さて、戦闘訓練の始まり~の回です。
モニターでは激しい戦いが繰り広げられている。
「君が凄い人だから勝ちたいんじゃないか!勝って!!越えたいんじゃないか!!バカヤロー!!!」
「その面!やめろやクソナード!!!」
と、きっと今叫んでいるだろうなぁ。音声は残念ながら聞こえないけどね。
この訓練を止めようか止めまいか悩んでいるオールマイトが隣で身体を震わせながらジッとモニターを見ている。
悩むよな教育者として。それにしても・・・
「カッけぇなぁ、羨ましいよ。」
どうも皆さん、おはようございます。峰田実になった青年Aです。
昨日は大変な目に合いました。しかしながら新たにサポートアイテムを獲得しました。嬉しい。
さて、今日から本格的な授業が始まります。
午前は普通の授業です。
楽しい。特に英語がな。流石はボイスヒーロー!
そして午後の授業。
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」
No.1ヒーロー『オールマイト』。
普通に教室に入って来ました。皆がざわついております。自分は落ち着いてますよ。見た目はね。心の方はかなり大変です。もう『ふゎぁぁ!マジでカッコいいなぁ!画風ちげぇし!サイン欲しい!』となってます。
「さて、私が教えるのは、ヒーロー基礎学。ヒーローの素地をつくる為の様々な訓練を行う科目だ!早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
うむ、原作通り進んで大変嬉しいです。
「そしてこっちが入学前に送ってもらった"個性届け"と"要望"に沿ってあつらえた・・・」
オールマイトが喋りながら壁のスイッチを押すと壁から棚がせりだしてきた。
「戦闘服(コスチューム)!!!」
「「「うおーコスチューム!!」」」
「ハッハッハ!元気が良くて大変よろしい!では、着替えたら順次、グラウンド・βに集まるんだ!そして自覚するのだ!今日から自分は『ヒーロー』なんだと!!」
皆、嬉しそうにコスチュームを受けとり、早く着替えたいのか早足で更衣室に向かった。自分も急ぎましたよ・・・廊下でコスを確かめながらね。
感想?コスの?・・・・うん、まあ、原作通りだったよ、デザイン。
なんでかなぁー。『カッコいい感じ』にって要望したんだけどなぁ。原作通りのデザインだったなぁ。
いや、別にいいんだけどね。原作通りだからね。
着替えてる間に緑谷が「えっと、昔のヒーローなんだけど、『ザ・チェイサー』みたいでカッコいいね」と言ってました。
自分、そやつの息子です。とは言いたくないので、とりあえず「サンキュー。緑谷のマスクは『オールマイト』のリスペクトだな。」と返しておきました。・・・おい、男が身体をぐねらせながら照れるなよ。気持ち悪いわ!
二人で皆より少し遅れてグラウンドに着いたところで
「最後の二人が来たな!では、始めようか。有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!」
オールマイトの声がよく響きます。
ちなみに回りを見ると・・・女子の皆さんもいるわけで。・・・自分って目線が低いんですよ。だからね、女子の方を見ると色々とアレな部分が近くてですね・・・
ヒーローって・・・いいよな。
「そうだね、カッコいいよね!」
おっと、いかん。思考が声に出てしまった。だが流石は緑谷、真面目で助かった。
さて、オールマイトが戦闘訓練について説明をしてくれました。内容は原作通り、核兵器を所持しているヴィラン役と、ヒーロー役で戦うとのこと。2対2のチーム戦でね。
チーム分けは、くじ引きです。結果はCチーム。なんと八百万とです。
コレが原作通りだとは覚えてないですが、まあ正直どうでもよいです。この辺は緑谷と爆豪の戦い。そこが一緒なら問題ないはず!
そんなことを思っていると
「よろしくお願いしますわ、峰田さん。」
同じチームになった八百万さんが声をかけてきた。
オッス。よろしく八よろ・・・
「?どうかなさいました?」
・・・はっ!い、いえ、なんでもないです。
「そうですの?体調がよろしくなければ言ってくださいね。」
は、はい!
八百万は挨拶が終わると、オールマイトの説明を聴くためにオールマイトの近くに向かった。
焦りました。だってね・・・自分は見たのです。
・・・・・圧倒的!発育の暴力!!!
