斉木栗子と斉木楠雄のΨ難   作:ムラムラ丸

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Ψ高よりΨ大の方が良かったかもしれません。少し後悔してます。
おっぱい?何も問題ありませんよ。


第3x 蛇と幼女とΨ高のおっぱい パート2

「うぇ~ん。うぇ~ん。ひっく」

 

 女の子は膝を抱えて座っていた。四、五歳だろうか?だがこの子の詳しい容姿などはあえて言わないでおこう。もしかしたら読者の中にロリコンが混ざっているやもしれぬ。ロリコン殺すべし。イヤーッ!

 私はこの子を無視するような薄情な心の持ち主ではない。私は女の子の近くへ行き、

 

 ナデナデ

 

 頭を撫でてあげた。大人の対応としてはあっているのだろうか?声を掛けてあげた方がいいのだろうが、それはなんとなく嫌だ。

 しばらくすると横から四人の不良が近づいてきた。くそっ、はや歩きで離してやったのに。む、武者震いが…。

 女の子の様子に気が付いたのか、四人の内の一人が駆け寄ってきた。テレパシーで心の声が聞こえてくるため二人除外される。

 

 

「ねぇ君大丈夫?このハンカチを使って涙を拭いて。落ち着いたらお兄さんに何があったか教えてくれると嬉しいな」

 

 

 海藤、やっぱりそっちが素なんだな。なぜ中二病なんてやってるんだ。謎だ。

 海藤は私の存在に気がつくと見るからに驚愕し、お友達が見ている事にはっとした。しっかりと女の子にハンカチを渡した後少し離れてから、

 

 

「どうしたのだ人の子よ…。このオレになにがあったか話してみるがいい」

 

 

 とかなんとかほざきやがった。なにがお前をそうさせるんだ。

 

 

「ぐすん。私のウインドがどっか行っちゃったの。う、うええぇん」

 

 

 ふむ。電信柱に犬のリードが結んであるのはそういう事だったか。すると今度は燃堂が近づいて来て女の子の前で膝を折る。嫌な予感がする。

 

 

「オレサマがその犬っころを捕まえて来てやるよ。おっ」ニカッ

 

 

 また心臓が止まりそうになった。

 

 今すぐ記憶から消したい。女の子は泣き止んだ後冷静に防犯ブザーを取り出した。ブザーが鳴るヒモに手を掛けようとするのを止めさせ、抱き締めてあげる。怖かったね。

 

 

「おい止めるんだ燃堂!お前の顔は顔面凶器なんだよ!この子も栗子さんも怖がってんじゃねーか」

「おっ?」

 

 

 いいぞ海藤言ってやれ。いや、わ、私はこ、怖がってねーし。絶対に。

 なんなら私が整形してやろうか?整形なんてやった事ないけど。

 

 

「よく分かんねぇけど行ってくんぜ」

 

 

 馬鹿な燃堂が馬鹿みたいな発言をしてから馬鹿にした走りで遠くに消えていった。なんだあの走り方、気持ち悪い。

 

 

「へっ、なんの情報も無しに行っちまいやがった。どこまでも馬鹿なやつだ。さて…ねえ君、ウインドはどんなワンちゃんなのかな。お兄さんに教えてくれないかな?」

「うん!あのね、ウインドはねーーーー」

 

 

 海藤が優しく聞いたおかげで女の子は喜び、ウインドの特徴を話してくれている。窪谷須も感心してるぞ。窪谷須がやったら恐喝みたいになっていただろうからな。

 海藤は聞いた情報を元に紙に絵を描き始めた。なかなか考えたじゃないか。海藤は馬鹿ではなかったようだ。

 

 

「よし、これを元にビラを作ってばらまけばすぐ見つかるぜ」

 

 

 海藤が書いた絵は三歳児の方がうまいレベルだった。あやっぱり駄目だ馬鹿だ。

 

 

「おっおう。それは瞬に任せるぜ」

「そうか?じゃ、行ってくるぜ!」

 

 

 海藤も行ってしまった。あれで見つかれば奇跡だ。

 

 

「俺は地道に人に聞いて回るぜ。じぁあな」

 

 

 窪谷須も多分だが無理だ。

 

 斉木楠雄、彼は溜め息を一つ付いた後どこかへと歩き出した。

 

