おはようございます。峰田実になった青年Aです。先日テレビで古い災害の映像が流れました。その中では
「もう大丈夫!何故って?私が来た!」
と言いながら災害に遭った人々を次々と助ける顔がアメリカンなコミック画風の男、オールマイトがいた。
あまりにも速い救助活動。繊細かつ大胆に動き、一人助け出すのに10秒と掛からずに助けている。
「すっげぇ。」
思わず声を出してしまった。
漫画で読んでた時に、この動画を撮ってる人物は『スゲーよ。もうこんなに助けてる。マジスゲーよ。』とスゲーよを連発。語彙力無しかよ!とツッコミをいれて読んでいたが実際の映像を見ると確かにスゲーよ!を連発してしまいそうだ。
緑谷出久の気持ちが分かった。正直これは憧れる。
ん?これが流れてるということは・・・・・あれ?もしかして原作主人公の過去話始まった感じですか?そんな感じですよね。ああ、でも古い映像って原作では言ってたし、もうコレを何回も見てる可能性はあるかな。
まあ、あと10年は原作に関わらんし、勝手に話は進むから関係無いけどな!そもそも今から原作に関わったら爆豪勝己とその仲間に虐められる自信がある!自分、豆腐メンタルだし!個性はこんなんだし!絶対に関わらない!アハハハハハ・・・あぁ、切ねぇ。
「・・・走ってこよ。」
さて、自分、実は説教された翌日から個性を峰田母上に黙って外で使用しております。あの日より約1カ月。血を出さない程度に使用してます。だってしょうがないやん。このままでは雄英入学すら危ういですもん。たった5回モギっただけで血を出し泣き叫ぶ程に痛いんだぜ。もう使えなさすぎる。
というわけで現在川辺でモギり中。何と血を出さない程度の連続モギりは6個になりました。・・・おい、少ないとかいうな!
1カ月で4回モギりが6回モギりになったんだぞ!スゲーやろがい!1カ月で2モギり増えたやん!1年で計算すれば24モギり増えるはずなんだぞ!馬鹿にするなよ!
え?モギったモノは何処に捨ててんだって?
・・・あれれー、川辺に置いておいたら転がって川に落ちてしまったタイヘンダー。でもオイラこどもだから取りにいけない。ショウガナイヨネ。
という言い訳をして、実際はモギったのを投げる練習もしてるんだ。しょうがないのだよ。当たらないと意味の無い個性ですので。
・・・さて、続き続き。どんどんモギってこう。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ、あっ?!何故か手が滑った!あらぬ方向に!そして運悪く子供が!
「うわっ、ナニこれ?!これ取れない?!」
めっちゃ焦ってる。事案にならないよねコレ?自分はすぐに子供の元へ行き、謝りながらモギり取った。
「凄い個性だね!」
凄くはない。当てなきゃ意味が無いからね。
「僕はまだ個性が出てないんだ。」
いや、そりゃこの歳に出るやつは早いだろ?出ないやつの方が多くないか?
「・・・僕はヒーローになりたいんだ。でも・・・このまま個性が出なかったらどうしよう・・・」
知らんがな。そもそも昔は無個性でもヒーローしてたって人がいたやろがい。なら別になれるんじゃね?
「じゃあ、僕はヒーローになれるかな?」
流石に出来ることは少ないかも知れんが、ヒーローにはサポートの器具とか当たり前だろ?じゃあ、ちゃんと目指せばなれるだろ!
「そっか。そうだよね!ありがとう!僕、オールマイトみたいなヒーローになるよ!」
いや、流石に無個性がオールマイトは無理だろ?!こいつ微妙に話を聞いてねぇぞ!
「話を聞いてくれてありがとう!」
ああ、そっか。自分が聞いてる方だから、この子は聞いてないのか。・・・なんでやねん!
「あ、僕の名前は緑谷出久です!またどこかで!」
あー、はいはいまたねー。緑谷くんとやら。
とりあえず手を振っておいた。
さあ、練習再開。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ、ヒョイっ、ポチャン。
モギ・・・・・・・・・・・・
?・・・緑谷?・・・・・・ふぁっ?!緑谷いずくーーー???!!!
声にならない声を上げました。
あぁ、主人公に会っちゃった。
おかげで主人公があんなことに。なんてコッタイ。
峰田になった青年Aは、原作スペックにはなる!予定。
予定は未定とも言う。