バンッ! ガガガガガガッ!
ここは中東のどこか、
銃声が鳴り響く中、黒髪黒目、背中に不思議な出っ張りのある一人の少年が血溜まりに倒れていた。歳は、15,6歳だろうか?
彼の名は三日月・オーガス、ヒューマン・デブリという鉄屑よりも安い金額で買われた存在だ。
そんな彼は今、死に直面している。
「俺、死ぬのかなぁ…? せっかくここまで生き残れたのに…」
そんなことを呟いた時彼の目の前に銃撃の衝撃によって出来た穴があった。
「なんだろう?まぁ、なんでもいいやどうせ死ぬんだし…」
彼は手を上に挙げながら
「生まれ変わったら、もっと平和な世界がいいな…」
そこで力尽きたのだろう、彼の手は落ちてしまった。
その時、甲高い電子音と共に何かが彼の体に纏わり付き彼の体は少しずつだが確実に再生、いや活性化していった。
彼は少し驚いたがその存在を理解した。
「お前も俺と同じ、消えるはずだったのか…
だけど、お前も俺もここで死にたくないだろ? なら、寄越せお前の力!」
その言葉と同時に、彼、いや、彼らは立ち上がった。
「行くぞ、バルバトス!!」
後に、彼らの戦う姿を見たものはこう言った。
「あれは、悪魔だ…」
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IS(インフィニット・ストラトス)
原作との変更点
ISオリジナル設定
ガンダムフレーム
第一世代型ISである。その為、全身装甲(フルスキン)である。
ソロモン72柱の悪魔の名を冠する。
白騎士を除く初期のIS、72機が設計、開発された。開発者は不明。
しかし、第二世代の開発とともに殆どのガンダムが解体、再開発された。
今作に出てくるバルバトスは、72柱の内 8番目に開発された機体であり、今の所唯一確認されている機体である
エイハブ・リアクター
半永久機関で、エイハブ・ウェーブと呼ばれる独特の周期を持っており、それぞれ固有の周期がある。これにより、機体の識別ができる。
この作品では、鉄血のオルフェンズと違い再開発に失敗、ガンダムフレームのみに搭載されている。また、鉄血のオルフェンズでは推進剤はエイハブ・リアクターと別に必要だったが、この作品ではISのPIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)により推進剤を必要としない。開発者は不明。
阿頼耶識システム
鉄血のオルフェンズとは違い、ガンダムフレームとの接続の為ではなく、モビルワーカーの操縦の為だけに開発された。
メリット、デメリットは、鉄血のオルフェンズ同様。
バルバトス
発見同時は肩の装甲はなく、左右非対称の腕、武器もメイスのみとなっている。
白騎士事件などのインフィニット・ストラトスの原作に出てくる事象基本的に違いはない。
キャラ設定
織斑一夏
今作の主人公
第二回のモンド・グロッソでの誘拐事件後に、傭兵たちにより三日月・オーガスと名付けられた。
阿頼耶識端末を3つ埋め込む事に、唯一成功した事例である。
同じ少年兵たちは、三日月が死にかけた戦闘で全滅した。
過酷な生活により、日本の事の大半を忘れている。そのため、日本政府、姉の千冬を恨んではいない。
織斑千冬
原作との違いは、第二回モンド・グロッソの決勝に出場、優勝した事、一夏を救出出来なかった事である。因みに、試合終了後に一夏が誘拐された事を知る。その際、インフィニット・ストラトス原作同様ドイツに協力をしてもらい、その見返りに一年教官を務める。
篠ノ之束、篠ノ之箒、鳳鈴音とは原作同様の時系列で知り合っている。
初めまして、T-shiです。
ハーメルンでは初めての投稿です。
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