文才ないです。
斉木楠雄のΨ難大好きです。
私の名前は斉木栗子、超能力者だ。
「こいつ誰だ?」と考えているのならこんな小説まがいのものを読むまえに「斉木楠雄のΨ難」を全巻とノベライズもあわせて新品で購入して読破して頂きたい。有意義な時間を過ごせるはずだ。
もう一度自己紹介をすることになるが、私の名前は斉木栗子だ。容姿は薄ピンク色の短髪で、めがねで、基本的に無表情の綾波風の女子高生だ。「よくわからん」と言う方はノベライズ二巻の表紙にいるピンクが私だ。ただ、頭にアンテナのようなものが二つ付いている違いもあるがこれにつてはまた今度にしよう。注意して頂きたいのだがノベライズ二巻の表紙を見るその際には、私の他にいる二人の内の一人が超絶美少女の為、目をそらすことが出来なくなる可能性がある為十分に気を付けて頂きたい。
そしてこれまたもう一度言う事になるのだが、私は超能力者だ。「そんな、まさか」とお思いになる気持ちも分かるが、事実である。サイコキネシス、テレパシー、透視などなど超能力らしいものに加えて幽体離脱に、人間をやめた吸血鬼を鼻で笑えるほどの身体能力という超能力?というものまでついている。
確かにこれだけを聞くと「なにそれ、裏山。人生勝ち組ワロタWWW」と考えるニートの田中君の気持ちも分からなくもないが、よく考えてほしい。例えば君が魔法少女だとしよう。魔法でライフルを沢山作りだしたり、ものすごいパンチを放てたり出来たとしよう。でも世界は平和だ、敵もいない。自分の力を誰かに話しても頭おかしいと思われて終わりだ、更に能力が暴発して制御が利かないおまけつき。どうだろう、ただただむなしいだけだとおもわないか?。それを聞いた田中君も「なにそれワロエナイ、でも転生しておにゃのこになれるならそれでいいぃぃぃ」と言っていたのでイマイチ理解が足りない田中君の家は爆破しておいたので彼はこれから立派に就職活動を始めるだろう。
後もう一つ重要な話がある。隣で一緒に歩いているこいつ、
私の双子の兄、名前は斉木楠雄、超能力者だ。
彼は……話すのも疲れてきたので簡潔にいこう。容姿は、私の髪の色を濃くして私を男化した感じだ。分からないなら漫画の一巻の表紙を見ろ。ご丁寧に自己紹介してるぞ。そして彼も私と同じ超能力者で、(大変不満ではあるが)私と同じ能力を持ち、同じ力の強さだ。(これまた不満ではあるが)私と同じ考えを持っているようで、恐らく彼も私のように自分語りをしているのだろう。
そう彼は、私の人生の最大の敵となりうる存在なのだ。
私が幼稚園児だった頃は仲のいい兄妹で、よく(超能力を使って)遊んだものだが、プリン争奪戦によってそれは崩壊した。
プリンを手にするためじゃんけんは一時間が経過しても終わらず先生が切れそうになったころ、彼が不意にじゃんけんをやめ出入り口を指さし、私はそれを見て頷いた。私と彼は肩を並べ外に出ると同時に瞬間移動で無人島につくと同時にケンカを始めた。結果、無人島は消滅、勝敗もつかず、プリンも別の子が食べていた。
マインドコントロールであの無人島の存在を消した後私と彼は口を利かなくなった、それでもテレパシーでお互いの考えていることが聞こえてくる、うっとおしいと言うより怒りの感情が大きく「お前の考えていることなんか聞きたくない」とお互い強く念じると彼の考えていることだけが分からなくなり彼も私の考えていることが分からないようだった。
高校生になってからは多少の会話(心の声は聞こえないままだがテレパシーで会話することは出来るようだ)はするものの仲は悪いままだ。
[なぜ僕がお前と肩を並べて帰らなきゃならない]
[肩を並べるのが嫌なら私の先を歩くか後ろを歩くかすればいい]
[僕に命令するな。そう言うお前がそうすればいい]
[私はお前の言うことなんか聞かない]
就業式を終え早めに帰ることができたのに同タイミングで校門を出てからは最悪の気分だ。それとお互いをお前呼ばわりしているのはお互いほんの少しだけ高圧的なせいなので仕方がない。
[せっかく燃堂と海藤をまいてきたというのに、最悪だ]
[まさか!ともだちか?(笑)]
[ちがう]
[そうかそうか(大笑い)]
[ちっ、くそがっ(殺意)]
そんな愉快な会話(かなり大爆笑)をし、途中車に引かれそうになった犬を助けたりしたが何事もなく家についたようだ、すると家の前にリストラされたのだろうかわいそうなスーツ姿の中年が座ってた。
「おっ!おかえりっ、楠雄く~ん、栗子ちゃ~ん。早かったね!」
機嫌の悪い彼はこれをスルー。真っ直ぐ玄関に向かう。
機嫌の良い私はほんのわずかににやつきながらリストラサラリーマンに返事をする
[リストラか?]
