1 : 近未来だよ!
2 : VRMMORPGだよ!
3 : 主人公強いよ!

大体そんな感じ。

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大体ふわっとしたVRMMORPG

 暗闇に青と藍の光の線が引かれる。

 藍が青を追い、掠める。

 藍より放たれし一筋の光が、青を三度掠めた。

 

『そらそらぁ!ランク1位がこの程度かぁ!?』

「ほーんとボイチャ勢にまともなの居らんわ」

 

 藍は青に光を放つが、青はそれをただ避けていた。

 藍は青に追い縋りつつ、それに埒が明かないとまた大きな光を放つ準備をする。

 

「そろそろしつこいんだよなぁ」

 

 すると、突然藍に向かって青が方向を変えた。

 

『ーーーいいねぇ、話が早いのはすーーー』

「こいつで御陀仏っ!」

 

 青が藍を掠めると、藍は二つに別れ、青と赤の花を咲かせたのだった。

 

 

 

『EXTRA ・ WIN』

 

 

 

 

「シャットダウン」

『Yes,sir.』

 

 今日も日課となったゲームーーRobot Of Rainbow 略してRORーーを終えた俺は、大きく延びをした。

 

「はぁ。ってかもうこんな時間か」

 

 そう言いつつ、ヘッドギアディスプレイを外す。梅雨特有のジメッとした空気が肌に触れ、不快感を覚える。

 そのままヘッドギアディスプレイを机に置きつつ、その左に置かれたパソコンを立ち上げた。

 

「今日の動画の再生数は……っと、309回か。まぁこんなもんだろ」

 

 先ほどの戦闘の生放送動画の再生数をチェックすると、パソコンを閉じようとする。

 すると、コメント欄に気になるコメントが追加された。

 

『Scat,jjn/fof/jp』

 

「……なんだこれ、サイトか?」

 

 クリック&ドラッグで選択し、コピーした。そのままマウスカーソルを左上に持っていき、張り付け、エンターを押す。

 一瞬の間の後、件のサイトが写し出された。

 

「……『Factory of familyer βテストのご案内』?」

 

 『ファクトリー オブ ファミリア』。

 際新技術を駆使して開発された、つい最近存在が発表されて話題になったヴァーチャルゲームだ。

 なぜ話題になったのか。それはこのゲームに搭載予定の二つの新機能が理由だろう。

 

『想像システム』と『マインドドライブ』。

 

 前者は、日本の技術者がつい最近このゲームのために開発したプログラムだ。

 脳に一定の電波を浴びせることで帰ってくる反応により、脳内で考えていることを推測、それを元にまた電磁波を浴びせ、帰ってくる反応により脳内で考えていることを推測、またそれをもとに電波を……と言うものらしい。詳しくは知らない。

 

 後者は、ドイツのアーニャだかなんだかっていう天才少女が開発したらしい。

 その感情のルーティン構築に時間はかかるものの、完成すればほぼ人間と変わり無い反応をするようになる、らしい。

 らしい、と言うのもまだそのルーティンが完成していないのだから。完成を待たずにその利権を買い取ったゲーム会社もあれだが。

 

「しかし、何でまたこんなURLが僕のところに送られてきたんだろうか」

 

 俺はそのままサイトの中身を読み始めた。

 

『シオン様へ

 

 ジオニメカル社FOFβテスト担当の齋藤と申す者です。

 この度は、いきなりのご連絡申し訳ありません。

 今回ご連絡させていただいたのは、他でもありません。FOFのβテストにご参加いただきたいからです。

 それも、ただ参加していただくだけでなく、こちらの公式配信者となっていただきたいのです。』

 

「こっ、公式配信者!?てか、βテストか!」

 

 たしかに、FOFは存在が発表されたと同時にβテスターの募集も行っていた。約一万人規模の。当然、日本中どころか世界中が注目するゲームであるから、一万人以上がβテストに申し込んだ。結果、数多くの人が落選した。勿論、俺もだ。

 こんな形でFOFをプレイする機会が巡ってくるとは、この海のアカイの目を以てしても見ぬけなんだ。

 

「……いや、なんで俺が選ばれたんだ。もっと有名なやつらも居るだろ」

 

 知名度をあげるなら、そっちの方が良いはず。

 そうも考えてみたが、直ぐ様首を振る。

 冷静に考えてみればFOFの知名度は、既にもう凄まじいものであるのだ。赤と緑の配管工が世界を救うシリーズとか、その辺である。

 では、何故俺が選ばれたのか。これが分からない。

 仕方ないので、そのまま画面をスクロールする。

 

『何故自分が選ばれたのか。そう疑問にお思いでしょう。

 失礼を承知で言わせてもらうなら、シオン様の知名度はそれほどでもありません。中堅どころが良いところです。wikiがある程度です。』

 

「俺にwikiなんてあるのか、初耳だわ」

 

 あとで検索しておこう。と言うか知名度はそれほどでも無いとは、失礼だな。その通りだけど。

 ……いけないいけない。まだ読んでいる途中だ、検索エンジンを立ち上げるな……っ!静まれ我が左腕よっ!

