皆さん、いかがお過ごしでしょうか。自分ですか?自分は・・・
「ほれほれ~もっともぎれ~どんどんもぎれ~」
意識ヤバい腹減った血が足りん。・・・どうも、こんにちは。峰田実になった青年Aです。
例の初・個性を使った喧嘩から三日が経過しております。いや~あの後大変でした。
峰田父上が来て数分後、警察が到着。警察に事情を話して直ぐに帰ろうと思ったのですが、自分の個性が不正使用では?と問題になりました。まあ、現場の見た目は確実に自分の個性が中坊共を捕まえてますからね。最初の被害者である少女が居ないし。しかしながらもう一人被害者がおりました。びっちゃんです。
彼の証言とヒーr・・・サイドキックとしての峰田父上の証言。そして近くにあったコンビニなどの監視カメラから少女が中坊共に路地裏に連れていかれた事が確認され、事なきを得ました。まあ、警察からは少女を助けたとはいえ個性の使用に関しては超厳重注意を受けましたがね。
そして被害者びっちゃんは何やら自分に
「野球もう一度頑張るよ。」
と言ってきました。
・・・なんのことか分からんし!
とりあえず笑顔を作り、頑張れと言っておいた。
彼は恥ずかしそうに顔を赤くして走って帰りました。
・・・なんでそんな反応?
「え?お前ホモなの?」
峰田父上の言葉に対して、自分は峰田父上の顔に拳で答えたのは悪いこととは思わない。
「痛って~。あ、お前明日から俺が鍛えてやるよ。」
・・・え?
突然過ぎる宣言に頭が少し追い付かなかった。
と、いうわけで鍛えられてます。辛い。
場所はどこぞのビルの地下です。何やら峰田父上の知り合いであるヒーロー事務所の訓練室を借りてます。
「うーん、やっぱそういうことかなぁ。」
何がそういうことでしょうか?もうかなりもぎるの辛いのですが。
「あ~いやな、ちょっとこれ食ってくれ。」
なにこれ?
「一部のヒーロー御用達、携帯食料だ。」
そうですか。携帯食料・・・ね。どう見ても○ロリーメ○トですけど。
「とりあえず食え。これさえあれば三日程度は何も食わなくて生きていけるって品物だ。」
く、食いたくねぇ!確実に太るやん!
「ええから食わんかい!」
モガー!
無理矢理食わされた。けどこれは・・・
「体調良くなったろ。」
悔しいけど劇的に良くなった。
「良し。じゃあ、数個分もぎってみろ。」
今の体調ならイケると思い、言われた通り数個分もぎる。するとやはり出血しない。
なるほど。コレって・・・
「おお、自分で答えが出たか?」
ああ、分かったよ。栄養不足か。
「だな。個性ってのは超常的な能力をもたらすものの、大小様々なデメリットがある。お前の場合、モノを自分自身から造ってるから限度があるんだよ。身体も小さい。小さいってことは栄養の貯蔵量も少ないってことだ。」
ある程度もぎって血が出るってことは身体自体がこれ以上造れないって危険信号を出してたってことか。
「ま、そうだな。そういうことになるな。」
なんてコッタイ。だとすれば自分のもぎれる玉の数が増えるってことは・・・
「今のままなら無いだろうな。だがまあ、そろそろ成長期だし、気にしなくても良いだろ。」
やったね。問題解決だ!アハハハハハ!
おわた。すでに108㎝です。公式にある峰田実の身長も一緒である。マジおわた。
「よし。じゃあ次だな。」
次?峰田実の個性で数を増やす以外に強化することなんてあるっけ?
「あるある。個性自体の特性の強化だよ。」
??
「お前の場合、超くっつく。自分にはくっつかなくて跳ねるだろ。」
ですね。
「それってグローブとかをしてるときにも跳ねてくれるのか?」
??たぶん出来るだろ。
そう答えた。試したことは無いが原作峰田は出来てたからね。
「そうか。じゃあやってみてくれ。」
峰田父上が嵌めていたグローブを外し、渡して来たので、それを嵌めて自分の頭から一つもぎった。が・・・・・・
嘘やろ?ちょっ・・・え?
もぎもぎは・・・玉は・・・離れなかった。
「さて、たとえヒーローでも人間だ。素手だと相手の個性を受けたときに怪我をする。つまりはグローブは必須だ。」
でしょうね!特にエンデヴァーみたいに火を投げられたら特殊なグローブでもないと火傷しますもんね!え?!どうすんのコレッ!どうしよう?!
「何でそんなに慌てるんだ?」
自分それなりに頑張ってたつもりで、そろそろ原作峰田の力量を越えたんじゃ?などと少し調子に乗ってたのに、結果、原作峰田より汎用性無いってことだよね?!自分確実に原作より弱いよね?!
などと言えるわけないのでヒーロー目指してるのにヒーロー必須の装備が出来ないので絶望したと言っておいた。
「ふっ、安心しろ。そんな絶望を越えさせるために俺がいるんだぜ。」
み、峰田父上ぇぇぇ!!カッコエエぇぇぇ!!
「さあ、俺を信じて俺の指示に従え!」
はい!
「まずはグローブを着けてる手で~もぎれ~!」
はい!
「もぎったらそのまま投げろ~!くっついたままなら片方の素手でグローブから取って投げろ~!」
はい!
「以上だ!」
はい!・・・・・・はい?
「結局は個性だからな。使う以外に強化することなんて出来ない!だから頑張れ!」
キラリと歯を輝かせながら言い放つ峰田父上に怒りを覚え、思わずグレープラッシュ(片手バージョン)を放った自分は悪くないと思う。
いったいどのように強化されるのか。
今後の青年Aに期待。