「やっぱりそんなこと考えてたのか!顔に出てるよ!きょっ、今日は早帰りだったんだ!」(本当は会社で定めた一年でたった一日だけの土日祝日以外の定休日だったんだ)
[私に嘘は通じないぞ]
「あぁ~っ!、読みやがったなこいつぅ~!」
女子高生に言葉で攻められてはしゃぐ中年か、気持ち悪い。
[女子高生に言葉で攻められてはしゃぐ中年か、気持ち悪い]
「そう思ってもわざわざテレパシーで送ってこないでよぉ!」
そんな会話(これまた大爆笑)をしていたら、
ガチャッ
彼は玄関の鍵を念力で開け玄関の扉を開けていた。
「あっありがと~楠雄ぉ~またあの鬼嫁に閉め出されてさ~まだなにも言ってないのによくわかったな~」
そりゃ分かるさ。テレパシーの範囲は二百メートルだから父さんの
(早く楠雄か栗子早く帰って来ないかなぁ)
っていうのは聞こえていた。
彼はハァ~ッと、ため息をしてから家の中に入っていったので私と父さんもそれに続いた。
そこからは最近のいつもの光景だ。父さんと家にいた母さんが罵り合い、いつの間にか母さんが父さんにプロレス技をかけ始める。おかげで家の中はどったんばったんおおさわぎだが、私と彼はこれをスルー。真っ直ぐ冷蔵庫に向かう。先を歩いていた彼が冷蔵庫から一パック三個入りのコーヒーゼリーを取りだし、包装を破き一つを自分の手に、もう一つを私に差し出し、残る一つを冷蔵庫にしまう、この行程を流れる用に行う。これには暗黙のルールがある。
一つ、コーヒーゼリーの前では皆平等。
一つ、コーヒーゼリーを巡っての醜い争いは厳禁。
一つ、コーヒーゼリーに感謝を忘れない。
一つ、コーヒーゼリーが三個あったなら残る一つは両親のもの。
このルールが出来上がったのにはある日の彼の過ちが始まりだ。
前に私が買ってきたコーヒーゼリーを彼が誤って食べてしまった。地球に巨大隕石が落ちてきた事件より数十倍も重大な事件だった。(隕石はワンパンチで破壊してもよかったがエネルギー弾のグミ打ちで消滅した)
彼にそれは私が買った私のものだと(ジェスチャーで)伝えると彼は膝をつき土下座をした。彼が開き直りようものなら地球は消滅していたが、彼の反省を見て少しの罪悪感を覚え彼を許すことにした。この事件後私と彼は内容はともかく会話をするようになり私と彼の不仲を心配していた両親は、私と彼の口汚い口喧嘩を見て号泣していた。
そんなことよりコーヒーゼリーだ。やはりこの味は嫌いではない。
コーヒーゼリーを食べながら両親の(母さんの一方的な)ファイトを見ていた。父さんからの
「二人して幸せそうな顔して食ってないで助けてよぉぉ!!」
この叫びを私と彼はスルー。父さんが母さんに投げられ彼にぶつかり、スプーンからコーヒーゼリーが落ちたが、彼が私にアイコンタクト、私は軽く頷きサイコキネシスで空中でキャッチ、口を開けている彼にコーヒーゼリーを放り込む、この間一秒。
「なんでコーヒーゼリーに関してだけ息ぴったりなんだよぉぉ!!それより早く助けてぇぇ!!」
この父さんの叫びもスルー。しかしこれ以上コーヒーゼリーを危険に晒すわけにはいかないためいつも通り両親に強制以心伝心をかけお互いに愛し合っていることを分からせ仲直り。こんなことは稀によくあることなのでこの茶番にはもう飽き飽きしている。
母さんは冷蔵庫からコーヒーゼリーを取りだし父さんに差し出す。
「このコーヒーゼリーを食べて欲しいの。せめてもの、仲直りの印に」
「いいやぼくも悪かったのさ、だからこのコーヒーゼリーは二人で食べよう」
「まぁ、あなたったら、うふふ♥」
「あはは♥」
はいはい、ハッピーエンドハッピーエンド。さっさとこの甘ったるい世界から逃げよう。
コーヒーゼリーを持って椅子から立ち上がると同時に彼もまた立ち上がった。舌打ちがでそうな気持ちをなんとか落ち着ける。コーヒーゼリーの前でそんなことしてはいけない。コーヒーゼリーを食べながら自分の部屋に向かう。前を歩く彼も彼の部屋に行くようだ。
春休みが終われば始業式、二年生が始まる。一年生の時のようになにもない素晴らしい一年になることを祈る。
私は春休みをどのように有意義に過ごすかを考えながら私の部屋にはいっていった。
いくつか補足があります
父の名前は斉木國春で母の名前は斉木久留実です。
本文の中に入れるタイミングを見失ってしまいました。
斉木栗子は斉木楠雄とは同じ性格で同じ能力だと言いましたがいくつか違いがあります。
プリン事件があったのが四歳、コーヒーゼリー事件があったのが十四歳、十年間斉木栗子と斉木楠雄は会話をせずいましたが実はテレパシーを送っても受信拒否だったため話しかけても無視されたと思い仲直りができませんでした。
キャラクターのセリフや性格は原作に近いものになるように気を付けますが、「こいつはこんなこと言わない」と感じましたらそれはパラレルワールドのせいです。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。