 

『では、何故シオン様が選ばれたか。単純に私の趣味です。』

 

「ありがとう齋藤さん、俺にもファンが居たんだなぁ……」

 

 しんみり。

 

『また、βテストをプレイする上で、こちらの用意したPN(プレイヤーネーム)を使用してもらうことに成ります。一番下に書いておきますね。

 さらに、公式配信と言うことで、動画編集は此方に一任して頂くことに成ります。番外編、と言う形でそちらで配信していただくのは、相談次第ですが可能です。』

 

 PN(プレイヤーネーム)が設定済みなのか。まぁ良い、正直PNには拘らないので、そこは問題ではない。

 動画編集が公式持ちである点。良いことである。編集は苦手なのだ。そのために生放送をしている。

 

『以上の事を了承していただけたら、VRギアに最後に書いてあるパスコードを入力してください。そうしていただくと、今回の件を了承したと言うこととなり、『FOF』のダウンロードが開始されます。尚、ダウンロードが完了しても、βテスト開始日である7月7日まではログインすることも出来ません。』

 

 ほう。そう言えば落選してそのショックでβテストの開始日すら記憶から抜け落ちてたな。しかし、七夕か。また変な日に……。

 

『最後までご回覧ありがとうございます。では、この辺りで。

 

PN : Schrodinger/Sion

Pass : ScatAster』

 

 棚からぼた餅とはよく言ったものだ。むしろぼた餅どころか俺的には金銀財宝であるが。

 

 俺の中では、もう返事は決まっていた。当然、OKである。

 むしろ断る理由が見当たらん。

 

「……しかし、まぁ。相談でもするか」

 

 そう呟くと同時に、俺はヘッドギアディスプレイをかぶり直すのだった。

 

「スタンダップ」

『Stand up』

 

 俺の声の後、機械音声が鳴ったかと思うと、俺は白いロビーのような空間に来ていた。

 俺がここに来た目的を果たすために、声を出す。

 

「アナライザー、『PN : Castle』に通話を頼む」

『yes,sir.』

 

 数度コール音が響いた後、ピッと言う聞きなれた音が聞こえたので、話しかけた。

 

『キャスニキィ!』

『……ん?ああ、赤井か。どした』

 

 俺がキャスニキと呼んだCastleは、俺のリアルフレンドである。

 

『なんか、俺、FOFのβテスト当たったみたい』

『ファッ!?』

 

 轟音が響いた。驚きすぎだろう。まぁ俺も反対の立場ならそうなってたと思うが。

 

『ともかく、後でリアルで話そう』

『お、おう。俺がお前んちいけば良い?』

『それで』

 

 それだけを伝えると、またピッと言う音が響いた。

 用事は済ませたし、後5分もすれば来るだろう。

 

「シャットダウン」

『yes,sir.』

 

 俺はジュースを用意することにした。取り敢えず9本ほど。

 

 

 

「まじかよそれ」

「まじまじおおまじ」

 

 あー、まじかよー、と唸っている細身の青年が一人。

 彼こそが先ほど通話していた『Castle』その人である。名を、城田拓人と言った。

 

「いやー、しかしなんでお前なんだろ」

「担当の人曰く、俺のファンだかららしいよ」

「節穴かその人」

「失礼しちゃうなぁ」

 

 彼との付き合いは小学生の頃からである。家が近所であり、勉強もよく教えてくれた。彼は俺の3つ年上である。

 

「ま、そう言うわけで俺も参戦するってだけ海児によろしく伝えといて」

「あー、了解。あいつめぇ、弟の癖に当選しやがったからなぁ」

 

 海児と言うのは、目の前の城田拓人の弟である。

 生意気な性格で、俺の1つ年下だ。あとウザイ。

 

「まぁ、そんな感じだべ」

「おう、今日は海児ボコッてから寝るわ」

 

 ……冥福を祈ってるわ。強く生きろ、海児。

 

 

 

 

 時間は過ぎ去り、空に雨雲ではなくお天道様が見えることが多くなった7月。

 今日は巷では『七夕』と呼ばれる行事が行われる日、即ち7日である。

 俺は勿論、ヘッドギアディスプレイを装着して寝転がっていた。

 

「飯は食った、コーラも飲んだ。課題は今日の分は終わった。パーフェクトだ、俺。さすおれってか」

 

