いやー学園祭でやったライブが大成功してからは世界が一変したっスね~。

 まさかあんだけ練習した(練習期間一日)バンドが失敗するとは思わなかったっスけどオレにはとっておきがあったのをしーんとする体育館に泣く寸前で思い出したんスよ。その名も、零能力、秘技「口寄せ」っス!。

 前にこれでちょっとした失敗をしたっスけど、あれは相手が悪かっただけで他で使えばマジで神能力だったっス!

 口寄せで呼び出した伝説のミュージシャンを憑依するとその演奏で女子のハートをキャッチ!今やモッテモッテのウッハウハ、いやーほんとまいっちゃうっスねー。ンフフ、顔がにやけちまったっス。

 

 そんで今は学校が終わって女子を十数人引き連れてデート中。なんでこうなったか聞きたいっスよね?

 いやこれがまたオレとデートしたいていう娘が多くて多くて、フヒッ、だからみんなまとめてデートしようって提案してみたらキャーキャー喜んじゃって。

 これひょっとしてハーレムっやつじゃないっスか!?うーし、もうこうなったらここにいる全員口説き落としてその後は………もう想像するだけで興奮してきたっス!!

 

 

 

 それでその…オレ今マジで幸せなんスよ、人生謳歌してんスよ。だから、勘弁してくださいよ、栗子さん…。

 

[駄目だな。前に言ったよな、私を含めた女子に妙な真似をしたら密室に連れ込んで圧迫祭(プレス機並みの圧迫)だとな]

 

 最後の方聞き覚えないんスけど…。いや、まてよ…密室での圧迫祭…なんかエロくないっスか!……冗談ですって本気にしないで下さいよ!?

 

[いいんだぞ?やってやっても。圧迫プレス祭]

 

 え、遠慮しときます。

 

 ふーっマジでおっかねー…。

 

 

 数分前に後ろからつい来てくれる女の子達を鼻を伸ばして眺めてたら、視界に例のあの人が入ってきたもんだからおもいっきりむせちまったぜ。オレと同じ、いやオレなんかとは比べ物にならねーほどの能力者、斉木栗子さんの姿が……。

 

 栗子さんは見た目はもうばっちし可愛いんだ、ちょーっと鋭い目をしてっけどそれはそれでそそられるもんがあるだよな~。

 そしてスレンダーな体付き。細い足に細い体、欲を言えばもっと胸があれば完璧なところ。女子高生としては普通の大きさなんだけどな。

 オレが思うに[おい鳥束]胸は大きければいいってわけじゃないんだ。大きい胸は大好きだ興奮する、だが顔や体型のバランスが大事だと[おい!]考え、いや待てよ顔と体のアンバランスな[なめやがって、くそが]童顔巨乳もいいよな~。やっぱ胸はなるたけ大きい方が――

 

 

ドゴン!!

 

 

 大きな音と地震のような強い揺れに驚き振り向いたオレが見たものは、オレと同じく振り向こうとする半分の女の子達……不安そうな顔も可愛い、いやそれどころじゃねーな…それと唖然とした顔で驚くもう半分の女の子達……あ、あの子驚きすぎて尻もちついてる、あー前に回り込んでスカートの中を見てーな……なんていつものオレなら考えるんだけどそんな余裕はない。

 

 なにより目を引くのは歩道を腕の力で破壊する超能力者。

 

 

「なにやってんスかあ

 

 [十秒時戻し]

 

 あ~~!!」

「わっ、びっくりした~。ねぇいきなりどうしたの鳥束君?」

 

 

 一瞬にしてオレは元の進行方向に向き直っているのに気が付き、何が起きたか少し時間がいった。……こんな芸道が出来るのはオレの知ってる中じゃこの世に二人しか……って今はそんな事考えてるじゃねぇよな。

 

 

「あ、あーその、そう、映画!映画だよ。まだ何見るか決めてなかったな~ってさ~。ね、皆はどんなジャンルの映画が好き?」

「え~そんな事でおっきな声だしたの~?」

「面白~い!」

「うーん、わたしは恋愛物がいいかな~」

 

 

 っぶねぇ、なんとか誤魔化せたか?

