やはり私と彼の出会いは間違っている。   作:赤薔薇ミニネコ

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作者はアニメしか見ておらず、原作と違う部分が出るかもしれません。原作を知ってる方違っていたらすいません、第12話高校2年生本編スタートです。


第十二話 奉仕部と出会う

高校生活を振り返って 2年F組 比企谷 八幡

 

青春とは嘘であり、忍耐である。

青春とは、男と女が自分を試される時であり、仲間と喜怒哀楽を共に感じる楽しい時間である。なんでもないようなことに悩んだり苦しんだりするなかで、時間をかけてやり遂げようとする。そんな時間を彼らは、教えられるよりも、刺激されることを欲するものである。

 

しかし、このような大切な時に社会の教えとして苦労を強いられる、これも青春なのだろうか。どれほど深く苦労を強いられようとも、共に信頼し合える本物がある人々は一般的な解釈も、社会通念も捻じ曲げ耐え忍ぶことができる。

 

若者は、青春の限りある時間を、大切にしなければならない、しかし理想は限りなく遠い。

 

結論を言おう。

青春とは素晴らしいことだけとは限らない社会の縮図である。

 

 

「比企谷、なんだねこれは……どうしてこうなった私への当てつけか?ったく、これを提出する私の身にもなれ……なめた作文を書きおって」

「俺はちゃんと高校生活を振り返ってますよ……?近頃の高校生は、こんな感じなんじゃないでしゅかね……」

「小僧…屁理屈を言うな!」

「まあたしかに…先生の年齢……(殺気が!)」

「おい、ハチよ!畳谷から、女性に年齢の話をするなと教わらなかったのか?あん?」

「すいません…忠絵には内緒でお願いします……(先生素がでてますよ?)」

「まあいい、ハチには罰を与えるついてこい」

 

 八幡は、平塚に連れられてとある教室に来ていた。途中忠絵とすれ違い心配そうな目でこちらを見ていた。教室の中には、髪の長い美しい女性がいた、そう俺は知っているこいつは忠絵とおなじクラスの国際教養科2年J組「雪ノ下雪乃」だ。

 

 平塚先生に、紹介され名前を名乗る。平塚先生からはレポートの罰としてなぜかこの部活入部しなくてはならなくなった。

 

「先生そのぬぼーっとした人は誰ですか?」

「こいつは2年F組の比企谷だ。こいつの腐った根性と、捻くれた性格を直してほしい、それが以来だ、頼んだぞ雪ノ下」

 

 雪ノ下は一度は断ったが、平塚先生により詳しく説明されしぶしぶ納得し依頼を受理した。

 

「すまん、いろいろ把握できてなくてな…そもそもここの部活はなんなんだ……?」

「当ててみたら?」

「本を読んでたし文芸部か…?いやちがうな…先生が罰とか言ってたしお仕置き部か?」

「あなたね…お仕置き部ってどんな部活よ……」

「すまん冗談だ、さっぱりわからん」

 

 八幡は雪乃からヒントもないまま質問に答えていく。

 

「あなた、女の子と話したのは何年ぶりかしら?」

「いや、毎日話してるが(なんかすごい上から目線だな…)」

「それは妄想かしら、まあ私と話せてすこしは更生したのではないかしら」

「妄想でもなんでもかまわん、更生もばっちりだ。それじゃ帰ってもいいか?」

「は~あなたね……まあいいわ。ここは奉仕部よ」

 

 呆れた雪ノ下からいろいろ説明され、途中平塚先生が教室に入ってきてなぜか勝負することになった…。八幡はふと気になって質問をする。

 

「なあ、お前は友達いるのか…?」

「そうね、まずどこからがとこまでが友達なのか定義を……」

「すまん、聞いた俺が悪かった…忘れてくれ」

「あなたはなんだか、落ち着いているのね、ほかの人達となんか違うわね」

 

 雪ノ下はポツリポツリと、昔のいじめ話を語りだした…。

(こいつは、昔の俺に似ている…なにも信じられず一人で解決しようとする、しかも優秀すぎたのだろう、俺は「解消」はできたが、雪ノ下は「解決」できてしまう、誰にも頼らず一人でどうにかなってしまう誰も入り込む余地などないほどに。結果的にボッチなってしまったのだろう。なあ、雪ノ下、一人は怖くないか……?)

 

「なあ雪ノ下もしよかったら俺の…『いやけっこうよ』……」

雪ノ下に途中で止められる。

 

「いやいや、最後まで話を聞け、そのなんだ……友達を紹介してやろうと思っただけだ」

「あなた、友達なんているの?二次元とかだったりしないわよね?ここは三次元よ」

「安心しろ、女だしおれが信頼してる数少ない人物だ、ちょっと待ってろ呼んでやる」

八幡は忠絵に連絡をし、部室に来てもらうことにする。

 

「八幡こんなとこに呼び出してどしたの?」

「すまんな、なんか平塚先生に捕まって部活に入部させられた」

「あれま…先生もほんと八幡のこと気に入ってるね」

「まあそのなんだ、この部活の部長の雪ノ下雪乃だ。忠絵に紹介したいと思ってな」

(言っておかないと後が怖いだろうしな……忠絵の鋭い視線が頭を過ぎる)

 

 忠絵は雪ノ下雪乃とは同じクラスだがあまり話したことはなさそうな感じだった。

 

「雪ノ下さん部長やってるんだね、同じクラスだからわざわざ紹介されなくても平気だよ?」

「驚いたわ比企谷君の信頼できる人って畳谷さんだったのね、ぜんぜん接点がわからないけど……」

「雪ノ下そのなんだ…忠絵と友達になってやってくれないか?」

「私には必要ないわ…まあ話すくらいならかまわないわ」

「それで十分だ、忠絵もこれからよろしく頼む」

 

 2人は部屋の隅で話合っている、途中から急に意気投合して笑いながら話している。

(おお…さすが忠絵コミュ力たかいな……さすが上位カーストグループにいるだけはあるな)

 

「雪乃さんこれがさ、私のやってるゲームのキャラなんだけど可愛いいでしょ?」

「悔しいけど可愛いわね、この猫耳がいいわね」

「ぬいぐるみとかもあるんだよ~、雪乃さん猫好きみたいだし今度ペットの「カマクラ」見せてあげるよ~可愛いよ~」

「ぜひ見てみたいわ」

「忠絵さんや…カマクラはうちのペットなんですが……」

「いいじゃん、減るもんじゃないし」

「忠絵さんと比企谷君は幼馴染なのかしら?仲良さそうだけど」

「彼氏(彼女だ)だよ~」

 

 雪ノ下は、驚いた表情で俺と忠絵を交互に見ていた。

(そんなに驚くことですかね……まあ誰になんて思われても気にしないがな……信頼できる人が雪ノ下にもできるといいな……)

 

 しばらくして部室の扉がノックされ一人の女子が入ってきた……。

 




読んでくれてありがとうございました。

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