カリオストロは流と交流をしているが好きか嫌いかで聞けば大嫌いと答えるだろう。
カリオストロから見て、流は嘘を塗り固めた上から平然とヘラヘラ笑っている男に見えている。
まだ日本の高校すら卒業していないような年齢であれほどの強さを手にいれるには、どれだけ命を危機に晒してきたか。どれだけの苦痛を自分に課してきたか。
しかも気に食わないのは他人にだけ嘘をつくのではなく、あれは自分にも嘘をついている。辛いのに辛くないと笑い、痛いのに痛くないと手を差し伸べる。
ロンドンでの3対1だってこちらは最悪殺してしまうつもりだった。一応動けなくして無理やり従わせる気でいたが。
そんな戦いでプレラーティを蹴り飛ばした時、あの男の力ならプレラーティの体を真っ二つに出来た。まともに睡眠も取れず、食事も取れていないはずの状態で、あんなハメ方をしたのにこちらに手加減をしていた。
普通じゃない。
サンジェルマンは考えは割と幼稚だけど、目的の為にひたむきに動き続けてきた。その想いはそれだけで強い力になるが、流のあれはただ狂っているだけに見えた。狂っている自分を嘘で固めて平気であるように笑う。
でも、何故か嫌いな嘘で塗り固めた存在なのにサンジェルマンと被る。きっと流の本質はサンジェルマンが子供の頃から変わっていないように、流も変わっていないからこそ、そう思ってしまったのかもしれない。
そんな風に考えていると身近な男である、統制局長アダム・ヴァイスハウプトについても考えるようになった。
サンジェルマンとアダムの間にどんなやり取りがあって、あんなにも怪しい男を計画の真ん中に置いているのかわからない。カリオストロやプレラーティよりも付き合いが何倍も長い二人の関係を知ることが出来ない。もちろん聞いてもはぐらかされてしまう。
だからこそ、あとから入った二人はアダムを表立って疑わず、サンジェルマンに忠誠を誓って働き続けてきた。たまに自分の快楽を優先したりしたが、それでもサンジェルマンを蔑ろにしたことはない。殺しを楽しむことがあっても指示された殺しは確実に達成してきた。
計画も最終段階に入り、ティキ曰く、儀式が行える日数は残り一月もないとか。あとひと月でサンジェルマンの積年の大望が完成すると思った時にやはりこう思った。
あのアダムは本当にサンジェルマンの言う、支配なき世界を作ってくれるのかと疑問が強くなった。
「珍しいじゃないか、カリオストロが自分から僕に会いに来るなんて」
「だってあんたって胡散臭いもの」
「こりゃ辛辣だ。静かにしてくれよ? 寝てくれたんだ、ティキがやっとね」
カリオストロは今までサンジェルマンに遠慮して、やってこなかった方法でその真偽を確かめることにした。
アダムが暮らしている建物の一室に一人で来ると、いつものキザったらしい服を着て、ティキをベッドに寝かしつけて頭を撫でていた。
「ティキはやっぱり大変でしょ? その子結構強烈だものね」
「君が言うのか、個性が強烈なんて」
「私はこれでいいのよ」
「それくらいの我の強さがあった方がいいからね、サンジェルマンにはさ。さて、要件は何だい?」
アダムは結社の総力をあげて研究した帽子を頭から退け、カリオストロに問いかけてくる。アダムが帽子を武器にしたらカッコイイし、隠し武器としてはなかなかじゃないかな? と指示を出したせいで、五十年ほど費やされた物らしい。
「あんたってめちゃくちゃ怪しいじゃない? 無能だし」
「本当に辛辣だぁ。だがその意見は確かでもある。怪しすぎるからね、僕は」
「だからこそ、一度あんたの口から聞きたいことがあるのよ」
「なんだい?」
下手したらアダムと戦闘になるかもしれない。カリオストロは心を落ち着けて、クールな自分を思い出して核心をつく。