 

 それにしても急に何してんスか栗子さん。

 

[鳥束ごときが私を無視した事にほんの少しだけイラッとしただけの事だ]

 

 イラッとして物にあたるとかそんなん不良じゃないっスか……。

 

[誰が不良だ。見てみろ、お前も気付いているようだが周りの女子もその他の通行人も私のやった出来事は覚えていないし私が壊したアスファルトも元通り。つまり私は何もしていないんだ。OK?]

 

 そーっすか別にいいっスけどー。なんかスミマセンっス、オレてっきり栗子さんが怒ったのは栗子さんの胸が小さくてもっとあった方がいいとか考えてたせいかと――

 

[面白いやつだ気に入った。殺すのは後にしてやろう。言っておくが私はやると言ったらやる女だ。楽しみにしておけ]

 

 ひぃっ。ほんと栗子さんって見た目美人なのに性格ひでーっスね!

 

 

 

 

 

[そう言えば鳥束、聞きたい事があるんだが]

 

 まだ何かあるんスか……。

 

[大事な事だ。お前金はちゃんとあるんだろうな。当然ここにいる女子全員に奢るんだろ?結構な金額になると思うがどうなんだ]

 

 へっへっへっ、だーいじょうぶっスよ栗子さん。今みたいなハーレムを夢見て常に財布の中身はぎっしりっすよ!

 

[ふむ、透視で見てみたが嘘はついていないようだな。本来ならネタバレと騒音の塊みたいな映画館なんて行かないが、タダなら話は別だからな。良かった良かった]

 

 はあ、それは喜んでもらえてなにより…待てよ!そうだよなんで気が付かなかったんだ。へへっ、これってめちゃくちゃいい機会じゃねーか。

 

 この期に栗子さんを落しちまえばいいんじゃねーか!?。

 

 そうだよ栗子さんが彼女になるとか考えて見りゃあマジでさいこーなんじゃねーか!?見た目は充分綺麗だしあの性格でオレに甘えてきたらそのギャップは、いい、とてもいい。それになにより超能力で色々やって貰えそうじゃん。

 うっしゃあ燃えてきた!栗子さんを含め全員落として最高最強のハーレムを作ってやるぜ!なんたってオレにはとっておきの「口寄せ」があるからんだからなー!やれる!やれる!やってやるぜー!

 

[全部聞こえてるからな。鳥束お前学習能力ないのな。馬鹿なの?あ、馬鹿だったか]

 

 そう言ってられるのも今の内っスよ!オレの魅力見せてやります!

 

 憑依!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 助けて下さいよー栗子さーん!!

 

[はあぁ(深いため息)]

 

 

 くそっ、なんでこうなっちまうんだよ!

 

 

「~♪~~♪~~。ああ、喉が震え、音の振動を耳だけじゃなく肌で感じる事が出来る……。生きてるって素晴らし~い♪」

『次はワシのばんやで~』

『いいやこの私に譲ってくれ!』

 

 

 自分の体を霊に必要な時だけ貸し与えるのが「憑依」のはずなんスよ!?なのにこいつら体を返しやがらねえんスよぉ。さっきから返せって言っても全然だめで無理矢理追い出す事も出来なかったんスよ。

 

[ふーん]

 

 聞いてるんスか!?

 

[一応、な。けど……]

 

 けど……なんですか?

 

[人が霊に乗っ取られるところなんて中々見れるもんじゃないからな。気分がいい。この状況を録画したいくらいだ]

 

 なにのんきな事言ってるんスかあー!!もうやだこの人ー!!

 

 

「ぼくばかり楽しむのは悪いかな。次いいよ~」

『では次は私だ』

 

 シュン!

 

「素晴らしい!足が地面に着くという安定感。それに、」

 ヒュヒュッヒュ!

