ただいま峰田で奮闘中。   作:とろろ~

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誤字脱字報告、本当にありがとうございます。

自分でも何度か読み返してるのに何で間違えてますかね?不思議。


23話です。


23話

アハハ~あはははは~・・・・知らねー!!こんなの知らねぇっすよー!!原作に絶対無かったよー!!

 

 

 

 

どうも皆さん、おはようございます。峰田実になった青年Aです。

さて、この『高校生が自分の手を握りながらガン泣きしてる』という状況をいったいどうすれば良いのか分かりません。

 

何で起き抜けに少し喋ってたら緑谷泣いてるん!?あれか!?自分何かしてしまったんか!?

 

・・・・あ~自分がナニかしたようです。周りを見ると皆さんがこちらを見てますね。真後ろからは「友情ですわ。」ってぼそりと聞こえてきた。この口調は八百万さんだね。八百万さんは会話を聞いて何かを察したようですが、この状況です。振り返って確認も出来ません。

 

早速ですが自分が原作を壊したらしいですね~。

原作よ。ごめんなさい。

 

そんなことを思っていると、いつの間にか教壇に一人の男が立っていた。ボサボサの髪に眠そうにしてる瞳、そして首には何重に巻いてる布。足元には寝袋が置いてあった。言わずとも分かりますよね!あの先生です。ちなみにクラスの皆さんは自分たちを見ているので誰も気がついておりません。ですが、

 

か、神タイミングーー!!!相澤先生!何とかしてください!

 

という視線を送ると、鋭い視線で返された。

 

お前が何とかしろ。

 

と。・・・・酷い。

 

 

 

だがまあ、先生がいるならば、この言葉で全てが何とかなります。

 

あ~えっと、先生来たみたいだから、とりあえず座ろうぜ。

 

自分の言葉に全員が教壇に注目後、ガタガタと音を立て慌てながら席に座った。

緑谷も何とか泣き止んだ。・・・あっ、ダメだ。涙が止まってないらしい。机に落ちる水音が聞こえてます。

 

相澤先生が出席簿らしき物を確認して、ため息をついて言った。

 

「あ~緑谷。事情は分からんが、さっさと涙を拭け。」

 

「は、はい!すいません!」

 

相澤先生は、まだガン泣きする緑谷を見るに見かねたようです。

 

あらやだ、優しい。もう昔過ぎて細かい場面は思い出せないけど『お友達ごっこなら他所へ行け』みたいなことを言ってた人のはずです。でも流石にこれだけ真面目に泣いてたら言わないんですね。良い人だ。

 

「さて、まず俺に気がつくのに8秒。席に着くまで5秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね。」

 

ヒャッホー!いいね!カッコいいッス!

 

「担任の相澤消太だ。よろしくね。」

 

「「「「よろしくお願いします!!」」」」

 

「早速だが全員コレを着てグラウンドに出ろ。」

 

相澤先生は寝袋から体操服を出して言った。

 

「更衣室の場所は黒板に貼っておく。15分後に集合だ。遅れるなよ。」

 

「「「「はい!」」」」

 

返事を聞いて相澤先生は教室を出て行った。

 

 

うむ。たぶん原作通りだ!問題ない!さて、行きますかな。

 

少し急いで黒板を確認しようとすると緑谷が声をかけてきた。

 

「あの、僕も一緒に行っていいかな。」

 

ん?いいも何も、行くとこは一緒だろ?早く行こうぜ。時間少ないし。

 

「ありがとう!」

 

場所を確認したので教室を出ようとすると

 

「あっ、俺も一緒に行っていいか?ちょっと場所とか探すの苦手でよ。」

 

と声をかけられた。声の主は、赤色の髪の毛でトゲトゲしい髪型をした男だった。

 

いいぜ。早く行こう。

 

「ありがとな!俺の名前は切島鋭児郎だ。よろしくな!」

 

峰田実だ。よろしくな。

 

「み、緑谷出久です。よろしくお願いします!」

 

切島は元気な子やで。というかスゲーな。コミュ力が高い。だってそう思いません?普通さっきまで泣いてた奴と泣かせた奴を相手に話しかけないでしょ?そして

 

