みんな~見てね~(星の子ポロン風)
ドーモ。サイキ・クリコです。
そして右斜め前の席に座っているのが双子の兄のサイキ・クスオ=サンだ。
アイサツは大事だと古事記に書いていると聞いて実際に読んでみたが、無かったと思う。
言い忘れたが二人ともエスパーニンジャだ。
嘘だ。ニンジャってところがな。
「うわ~転校生って誰だろ~。え、女子?…ふーん。………あ、そうだ昨日テレビで六神通がね~」
「イエス、イエス!転校生は女子だぞぉぉぉ!」
「また転校生か…」
「二年に入ってから初じゃね?」
転校生か…。一年の時は数名の転校生が来たが全員他のクラスだったな。周りのクラスメイトは浮き足立ち、ワクワクしているが(主に男子)、私は全くワクワクしていない。いや私が女子だからとかじゃなくてテレパシーで転校生がどういった人物か分かっているからだ。…はぁ、面倒な事になったな。
がらがら
「よっしゃあ!待ってました!」
「お前らさっさと席に座れ!」
「ったく、くそ男子どもが」
全員静かに席についたな。全員が注目している。さっきはあんな風に言ってた女子も内心気になっているようだ。そしてゆっくりと転校生の顔が…。
「嬉しいな先生を待っていたのかい?」ハアハア ニタアッ
「ちっげえよケダモノ!」
「そうだそうだ。ケダモノはノケモノなんだよ!」
「そんなー」ガクッ
まぁ、そうなるな。
今入って来たの井口工、(いぐちたくみ)先生だ。二五歳と若く、とても生徒想いのいい先生なんだが、顔がとてもいやらしい。そのせいで未だ生徒からの人気のない可愛そうなうちのクラスの担任だ。
そんなエロイ…ではなく井口先生には前に悪いことをしたな。
あれは始業式の次の日、そう私が救急車で運ばれた次の日だ。朝教室に入るとほぼ全員に心配された。いい人達なのは分かるが目立ちたくない私としては最悪だ。救急車で運ばれたが体に何の異常もなかったと、伝える前にあの井口先生が教室に入って来た。
がらがら
「おや?大丈夫なのかい、斉木栗子さん。ハアハア。ふふっ先生、名前も住所も暗記したんだぞ~。ニヤァ~。先生は栗子さんが心配で心配で栗子さんを想うと夜も眠れなかっんだ」ニタニタ~
「セ、セクハラですよ!先生!栗子さんは体が弱いんですよ!?」
「大丈夫?栗子さん」
「えぇ!?なんかごめんな!」ニヤァ~
変態から体の弱い女子を守る正義感あふれる集団という構図が出来上がる前に、私から昨日病院に行ったけど体に問題はなかった事と先生に気にしないでいい、的なことを伝えて事なきを得た。私は体が弱いどころか
そんな訳で少しは反省し…いや、よくよく考えると私、悪くないんじゃないか?そうだ。私は悪くない。
話を戻すぞ。
「今日は…もしかしたら皆もう知ってるんじゃないか?転校生がこのクラスの仲間になるんだ!さあ入っておいで」ニヤァ
「ちーす」
(((((((ギャルだ…)))))))
入って来たのがギャルと分かると半分が落胆し、もう半分がおっぱいを見て唾を飲む。私は後者だ。何を食べればあんなにおっきくなるのか知りた…いや、今のなし。なにも言わなかった、いいね?
「うっわ!ドーテーくせー奴ばっか………あー!!この前のペアルック双子じゃん!バイブスぶち上がり~!おひさ~!元気してたー?」
「友達がいたのかい?先生自分の事のように嬉しいよ」ヘラア
私はぶち下がりだわ。
そうこのおっぱいとは前に会っている。迷子の犬を占いで探し当てたのだが、その時確信した。このおっぱい、超能力者だと。
「いやあ~前に占った時はこの町いることしか分かんなかったけど、この学校にいるって絞り込めれてさ!もうそれが分ければ前の学校なんて秒で即去りだかんね!」
「気になる話だけど先に自己紹介をよろしく頼むぞー」ハアハア
「りょ」(こんな感じの顔の客よく店に来るんだよね~)
変態とギャルの絡みを見て周りのクラスメイトが引いてるんだが。
カッカカッカッ(黒板に名前を書く音)
「アタシ相ト命(あいうらみこと)!テキトーにミコちゃんって呼んでよ。趣味は占いとーーーー」
「ええぇぇ!占い!?」
「ん?一番ドーテーくさい君、占いが好きなの♥?」
「ひいえっ!?ち、ちげーし、ど、童貞じゃねーし!」
「ふーん?」
童貞が許されるのは小学生までらしいぞ。童貞という言葉の意味は知らんがな。
それにしても意外だな、海藤が占いに興味を持つなんて。
「えー!みことちゃん占いが好きなんだ~。私も好きなんだよ!それとさ、さっきの話、この学校に絞り込めたってもしかして…?」