「アダムはサンジェルマンの言う、支配なき世界をちゃんと実現してくれるのよね? 土壇場になって、残念でした! とかはしないわよね?」
アダムの顔が真顔になり、ゆっくりと口を開く。
「……そんな事はしないよ。サンジェルマンがいないと、僕は無能以下になってしまうからね。今回のタイミングに千年掛けてきたんだ、僕達の目的である『誰にも支配されぬ世界』は絶対に作るよ」
真顔から笑みに変えて、アダムは拳を振り上げて言い放った。
「そう、あんたから直接その言葉が聞けてホットしたわ。この場で処分される可能性もあったものね」
「仕方ないよね、勘づかれたのなら! みたいな感じもあったかもしれない」
「ね。本当によかったわ、これで
「いいんだよ。頑張ってくれたまえよ、無能な僕の分までも」
「ええ、ば〜い」
カリオストロはその場でテレポートジェムを使って、その場から一も二もなく
何回かテレポートをしてアダムの目が届いていないことを確認すると、カリオストロは近くの壁を本気で殴りつけた。
「……詐欺師に嘘なんて、舐めてんじゃねえよ!」
カリオストロは自分がしないと誓った、嘘で本心を隠した顔を解いて、激怒した顔で男のような声が出てしまった。確認の仕方は簡単だ。詐欺師である自分を思い出し、詐欺師のカリオストロを表に出して、相手の言葉の真偽を見るだけ。結果アダムは嘘をついていた。
嘘を付き続けて人を騙した結果、死を迎える掛けた者だからこそ他人の嘘は見逃さない。
「代案の調査を急ぐとしましょう。今のままだとサンジェルマンを説得も出来ないし、ただの私の勘だと言われちゃえばそこまでだものね。流がティキとアダムの代わりになるのか調べないと」
そこからカリオストロはもうしないと誓った、詐欺師カリオストロとしての力も使って調査を行った。サンジェルマンの元にはプレラーティを常につけて、アダムにサンジェルマンが唆されないように警戒をしてもらっている。
そしてやっと流が生み出されたであろう『プロジェクトD』の本拠地である、流の旧姓轟の家に着いたのだが。
「……ゲッ!」
シンフォギア装者と遭遇した。
**********
翼達はフロンティアで響達が使われた亜空間に閉じ込めるアルカノイズによって、響達が体験したような亜空間の中に閉じ込められてしまった。
今回は数の多いアルカノイズは出現しておらず、装者達の少し遠くにカリオストロがいる。三人はすぐにシンフォギアを纏った。
「また同じ手」
「……あー、前に閉じ込めた丸鋸ちゃんね」
「三対一でアルカノイズなし。錬金術師なら戦力差を指折る必要もなかろう、投降せよ!」
「嫌よ。あといつから私が一人で戦うなんて言ったかしら?」
「やらせねぇ!」
「無駄よ。おいでませ、無敵のヨナルデパズトーリ!」
調はこの空間も二度目なので初っ端から中心部を狙って
そしてサンジェルマンに外に出るならと渡されたヨナルデパズトーリを展開しようとした。そこにクリスが嫌な予感がしたのか銃を連発してくるが、カリオストロが水の壁を作って防御をしながらヨナルデパズトーリの術式を発動させた。
「……でけぇ」
「キャロルが戦ったと言っていた、攻撃を何処かしらに分散してダメージを無かった事にする兵器か」
「そうよ〜。これであなた達をぎったんぎったんにしてあげるんだから……天羽々斬を狙いなさい」
カリオストロは挑発しながら、ヨナルデパズトーリに翼を集中狙いするように命令する。命令されるとすぐに翼の元へと向かっていった。
「皆、イグナイトの高火力で一気に押しつぶす! 雪音は私とユニゾンを! 月読は……わかるな?」
「先輩とユニゾンは少しだけ小っ恥ずかしいがやってやらァ!」
「わかってます!」
「イグナイトモジュール」
「「「抜剣!」」」
