彼は今、悪魔(IS)で暴れていた所を救助を目的とし派遣されていた自衛隊により危険と判断され、そのまま数機のIS自衛隊機によって拘束されてしまった。
ISパイロットの数人は最初こそ彼が男である事に驚いたが、いつまでも呆けていられる訳もなく彼、三日月・オーガスに名前などの質問をしていた。
「貴方の名前は?」
「なぜ、こんな所に?」
「あの機体はどうやって手に入れたの?」
「…」
だが、彼は答えない。
何故なら、彼はこの数年で日本語を忘れてしまったからだ。
そこで、一人のISパイロットは何とか身振り手振りでISを展開するよう指示を出した。
彼は何とか気付いたのかISを展開した。
「何?」
ISには通信をする時、お互いに言葉が通じるように翻訳する機能がある。
その機能にさっきのパイロットは気付いたようだ、
「まず、貴方の名前を教えて貰えない?」
「三日月・オーガス」
「三日月・オーガスね 分かったわ 次になぜこんな所に?」
「…大人に戦えって言われたからここに居た…」
「少年兵って事?!
ジュネーブ諸条約で禁止されてるはずじゃっ?! 誰に言われたの?」
「…分からない…」
彼がなぜ分からなかったのか、理由は簡単だ。
傭兵たちは、足が付かないよう少年兵に名前、基地の座標を教えなかったからだ。
「じゃあ、貴方の持ってるそのISはどこで手に入れたの?」
「これの事?」
そういって、彼は自分に纏わり付いている機械を見せた。
「死にかけた時に、目の前に出来た穴から出てきた。」
「それがどこか分かる?」
彼はやはり、
首を横に振った。
「彼は世界で初めてISを動かした男だから扱いに困るわ。」
そこで、別のパイロットがある提案をした。
「一先ず、日本政府に連絡を取って判断を仰いだらどうでしょうか?」
その提案にパイロット全員は賛成した。
「三日月くん、貴方は世界で初めてISを動かした男なの、だから、多分日本にあるIS学園に行く事になるけど大丈夫?」
その問いに三日月は、
「IS学園って何?」という質問で返した。
その言葉には流石のパイロットたちも驚いた。
「IS学園を知らない?!そんな…世界でも知らない人は居ないってくらい有名なのに…」
「三日月くん、学校は分かる?」
その言葉に三日月は首を縦に振った。
「簡単に言うと、IS学園はISを学ぶための学校なの、貴方は多分そこに行く事になるわ。」
「分かった、そこに行けば良いんだね…?」
三日月が理解したと同時に日本政府から、彼を
IS学園に入学させる事をパイロットたちのISに伝達された。
T-shiです。
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