ダイヤのK   作:えっぐりまふぃん

4 / 4
お気に入りの数がすげえ…すげえよ!
1週間と言いましたが、書きたくなったので更新します。

大体1話2000〜3000ぐらいでサクサクと書いていきます。
夏の大会まではスルスル〜っといくと思います


3歩目

ワインドアップから左足を上げ、腰を捻り赤いグラブを勢いよく突き出してから足を地につけて、グラブを胸元まで引き、大きな身体が更に大きく見えるような身体の使い方をして、指先からボールが離れる。

 

唸りを上げミットにボールが収まる。

「ットライーク!バッターアウト!」

 

夏の大会のベンチ入りメンバーを決める一つの要素になる、1年生対2、3年の青道高校では伝統と言ってもいい春の都大会後の紅白戦で、一鉄は猛威を振るっていた。

 

 

 

 

あの能力テストから3日後。ベスト16をかけた試合をエースの丹波が少し崩れながらも楽々勝利。そして次の試合で青道高校の、投手陣の問題点が見えてくる。

 

4回丹波がソロホームランを浴びて8-1。

まだまだ余裕のムードが一鉄達のいるスタンドからは出ていた。

 

 

しかし、丹波の表情は優れない。その表情が投球に出たかのように次のバッターに四球その次も四球。

 

二連続で四球を出した時点で青道高校OBからは不安の声が上がりはじめた。 「また丹波の一発病か?」 「これ逆転までありそうだな」 「おい!丹波!しっかり抑えろよー!」

 

 

 

これってここから逆転なんてありえるのか?あの点差だぞ。普通はありえないけど、OBたちの反応見る限りあるんだろうなー。

俺だったらホームラン打たれて四球出しても、さすがに逆転なんてされないぞ。

まずホームランなんて前提として打たれないけどな。フッ

 

余裕綽々で一鉄が考えている間にも試合は進み、ランナー1塁2塁。

次のバッターは5番。ここで抑えておけば後が楽という場面で、丹波は抑えなければという気持ちと長打を打たれてしまったら…と、考えながら投げたストレートが抜けて、真ん中高めに甘く入ってしまう。

 

 

 

そこからは散々な結果に終わった。真ん中高めに甘く入った球はジャストミートされ、レフトフェンスを越えて8-4。

丹波の緊張の糸が完全に切れ、その後も同じような展開が続き、途中川上に代わって何とか、スリーアウト。

しかし、8点リードしていた点差はもう無くなり8-7まで追いつかれ、その後も野手陣が何とか援護するも、川上と抑えが捕まり12-10でベスト16止まりとなった。

 

強豪と言われていた青道高校が、まさかのベスト16で敗退という結果に終わった。

いくら春の都大会とはいえ、これでは夏の大会を勝ち上がり甲子園に生徒達を連れて行くのは、ほぼほぼ不可能だと思った太田部長が1年生の中から監督の息子の一鉄君だけでもベンチ入りさせてみては…という発言から始まり片岡監督の 「では、1年生と2、3年のベンチ入りしていない選手で紅白戦をやり見所のある選手を一軍に上げましょう」 という一声で1年生にも一軍入りのチャンスが巡り、この紅白戦となったのだ。

 

 

 

 

ふぅー疲れた疲れた、と家の鍵を開けリビングに行くと珍しく父親の片岡鉄心の方が早く帰ってきていた。

 

「ただいまー。父さん今日の晩御飯は?」

「オムライスだ。沢山食べろよ、明日からは一軍なんだからな。」

 

ドンッとラーメン丼一杯のチキンライスに卵を5つも使った、バカげた大きさのオムライスがテーブルに置かれた。 これを三杯は食べなければいけない一鉄の頰は引きつっている。反応はない。しかばねのようだ

 

 

 

「オッ、ウップ。ごちそうさま。」

「しっかりとマッサージした後に暖かくして寝るんだぞ。おやすみ一鉄。」

 

 

おやすみーと間延びした声を聞きつつ片岡鉄心は、洗い物をしながら考え事をする。もちろんエプロンは忘れていない。

 

しかし、丹波の一発病をどうやって治すか…一鉄と降谷と沢村という大きな拾い物はあるが、やはり丹波の力がなければ甲子園という大きな舞台に行くのは難しいだろう。最悪一鉄を連投させてもいいが、それで怪我しては本末転倒。

それにあいつはまだ高校1年。まだまだ未来はある…こんなところで終わる男じゃない…。

 

ふぅ。しかし一鉄のやつのストレートの回転数が上がっていたな。あれでは並みの高校生では相手にならんかもしれんな。バッターとしても一流。ピッチャーとしても一流。しかし1年生。

いくら実力主義のチームとはいえ重用すれば、監督の息子だから…などと言う奴はチームにはおらんとは思うが…。

 

 

うーむ…と悩むうちにどんどん時間は過ぎて行く。

 

 

 

 

 

「ットライーク!バッターアウト!」 「ットライーク!バッターアウト!」 「スリーアウト!チェンジ!」

 

「あれが監督の息子の一鉄君か…」 「野球の王様って雑誌には出てたな。」 「あんなの打てるやつがいるのか?」 「少なくとも高校生レベルじゃ無敵だな」 「これで青道も甲子園に行けるかもな!」

 

 

なーんて言ってたけど、ああ言う風にOBの人たちに言われるのは気恥ずかしいな〜!褒められて気持ちいいな〜!学校も始まってクラスの女子からも視線を感じるし、これは高校生活順調にいきそうだな!

 

ウッ、オエッ。

 

 

そんなことを言いながら一鉄は呑気に布団に潜っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カハハハハハハ!金のなる王様!俺が打ーつ!カハハハハ」

「こいつに、片岡一鉄の中学時代のビデオを見せたのは正解だったな。待っとけよ〜王座から引きずり出してやるからな〜」

 




一体誰なんだ…ハナホジー

モチベが上がり書き上げてしまいました。
お気に入りありがとうございます!嬉しいです!

メジャーのストレートの平均が分間2200。伸びているように見える上原浩治のストレートで2400ほど。
一鉄のストレートは2600ほど。

うーん、この。
誰が打つんですかね

活動報告の方でも書きましたが、大雨の洪水の報道をやっていると思うんですけど、実家の方が巻き込まれまして、書いている場合じゃなくなりました。

申し訳ないのですが未完とさせていただきます。


落ち着いたら書きたいと思いますので、またいつか。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。