『ブゥア!』
『ハァ!』
黎斗と修羅は互いにネガデンガッシャー ソードモードをぶつけ合っていた。
『お前…パラレルから俺たちのことを聴いたのか?』
『ああそうさ!君たちのしていることを全てな!』
『そうか』
修羅はネガデンガッシャーをソードモードからガンモードに連結し直し、黎斗の腹部に連射する。火花が飛び散り黎斗は後ずさりする。そして黎斗もガンモードに変えるが使い慣れていないため修羅よりも被弾する。
『ぐぅぅぅ』
『やめておけ。こいつの使い方なら俺の方が理解している』
『だまれぇぇぇぇぇ!』
黎斗が叫ぶとゲームのセレクト画面が現れ、そこからガシャコンマグナムを選ぶ。そして出現したガシャコンマグナムとネガデンガッシャーの2丁拳銃で修羅を撃ちまくる。
『チッ!思った以上に弾幕が多いな…』
『ブァァァァハァァァァァ!どうだぁ!』
『だったらこいつだ』
修羅はネガデンガッシャーをロッドモードに連結し直し、巧みに操りながら黎斗の弾丸を全てはじく。そして間合いに詰め寄り黎斗を吹き飛ばす。
『ヌゥゥゥゥゥ!まだまだぁ!』
《ガシャコンブレイカー!》
黎斗はガシャコンブレイカーを呼び出しハンマーモードで殴るが、修羅の華麗な杖捌きでガシャコンブレイカーを吹き飛ばされる。
『チィ!ここは交代だ…。ネガタロス、任せた』
『おい修羅、俺と交代してくれ』
『…わかった』
黎斗と修羅は互いのネガタロスと意識を交代し、そしてお互いにネガデンガッシャーをソードモードに連結し直しつばぜり合いになる。しかし修羅側のネガタロスの方がパワーが上であり、押しきられてしまう。
『ぐっ!同じイマジンだというのにこうも違うとはな…』
『俺はお前…お前は俺だ。だが全てが同じとは限らない』
『…そのようだな』
『言っておくがショッカーに付けばボロ雑巾のように使われて結果殺されるぞ?』
『それを決めるのは俺ではなく黎斗だ』
そう言って黎斗側のネガタロスはベルトにパスをかざし必殺技を発動させる。そして修羅側のネガタロスも同じように必殺技を発動させる。
『『ハァァァァァァ!』』
互いが走りだしそしてすれ違い様に斬る。
『俺の勝ちだな』
『グハッ!』
勝ったのは修羅側のネガタロスであり、黎斗側のネガタロスは地面に倒れ伏し変身が解除される。
『これが経験の差だ』
《マイティクリティカルフィニッシュ!》
『なっ!ぐぁ!』
『ふふふ…油断…大敵だな…』
突然修羅側のネガタロスの頭に衝撃が走り、地面に倒れる。そしてそこには黒い龍のライダーがガシャコンブレイカーを握っていた。
『リュ…ウ…ガ…』
そう呟きネガタロスは意識を失い変身が解除された。
『あとは…任せた…』
そう言って憑依が解けた黎斗は気を失った。そしてリュウガと呼ばれた仮面ライダーは修羅を担ぎ鏡の中へ消えていった。
◇
一方その頃ハートたちは克己と戦っていた。だがある意味三対一の状況であるにも関わらずお互いに互角であった。
『なかなかやるじゃないか!』
『そちらこそ!』
ハートと克己は互いに一歩も譲らぬ攻防をするが、ハートはシフトハートロンを操作する。
《カモン!メディック!バイラル・カキマゼール!》
『いくぞ、メディック!』
『はい、ハート様!』
するとエネルギーを纏った触手が伸び克己を拘束する。そして再びシフトハートロンを操作する。
《カモン!ブレン!バイラル・カキマゼール!》
『頼むぞブレン!』
『ええ!』
今度は緑色の液体が飛び、克己に当たると突然強烈な痛みが克己を襲う。
『ぐっ!毒ですか…!でも!』
克己は一本のメモリを取りだし腰のスロットにセットする。
《Recovery!》
《Recovery!Maximum Drive!》