この三人はここ数日でどんな敵が来たらどう戦うのかを話し合っていた。そしてこの亜空間の檻の解除方法も知っているので、一気に終わらせるために瞬間火力を底上げするべくイグナイトを選択した。
「……うわぁ、やっぱりラピスなしじゃイグナイトとユニゾンには勝てなさそうね。でも、このメンバーならラッキー。天羽々斬が前出てくれるんだから」
カリオストロはボヤきながら、迎撃と攻撃のエネルギー弾を投擲し続ける。背後から一気に発射などもして玉数を補っている。
クリスが初手から全てのギアから全弾一斉照射をしながら、ヘッドギアから下りてくるスコープ越しに辺りを見回す。クリスのスコープは様々なサーチが出来るように了子によって改造されている。錬金術や神獣鏡であっても、
クリスはすぐに巨大なアルカノイズを見つけた。見当はずれな場所を撃って、遠回りをさせながらアルカノイズへ攻撃を誘導させて向かわせる。
ならば何故流を誘拐される時に見えなかったのかというと、神獣鏡は既に錬金術的な隠密能力も限定的にではあるが使えるようになっているので併用されると、今はまだ見つけることが出来ない。
調は再度【α式・百輪廻】を分身させ続けながら発動して、自分の姿が敵の視線から隠れたら隠密に移行する。翼はカリオストロからの攻撃を避けず、攻撃の迎撃は全てクリスに任せて、ヨナルデパズトーリに向かって飛んだ。
「ちょっとフロンティアの時に比べて、明らかに強くなりすぎじゃない!?」
ラッキーなどと呟いていたカリオストロだったが、クリスの攻撃は銃弾すらも的確にこちらに向かってきて、いつの間にか調はどこにいるのか分からなくなり、翼は流も使っていた瞬間移動のような高速機動で迫ってきている。更に時間が経つ事にクリスの出力が上がっている。たった三ヶ月くらいで異常なまでに強くなっていた。
「巨大な蛇など、我が絶刀・天羽々斬によって討ち滅ぼしてみせよう!!」
ヨナルデパズトーリが口を開いて翼を喰い殺さんとしてくるが、翼はそんなものに動じない。
天羽々斬を天高く構え、何十段階にも巨大化させた剣を蛇に叩きつけた。
そのあとすぐに翼は脚部ブレードを展開して、そこから推進力を噴出し、カリオストロに向かおうとした。
「先輩!」
「任せた!」
だが、斬り潰したはずのヨナルデパズトーリが鏡面をいくつも展開してその巨体を再生させた。翼に喰らいつこうとしたそいつにクリスの巨大ミサイルが当たって吹き飛ばされる。それに巻き込まれないように翼はブレードの推進力を逆噴射して避けてから地面に着地する。
「天羽々斬は特に問題がないと。なら、今無理する必要は無いわね」
「……」
「殺気!?」
【貧……巨乳回避】
もしカリオストロがただの錬金術師ならその攻撃の気配に気がつけなかっただろう。稀代の詐欺師であり、国にすら追われたことのある彼女だからこそ、このレベルの隠密からの攻撃を経験していたからこそ、調の不意打ちをギリギリで避けることが出来た。ただし多少の被害が出ている。
調は足のローラーで地面を進んでいるのに、何故か無音のまま気配を消していた。翼やクリスがカリオストロの左側から攻めてくれているので、ミサイルに乗ったり右を回ったりして、カリオストロの近くで潜伏する。そして気を抜いた一瞬の隙に、またもや無音の【γ式・卍火車】で攻撃したが避けられた。
「ああもう、ギリギリで避けたから、服が破けちゃったじゃない! あなたみたいにギリギリで避けられるサイズじゃないのよ?」
体を横に向ける事で、縦からの丸鋸攻撃をギリギリで避けたが、避けた時の勢いで胸が弾み、胸の先の布が持ってかれていた。カリオストロは自分の落ちそうな服を胸と一緒に押さえながら調の胸を指さし、挑発する気のない無自覚な煽りをした。
「絶対に、許さない!」