 ゴクリ、と唾を飲み込む。

 流石に緊張する。あー、トイレ行きたくなってきた。

 

「……兎も角、始めよう。スタンダップ」

『Stand up』

 

 視界が白いロビーへと切り替わる。

 白いロビーには様々なドアが存在していた。このドアは全てが所謂『お気に入りのゲーム』へのアクセスポイントである。しかし、今回はそっちに用はない。

 

「アナライザー、『FOF』を起動してくれ」

『Yes,sir.』

 

 

 

 視界が一瞬暗転した後、薄暗い部屋に俺は居た。

 

「……ここは」

 

 何処なんだ。そう続ける前に、目の前にウィンドウが現れた。

 

『どうも、シオン様。担当の齋藤です。

 ここはキャラクターメイキングを行う場です。

 また、撮影はこのウィンドウを消去してから始まりますので、あしからず。

 では、素晴らしいプレイを期待しています。』

 

 期待されちゃったよ、俺。

 そんなことを考えつつ、目の前のウィンドウの右上にある消去ボタンに指を伸ばーーーー

 

「で、この部屋どうなってんだろう」

 

 ーーーーさない。当然だ。だって俺はチュートリアルをそのまま進めるような人間じゃないからさ。俺は緑髪のエレアに学んだのだ。地雷買ってこないと。

 

「……お、壁か」

 

 スタスタとウィンドウを突き抜けまっすぐに歩いていると、突き当たりの壁に辿り着いた。

 そのまま左手を壁について、壁沿いに歩いていくと、何か段差のようなものに左手が当たった。

 

「……ドアノブぅ……ですかね」

 

 段差があった周辺をまさぐると、段差が床まで続いており、その段差が床を含めると長方形の形になっているのが確認できた。また、丁度よくドアノブのようなものも見つけることができた。

 

「折角だから俺はこの赤そうな扉を選ぶぜ」

 

 自分を奮い立たせるためそう宣言しつつ、ドアノブをひねり押す。

 ドアは開かなかった。

 

「……あ、押すんじゃなくて引くのか」

 

 ドアノブを捻りながら引くと、今度こそ扉は開き、その隙間から凄まじい量の光が溢れ出てくる。

 眩しすぎて言葉を出すことも出来ないくらいだ。

 

 

 ふと気が付くと、そこは白い部屋だった。

 

『おめでとうございます。貴方は『資格』を得ました』

「うおぁっ」

 

 呆然としているところに、後ろから無機質な声が響いた。いきなりだったので少し声が出てしまった。

 後ろを振り返ると、そこには灰色の球体が浮かんでいた。

 

PI(プレイヤーID)検索中……該当ID発見。既に『資格』を所持していることを確認。対応案を協議します』

「……」

 

 浮かぶ灰色の球体は点滅を繰り返していた。

 もしかして、バグった?やっぱチュートリアルは受けないといけないタイプのやつかこれ。

 そう考えていると、灰色の球体に変化が起こった。

 

『……賛成21、反対3、棄権1で可決。『資格増与』で決定しました』

 

 声が聞こえたかと思うと、灰色の球体が一際輝いた。

 次の瞬間、灰色の球体から一つの光球が弾き出され、俺の胸に飛び込んだ。

 

「うわわっ!?」

 

 俺が驚いているのを尻目に、灰色の球体は点滅し、またも声が聞こえてきた。

 

『どうも、FOF管理統括AIです。名前は募集中です』

 

 ファッ!?

 

「ど、どうも。自分はーー」

『シオン様ですね、マザーより伝えられています』

 

 焦りつつ、何とか自己紹介仕返そうとしたが、その前に言い当てられてしまった。そう言えばさっきIDがどうのって言っていたな。

 

『先ほどの扉は、ボーナスエリアへの入り口と成っております。チュートリアル中も周りに気を向けれるかどうかを図ったものです。ボーナスエリアにたどり着くことができれば、最初のスタート時に多少有利になる特典を与えるようになっています。

 そうなっているのですが、誰一人来ませんでした。貴方以外。

 何故だか分かりませんか?今後の活動の参考にさせていただきますのでお教え下さい』

 

 え、ボーナスエリア?ここが?やったぜ。大勝利だわ。

 と言うか、俺だけがここに来たとかあり得んやろ。謎だわ。

 ……あ、そうか。

 

「多分みんなこのゲームを楽しみにしていたからですね」

『……?それとこれとに一体どんな関係があるんですか?』

「早く遊びたいから、部屋を探索するとかそう言う発想が頭から抜け落ちていた、とか」

『……』

 

 灰色の球体の点滅が収まる。参考になったのだろうか。

 

『なるほど。今後のイベントの参考にさせていただきます。

 ……お礼に、チュートリアル中に質問を随時受け付けることにしましょう』

 