「ん?もしかして気づいた?鋭いじゃん。そ、アタシがこの学校に来たのは運命の相手を探すためっしょ♥」
「キャー!ステキー!!くりっちもそう思わない!?」
どうでもいいな、心底。
だが、どうでもよくないのが相トの占い能力だ。相トに占なわれたら即超能力者だとバレるだろう。絶対に避けなければ。
ここからは途中までほぼ原作通りに進むぞ。仕方ないだろ、投稿者が話を思い付かなかったんだ。ほんとクズだな。
その途中までの話を一応確認するぞ。(一番いいのは原作コミック16巻を買って読むのがベストなんだがな)
相トの運命の相手、イニシャルがS.Kでピンク髪だと言う。斉木楠雄ではないかと察知する
↓
超能力者バレを防ぐため学校を休んで様子を見る(一応私も念のため)
↓
相トのオーラを見る力が戻り、オーラの大きさ、質を見て運命の相手を探す
↓
観念した斉木楠雄、彼は、相トの後ろに瞬間移動(この時私は自分だけは超能力者だとバレない作戦を必至になって考えてた)
↓
オーラが見えなくなったと狼狽する相ト。彼(と私)のオーラが大きすぎて逆に見えないと分かる
↓
相トはS.Kを頼りに運命の相手を探す。彼はこそこそと逃げ回る(こそこそと逃げ回る姿はお笑いだったぜ)
↓
相トは学校の屋上に手当たり次第にイニシャルがS.Kの人物を呼び出すがどいつもこいつもハズレだった
↓
ここから話を始めるぞ。ん?()の部分を入れて話を書いたら途中までとばす必要なかったんじゃないかって?…それは面倒くさ……それは話をスムーズに進めるためのいた仕方ない処置だ。理解してくれると助かる。
「さっきのも違ったかー。オーラが見えりゃぱっと見でわかんだけどなァ」
がちゃ
「みこちん帰ーえろ!今日はくりっちも一緒なんだよー。くりっちったら聞き上手なんだから!恋バナしながら帰ろーよ!」
相ト、お前のあだ名ニコチンみたいだな。
「おーす、ちよぴっぴ。…いねーよ、運命の相手」
「運命の相手ってイニシャルS.Kだっけ?意外とこの学校にたくさんいるんだねー!知らなかったー!…………斉木君は?」
「えーと…サイキッくんは…まだ…調べてない…かな?」
「ふーん。……もしかしたらライバルになるかもだね」ゴゴゴゴゴゴ
(っべーはマジで!オーラ今視えねーはずなのに一瞬ヤバいオーラ視えた気がしたわ…)
私にも視えた気がした。どす黒かったな。
「ガッコーだとオーラ視えねーんだよな~。ガッコーの外とか放課後のガッコーならたま~に視えっけど~。この学校って特殊な電磁波とかあんの?」
「そんなの聞いたことないよ。ね、くりっち」
コクッ
適当に首肯いとくか。
それにしても特殊な電磁波…か。意外といい線いってるな。答えはすぐ目の前まで来てるぞ、文字通り。まさか私がでかいオーラを出してるとは思うまい。
相トが探しているのは私ではなく私の双子の兄の斉木楠雄だが私がなにもしないでいる訳にはいかない。私の兄が超能力者だと分かれば私にも注目がいくはずだ。なんとしても誤魔化さなければ。
「…もしかしてなんだけどね。みこちんの運命の相手のオーラがちょービックで他のオーラを隠しちゃてるんじゃないかなーって」
「それだわ!!もしそうなら超絶怒涛のヤバオーラじゃね!?まじイエェェーイ!だわ!」
「よーしそれならここで校門を見張ろう?あそこを通ってオーラが視えるようになったらその人が運命の相手よ!なんてロマンチックなの~♥」
[はい気づいた~。どうする?また観念して超能力者だと告白しに行くのか?]
[その必要はない。僕にいい考えがある]
[それ失敗フラグだろ。…ちゃんと説明しろよ]
[分かってる。まずーーーーー]
「ちよぴっぴサイコー!まじリスベクトだわ!!」
ぎゅっ
(おおぅ、パーフェクトバスト…)
[ーーーーとこうなる訳だ。分かったか?]
[え?……あ、ああ了解。完璧な作戦だな、うん]
[…まあいい、実際に動くのは僕だからな]
いやしっかり聞いていたからな。だけど目の前で胸が……今のもなし、いいね?
「ねーくりっちも運命の相手探し手伝お?こんな機会滅多にないよ?」
コクッ
「本当に!?ありがとーサイキッちゃん。サイキッちゃんもリスベクトだわー!」
ぎゅっ
[なぁ提案なんだが]
[なんだ]
[超能力者だってバレないように付き合うというのはどうだ?そうすればこのおっぱいはお前の物にーーーー]
[今のは聞かなかったかった事にしてやる。いいな?]
[アッハイ…………少し頭を冷やすか…]
{続く}
斉木楠雄のΨ難のヒロインでは相ト命派ですね。童貞は関係ありません。早くアニメで相トさんを見たいですね。