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私の名前は斉木栗子。超能力者であり、同じく超能力者の斉木楠雄の双子の妹だ。
………もう12x目で話の総数で言えば23話になるが、そろそろ私の名前やなんかは覚えて頂いた頃ではないだろうか。それでも挨拶は大事だからな、これからも言い続けるぞ。
突然だが「いらない超能力紹介のコーナー」だ。
私の超能力は無駄に種類が豊富だ。だがほとんどが使い勝手が悪い能力ばかりだ。それでも使いようによっては役立つ時もあるんだが、全く使用用途が見つからない能力があるのでそれを紹介していきたいと思っている。
それでは早速紹介しよう。その名も「創造」。物を作り出す能力だ。
「それ、ヒロアカの八百万のパクりじゃないか?」と、考えた貴方は、僕のヒーローアカデミアのファンか、もしくは斉木楠雄のΨ難の二十巻を読んだかのどちらかだと予想出来る。
残念だが、この「創造」という能力、欠陥しかないんだ。
正直、今からする話は投稿者の勝手な妄想に過ぎないがまずは聞いて欲しい。原作で斉木楠雄が記憶消去をする際に使った「バールのような物」がそれ、つまり「創造」に当たると考えている。「のような物」とついている通り、それは「バール」ではない可能性があるのだ。つまりアポートで取り寄せた物ではなく、「創造」して作り出した、バールのようで本物とは違う物と考える事が出来る。
…またうまく説明出来たか自信が持てない…。なんとなくで分かってくれ。
私の兄、斉木楠雄、彼はバールと制御装置を外した時に限るがマトリョーシカ
そう、創造のデメリットは作り出す物が限定されるところにある。
そして私の場合はバールもマトリョーシカも創造出来ず、別の物を創造出来る。実際にやってみよう。
手のひらにエネルギーを溜めてから念じる。
「創造」! バッ
そして出来上がった物がこれになります。
材質は鉄、手のひらサイズで平べったい、刃が四つで真ん中に穴が空いている。創造だけに想像出来ただろうか?
そう、手裏剣だ。ある人にしてみれば手裏剣ではなくスリケンなんだそうだがどうでもいい。はっきりしているのは平和な世の中でこれは全く使えないという事だ。前に私はニンジャではないと言ったが、これでは自信なくなってくるぞ。
ついでに制御装置を外して創造を使ってみたら知恵の輪が出た。まるで意味が分からんぞ。
さて、お遊びはここまでだ。作り出した手裏剣と知恵の輪はいらないから消滅しておこう。ジュワ
今日は休校日だ。この日を機会に行ってみたい店があるんだ。
一旦話を置いといて皆さんの中には「急に休校日なんて横暴だ。原作でもやってないんだぞ!」と言いたい方もいらっしゃるかもしれないが、許されるんだなこれが。知っているか?頭にギャグと付くものは大切な日だろうと話の都合で変えられるんだ。例をあげるなら、こち亀で大原部長に誕生日プレゼントをあげようみたいな回があったんだが、注意書で、大原部長の誕生日は作者の都合で変えられます、的な事を書いてあったんだ。つまりはそういう事だ。
よし、話を戻すぞ。行ってみたい店というのはコーヒーゼリーの美味しいカフェなんだが……まあ読者も予想通りだろうな。前々からテレコミ(テレパシーで聞こえた口コミ)で噂になっていたからな、これは行かざるを得ないだろう。
そんな訳で現在、目的地に行く為に電車に乗っている。
瞬間移動を使った方が早いんだが、折角の美味しいコーヒーゼリーだ、更に美味しくいただきたい。その為に無駄に時間をかけた方が期待値と満足感が増す事だろう。
それにしても平日とはいえ、朝からそれなりに乗客がいるな…これは疲れそうだ。私にはテレパシー能力があるからな、今だって
(あーだっる。朝出勤だっる)
(こい…こい…
(この大規模作戦の時期は一分一秒無駄に出来ねぇ…が、中破か…どうする…進撃か、撤退か…!)
(なんかしゃかしゃかうるせぇな)
このように心の声がうるさくて敵わないのだ。ふむ、最後のやつが心の中で言ってたしゃかしゃかは目の前のDJ風の男だな。ヘッドホンから音漏れしているようで、周りからうるさいという心の声がうるさい。なので私としてはどうでもいいがこの迷惑DJをこらしめてやるとしよう。
サイコキネシス。スマホからイヤホンを抜く。ブッ
『――ーリキュア!二人は、プリキュアー!』
…初代かよ。
まあ別に何聞いてもいいが公衆の面前でこれは恥ずかしい……なにぃ!こいつ…微動だにしていない!。しかも平常のままだ!