 そう声が聞こえると目の前にウィンドウがまた現れた。

 ウィンドウには様々な項目があった。

 

ーーーー

 

Name : Schrodinger/Sion

Nick name : non date

Level : 1

Race : Schrodinger - demi human - cat - ex/non date

Rank : non date

Job : newbee

 

/

Status

 

Str : 5/3(demi human +1 Schrodinger -3)

Vit : 5/2(demi human _ cat -3)

Agi : 5/10(demi human _ cat +4 Schrodinger +1)

Dex : 5/8(demi human _ cat +2 Schrodinger +1)

Mag : 5/8(demi human -1 Schrodinger +4)

Min :5/2(demi human _ cat -3)

Luk : 5/12(Schrodinger +7)

 

Free status point : 33/11

/

 

/

Skill

 

Schrodinger cat / 固有スキル

 

Free skill point :11

/

 

/

Magic

 

確率操作魔術 / Lv1

/

ーーーー

 

『これがステータス画面となっています。

 ……各ステータスの意味は理解していることでしょうが、説明をして置きます。

 

 上から順に、『Name』が名前、『Nick name』が異名、『Level』がレベル、『Race』が種族、『Rank』がランクを意味します。

 

 『名前』は、そのまま名前を表します。一部の場合を除いて、変化することはありません。

 

 『異名』は、その者の功績を表します。それぞれ効果を持つものも存在します。他のプレイヤーに表示されるのは一つだけですが、異名の効果は重複して発動します。

 

 『レベル』は、その者の強さの基準を表します。レベルが上がると、フリーステータスポイントやフリースキルポイント貰え、ステータスも上がります。

 

 『種族』は、その者の種族を表します。『固有種族名 - 大まかな分類 - その他要素1 - その他要素2』と言った形で表されます。この種族によってステータスの一部が影響を受けたりします。

 

 『ランク』は、冒険者登録をすることで『bronze』になり、更にクエストをクリアし続けると『silver』、更に功績をあげると『gold』、『orichalcum』……となっていきます。上に上がるほどイベントなどで有利になる場合もあります。

 

 『ジョブ』は、現在の職業を表します。これは『転職』によって変える事が出来ます。また、特定の職業になることで習得できるスキルや、特定のスキルを覚えることでなれる職業も存在します。

 

 『Status』の下に書かれているものが基本ステータスとなっております。

 

 『Str』は、筋力を表します。主に物理的攻撃の威力などに作用するでしょう。

 

 『Vit』は、体の強さを表します。主に物理的攻撃への防御力などに作用するでしょう。

 

 『Agi』は、素早さを表します。主に移動速度や行動の早さなどに影響することでしょう。

 

 『Dex』は、器用さを表します。主に狙ったところへ攻撃することなどに影響することでしょう。

 

 『Mag』は、魔力を表します。主に魔法的攻撃の威力などに作用するでしょう。

 

 『Min』は、魔力への抵抗力を表します。主に魔法的攻撃への防御力に作用するでしょう。

 

 『Luk』は、幸運を表します。主に『クリティカル』や『システム回避』などに影響することでしょう。

 

 また、ステータスに二つの数字が存在しますね?これは、能力と才能を表しています。

 前者の能力値は、今の能力を表し、後者の才能値は、レベルアップで上昇する傾向を表します。これらは、能力値/(スラッシュ)才能値、と言った形で表します。

 

 『Free status point』にも、能力のフリーポイントと才能のフリーポイントが存在しています。

 フリーステータスポイントを振り分けるには、能力値の右の+マークを押してください。また、チュートリアル中は自由に振り直しが出来ますが、チュートリアル後は特定のアイテムが必要なのでご注意ください。

 

 また、才能値は種族に依っても左右されることがあるのは先ほど申し上げました。

 才能値の右に ( ) がありますよね。これは種族による才能値の変化を表しています。

 

 『Skill』は、貴方が持つ技能を表します。最初は10個しか覚えられませんが、レベルが5上がる毎に1個覚えれる数が増えます。

 『Skill』には、固有、パッシブ、アクティブの三つの種類があります。

 『固有スキル』は、主に種族固有のものや、イベントなどで貰えるものがあります。強力なものが多いです。また、スキル枠を消費しません。

 『パッシブスキル』は、主に能力値を常にあげるものが多いです。『アクティブスキル』に比べると効果が小さいですが、常時効果を発動している点は勝ってます。

 『アクティブスキル』は、主に技を繰り出すものが多いです。『剣術』『炎魔法』等と、一括りにされていることが多いですね。

 

 また、『Skill』を覚えるには、イベントなどの報酬の他に、『Free skill point』を使う方法もあります。覚えるのに一定の条件が存在するものもあります。

以上でステータスの説明を終わります。何か質問等御座いましたらお教え下さい』

 

 長い。長いよ、AIさん。顔見えないけどどや顔してそうだなぁ。確かに大体理解してたけど、才能とかの機能もあるのか。はぇー、すっごい。

 でも、俺にはさっきの説明に二つ気になる点が存在している。

 

「ところで、幾つか質問があるんですけど」

『はい、何でしょう?』

「まず、何で僕の種族欄が二つ存在しているんですか?