「拳が空を切るこの感覚……たぎる、たぎるぞぉぉ!!」

 

「やっぱりヤバイよね」

「うん、カッコいいと思ったけど性格が普通じゃないって話ほんとだったんじゃない?」

 

 

 ちくしょう、こいつら人の体だってのにっ。女の子達も完全に引いっちゃってるし……もうどうすりゃいいんだよ!

 

[霊達のリアクションは面白い。他にはいないのか]

 

 なにを期待してんスかぁ!そんな事言わないで無敵の「超能力」でなんとかしてくださいよー!

 

[ほう……いいだろう]ニヤリ

 

 ほっ、もー出来るなら最初からやってくださいよ。

 

 

「私と闘う強者はいないかー!血のたぎる決闘をしようではないかぁー!!」

 

「ほんともうヤバイよ逃げよう!?」

「うん!…あれ?誰か鳥束君に近付いてくよ」

「……え?あの子確か――」

 

 

 それじゃ栗子さん。お願いしま――

 

「ん?」

[ドラァ!]

「『ぐえぇ』」

[!]

 

 

 タゴス!!……いってえ急になにしやがるんスか……あれ?

 

 

「オレの体を動かせる!あいつら栗子さんに恐れをなして逃げてくぞ。やっ――」

 

[十五秒時戻し]

 

 へ?

 

 

「血のたぎる決闘をしようではないかぁー!」

 

 ザワザワ

 

 

 あの~栗子さん?

 

[鳥束、お前が無敵の~なんてジョジョ四部ネタを使うもんだから私もつられてしまったじゃないか(半笑い)]

 

 よくわかんねーんスけどそこじゃなくてですね、なんで時を戻したんスか!やり方はともかくとして憑依が解除してたんスよ?

 

[ここにいる女子の中に私のクラスのやつがいた。あのまま時を戻さずにいたら教室に私が強いという情報が流れ私が運動神経がいいという噂が流れ運動部に引っ張りだこになる可能性がある。私の目指す平穏な日常が壊れてしまう]

 

 それくらいいいじゃないっスか。

 

[やだ。だがその代わり、他に鳥束の体から霊を追い出す方法を思い付いたぞ]

 

 ……なーんか期待できないんスけどー。

 

[まあ聞け。私がお前の顔面を殴った時に偶々極薄手袋が破けて一瞬だがサイコメトリー、つまりあの時のお前の状況を知る事になった]

 

 ……そもそもなんで顔面狙ったんスか。もっと他にもあるでしょうが。

 

[黙れ。私のサイコメトリーは記憶だけでなく感情も読み取れる。私が感じ取ったのは「恐怖」だ。それも鳥束、お前のだけでなく、お前の中にいる霊のもな]

 

 !

 

[これは推測だが、憑依が解除されたのは恐怖によって霊の力が弱まったからなんじゃないか?鳥束も同様に恐怖していたとは言えやはり死者と生者の魂では後者の方が強いのだろう。鳥束、どう思う]

 

 そうかもしれないっス。いやオレも修行中なんで霊に対して全てに理解がある訳じゃないんス。恥ずかしい話っスよね、ハハ。

 

[……その事を踏まえて憑依を解除する方法の本題に入るぞ。今霊達は「生」に強い喜びともっと生きたいという飢えを感じていると想定しているのだが、鳥束、お前はどうだ?お前はそんな霊達より更に強い「生」への執着や飢え、生きたいという強い意思はあるのか、ん?]

 

 愚問っスねぇ!「性」への執着に飢えですって!あるに決まってんじゃないっスか!!イきたいという強い意思?イきたいしむしろイかせたいっスよ!!このオレほど「性」を愛し愛された男はいねえんスよ!!!イエェェェェイ!!!!

 

[なんか違うんだが。……まあいいか]

 

 

 

 

 

「誰かこの私と決闘を、!。なんだ!?」

 

 なめないで下さいよぉ栗子さん!!おれには「性」への飢えは底なしなんスよ!!気高くそして飢えなければヤれない!!

