「クラス代表は三日月に決定した。」
朝、ホームルームの終わりがけの千冬のその言葉にクラスメイト達は歓喜した。
そんな中、1人千冬に声をかけた人がいた。
「織斑先生、私に少しお時間を頂けないでしょうか?」
千冬に声をかけたのはセシリアだったら。
そのセシリアの問いに対し千冬は"少しならな"
と言い時間を与えた。
「この度は、皆さんを不快にさせる様な言動、行動を取ってしまい申し訳ありませんでした。 」
セシリアの声にクラスメイト達は戸惑いを見せたが、三日月の一声によりおさまった。
「うん、俺は許すよ。」
その言葉を皮切りにクラスメイト達は許す旨の言葉を発して言った。
「よし、オルコットの話は終わりだな。
おっと、忘れるところだった。
三日月の要望により、二人クラス代表補佐を付ける事になった。
篠ノ之、オルコット、お前達は三日月の補佐をしてくれ。」
千冬の言葉に二人は驚き、一瞬三日月の顔を見たが直ぐに肯定の旨をかえした。
「他に何かある奴はいるか?…
居ないなら授業を始める。」
この後の授業は、特に問題がなく終わった。
『三日月君、クラス代表決定おめでとーう!』
クラスメイト達は、放課後三日月…男が代表になったからか食堂でパーティを開き騒いでいた。
そんな中、三日月を呼ぶ声が響いた。
「三日月くーん、取材良いかな?
おっと、自己紹介まだだったね。
私は黛 薫子、新聞部に所属してる2年生よ。
それでそれで、クラス代表になった意気込みきかせて!?」
三日月は困った顔をしながらも答えた。
「うーん。まあ、がんばるよ。」
だが、三日月のコメントに満足いかなかったのか黛は他にないのかと捲し立てた。
「特にない。」
その言葉に黛はがっかりしたが、"捏造すればいっか"と言う記者にあるまじき言葉を発していた。
「じゃあ、オルコットさん。
三日月君についてコメントしてもらってもいい?」
セシリアは、言葉を発しようとした。
たが、黛は長くなると思ったのかセシリアのコメントを遮り三日月に惚れたという事にすると言う旨を発言した。
この発言にセシリアが顔を赤くしつつも満更でもない表情をしていたのは余談だ。
IS学園の校門に、ボストンバッグを抱えた少女が立っていた。
彼女は、その特徴的なツインテールを風になびかせながら呟いた。
「やっと、会える。
やっと、一夏に!」
だが、少女は知らない。
三日月が記憶喪失である事を。
そして、この出会いがこの物語を加速させると言う事を…
お久ぶりです。
投稿に時間が空いてしまい申し訳ありませんでした。
これから、徐々にペース上げていきたいと思ってます。
感想、お待ちしてます。