「なぁ、さっきは何で泣いてたんだ?」

 

と聞いてくるんですよ?スゲーなおい。

 

「えっ、えっとね。実は・・」

 

緑谷がその後、自分語りをしました。その結果

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・

・・

 

「くぅー!!峰田!お前いい奴だな!」

「ああ、君は素晴らしい!是非とも友人になってくれないか!」

「ふむ。闇の中の一筋の光か。悪くない。」

 

賛辞が来ました。メガネの人とか、鳥っぽい人とか他の人も話を聴いていたらしい。現在更衣室での着替えを終えてグラウンドに向かってます。

 

緑谷の語りを横で聞いていて・・・・まあ、何でしょうね。美化されてるね。自分の存在が。お恥ずかしい。そして、確実に原作に無かったでしょこんなん。ああ、嫌な予感しかしない。

 

ちなみに爆豪と轟は既にいない。話に興味はなく、素早く着替えて出て行った。そこが救いだ。なるべく主要人物には聞いて欲しくない話とかもありましたので。

 

え?何故かって?ただの勘。というかコレ以上、覚えてる原作から外れて欲しくないからです。

 

さて、これから行われるはずの『個性把握テスト』は原作通りだろうか心配です。

 

 

 

 

 

「時間内に全員集まったな。さて、お前達には、これから『個性把握テスト』を受けてもらう」

 

「「「「個性把握…テストォ!?」」」

 

良かったー!!原作通りだー!!

 

皆が驚く中、自分だけ喜んでしまって申し訳ない。

 

だが先生の説明が終わり、爆豪が「死ね!!」という掛け声で機械仕掛けのソフトボールを投げて結果が出ると、

 

「何だこれ!すげー面白そう!!」

 

「705mってマジかよ・・・」

 

「"個性"思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」

 

と、喜んでいる。

 

うんうん。皆も喜んでくれてて良かった。俺も本当に原作通りに進んで嬉しい限りだー!

 

と思ってたのが良くなかったのかな・・・

 

「面白そう・・・か。」

 

「「「?」」」

 

「ヒーローになるための三年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」

 

「「「!?」」」

 

皆が息を飲んだ。

 

「よし、決めた。トータル成績の最下位者。見込みなしと判断し、除籍処分としよう。」

 

「「「「えええぇぇぇ!!」」」」

 

「生徒の如何は先生の"自由"。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ。」

 

「り、理不尽すぎます!」

 

「理不尽だと?・・・自然災害、大事故、身勝手な敵たち。世界は理不尽にまみれている。そういう理不尽を覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったなら今すぐ辞めろ。これから三年間雄英は全力で君達に苦難を与え続ける。"Plus Ultra"さ。全力で乗り越えて来い。」

 

さっきまで笑顔だった全員が、引き締まった表情になった。

 

「じゃ、さっさと始めるぞ。50m走から。飯田!峰田!来い。」

 

「はい!」

 

はい!

 

あ、自分達が最初なんだ~。まだ、どう個性を使おうか悩んでたのに。

 

と軽く思ってました。

 

「ああ、峰田。」

 

50m走のスタートラインに立つ前に、相澤先生に呼び止められました。

 

はい。何でしょうか。

 

「お前、15位以内に入れよ。じゃないと除籍処分な。」

 

・・・ハハハ笑える~。

 

まさかの自分だけハードモードだったんですけど。

確かにね合格発表の映像に『・・・雄英に来たら鍛えてやる』って言ってましたけどね。

 

 

アハハ~あはははは~・・・・知らねー!!こんなの知らねぇっすよー!!原作に絶対無かったよー!!

 

とまあ、これが冒頭の心の叫びなわけで・・・

 

その後、「理不尽過ぎるーー!!!」と叫びながら全力中の全力を出した。

 

 

 

 




というわけで峰田君のみハードモード。

しょうがないのです。
でも原作に沿った流れにするので大まかに外れることはないです。あ、でも戦闘訓練でやらかす予定。ちなみに私、戦闘訓練のところをアニメで見てませんので、そこだけやらかす予定です。


とある男と女の話。海外編。話を構築中。ごめんなさい。もう少ししたら書きます。


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