存在を奪われた元赤龍帝   作:kind090daichi

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 いやぁ~、一日に2話投稿するのってひさしぶりかなぁ?

 集中力欠けて駄文になっているかもしれませんのでご了承ください。



オカルト研究部への合流

~リアス side in~

 

 

「祐斗、例の件のあの子を連れてきてちょうだい」

 

「分かりました。部長」

 

 昨日は驚いたわ。不穏な気配を感じたので彼を助けに行ったら、悪魔に転生してまだ数日なのにもう下級堕天使に勝ってしまうなんて……。

 

「あり得ないわ」

 

「あら部長、昨日から様子が変ですわよ?どうかされましたか?」

 

 オカルト研究部副部長である姫島朱乃がいつも通りに紅茶を入れながら聞いてくる。

 

「ほら、この前普通なら私の眷属が召喚されるのに私が直接召喚されたことがあったじゃない?その時に助けた人について少し整理していたのよ」

 

「あらあら、部長がそこまで頭を悩ますなんてその人は一体何をしたのでしょうか」

 

 朱乃が珍しく興味を引かれたかのか紅茶を入れる手を止めてこちらを見てくる。

 

「はぁぁぁ……。………んし…を…しのよ」

 

「聞こえませんわ部長」

 

「だから!下級堕天使を倒したのよ!しかも単体で!転生してから数日で!」

 

 流石にこの内容は予想できなかったのか目を見開いて固まっている。しかし、すぐに気を取り直すと興奮したかのように喋りだす。

 

「すごいじゃないですか部長!その人は逸材ですよ!」

 

 普段見せないような行動をとる朱乃に若干戸惑いながらもさらに、彼が悪魔になったことをまだ自覚してないだろうと言うことも話す。

 

「だから彼に聞きたいことはいっぱいあるから今日の放課後にこの部室に来るように話しておいたのよ」

 

 しかも彼は結構格好いいからデキる弟が出来たみたい、と気分を落ち着かせるために紅茶を一口飲んだ。

 

 すると、ドアの方からノックが聞こえたので裕斗が戻ってきたのだろう。

 

 返事をすると、ドアが開いて裕斗の後に誠二君が入ってくる。

 

 彼は物珍しそうに部室の中を観察する。まぁ、仕方ないわね。壁や天井にびっしりと魔方陣が書かれているのだから。

 

 誠二君にソファを進めて向かい側に私も座る。誠二君の隣にはさっきからずっとお菓子を食べている小猫がいて、私の後ろに朱乃、裕斗がいる。

 

 さて、始めましょうか。

 

「私たちオカルト研究部はあなたを歓迎するわ──────────悪魔としてね」

 

 その台詞と同時に部員全員が翼を広げる。

 

 さぁ、あなたのことを全て教えて貰うわよ。

 

 

~リアス side out~

 

 

~誠二 side in~

 

 

 昨日のドーナシークとの戦いで十分に動けた事からやはり俺の身体能力は他の人とは一線を介していているのだろう。このまま強化を進めることが出来れば、俺の人生はもうイージーモードだな。

 

 そういえば放課後に呼び出されているんだったな。迎えを出すって言ってたけど誰が来るんだっけ?

 

「兵藤誠二君はいるかな」

 

 教室のドアを開けて入ってきたのは泣きぼくろが特徴的な金髪の優男だった。

 

 そいつは俺のことを見つけるとまっすぐこちらに向かってくる。

 

「君が兵藤誠二君だね。リアス部長の使いで来たんだ。ついてきてくれるかな」

 

 あぁ、思い出した。こいつはあれだ。部内の良心&ホモ要員の木場裕斗だ。

 

 この何もかもを産まれ持ってきたかのような奴が俺は大っ嫌いだ。まぁ前世がピザニートだったこともあってただの嫉妬だが。

 

 俺がハーレムを築くための盾役になってくれればそれで十分だな。

 

「分かった」

 

 木場に着いていくと1階外に出て、それから校地内の別の場所へ移動する。旧校舎に向かっているようだ。

 