 次に、何でそのうちの一つがもう既にうまっているんでしょうか?」

 

 種族、と言えば大体のゲームでは一つだけしか持てないはずだ。種族が人間と亜人です、っておかしいからな。

 それに、普通種族は選べるはずだ。そんな自由性の無いゲームではないと思うのだが。

 

『まず、後者から答えさせていただきます。

 

 貴方は、このゲームを始めるに至って、ジオ二メカル社と公式配信の契約を結びましたね?こちらでは、公式配信者にはそれぞれ特定の種族でプレイしてもらうように設定されています。

 それも、各種族の最も上位の種族で。

 所謂、ゲームスタートガチャで最高レアリティ確定、のようなものです。

 それによって、貴方の種族は『Schrodinger』に決まりました。

 

 前者は、先ほど言っていた『各種族の最も上位の種族でプレイしてもらう』と言う設定が仇となりました形です。

 

 ここはボーナスエリアである、と最初に言いましたね?

 本来、ここで与えるボーナスは『種族で上位のものを選べ、フリー能力ポイントを3、フリー才能ポイントを1、フリースキルポイントを1与える』と言ったものでした。

 ですが、貴方の種族は既に最上位の種族である『Schrodinger』に決定してしまっているわけです。これではボーナスが配当出来ないじゃないですか。

 

 と、言うわけで、『種族上位のものを選べる』の代替案として、『第二種族を最初から選べる』が適応されました』

 

 種族固定とか聞いてないぞ。と言うかこれだいぶ強くないか、俺。

 

『あ、第二種族はレベルをあげることで誰でも取得可能ですので、時間がたてば優位性がなくなる形です』

「あ、それなら大丈夫です」

 

 正直、他のプレイヤーから「あいつだけ狡い」と後ろ指差されるのも癪だからな。

 

『また、聞きたいことがあればヘルプコマンドからお申し付けください。可能な範囲で答えましょう。

 では、ステータスを配分する前に、シオン様特有の第二種族の説明をさせていただきます』

 

 ……俺特有の第二種族の説明?どういうことだろうか。

 

『先ほど、『レベルが上がると、才能値に合わせて能力値も上がる』と言いましたよね?

 第二種族は、本来は才能値自体も加算されるのですが、それでは他のプレイヤーとあまりに差が付いてしまうため、今回は『才能値は第一種族と第二種族のどちらか片方をランダムで適応する』と言う形にさせていただきます』

「……?」

『今の才能値は全て『Schrodinger』の才能値です。

 それの一部を、ランダムで第二種族の才能値に入れ換える形になりますね。

 あ、さすがに全部悪いところを引き継いでしまった、と言うことのないように、二つまで今の才能値をロック出来るようにします』

 

 あーうん。ならマシか。流石に全才能値-は無理ゲーだからな。

 ……いや、待て。全部悪いところを引き継いでしまうこともある、と言うことは、逆に全部よいところを引き当てる可能性もある、と言うことだよな?

 

『はい。そう言うこともあります』

 

 なるほど。

 

「と言うかさっきから然り気無く心読んでない?」

『想像システムのちょっとした応用です』

 

 想像システムはこういう使い方もできる……!

 

「……さて、とにもかくにも、まず第二種族を決めよう。それから才能値をシャッフルすればいい。

 俺が選びたい第二種族は、魔族だ。一応種族紹介に書いてあったけど、いいよな?」

 

 魔族。種族全体で適正バラバラだが、主に魔法が得意であるか、身体能力が高いことが多い種族、と公式に書いてあった。

 

『大丈夫です』

「よし、じゃあ魔族にしよう……うぉっ」

 

 そう俺が言うや否や、目の前にガチャガチャの箱が現れた。

 唐突過ぎて、またもや声が出てしまった。

 

『『ユニークさが足りない』と言う意見から作りました。

 このつまみを捻って一回転すると、中からガチャポンの玉が出てきます。それの中に種族名が書かれた紙が入っています』

「あ、あぁ」

 

 ともかく回さんことには始まらないな。

 よし、回すか。

 

「……」

 

 最上位来い最上位来い最上位来い最上位来い最上位来い最上位来い最上位来いっ……出来れば身体能力型の最上位っ!