「何故か私まで煽られた気がするのは気の所為だろうか! いいや、壁とか剣とか言われた気がするぞ!」
調が顔をひくつかせて、アームと回転鋸の
翼も何故か自分に言われた気がして、鞘を創り出してから剣を仕舞いこんで居合の構えを取り始めた。
「タンマ! 今のは別に煽った訳じゃないわよ?」
「そいつをフォローする訳じゃねえけど、大きいからっていいことは無いんだぞ?」
「そう! 雪音クリスが言う通りで肩は凝るし、可愛い下着はないし、大変なのよ?」
「「持たざる者の想いを知れ!」」
調の丸鋸は火花を散らして、物凄い回転音を鳴らしている。翼が構える剣の鞘から青い炎が漏れ始めた。
「まじタンマ! まだ月読調
「……ホント?」
「ホントホント。乙女にそんな残酷な嘘は付かないわよ」
調は落ち着きを取り戻して自分の胸を見てから、カリオストロの胸を見て頷いてから丸鋸の回転数を下げた。敵だから攻撃をやめる訳では無い。もう一人の少女は少しだけ、そう、少しだけ怒っていた。
「月読
「あなたはもう18超えてるわよね? 残念だけど」
「烈火の一振り受けてみよ!」
翼は
「時間稼ぎおーわり。ばいちゃ〜」
ちょうどクリスがこの空間を作り出しているアルカノイズを撃破した。タイミングを見計らったかのようにカリオストロは挨拶を告げて、テレポートジェムでどこかへ飛んだ。
「何のつもりの当て擦り!!」
「何がしたかったんだ、あいつ」
翼が侮蔑されたのに一切の報復をできず、逃がしてしまったことに地団太踏んでいる。クリスは本気を出すと言った相手が特にこちらを攻撃してこなかったことに首を傾げている。
「あれ? クリス先輩は……その、幼少期は栄養を沢山取ってた?」
「ん? ああ、バルベルデの事を聞きたいのか。最低限しか取ってなかったな」
「錬金術師は嘘つき」
クリスは幼少期捕虜になって何年も過ごしてたので、まともな食事を取れているとは思えなかった。調は気が引けながらも質問すると、クリスの胸のサイズは幼少期の栄養は特に関係ないことがわかった。
次会った時は絶対にあの胸を削ぐと誓った調と翼だった。
**********
「やめろおおおおおおおお!!」
流は自分が消えかけている感覚と共に、奇妙な記憶をまた見て意識を覚醒させた。
「うおっ、ビックリさせんなよ謀反者! って、痛ぇ!」
「馬鹿か、こいつを殴ったらそうなると分かってるだろ」
流は今、体全身がデュランダルとなっている。
監視兼尋問役はまず何をしようとしたかというと、流の腕の切断だった。デュランダルはそれだけで無限機関なので、デュランダルの腕を切り落とそうとしたがデュランダルが折れる武器はひとつも無かった。
次に腕の付け根を切断しようとしたが、刃物やその他切断するための武器を使おうとすると、その部分が右腕や左足と同じようにデュランダルに変換された。
途中で憂さ晴らしをしようとして流を撃ち抜こうとした輩がいたが、その時に流の体は全てデュランダルに変換されて一切の攻撃が効かなくなった。どれだけ攻撃をしてもデュランダルの硬さを突破できず、流を害そうとした輩は諦めた。
流が目覚めるたびに監視している奴らが変わっていたが、今の流にはどうでもいい事だ。訃堂が口実を手に入れて首を切っているのだが、そんな事はもうどうでも良い。
体は人外に向かっているが流は確実に少しずつ衰弱している。既に食事は趣向となっているので問題ない。アンチリンカーを受ける度に意識を失うことが問題になっていた。
流は少し前から寝ると嫌な予感がしていたので、肉体を休ませるには奏かセレナに憑依してもらって体を休めていた。セレナは色々流の体を弄るので大抵は奏だったが。
だが、今は奏やセレナがいない。
