クラス代表決定パーティを行なった次の日の朝、クラスではある話題で持ち切りだった。
「ねぇねぇ、聞いた?」
「うん、聞いた聞いた。二組に転校生が来たんでしょ?」
「そうそう、中国の代表候補生らしいよ!」
そう、転校生の話題だ。
そんな話題でクラスが騒がしい中、三日月は教室へやって来た。
「ねぇセシリア、みんな何言ってんの?」
三日月は、いつもより明らかに騒がしいクラスメイトに疑問を持ち、偶々その近くにいたセシリアに質問をした。
セシリアは、最初こそ三日月に声を掛けられて三日月がすぐ側にいた事に驚きつつも三日月と普通に話が出来る事に喜び顔を綻ばせそうになったが、三日月の質問に答えなくてはと言う理性により抑え込み質問に答えた。
「今日、二組に中国代表候補生の方が転校されてくるらしいですわ。」
セシリアの答えに満足のいった三日月は”ありがとう”と言うと、セシリアは顔を少し赤らめながらも”三日月さんの補佐として当然の事ですわ!”と言った。
三日月が理解したのをクラスメイト達が見届けると今度はクラス代表戦の話へと変わっていった。
「確か、専用機持ちってうちのクラスと四組だけだったよね!」
「でも、四組の専用機ってまだ完成してなくて今回のクラス代表戦には参加しないらしいよ!」
「なら、クラス代表戦の優勝はうちのクラスで決まりだね!」
「デザートフリーパスだ〜」
『その情報、古いよ!』
その声とともにクラスは静まりかえった。
その元凶である声の主は、教室のドアの近くの壁に持たれかかり腕を組みながら好戦的な笑みを浮かべているツインテールが特徴の少女だった。
「もう一度言うわ。その情報古いわよ、この私二組代表の凰 鈴音が居るからね!」
クラスは彼女の登場に焦りを見せ、明らかに童謡していたが、このクラスの代表である三日月はよく分からないと言った表情だった。
それに気づいたもう一人の三日月の補佐である箒が三日月に説明した。
「彼奴がさっき騒ぎになっていた二組の転校生、中国の代表候補生だ。」
三日月は箒の説明に納得した。
箒の説明は目立ったのか、鈴音はそちらの方に視線を向けると、本来の目的である一組のクラス代表に挨拶をする事を思い出し、三日月の方に歩き近づいていった。
そして、三日月に対し宣戦布告を行なった。
だが、その布告も最後まで続かなかった。
なぜなら…
「あんたが、このクラスの代表ね?この私、鳳 鈴音が二組の代表… いち…か?
一夏なの!?今までどこに行ってたのよ!
心配したんだからね!」
そう、三日月が一夏だと気づいたからだ。
そして、三日月に対し色々と捲し立てていったが、今回ばかりは三日月の様子がおかしかった。
「い…ち…か?ふぁん…りん…いん?りん…?
俺がいち…か…俺は三日月で…一夏?俺は、俺は………あぁぁぁぁああ!」
急に頭を抑え苦しみ出し叫び気絶したのだ。
これには周りもビックリし、直ぐに教師を呼びに行き三日月を保健室へ運ぶのだった…
またまた久しぶりの投稿です。
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