 

 俺の渾身の願いを込めたガチャポンは、虹色に輝く玉を排出したのだった。

 

「……何か良さそうなの来たんだけど」

『それは最上位種族の玉ですね』

 

 ……え、マジで?

 

「い、いや落ち着け。俺のことだからどうせ今の種族と同じような才能値なんだそうなんだきっと」

 

 カタカタと震える手でガチャポンをこじ開けた。

 中には紙が一枚入っていた。

 

「……『Maxwell』?」

『固定砲台型の種族ですね、此方が才能値になります』

 

 

ーー

 

Maxwell _ demonic _ ogre _ ex

 

Str : 5/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Vit : 5/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Agi : 5/8(demonic _ ogre +1 Maxwell +2)

Dex : 5/0(demonic _ ogre -2 Maxwell -3)

Mag : 5/4(demonic _ ogre -4 Maxwell +3)

Min :5/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Luk : 5/0(demonic -1 Maxwell -4)

 

ーー

 

「ーーーいぃよっしゃああぁぁぁぁ!!」

 

 勝った!第三部完!

 

『まだ才能値シャッフルが残っていますよ?』

「くっ、忘れたかったのに……」

『そうは言われても』

 

 ちくしょー、下手したらこれが台無しになるのかぁ。

 いやだなぁ、したくないなぁ。

 

 数瞬考えた後、俺は迷い無く言った。

 

「固定は『Luk』と『Dex』で、シャッフルお願いします!」

『はい』

 

 AIが俺に答えると、ガチャガチャが在ったところにいつの間にか印刷機が存在していた。

 また何かやるのか。俺は戦慄を覚えた。

 

『ではこちらの『Schrodinger』の才能値の書かれた紙と、『Maxwell』の才能値の書かれた紙を、ここへ入れます』

 

 そう言いつつ、何処からともなく現れた紙が二枚、宙を浮遊しつつ、印刷機の上部印刷紙受け取り口に入っていった。

 

『それでは、才能値シャッフルを行います』

 

 

 AIがそう宣言すると、印刷機が唸り始めた。

 数秒掛けて、徐々に前方印刷物排出口から紙が出てくる。たった数秒なのに、俺は体感で1分は経ってしまったかのように感じた。

 

 そして、紙が完全に排出されると、床に落ちずに俺の目の前に浮遊してやって来る。

 そこで、ようやく才能値を見ることができた。

 

 

 

 

 

 

『ーーーおめでとうございます』

 

ーーーー

 

Name : Schrodinger/Sion

Nick name : 『Miracle maker』

Level : 1

Race : Schrodinger _ demi human _ cat _ ex/

   Maxwell _ demonic _ ogre _ ex

Rank : non date

 

/

Status

 

 

Str : 5/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Vit : 5/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Agi : 5/10(demi human _ cat +4 Schrodinger +1)

Dex : 5/8(demi human _ cat +2 Schrodinger +1)

Mag : 5/8(demi human -1 Schrodinger +4)

Min :5/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Luk : 8(Miracle maker +3)/12(Schrodinger +7)

 

Free status point : 33/11

/

 

/

Skill

 

Happen miracle / 固有スキル

Schrodinger's Cat / 固有スキル

Maxwell's Demon / 固有スキル

 

 

Free skill point :11

 

/

 

/

Magic

 

Non date

/

ーーーー

 

 

ーーーッッ■■■■■■■■■■■■!!!(ーーーッッよっしゃあああぁぁぁ!!!)

 

 我が世の春が来たあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 勝ったッ!勝ったぞッ!!運命に勝ったッッ!!

 

 運命の神様ッ!今ならあんたに抱かれても……いやよくないな、うん。急にテンションが下がってしまった。

 

『さて、才能値シャッフルが終わったので、次はフリーステータスポイント振り分けに移りましょう』

「あんたドライだなぁ」

『AIですので致し方ありません』

 

 嘘つけ。絶対これ(マインドドライブ)入ってるよね。

 

 

 

 

 

「よし、出来た」

 

ーーーー

 

Name : Schrodinger/Sion

Nick name : 『Miracle maker』

Level : 1

Race : Schrodinger _ demi human _ cat _ ex/

   Maxwell _ demonic _ ogre _ ex

Rank : non date

 

/

Status

 

 

Str : 9/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Vit : 7/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Agi : 13/12(demi human _ cat +4 Schrodinger +1)

Dex : 7/10(demi human _ cat +2 Schrodinger +1)

Mag : 13/12(demi human -1 Schrodinger +4)

Min :7/11(demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Luk : 15(Miracle maker +3)/15(Schrodinger +7)

 

Free status point : 0 / 0

/

 

/

Skill

 