流が衰弱する要因の一つが二人がいない事だ。流は二人が居なくなって始めて、何故自分が魂を失くしても問題なく動けていたのかがわかった。
自分の中の何かを奏やセレナという魂を見本として、擬似的な魂を形作っていたからこそ人間として普通に動けていた。
流は自分の中の魂として形作っていたものが少しずつ形がわからなくなり、壊れ始めていることに気がついていた。
そして魂とはその体の所有権を示すものであることも悟った。
少しずつ流の中に、流とは違う想いが入り込んできている。その意思は流に呪いをかけた存在であることも何となく分かるようになってきた。
『神の域に届く技術の破壊』
という想いが少しずつ流の中に溜まってきている。
そしてもう一つ、その悪意ある想いとは経路は同じだがある別の想い出が流の中に入ってきている。
一つ目はある夕日の中での戦い。
『こんなのサンジェルマン達にやらせる訳には』
『やらせる訳にはあああああ!』
『はあああああああああ!!』
カリオストロが見たことのない格好で、イグナイトのクリスとマリアと戦っていた。二人のペンダント部分には金色の光が点っていて、二人がカリオストロと殺し合いをしている光景だった。結果は装者が錬金術師を
二つ目は夜の道路での戦い。
『サンジェルマンに告げなくてはいけないワケダ』
『こんな所で!』
『アダムは危険だと、サンジェルマンに伝えなければいけないワケダ』
『サンジェルマン、サンジェルマアアアアアン!!』
同じくプレラーティが見たことのない格好で、イグナイトの翼と調と戦っていた。同じくペンダントに金の光を宿し、二人は殺しあっていた。結果は装者が錬金術師を
三つ目はある木々の生い茂る場所での戦い。
これは戦いが終わったあとの一場面だけが映し出された。響がサンジェルマンに手を伸ばして、こう言っているのだ。
『人は人のまま変わっていかなければいけないんです』
そんな光景を何回も何回も、何回も何回も何回も何回も、記憶があやふやになるくらいずっと見せつけられた。
装者が
その場面を見る度に様々な想いが付属してきていた。カリオストロの死を嘆く想い、カマホモが死んだと喜ぶ想い、プレラーティが死んだ事に泣く想い、戦闘がしょぼいと文句を言う想い、響を賞賛する想い、サンジェルマンは悪党なのだから殺すべきという想い。
それらが流をずっと揺さぶり続けている。
だが、まだ流のメンタルダメージフェイズは終わっていない。
意識を取り戻せば流が全身デュランダルになった事により、手出しができなくなったヤツらは流に物理的なダメージを与えるのではなく精神に攻撃を始めた。
「お前はマリア・カデンツァヴナ・イヴに売られた」
「弦十郎は未だに動いていない」
「風鳴翼はお前を見限った」
などなどなど。たくさんの有りもしない事を、牢屋の向こうでマイク越しに言われ続けていた。
普段ならばそれにブチ切れて覚醒でもして牢屋から抜け出すのだが、今はその普段ではなかった。
天羽奏曰く、弦十郎と流の強さは思い込みや想いの強さが肉体を凌駕することによって発生していると、奏は長い間流の強さを見てきて、精神状態に左右される事がわかった。
弦十郎は奏が死んだ事により動揺し、ネフシュタンの鎧が暴走して建物が
流は睡眠や食事が満足に取れないとあからさまにポテンシャルが下がり、鬱状態になると身体能力がゴミになることが分かっている。
流は先日の潜在意識の世界を開いたことによる皆のトラウマ追体験と、響がツヴァイウイングのコンサートの事を流に
それらによって傷ついた流は、自ら意識を落とす事にした。これ以上は本当に自分が壊れてしまうと思ったからだ。
人でなしとか言ってる割にアダムを始めから疑ってなかったので、きっかけを受けたカリオストロは疑うことに。
主人公は元モブですからね。