自分、マジで背が低いんですよ。そうするとね真面目な八百万はね、少し屈みながら握手して挨拶してくれたんですよ。するとね、コスチュームがアレなだけに・・・もにゅって・・・モチって・・・
「どうしたの峰田君?」
緑谷よ。アレがヤオヨロッパイだぜ。
「え?誰それ?」
・・・知らなくていいぞ。
「えぇ!?」
さてはて、そんなことをしてる間に最初の戦闘訓練の組み合わせが発表されました。
組み合わせは、緑谷&麗日のヒーローチームVS爆豪&飯田のヴィランチームです。
大変よろしい。これで原作通りになった。
4人は戦闘訓練のビルへ向かい、自分達は控え室のあるビルへ行き、観戦します。
そして、ほどなく訓練が始まり、皆さんは本気の緑谷と爆豪が戦ってるモニターに夢中です。まあ、自分もそうですが・・・あぁ、もう本当に
「カッけぇなぁ、羨ましいよ。」
結果、勝ったのはヒーローチーム。緑谷は気絶したようです。動かない緑谷に焦ったのかオールマイトが急ぎ現場へ。そして緑谷を担いで飛んでいった。三分程で帰って来ました。保健室のリカバリーガールに怒られたそうです。説教の途中で帰ってきたから、また後で怒られる予定だそうです。
「つ、次からは危険と思ったら止めるからね!」
そして皆で講評タイム。八百万さんの言葉の弾丸が炸裂。飯田は嬉しそうに上を向き、麗日と爆豪は落ち込み下を向いてしまった。そして、オールマイトは
「全部、言われた。」
手で顔を覆って小さく言った。
・・・・・ドンマイ。
さて、とりあえず次の出番ないなぁ。だって少し覚えてるが次は確か、轟&障子のヒーローチームVS尾白&葉隠のヴィランチームだったはずだ。
尾白と葉隠がビルごと氷に包まれて大変なことになってた。特に葉隠ちゃんが。本気出すとか言って服を脱いでいた。
あれはエr・・・ごほん。女子力的にどうなの?というのと轟が強すぎってことで印象が強かったからね。うん、ちゃんと覚えてる。しかし、モニター越しとはいえ、生で葉隠ちゃんの着替えを見れるとはラッ
「さて、次の組み合わせは・・・」
オールマイトが組み合わせBOXに手を入れて掻き回しながらボールを出す。
「ヒーローチームは、Bチーム!ヴィランチームは、Cチーム!」
キー・・・・え?今なんて?
「出番ですわね。行きますわよ、峰田さん。」
あっ、はい。
「Bチームは轟少年!障子少年!Cチームは峰田少年!八百万少女!」
ですよね。Bチームって、この二人ですよね?・・・あれ?葉隠さんのお着替えは?え?ビルごと氷に包まれるのは自分なんすか?
そんなこんなで混乱してる中、部屋を出て指定されたビルへ行く途中で声をかけられました。
「おい」
振り向くと声の主は、半分白髪、半分は氷の仮面をしている人物、轟です。
な、なにか?
「お前には勝つぞ。」
と一言。自分、呆然です。
そして言うだけ言って、轟と障子は先に歩いて行きました。
・・・それは、体育祭の時に緑谷に言うセリフやろがい!!とか思いました。
「あの、峰田さん。私達もそろそろ。」
あ、すいません。ちょっと混乱しててね。申し訳ない。先に行ってて。
「そうですか。わかりました。では、作戦などの話をしたいので早めに来てくださいね。」
オッス。了解です。
八百万と少し離れると即座にある所に電話した。
『ああん?どしたー?授業中じゃないのかー?』
峰田父上のところにである。
ちょっと聞きたい。エンデヴァーさん、なんか言ってた?
『あ?・・・あー、アイツの息子にあったか?』
ほう、よく分かりましたね。察しが良くて助かります。で?
『あーお前が『試練』受けて気絶してた時にな、お前のこと『俺の息子の踏み台にさせてもらう。』とか言ってたな。なんかアイツの炎を全部避けたから決めたらしいぞ。』
・・・把握した。切ります。
『あっそ、んじゃなぁー。』
電話を切って、歩きながら思考する。
結果・・・俺がやっちまってた件。嘘だろおい。じゃあ、あの時に一発でも炎に当たってたら?うん、駄目だ。死んでる可能性がある。詰んでたわぁ。・・・ハハハ・・・アハハハハハ・・・
自分は笑いながら走り出した。そして
「気がついたら!!ベリーハードモードだった件!!!」
と叫び、ビルへと向かった。
さて、戦闘訓練の結果は次回。
さあ、青年Aは勝てるのか!?
・・・・・・・・・まあ、多分勝つ?
そして
ここからは独り言
有名な作家さんが
『人生は楽ではない。そこが面白い。』
と名言を残していらっしゃいます。
・・・・・自分無理だわ。そのように思いたいけど思えない。疲れたなぁ。家に引きこもりたい。
と思ってしまってます。
ああ、とある二人の物語を書きたいのに何でか思いつかない。すまない。