今日はヒーローショーに来ております。
「煌めく眼でロックオン!」
「猫の手、手助けやってくる。」
「どこからともなくやってくる。」
「キュートにキャットにスティンガー!」
「「「「ワイルド、ワイルド、プッシーキャッツ!!!」」」」
目の前を迫力のあるアクションが飛び交います。
「ウオオオオオオ!!!!」
轟く大人の友達が悲鳴に似た歓声が起こしております。そんな歓声を上がる中、自分が混じっているわけで。
どうも、こんにちは。峰田実になった青年Aです。
先日、原作主人公に会っちゃっいました。そのまま原作に巻き込まれると思い込み、暫くの間は園に行く以外は引き込もっていました。
そんな引き込もっていた自分を心配になった峰田母上が父上に相談。父上は『任せろ!確実に喜ぶ所に連れていってやる!』と言って、峰田父上と二人で来た先がココでした。
全くダメな父上です。こんな所に連れて来られても、うら若き乙女と言えるキャッツ達のミニスカがひらりひらりと舞う姿しか映らないじゃないですか。
委員長と呼びたくなるような真面目な顔つき引き締まったおみ足、マンダレイ。
ギャル感を出した金髪にヒラヒラミニスカから飛び出す我儘おみ足、ピクシーボブ。
アクション中にポヨンポヨンと揺れる胸から大人の友達は目が離れない離せないナイスバディ、ラグドール。
男なら誰もがなりたい圧巻の筋肉漢バディ、虎。
こんな4人の魅せるヒーローショーに来て元気にならない訳がない。ただ一番元気になってるのが峰田父上なわけで。さっきの「ウオオオオオオ」などは峰田父上も一緒にやっていた。
ダメな父上だ。そんな冷めた気持ちを抱きつつも舞台を見ると体の内から熱が溢れます。すると、アクション中にピクシーボブと目が合いました。合った気がします。その後、ピクシーボブがウインクをしてくれました・・・・・・
「ウオオオオオオ!!!!!」
自分も父上と同じく叫びました。
いよいよショーの終盤になってきたはずだが熱くなりすぎたか?いつも間にやら自分が舞台の上にいます。というか、誰かの脇に抱かれてる?いったい何が?
見上げると・・・まあ、何て極悪顔の方でしょう。最近のヒーローショーはちゃんとした役者を雇ってるんですね。
なるほど。ラストは会場の子供を人質にした犯人を皆でボコって必殺技を出して倒して大団円ですね。わかります。プッシーキャッツの皆さんまで真剣な顔つきになってます。迫力のある演技です。カッコいいです。
ならば、自分も全力で人質役をやらねば!
「オイラまだ死にたくねぇよ!!!!」
と言いながら泣き叫び、体を捩らせじたばたします。
あっ、犯人役さん、そこは触っちゃアカン!その頭をモギったら手に!・・・あ~あ、モギっちゃったよ。ほら~手に着いて離れないっしょ。いや、そんな焦っても無理ですって。燃やしでもしない限り取れませんよ?
そんな犯人役の戸惑う様子を見た虎さんがこちらに走ってきたかと思えば、そのままの勢いで犯人を殴り飛ばし、自分を確保するとすぐさまラグドールさんへと投げた。
いや、投げないでよ。ラグドールさん、ナイスキャッチ。
そして犯人役さんは、ピクシーボブさんの土人形で押さえつけられた。
大歓声が上がる。
自分もその歓声に貢献できたと思うと嬉しいものだ。
・・・・・・・・・ラグドールさん、やはり良いモノをもってらっしゃる。柔らかい。背中が最高に柔らかい!!あ、もう終わりですか?残念。
マンダレイさんが頭を撫でて来た。そして怖くなかったかと聞いてきた。いやいや、今どき子供がヒーローショーで怖いとか思わんて。むしろどうでしたか、自分の演技は?
「凄かったわよ。」と頂きました。自分ナイス演技してたらしい!ヒャッホウ!お世辞だと分かってても美人に褒められると嬉しいぜ!顔がアッツいです。
軽く挨拶をして峰田父上の元へ走りました。
帰りに峰田父上に聞かれた。怖くなかったかと。あんたもかい。怖くなかったよ。え?ラグドールさんの感触?・・・・・・柔らかかったです。
言った瞬間、頭を叩かれた。峰田父上の目からは嫉妬の炎が見てとれた。
・・・・・・理不尽な暴力には屈しない!!ヤられたらヤり返す!!
家までの帰り道、初・親子喧嘩をした。
ちなみに母上に今日の父上の行動を報告すると言ったら、それはそれは見事な土下座を見せたとか見せないとか。
ラグドールさんの胸囲に関しては個人的見解です。
今回の話と前回の話で、緑谷視点、キャッツ視点で書けそうな気がするのでタグに「勘違い」を追加。○.5話って感じに書けたらいいなぁ。
と思っております。かなり短いと思いますけど。1000文字いかない気がする。