Happen miracle / 固有

Schrodinger's Cat / 固有

Maxwell's Demon / 固有

 

Free skill point :11

/

 

/

Magic

 

Non date

/

ーーーー

 

 

 俺は、3分程掛けてステータスの振り分けを行った。

 直感的に、Luk中心に上げていった結果がこれだ。コンセプト?あるわけないんだよなぁ。あえて言うなら、器用万能型か。

 

「んで、次はフリースキルポイントだよな?……ですよね?」

『さっきから頑張って敬語を使おうとしているみたいですが、別に敬語でなくて構いませんよ』

「お、了解」

『たしかに、次はフリースキルポイントですね。

 では、試しにスキルの欄がをタッチしてみてください』

「ああ。……はぅっ!?」

 

 言われた通りにやると、膨大な量のスキル名の記載されたウィンドウが開かれた。

 

 

ーーーー

 

剣術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

短剣術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

槍術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

槌術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

拳闘術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

鞭術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

棒術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

杖術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

斧術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

弓術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

盾術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

炎魔術 / 1 / アクティブ

水魔術 / 1 / アクティブ

風魔術 / 1 / アクティブ

土魔術 / 1 / アクティブ

闇魔術 / 1 / アクティブ

光魔術 / 1 / アクティブ

罠探査 / 1 / アクティブ

罠設置 / 1 / アクティブ

投擲 / 1 / アクティブ

調合 / 1 / アクティブ _ パッシブ

鍛冶 / 1 / アクティブ

彫刻 / 1 / アクティブ

木工 / 1 / アクティブ

裁縫 / 1 / アクティブ

料理 / 1 / アクティブ

 

ーーーー

 

「うわ、これは読みにく過ぎだろ」

『そうですか?』

「せめて検索機能つけてはいかがだろうか」

『それもそうですね、たしかにそう言った要望はありました。今変えますね』

 

 そら要望来るよ。こんなん探してたら日が暮れてしまう。日無いけど。

 

『出来ました、こちらが新スキル一覧表です』

 

ーーーー

 

 

/ 特殊スキル

 

/ 武術スキル

 

/ 魔術スキル

 

/ 生産スキル

 

/ その他スキル

 

/ ステータス強化スキル

 

 

ーーーー

 

『折り畳み式にしてみました。詳しくは自分でお試しください。チュートリアル中は振り直し出来ますので』

 

 AIに従って、まずは武術スキルをタッチしてみる。

 

ーーーー

 

 

/ 特殊スキル

 

/ 武術スキル

: 剣術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 短剣術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 槍術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 槌術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 拳闘術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 鞭術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 棒術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 杖術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 斧術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 弓術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

: 盾術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

 

: 流剣舞術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

 残条件……剣術取得

 

: 大剣術 / 1 / アクティブ _ パッシブ

 残条件……剣術取得

 

/ 魔術スキル

 

/ 生産スキル

 

/ その他スキル

 

/ ステータス強化スキル

 

 

ーーーー

 

 

 なるほど。たぶんこの『/ 1 /』ってのが、消費スキルポイント量か。そんで、条件付きのスキルは、条件になっているスキルをとれば習得可能性、と。

 あと、気になる点が一つだけあるんだが。

 

「この、特殊スキルってのは一体なんなんだ?」

『特定の種族が習得できるスキルです。

 では、一度武術スキル欄を閉じ、特殊スキル欄を開いてください』

 

 言われたままにやってみる。

 

 

ーーーー

 

 

/ 特殊スキル

: 確率操作魔術……『Schrodinger』 / 2 / アクティブ _ パッシブ

 発生確率を、0から100までで操作できる。

 消費MPは、操作した確率×20×操作難易度÷Lukとなる。

 

 

: 熱量操作魔術……『Maxwell』 / 2 / アクティブ _ パッシブ

 火炎魔術と氷魔術を兼ね備え、また同時に発動できる。

 同時に発動した場合、消費MPが変化する。

 

 

: ビーストドライブ……『demi human』 / 1 / アクティブ

 内に秘める獣の力を解き放つ。

 Str,Agi×2 Vit - 20%

 limit / 1分

 

 

: デーモンドライブ …… 『demonic』 / 1 / アクティブ

 内に秘める悪魔の力を解き放つ。

 Mag、Str×2 Min - 20%

 limit /1分

 

 

/ 武術スキル

 

/ 魔術スキル

 

/ 生産スキル

 

/ その他スキル

 

/ ステータス強化スキル

 

 

ーーーー

 

 

『スキル名の横に『』で囲まれた種族がありますよね?