 移動が少し面倒臭いが、隔離されているので俺たちの愛の巣にはぴったりだな。ここで肉欲におぼれるのも有りかもな。ムフフッ。

 

 中に入って階段を上り、手前から二番目のドアを木場はノックする。

 

 返事があった後、ドアを開けて中に招き入れられる。

 

 進められるがままにソファに座るとリアスが立ち上がって話しかけてくる。

 

「私たちオカルト研究部はあなたを歓迎するわ──────────悪魔としてね」

 

 そう言った後にリアス、朱乃、小猫ちゃん、木場は背中から蝙蝠のような翼を広げる。

 

「まだ混乱しているかもしれないけれどもこれは全て事実よ。端的に言うと、あなたは1回死んだの。でも私がこの悪魔の駒(イーヴィルピース)を使ってあなたを悪魔に転生させたの」

 

 リアスは懐からルークの駒を取り出してそう言った。

 

「いや、別に全部知ってますけど……。」

 

「「「「えっ?」」」」 

 

 リアスたちはおれの返答に戸惑っているようだ。自分たちの想像した回答じゃなかったからだろう。

 

「あー、コホン。じぁあ単刀直入に聞くわ。あなた、何者?悪魔に転生させるときにポーンの駒を8つもつかって、なおかつこちらの世界のことを知っているなんて」

 

 警戒させちゃったかな。

 

「まず先に言っときます。俺は神器(セイクリッド・ギア)を持ってます」

 

「へぇ、そう。それでねぇ」

 

 その一言で部長は全てを察したのか、黙ってしまった。

 

 持っているのならば戦闘で何が起きてもおかしくはないという認識なんだろか。裏世界についても神器(セイクリッド・ギア)関連から知識を得ていったみたいな解釈をしているのかな。

 

 いきなり俺が話の腰を折ったせいで特に話すことがなくなってしまった。

 

「まぁなんでもいいわ。とにかくあなたは今日から私のものよ。私の下僕としてそばに使えて貰うわ。みんな、自己紹介してちょうだい」

 

 リアスたちは翼をしまってソファに座った。

 

「まずは私からね。オカルト研究部部長 リアス・グレモリーよ」

 

「オカルト研究部副部長 姫島 朱乃です。宜しくお願いいたしますわ」

 

「オカルト研究部部員 木場 裕斗です。宜しくね」

 

「…………………………搭城 小猫です」

 

「兵藤 誠二です。これからよろしくお願いします」

 

「自己紹介も終わった事だしあなたはこれからどうするの?帰るの?」

 

 これから悪魔の仕事をするのだろう。俺に残るかどうかをリアスは聞いてきた。

 

 と、そのときに突然朱乃の耳元に小型の魔方陣が展開される。通信用だろうか。

 

 なにやら深刻そうな表情をしている。通信が終わると部長に、

 

「はぐれ悪魔の討伐命令が出ました」

 

「分かったわ、すぐにいくわ」

 

 リアスはみんなの顔を見渡す。

 

「領地内ではぐれ悪魔が出たわ今からその討伐に向かいます。朱乃、移動の準備を」

 

 朱乃に指示を出すとこちらを向いて

 

「はぐれ悪魔って言うのは一言で言うと犯罪者ね。主殺しだとかの。だから見つけ次第に始末しなければならないの。良い機会だわ、あなたも見学に来なさい。各駒の特性を教えてあげるわ」

 

「部長!準備が出来ました!」

 

「じゃあいくわよ!」

 

 床に展開された半径三メートルくらいの魔方陣の上に乗ると、光が強まって弾けた後の部室には誰もいなかった。

 

 

~誠二 side out~

 

 

 

 

 

 

 

 




 さてさて誠二がオカルト研究部に合流しました。

 ここから誠二のダークファンタジー学園ラブバトルコメディが始まるんですねっ!!

 すいません、自分ででも何言ってるか分かっていません。

 そして次回はオカルト研究部の初戦闘になるのかな?

 まだ決めていません。

 一誠は出す予定です。

 それではまた。

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