作「寧ろ俺が聞きたいわ、何でコレこんな早く書けたん?」
彰「知らねぇよバカ、で?コレとその次で二期への導入部が終わって二期編に突入するって訳か」
作「その通り、いやはや四期はもう五話行っちゃってるし、この作品四期終わるまでに追い付くのやっぱ無理だな‼」
彰「寧ろ行けると思ったお前に俺がビックリだわ」
――――世間から『ルナアタック』と呼ばれるフィーネによる月破壊事件、結末を間近で見ていなかった為詳細は分からないがどうやらあの後フィーネは別たれた欠片を背負い投げして地球に落とそうとしたらしく、それを三人の装者達が迎撃したがその代償として現在もまだ行方不明となっているらしい
そんな事になっていても、この男は我関せずといった具合に
「ふぅ~………ここのコーヒーは何時来ても旨いな~………」カチャン
カフェで優雅にコーヒーを飲んでいた
「呑気に飲んでいるところ申し訳ないが、そろそろ本題に入りたいのだが?」
サンジェルマンと二人で
「おぉっとそうだった、悪りぃサンジェルマン何しろ久方ぶりのコーヒーだったんでな………で?次は何をすれば良いんだ?」
飲んでいたコーヒーを一度置き話を切り出すと、サンジェルマンは懐から書類を取り出し
「先ずはコレを見てみろ、詳しい話はその後だ」
「ふ~ん今回はマトモな書類があるんだな………どれどれ……………オイサンジェルマン、この中身ギャグだとしたら笑えんぞ」
差し出された書類を受け取り一枚づつ目を通していくにつれ、柄にもなく真剣な面持ちになっていく逆月、そして全て読み終わると睨み付けながら問いただすが、サンジェルマンもそれを正面から受け止め
「事実だ……NASAはコレを隠蔽しているが、間違いなく月はあの一件で軌道を外れた、将来的に地球に衝突するだろう」
「……………これは流石に俺もマジになっちまう案件だな………で?コレと俺の仕事の関係は何だ?」
「最終目標は米国政府の権威失墜、同時に月の落下の阻止……既に全て必要な情報は揃っている、後は貴様がこの情報を持って米国に渡りある組織と連携をすればそれで良い」
続けて封筒とスーツケースを取り出しテーブルの上に乗せそれを取れと促すサンジェルマン、逆月も仕方なくそれを受け取ると
「とりあえず仕事の内容は理解した、だが心配事は二つ
一つは俺の渡米の手段、今俺は行方不明扱いだから下手にパスポートの申請が出来ん、その対処法を確認したい
二つ目はその組織との接触の仕方、そしてその組織の名前………この辺りが一番の課題だが、どうする?」
「安心しろ、既にパスポートは偽装して作成してある……米国では偽名の『オルガ・トルネーリ』と名乗れ、日系アメリカ人として日本国籍のパスポートを手配した、後程錬金術で変装させてやる、後は米国組織の名前と接触法だがそれも問題ない、既に此方からコンタクトを取っているから後はお前が所定の場所に向かえばそれで済む、そこからはお前に任せる………後は組織の名前だがその中は―――」
「名前は…………?」
一度間を置き静かにその名を口にした、その名は―――
「F.I.Sだ」
一方此方、ルナアタックにより崩壊し現在復興中の町の郊外、その一角にある小さな一軒家そこに何故か二課の所長である風鳴弦十郎が居た
「申し訳ありません奥さん、あの事件で色々お疲れでしょうに御時間を取らせてしまって……」
「いえ大丈夫です、幸いにも我が家は郊外でしたから被害は微々たるものですので……まぁ仕事先が直接被害にあったのでそこだけが心配ですかね」
弦十郎が会っているのは一人の女性、その方顔は何故か分からないがあの逆月彰と何処と無く似通った部分が見受けられていた
「ではお聞かせ願えますか『逆月』さん、貴女と息子である逆月彰君が何時からあぁした行動を取るようになったのか、そして彼の右腕の事についても……」
「…………ハイ、私にお答えできる範囲で宜しければ全てお話しします、あの子が変わってしまった……あの日の事も含め、その全てを」
彼女の名は【
その彼女から語られるのはある家族の物語、円満な家庭を築いていた一家に起こったある悲劇、そこから始まる悲しきお話、それこそが【暴走破壊神】逆月彰の始まりの物語なのであった
ちょっとしたお知らせです、二期編では一度主人公を変更して新しいオリキャラを追加するのでその子の目線で物語を進めていく予定です、因みに原作に沿った展開にしていくのでちょいちょい飛ばしたりもしますがご了承願います