(眉一つ動いてねぇ…こいつは真の漢だ!。迷惑だけど)
(こんな状況に俺がなったらセプクも辞さないぞ。なんて肝の座ったやつ!。迷惑だけど)
(こんなのに痺れも憧れもしないが…カッコいいぜ。迷惑だけど)
乗客もこの威風堂々たる姿に関心している。迷惑だけど。
次の駅でDJ男はプリキュアソングメドレーを垂れ流しながら颯爽と消えていった。………なんだったんだろうか…。
空いた席をおばあさんに譲ってあげた。私にとって立ち続ける事はなんの苦にもならない。
しばらく電車に乗っていると雑談が聞こえた。二人組の男で、私服だが若いところを見るに、私と同じPK学園の生徒かもしれない。
「さっきからやってるそれ、なんてゲーム?」
「これ「山娘これくしょん」ってゲーム」
「は?パクりじゃね」
「タイトルはね。でもなんか許されてるっぽいし、結構面白いよ」
「ふーん。どんな内容?」
「妖怪とか幽霊とか都市伝説とかを題材にした女の子と仲良くなって山の悪霊と戦う、って感じかな」
ふむ、悪くはないゲームのようだが、基本的に私は実機のゲームをやるだからそのゲームをやる事はないだろう。
「あー、内容聞いて思い出したぜ。あれだろ、悪霊を倒すと秘湯が解放されて女の子と混浴出来る、てアレだ!」
「そうそうそれだよ!僕もそれ目当てでやってる!」
人前で話す内容じゃないな。声も大きくなってきたし注意するべきか…いや、それだと目立ってしまう。
「どんなキャラがいんだよ!見せろ見せろ」
「いっぱいいるんだけど、僕の一番好きなのはこの「ターボちゃん」かな」
「おま、ロリっ娘じゃん!イイセンスだ!。あれだろ都市伝説のやつだろ」
「うん。都市伝説「ターボロリ」がモデルなんだ。あまりの速さに誰も目で追えないんだってさ」
「俺も知ってるっつーの。目撃者も何人か居て「幼い女の子だった」とか「あまりの速さで服がボロボロだった気がする」とか言ってたんだろ」
「うんうん。そういった証言から「ターボちゃん」もそういう面が反映されてて、プラスどじっ子属性までついてるんだ」
今のはおそらく昔世界中を爆走してた私の事なんじゃ……。いや、他にいたんだろう、めちゃくちゃ速く走れる女の子が。
「それでね、これが「山これ」の看板キャラだよ」
「あーこの娘ね!この娘ならどっかで見た事あるわ」
「やっぱり人気なんだね「ピンクめがねちゃん」」
え?……偶然だよな?偶然私と同じ特徴ってだけなんだろ?
「わりと最近出来た都市伝説「秘湯の若娘」がモデルなんだ。有名登山家のよっさんって呼ばれてる人のブログから広まったんだ。秘湯に浸かっていたら若い裸の女の人が表れ、突然の事に気を失ってしまったよっさんと連れの人は、その女の人が介抱してくれた、って話からその秘湯に裸の女の人が見たいって理由で行列が出来るほど人気になっちゃってね、今では旅館になってて予約が一年先まで取れないほど繁盛したんだ。今では「秘湯の若娘」は第二の座敷わらし的存在になってるんだ」
これ完全に私だ。くそっ。
「「秘湯の若娘」の実態は不明でね、連れの人が言うには透けて見えたらしくて幽霊なんじゃないかっていう反面、よっさんには透けて見えるどころかくっきり見えて、よく思い出してみると角のような物が生えていたきがしたらしいから鬼とかの妖怪なんじゃないかっていう説もあるんだよね」
「面白い話だが俺が気になっているのはそこじゃねぇ」
「なに?」
「そのゲームの「ピンクめがねちゃん」。言うまでもなくピンクの髪だ。ピンクは淫乱。その娘は淫乱?」
「exactly。その通りでございます」
「気に入った~!俺もやるぜ「山これ」!」
「ようこそ、(エロい)男の世界へ」
前言撤回だ、クソゲーだこんなもん。
不愉快だ。腹だたしい。むかつく。よっさんも、山これ制作会社も、この二人組も。
注意しようにもさっきの会話で話が終わったのか黙ってスマホを睨んで山これやり始めやがって。むしゃくしゃする。
降りる駅までは後、二十分くらいか。長いな。
今回停まった駅では乗客が降りるより乗る割合が高かったのかかなり混んでしまったな、やれやれ。心の声がうるさすぎるな、まったく。
(ぐへへ、こんだけ混んでりゃ触っても平気だろ…)
はぁ、なんでこんなうるさい中でクズの言葉を聞き取ってしまったんだろう。気付いた以上助けてやるが、いったい誰が標的に……
(くくっ、こういう地味な子の方が抵抗しないからやり易い……ピンクの髪に角のようなヘアピン…もしかして「ピンクめがねちゃん」のまねか?オタクは更にやり易いぜ。へへっ)
私かよ!
あーよく聞いたら後ろから心の声が聞こてくるよ…はぁ…。何故私なんだろうか。銅像じゃだめなんだろうか?
まあ私を狙うというならそれはそれで対処しやすくて助かるが。
(次に社内が揺れたらどさくさに紛れて触ってやるぜ………………今だっ!!)
さわっ
(は!?硬い!かっかっちやぞ!!)
