ただいま峰田で奮闘中。   作:とろろ~

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日常、峰田話。


7話

どうもこんばんは。峰田実になった青年Aです。皆さん元気ですか?自分は元気です。

 

現在夜中ですが自分はミッションを遂行中です。

何故こんなことになったのやら。時間は今日の昼に遡ります。

 

 

 

峰田母上より要請がありました。

『毎日、部屋を片付けるように。もう小学生になるんだから。』

 

あ、自分、無事に卒園致しました。

それにしても・・・マジかぁ。子供が言われるようなことを言われました。しかし、そんなに汚いかね?

 

部屋を見回してみると・・・確かに汚い。『実践!効率的な筋トレ!』等の本の散乱(その他、漫画本)、筋トレ用具の散乱、あとは

 

「これだなぁ。」

 

それは紙が数十枚。全ての紙の真ん中に5センチ程の赤い円が描いてある。所謂、的である。それらが部屋の壁や天井にランダムに張られている。床には落ちている的と紫色の玉。

何故こんなものがあるのか。それは・・・

 

 

 

 

 

 

外で個性を使ってたのがバレました。

 

 

いや~、緑谷君と鉢合わせした川辺を避け、ランニング中に見つけた空き地で練習してたところに峰田母上にばったり会い、足元にある紫色の玉を見られ・・・・・・おしおk、もとい強めの説教を受けました。

え?大丈夫ですよ。震えてなんていませんよ。はい。震えてなんて・・・・・・

 

その後、どうしてもやるなら家でやりなさいと許可を得ました。峰田母上、優しいです。

 

というわけで個性の練習の結果の紙と玉です。

 

どんな練習かって?やり方は簡単。的の紙の裏に玉をくっつけ、適当に壁や天井に投げます。すると画ビョウ等を使わずとも壁や天井に的が出来ます。

あとはそれを狙って玉を投げるだけ。

時間が立てば的裏の玉のくっつきは無くなり勝手に取れます。

 

これで少しでも命中精度が上がるでしょう。

 

ね?簡単でしょ?しかし、難点がありました。・・・・・・玉という名のゴミが出ます。紙も使えばグシャグシャになります。まあ、ゴミになりますよね。

数日に一回は掃除するのですが、本日から毎日掃除をするように言われました。まあ、当然ですよね。

 

ああ、川に捨てながら練習、もとい勝手に転がっていって川にポチャンしてくれた日々が懐かしい。

 

「はぁ~、しょうがない。自業自得ですなぁ。あ~。」

 

そうこう言ってる間に玉が落ち、的がベッドの下に滑るように入ってしまった。

 

なんて面倒な・・・

 

ベッドの下に手を入れ探ります。すると紙の感触がします。しかし

 

「??なんか感触が違う??」

 

さらには重い。雑誌くらい?

 

何かと思い引き出すと・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・これはアカン」

 

表紙には水着面積が少なすぎる女性の姿が・・・

 

自分記憶にないです。身に覚えは・・・あっ!!

 

思い出されるのは昔見た峰田実の日記の一文。

 

『○月○△日

走ってたらお宝を見つけた!その辺を探したら他にもあった!朝のランニングは欠かせなくなった!ずっとやるぜ!』

 

お前!見るだけじゃなく拾って来てたんかい!!

 

自分は急ぎ他にもないか確認する。

 

すると数冊の雑誌が出てきた。全てが18歳未満お断りな物でした。しかも表紙の女性は年齢が幅広く今の自分より40以上の歳の差があるものまであり、さらには異形種まであった。

 

「峰田実・・・逆にすげぇよ。」

 

そこまで女が好きか。尊敬の念すら湧いてくる。

 

自分はそう思いながらビニールテープを持ってきて、その雑誌を漫画雑誌と漫画雑誌の間に挟み、キュッと縛った。これなら漫画雑誌を束ねたようにしか見えません。カモフラージュ、バッチリです。

 

え?何故尊敬したのに縛って捨てる用意をするのかって?いや、尊敬しようが峰田母上にバレるの怖いやろがい!

 

さてさて、カモフラージュしたからといってもコレは直接ごみ捨て場に捨てないと安心感が得られない。ならば勝負は・・・夜中だな。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、現在夜中のごみ捨てミッションに動き出したわけです。

 

などと回想してるうちに何とか音を立てずに玄関に到着しました。

さあ、あとは靴を履いて

 

「待ちなさい。」

 

・・・な・・・んだ・・と・・・お前は・・・峰田父上!

 

「全く、こんな夜更けにどこへ行くつもりだ。」

 

いや~あれ~どこすかね~

 

「捨てる気か?あれを・・・」

 

な、なんだと!こんな暗闇で分かるのか?!コレが何なのか?!

 

「ふっ、皆まで言うな。俺には全て分かっている。」

 

そ、そんな・・・親バレするのが一番辛いのに・・・なんで・・・クソッ!これというのも全て峰田実のせ

 

「夕飯の時から様子がおかしいと思ったから遂に見つけて目覚めたと思ったら捨てようとするとは・・・せっかく仕掛けてやったのに。息子がいの無いやつめ。」

 

いだ・・・・・・なんて言った今?

 

「ん?俺が置いてやったんだぞ。目覚めるなら早い方が良いからな!小、中の生活が楽しめるぞ!ハッハッハッ!」

 

ん~~~ちょっと待って。状況が飲み込めない。えっと、これはもしや峰田実の拾ったものじゃないのか?峰田父上が置いたん?大人の勉強するために?

 

「お前は最近何故か鍛えてたからな!何か溜まってるのかと思ってな。時期が来たかと思ったんだが・・・予想とは違ったか。」

 

溜まってねぇよ!

 

「まあ、あと5年もすれば見たがるだろ。それまで預かっておくから、それを渡しなさい。」

 

こ、このクソ親父がー!!

 

と言って殴って返そうと思ったが・・・止めて、普通に渡した。

 

「うむ。俺もまだ見てなかったからな。今度は、ちゃんと俺が確認してから渡してやろう。」

 

いえ、結構です。それと今後も勝手に置かないで下さい。これ児童虐待だから。そこんとこ、よろしくお願いします。では、これにて。

 

峰田父上は受けとると即行でビニールテープを解き、雑誌を見始める。

 

ああ、原作の峰田実が育ったらこんな感じなのかなと思いながら部屋へと戻った。

 

え?何で殴らなかったか?うん、まあね。

 

 

 

 

 

 

「ぎゃあァァァァァァ!!」

 

 

 

 

峰田父上の後方に峰田母上が見えましたので。笑顔でしたが般若なオーラが出てたので。

 

今日は気持ちよく寝れそうです。

 

 

 

 

翌日、廊下で峰田父上が某ドラゴン球のヤムチャさんソックリな倒れ方をしていた。

 

意識があるようで何か言っている。

 

「やっぱり、うちの妻は最高だぜ・・・」

 

・・・?!こいつ、最強かよ?!

 

そんな言葉に驚愕しながら今日という平和な一日が始まる。

 

 




峰田父上は峰田実が育ったらこんなかな?
そんなことを考えて書いてます。まぁ、酷いことに。
原作に峰田両親が出てきたら心から謝る所存です。

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