 

「体が熱い……この熱さには……耐えられんっ」

 

 うおおおぉぉぉ!!おっぱい!足!お尻!可愛い下着!乳首!唇!〇〇〇!

 

「そうか零太……零太の意思の強さ、身に染めて分かった……!ありがとう、体を返すっ!!」ヒュウッ

 

 ドサッ

 

「え、なに?どうしたの?」

「もう関わりたくない……けど、どうしよう」

「倒れたままにしておけないわ。大丈夫?聞こえる鳥束君」

「救急車呼ぶ!?」

 

(自主規制)!(自主規制)!(自主規制)!(自主規制)!

 そして何よりも……

 

 

 パチッ

 

「あ、目を覚ましたよ!」

 

「女の子と(自主規制)して(自主規制)してから(自主規制)、最後におもいっきり(自主規制)!!」

 

「「「「「「………………」」」」」」

 

「あれ、体が動く!おっしゃあー!!……おほん、お騒がせしたね、気を取りなおして映画館にしゅっぱ――」

「死ね。マジで」

「カス、ゴミ、ヘドロ!」

「あー時間無駄にしたー」

「帰ろ帰ろ」

「ちょっ、ちょっと待って!」サッ

「触んなクズ!」

 

 パシン!

 

 ……痛い。栗子さんの顔面パンチより痛くない筈なのに、くっそ痛い……。

 なんでこんな事に…。……いや、分かってる霊に全部頼ろうとしたオレが悪いんだよな。はあぁ、……帰ろ。

 

 

[おい、どこに行こうとしている]

 

「あー!栗子さん。見て下さい、何故か霊達がオレの体からいなくなっんすよー。……それと女の子達も」

 

[一応私も女なんだが……まあそれはどうでもいいか。それより私に頼らずとも憑依の自力解除出来たじゃないか。お前にしてはよくやった方だ。褒めてやる]

 

「はあ、ありがとうございます……」

 

 

 正直この人にすげぇ上からだけど褒められるとは思わなかったから少し驚いた。

 

 

[実際私の方が上だからな。私も能力が暴走した経験があるからな、その時は私の力のみで対処しなけばならなかった。鳥束、お前も同じ能力者として自分の能力を支配出来るようになれ。お前より上の能力者としてのアドバイスだ。それじゃそろそろ無駄話は終わりにして行くぞ]

 

「それってもしかして……!」

 

[もちろん映画館だ。私とだと不服か?]

 

「全然そんな事ないっスよ~。行きましょう!」

 

 

 ハーレムは作れなかったし散々な目にあったけど、栗子さんとデートが出来るなら結果オーライ!

 

 

 

 

{その後、映画館の暗闇の中で斉木栗子の体を触りにいった鳥束零太の手は複雑骨折するほど握り潰された}

 

[本当に学習しない馬鹿だな]

 

{すぐに時を戻し事なきを得たが鳥束零太のトラウマが増えた}

 

 

 

 

 




{補則}

〇前回の斉木栗子の分身能力についての補則の続きになります。すみません。

・斉木栗子は分身能力で創り出した分身は基本消す事は出来ません。創り出した分身は栗子A(本人)かその分身の中に入る、吸収する事で収納しています。

・斉木栗子の中にいる分身は、吸収、栗子(本人)に話し掛ける事が可能です。その会話や中にいる分身の心の声を斉木楠雄はテレパシーで聞き取る事は不可能です。遊戯王でペガサスが遊戯の中の相棒の思考を読めないのと一緒です。



遅れてしまい申し訳ありませんでした!!オレの筆がああああ!!ヘエエエェェイ!!(号泣)進まなかったんです(スッキリ)。すみません。実を言うと次も遅れるかもしれません……。なるべく早く書けるようにします。


次回は女性らしさ重点?栗子Cが登場します。お楽しみに!


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