彰「フォニックゲインでも発生してたんじゃね?」
作「やっぱそうなのかな?」
彰「そうじゃなかったらノロマのお前がここまで早く書けるか?」
作「せやな」
スカイタワーを離れ直ぐに車両に乗り込むも、ノイズの被害による混乱で遠回りをするハメになり途中下車をして学校を目指し、結局到着した時刻は夕方になってしまった
「学校が…………こんなにボロボロに………」
「学校の直近にシェルターはあるが、この有り様………生徒は無事だろうが、自衛隊の被害は甚大だろうな……」
「……………ッ‼」ギリィ‼
見るも無惨に崩壊した校舎を見て悲しみにくれる三人、しかしその後ろでは
「フッフフ~ン♪おっ?このフラグまだ使えそうだな~?貰っとこ~っと」ガサゴソ
不謹慎にも程があるレベルでマトモに死体がある自衛官の装備を剥ぎ取っている
「貴様………死者を冒涜するのは止めろ、それが出来なければ今すぐ消えるのだな、追い剥ぎなど戦場には不要だ」
「追い剥ぎって時代錯誤にも程があるぜアンタ…………俺は単純に使えるものを失敬してるだけだよ、そもそも死んだ人間なんぞ只の肉の塊でしかねぇんだ、冒涜も糞もねぇだろ」
風鳴翼――道中でとりあえず互いに自己紹介しました――の忠告もどこ吹く風と言わんばかりに死体あさりを止めない逆月、そんな彼を無視することにした三人はそのまま校舎に向かっていった
「……………行ったか、やれやれ演技するにしたって死体あさりはやり過ぎたかね~血肉の臭いがクセェクセェ、全く嫌になるぜ」
装備品を漁るだけ漁り終えたのか、漸く立ち上がり辺りを見渡す逆月、その目線の先には
「この数の炭化痕……そして幾つもある生の死体、間違いなく数が合わないなコレ、となると原因は」
辺りに散らばる無数の炭化した人間の成れの果て、そして『何故か』死体の残っている自衛官達、そこからの推測とこの学校にいる生徒の数を予測の上で計算すると、被害にあった人数が合わないのだ、何度計算してもそこだけは変わらず一桁単位の人数だがコレは可笑しい、そう思っていたが
「…………サンジェルマンだな、あの野郎まだ日本に潜伏してたのか」ハァー
遺体のある死人の共通点を探した結果、襟首の所に小さなピンが付いていたのだ、パヴァリア光明結社の象徴が象徴が描かれたあのピンである、要するに気になったサンジェルマンが手を貸したのだろう、つまり仕損じたら報酬が良くて半額だが悪ければタダ働きとなってしまう可能性が浮上してきた訳だ
「しゃあない、色々小道具も仕入れられた事だし少し真面目に取り組むとしますかね……………しまった置いてかれてる」
死体あさりに夢中になってたからか既に三人とも奥地に進んでいたらしくいつの間にか独りぼっちになっていた、まぁサンジェルマンの名前を聞かれなかっただけマシだと考えることも出来るがこんな場所で放置は辛い
「仕方ない、少し急ぎで行きますか」バコン‼
とりあえず奥に向かえば合流出来るだろうと考え地面を抉りながらすっ飛んで行く逆月、殆ど上体を動かさずに滑空しながら走るその様は言い訳が出来ないレベルで変態染みていた
「おぉっと?話は終わった所だったのかな?何かバカデカい塔も出てるし、もしかしてそれが噂の『カ=ディンギル』って奴なのかにゃ~?」
走ってる最中に地面から現れたソレの付近に到達すると、武装を纏った3人とその前方に見るからにセンスの悪い黄金の露出が激しい鎧を纏った女性が立っていた
「随分と遅かったな、死肉漁りは楽しかったか?」
「皮肉るのは止めてくれないか風鳴ちゃんよ~…………分かったちゃん付け止めるから刀身向けるな殺気も向けるな」
流石に茶化すタイミングを間違え翼から殺気を向けられたのでとりあえず静めていると