[お前も行くのか。随分優しいな。らしくないぞ]

[僕は世界一優しい人間だ。お前はその子の面倒を見てやれ]

[最初からそのつもりだった。私に命令するな]

[フンッ、可愛くないやつだ]

 

 

 まあ彼も一緒になって探すのなら確実に見つかるだろう。

 

 

「ねぇお姉ちゃん。お兄ちゃん達が探してくれるからまたウインドに会えるよね?」

 

 コクッ

 

「そっかぁ!えへへ」

 

 

 可愛い子じゃないか。子供好きになりそう。

 

 やはり汚ない心の持ち主の大人より子供の純粋な心の声を聞く方が数百倍ましだ。

 ここで立って待つのも疲れてしまうのでベンチのある公園に移動する。

 

 

「それでね、ウインドはふかふかでね、ご飯をあげるともぐもぐ食べるんだぁ!可愛いでしょ!」

 

 

 君も可愛いよ。

 

 それに私は犬も嫌いではない。たしかに透視によって短時間でも見続けると肉と骨が見えるしテレパシーによって生意気な声が聞こえてくる。だがそれがなんだっていうんだろう。犬の毛は気持ちいいし、テレパシーも透視も録画すれば悩みは解決する。

 私は女の子の話を聞いて頷いているだけだが私は幸せな気持ちで胸がいっぱいだった。そして隣には胸がいっぱいの女がいた。ってうぉい。

 

 

「あれ驚かせちゃった?とりま許してねー」

 

 

 いやテレパシーで人が近づいてくるのは分かっていたが。それよりもなんだあのおっぱいは!私の標準的な胸が小さく見えるほどのビックバスト!…少し取り乱した。私の胸のサイズが負けようとどうでもいい事ではないか。

 

 

「いやさ~。この町には人探しで来たんだけど手掛かりが見えなくなっちゃってさ。それでふらふらしながらテキトーに占ってたらそこの子が困ってるって出たからさ。でなんかあったの?」

 

 

 ふむ。一部疑問点はあるが見た目ほど悪い人間ではないようだ。

 見た目は一言で言ってギャルだ。他校の制服を着て胸がはだけている。そして髪は金髪(地毛か染めてるのかどうか分からないが)で、肌を焼いている。化粧はしているがナチュラルメイクというのだろうか、ケバケバしてないあたり人当たりが良さそうだ。

 

 

「私のウインドがいなくなっちゃたの」

「りょ。そういう依頼は何回かあるからラクショーっしょ」

「ねぇその綺麗な玉で占うの?」

「そだよ。とりま静かにしてね~」

 

 

 驚いた。最近は驚きの連続だ。

 

 いまおっぱいの頭の中は難解な文字や模様が駆け巡っている。このおっぱいもしかして本物の占い師、いや能力者なのかもしれない。

 

 

「せいっ」

 

 ガシャン!

 

「この割れた水晶の破片がいい感じにこの町の地図になってるのね。それでウインドちゃんはここね」

 

 

 ハーミットパーブルかっ!といかスゴすぎだろ。

 

 

 

「わあ~ウインド会いたかったよ~」

(ご主人私も会いたかったぞ。さあなでろ)

 

 

 癒される。

 

 ペットが飼い主を飼い主と認める珍しいパターンだ。ビデオカメラを持ってくればよかった。

 

 

「とりま良かったじゃん。でも私の探し人は見付かってないんだよね~。あ~あ」

(なんでオーラ見えなくなったかな~)

 

 

 私達以外の能力者は始めて見たがもう会うことはないだろう。世界は広いな。

 

 

 [解決したのか。早かったな。どうやったんだ?]

 

 

 いつの間にか彼が隣にいた。もう驚かないぞ。

 

 

「あれ?双子じゃね?うはアタシ初めて見た!しかもベアルックって!マジウケルんですけど!ねえ写真撮って拡散していい!?」

 

 

 やめろ。

 

 私と彼は同時にスマホを構えるおっぱいに手でスマホのカメラの部分を抑えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 {女の子の話と栗子の考えていた事をちゃっかり聞いていた斉木楠雄}

 

 ロリコンはお前だ




補足

然堂⇒行方不明。

海藤⇒変な絵をばらまこうとして補導。

窪谷須⇒人に聞こうとした矢先、他校の不良登場。不良とオハナシ。

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