克己はマキシマムドライブを発動させると毒が消え去る。そして力任せに触手を引きちぎると今度は赤いメモリを取りだしリカバリーメモリと交換する。
《Accel!》
《Accel!Maximum Drive!》
『ハァ!』
『グハッ!』
克己はアクセルメモリの力を使い加速し、エターナルエッジでハートを連続で切りつける。
『なかなか速いな…。だが!』
今度はハートをカウンターを喰らわせ克己は地面を転がる。しかしハートも膝をつくとベルトに亀裂が入る。
『ぐっ!やはり試作型のドライブドライバーでは限界がある…。一気に終わらせら!』
《ヒッサーツ!フルスロットル!ハート!》
『ではこちらも終わらせますよ!』
《Eternal!Maximum Drive!》
『『はぁぁぁぁぁ…』』
互いに必殺技の構えを取り、高く飛び上がると必殺のキックを互いにぶつけ合う。そして爆発が起こり煙が晴れるとそこには倒れ付した四人が居た。
『ご、互角…か…。いや…俺たち三人と互角とはな…』
『貴方たちも…中々ですね…』
◇
『『ハァ!』』
『っ!』
108と星司&箒は互いの武器をぶつけ合いながら戦っていた。
『くっ!なかなかしぶとい!』
『俺に任せろ』
《Clock up!》
星司はベルトの横のスイッチを押すと姿を消した。すると突然108を斬撃の嵐が襲う。
『クロックアップか…』
『余所見をしている暇など与えないぞ!』
『ならこれを使うか…』
108が指を鳴らすと108の周りから波動のようなものが飛び出し箒の動きがまるでスローモーションにでもなったかのようにゆっくりになる。
『重加速か!』
『正解だ』
《ネクスト!》
108はシフトブレスのイグナイターを押し、光る刃を箒の腹に当て引き抜く。すると火花が散りそれすらもゆっくりになる。だが突如背後から衝撃が走り重加速が解除され、箒は火花を散らし地面を転がり変身が解除された。
『ここまで、か。後は頼むぞ、天道…』
箒はそのまま眼を閉じるとその言葉に応じるかのように108が吹き飛ばされる。
『…なるほど。クロックアップはただの高速移動ではないのか。だから重加速を発動しても見えなかったというわけか』
108が冷静に思考を巡らすが、そうはさせまいと星司は斬撃を叩き込む。しかししばらくするとクロックアップの時間が過ぎて解除された。すると少し離れた場所から爆発が起こり地面を揺らした。
『どうやら向こうでは決着がついたようだな』
『ああ。俺たちもこれで終わりにしよう』
《ネクスト!》
《1!2!3!》
『ライダー…キック!』
《ライダーキック!》
『ハァ!』
『ハァァァァァァ!』
108の刃と星司のキックがぶつかり合い激しい衝撃波を起こす。そして108の刃が折れ、星司の蹴りが108の胸に命中する。
『うぁぁぁぁぁぁぁ!』
そのまま108は変身を解除された。
『ふぅ…』
星司は一息つくと突然何処からか銃声が鳴り星司は即座にかわした。そして周りを見ると様々な怪人が自分達の周りを囲んでいた。
『ふふふふふふ!ここまで消耗してくれたのは好都合だ!パラレル様の目的のため!そして我らがショッカーのため!お前たちには消えてもらおう!』
亀のような怪人がそう言うと星司は手を高く掲げ、いつものポーズをとる。
『俺は天の道を行き、星を司る者…天道…星司』
『はぁ?まぁいい!他の消耗したライダーたちにも仲間を送ったからなぁ。つまりお前たちの敗けだ!やれ!』
亀のような怪人ことタートルオルフェノクがそう言うと部下と思われる怪人が一斉に星司を襲った。
黎斗たちと修羅たちはどうなってしまうのか!
次回、コラボは最終回!
まぁ明日公開なんだけどねぇw