「フン………やはり来たか【
「その口振りから察するにアンタが噂のフィーネって野郎か?なら一つ聞くが何でアンタ【神性大英雄】の事知ってやがる、こいつの事は俺も詳しくは知らないんだが?」(サンジェルマンにも時間がないから少ししか聞かなかったし)
シレっと嘘を混ぜながらフィーネにそう問うと
「……………成る程、貴様は『リインカーネーション』による転生をしていた訳では無かったようだな、つまりは只の先祖返り……或いは奴の血を引く血縁だったのやもしれんな」
「『リインカーネーション』?何だそりゃ?新種の花の名前か?」
「簡単に言えば己の魂を自身に適応出来る人間に上書きし続ける技術だ、それでフィーネは永い年月を生き続けてきたらしい」
「要するに見た目以上にババ」ビュン‼グサッ‼「……………ナチュラルに顔面狙うの止めろよ軽く頬カスったぞ?」
「口の聞き方に気を付けろよ小僧、所詮貴様のその腕は腕は紛い物、オリジナルには遠く及ばない失敗作なのだからな」
フィーネの言葉に眉をひくつかせる逆月、その二人を交互に見て何事か思案する三人、そんな状況を気にもしていないのか
「まぁ確かに~?俺のこの力は右腕を基点に使ってるわけで~?攻撃と防御を同時使用は出来ないんだよ、まぁそれでも比率を別けることで再生能力と攻撃性の連立は成せてる訳だ………普段は攻撃性が3で再生能力が7ってところだがな」
右手で三を左手で七を作り何故か素直にそんな説明をしている逆月の姿に違和感を感じている翼と銀髪の少女――『雪音クリス』――だったが、対している筈のフィーネはソレを気にする素振りも見せず
「大方の予測通りだな、ソレでは【神性大英雄】を名乗ることすら烏滸がましい………やはり貴様はあの男ではないな」
いっそ潔い位に呆れ果てているフィーネを見て
「そもそも俺は自分がその英雄さんだとは言ってないんだがな~…………俺は俺でしかない、だからこの右腕を有効活用しているだけさ、それにこの力も多少は体に影響を与えてくれてるから徒手空拳でもノイズにダメージ与えられるからさ?其ほど苦労はしてねぇんだよコッチは…………さぁてそろそろ時間稼ぎのお喋りは止めにすっか?」
「…………何時から気付いていた?」
「ぶっちゃけハナから気付いてたさ、だけど急ぐ理由もねぇし世間話位はしてやろうかなってよ…………まだその塔本格稼働しきれてないんだろ?だから俺を挑発して時間を稼いだ、つまり稼働迄の時間はもう間もなくってとこか」
逆月の言葉に事態が切迫していることを察したのか三人共ギアを纏おうと身構える、その姿をチラリと確認し
「戦況の演出が上手いな?だが策謀家が矢面に出てどうにかなるとでも思ったか?」
「さぁてね?少なくともお宅の嫌がらせは出来ると思うぜ?俺の火力ならその塔へし折れる筈だしな?」
「…………やって見せるが良い、それが出来るものならな‼」ジャララララ‼‼
鎧に付属されている鎖を振りかざし臨戦態勢となるフィーネ、同時にギアを纏い終えた三人も覚悟を決めたのかフィーネを睨み付け
「それじゃあ………世界を賭けた攻防戦、おっ始めるとしますかねぇ‼‼」バッ‼
偶然にも逆月の言葉を合図に飛び出す四人、そこに鎖を放つフィーネ
決戦の幕は此処に開かれた、この結末と彼等の運命は神様のサイコロに委ねられてしまったわけだが、どうなるかはこの刹那に確定する
さぁて実はこの設定更に伏線が入ってるんですけど分かるわけ無いよな~(汗)
ヒントは逆月彰はどうしようもない屑で外道でひねくれ者で真顔で嘘と虚構をほざけるって事ですかね?後は言ってることの9割は真実ではなく必ず何かを隠してるってのも裏設定として定めてます
………コレで最後の隠し設定バレたらその人天才だな(汗)