勘違いしないで頂きたいが私自身を硬くした訳ではない。する事も出来るが、それだと触られる不快感は残る。なので硬くしたのは服だ。更にサイコキネシスで肌と服の隙間に空間を空ける事で不快感は一切ない。
だから言ったろ、銅像じゃだめなんだろうか?ってな。
(こいつ!服の下に鉄板でも入れてんのか!?くそっ、こうなったら抱きついてやる!)
なにが、こうなったら、だ。変態の考える事はよく分からん。
まあ、いいさ。超能力者を襲おうとしたらどうなるか、見せてやろう。
私は混雑してる中、無理矢理振り返って後ろにいた変態に私から近付いていく。
(ん?なんだこいつ、自分から抱き付いてくるなんて、もしや痴女…)「って、ぐわああぁぁ、痛い痛い痛い!!」
あれ?どうした、しんだのか?おかしいな、ただハグをいただけなんだがな。
いや、生きてるな、ぎりぎりだが。変態の悲鳴と体の骨が折れる音で電車内が阿鼻叫喚だな。まあこのままだと私は刑務所行きだが、斉木楠雄、彼には出来ない私だけの能力があるからなんとかなる。
私は人に注目される中、ゆっくりとした動作で自分の胸に手を置く。そして体内時計を十五秒だけ戻す。カチッ
ドーーーーz____ン
(な、なんだ何が起きた!?私はさっきあの女に抱き付かれて………いやっ、夢だ、夢に違いない!そうでなければ体がなんともない事も車内が騒然となってないのもさっきのは夢だからだ!)汗だらだら
ところがどっこい。現実でした。(過去形)
超能力 計一分時戻し、だ。十五秒だけ世界は巻き戻り、先ほどまでの出来事はなかった事になった。乗客も先ほどの出来事の記憶は当然ない、が、私と変態のみが記憶を受け継いでいる。
だめ押しいくか。
私はもう一度同じように振り返る。
(ひいいぃぃ。…いいや、さっきのは夢だ!現実ではあんな事起きるはずないぃぃ!!)
幻覚!私を地上最強の生物に見えるようにした。
幻聴!「そんな俺を抱き締めたそうな顔しやがってよお。いいぜやってやるよ。エフッエフッエフッ!」
「ぅぅううううわあああぁぁぁーーー!!!」
そんなに私を見て叫ばなくてもいいだろう。フフ。
何事かと大声で叫ぶ変態と私を周りの乗客が見ている。よし、次は十秒戻しだ。
ドーーーーz_____ン!
もう一度世界は巻き戻る。
(なんなんださっきから。なにが起きている…!。俺はいったい何回悪い夢を見れば気が済むんだ…!)
ここまでやってまだ抱き付こうとするほど馬鹿じゃない事を祈るよ。
次の駅に着きそうだ。後ろの変態はいつ私が振り返るかと気が気じゃないようだ。それならばご期待通りに、振り返る…フリをした。
「俺の側に近寄るなあぁぁ!」
丁度よく開いた扉から勢いよく飛び出す変態。周りの乗客は不思議そうにしているが、後ろを向いていた私には何が起きたか分かるはずがないな。フフフフ…………少しやりすぎたかもしれないな。だがこれだけやれば二度と痴漢しようなんて考えないだろう。
それから会社の金を落とした自殺志願者が線路に飛び出す、なんて事もなく目的の駅に到着した。ふむ、電車もいいものだな、気分がいい。よーし、このいい気分のままコーヒーゼリーを食べに行くぞ!
「Nn,1人気のコーヒーゼリー?それ来月からなんですよ。ごめんなさいね」
がーんだな。
テレコミを頼りにしすぎて実際に調べるのを忘れてた。そうだよな、いい気分のまま終わるはずがないよな…。はぁ…。
ご覧になって頂きありがとうございました。
次回もお楽し…おっとここでCMです。
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「あ~暇だな~。なんかいい漫画な、あイッテ!」
「そんな時は「斉木楠雄のΨ難」!少年ジャンプの漫画だぜ!内容簡単!超能力者が日常を過ごしながら災難にあうだけ!命ちゃんもおおウケ!」
「マジおもしれんですけど」
「ほらほら、表紙のピンク髪はイケメンだろ?現在22巻ある内から好きなだけ選べるぜ!主人公の斉木君もびっくり!」
[そうでもないな]
「基本冷めてる斉木君!」
「ふんっ、孫よ久しぶりじゃな」
「斉木君のじいちゃん!」
「わしが好きなだけ買ってやるわい」(わしの孫を世界中に広めるんじゃあ!!)
「うーわやったー!!」宇宙をに飛び出し月面着地
「ジャスティス!「斉木楠雄のΨ難」。23巻10月4日発売予定!」
[ところでお前誰だ]
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最新巻が今から楽しみですね。
おもいっきりカレーメシネタやったけど食べた事ないんですよね。今度買ってきます。
改めまして、次回もお楽しみに!
………今回他作品ネタやりすぎた感じがします。反省します。