 それがスキル習得条件となっている種族です』

「なるほど。この分だと、全部の種族に特殊スキルがそれぞれある感じなのか?」

『はい、そうなります』

 

 と言うかさっさとスキルを選んで、ゲームを始めなくては。

 かなり出遅れてる気がするんだ。只でさえログインが遅かったのに、これ以上手間取っていたらトップ陣と大分差が……

 

『いえ、貴方のステータスを思い出してみてください』

「あ、才能値が圧倒的だったな、そう言えば」

 

 才能値が圧倒的、つまりレベルが上がれば上がるほど得れる能力値に差が着いていくわけだから、別に焦る必要も無いのか。

 

 兎も角、スキルを選んでいくことにしよう。

 

 

 

 

 

「……出来た」

 

 

ーーーー

 

Name : Schrodinger/Sion

Nick name : 『Miracle maker』

Level : 1

Race : Schrodinger _ demi human _ cat _ ex/

   Maxwell _ demonic _ ogre _ ex

Rank : non date

 

/

Status

 

 

Str : 9/11 (0 / demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Vit : 7/11 (0 / demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Agi : 13/12 (0 / demi human _ cat +4 Schrodinger +1)

Dex : 7/10 (0 / demi human _ cat +2 Schrodinger +1)

Mag : 13/12 (0 / demi human -1 Schrodinger +4)

Min : 7/11 (0 /demonic _ ogre +2 Maxwell +4)

Luk : 15/15 (Miracle maker +3 / Schrodinger +7)

 

Free status point : 0 / 0

/

 

/

Skill

 

Happen miracle / 固有

Schrodinger's Cat / 固有

Maxwell's Demon / 固有

 

確率操作魔術 / 特殊 / アクティブ _ パッシブ

熱量操作魔術 / 特殊 / アクティブ _ パッシブ

ビーストドライブ / 特殊 / アクティブ

デーモンドライブ / 特殊 / アクティブ

 

剣術 / 武術 / アクティブ _ パッシブ / Lv1

流剣舞術 / 武術 / アクティブ _ パッシブ / Lv1

 

魔力操作 / その他 / アクティブ _ パッシブ / Lv1

魔力自然治癒 / その他 / パッシブ / Lv1

体力自然治癒 / その他 / パッシブ / Lv1

 

Free skill point :0

/

Magic

 

確率操作魔術 / Lv1

熱量操作魔術 / Lv1

 

/

 

ーーーー

 

 

『ステータス決定、お疲れさまでした。

 それで、ですね、最後に、あの……』

 

 まだ決める項目があるのだろうか。流石にそろそろ始めたいのだが。

 俺がそう思っていると、AIは思い口を開いた。

 

『私、名前がAIだけでは識別として不適切、と言いますか。

 何か、その、名前を頂けると、幸い……です』

「そう言えば、最初の頃に言っていたな」

 

 なんだ、名前か。なんだ、と言うのも少し失礼かもしれないが。

 

 そうさな、『AI』からそのままアイ(AI)って言うのもなぁ。もうちょっと捻りがほしい。

 うーん、FOFのAIだからなぁ……。フォファイ、フォイ、マルf……おっと危ない。しかし、フォファイねぇ。ほうれん草が食べたくなってきたな。

 

「よし、決めた。お前は今日から『ファイ』だ」

『……ファイ、ですか。いいんじゃないでしょうか』

 

 ひどい言い種だな。

 

『……はい、では、私こと正式名称『fof 総合管理AI補佐13号』は、この瞬間から『ファイ』となりました。

 なかなかいい名前ではないでしょうか、ええ、はい。

 では、末長くよろしくお願いします』

「結局気に入ってるみたいじゃないか、その名前。

 ……え、末長く?」

『あ、言い忘れていました。私はシオン様専属のサポートAIとして今回働かさせていただくことになっています』

 

 何それ初耳。と言うか、お前AIなんだから、言い忘れるとか無いだろ。

 

 

 

 そんなこんなで、俺の冒険、始まります!

 

 

 




こいつでお陀仏!
……某焼け野原さん。


キャスニキィ!
……リアルでお世話になっている方。


パーフェクトだ、俺。さす俺ってか?
……前者は某糸使いお爺ちゃん(後にショタ)、後者はお兄様。


緑髪のエレア 地雷
……殺らなきゃ(Elona並感)なお地雷とは前者を抹殺するため初期段階で良く使われる核地雷。


ドアノブぅ……ですかねぇ……
……壁の向こうに、ガチャッと、移動させてくれる道具でして、結構貫通攻撃が好きなので、軽々と壁一枚は余裕で明け閉めしてくれますね。


せっかくだから俺はこっちの赤い扉を選ぶぜ!
……上から来るぞぉ、気を付けろ!(前から)


フォファイ ほうれん草
……ポ○イではない。決してほうれん草のダイレクトマーケティングなあの懐かしいアニメではない。


疲れた。寝る。


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