英雄絶唱シンフォギア   作:猿仮面

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作「チーン」

彰「あ~…………予想通りこうなったな……」

アンケート現在の途中経過

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作「マジか~…………このままだと3の逆月殺しのキャラ出せないな~…………お蔵入りするかな~?」

彰「1の場合は捩じ込む予定だったもんなお前」

作「だってまだ公表してない設定を加味してもこのキャラなら確実に十一回お前殺せるの確定してるからさ、是非出したかった、んだけど………」

彰「ヒロインありきだとそれも出来ないって訳か」

作「とりあえずヒロイン有りの構成でストーリー作り直してます、それと平行して今続き書いてるんで多分後々違和感でそうですけど、その時は一度修正いれるんで気長に待ってて下さい」

彰「で?ヒロイン決まったのか?」
作「想定してなかったから全然決まらん(汗)」


瀕死からの復活は勝利フラグ(ヒーローに限る)

――――――シンフォギヴァァァァァァァァア‼‼‼‼

 

大空から聞こえる誰かの叫び声、朦朧とする意識の中でそれを聞きながらうっすらと目を開ける逆月、そしてチラリと右腕を確認し

 

(……………どうやら、ギリギリ鎖を外すのが間に合ったらしいな………傷口も塞がったみたいだし、漸く動けるようになったぜ、さぁて後はこの騒ぎが収まるまで死んだフリしてりゃ巻き込まれる心配は………余波でどっか飛ぶかなこれ?あり得る……しゃあない、フィーネに仕返しするついでに代わりに『カ=ディンギル』潰してもらったみたいだからその借りでも返してとっとと逃げるか)←思考時間僅か3秒

 

現状の把握と視界の隅に映った崩壊した『カ=ディンギル』の姿、そして狸寝入りをした場合の自分の顛末を考えた結果このままお礼参りを済ませた方が懸命だと判断し、頭上で何故か無言のままフィーネに睨みを聞かせている三人とこれまた無言で三人を睨み付けるフィーネ、そのやり取りの最中で

 

「あぁぁぁ良く寝たなぁオイ、何か体滅茶苦茶痛いんだけど寝てる間に何か当たったか?主に岩石的なヤツ」

 

平然と起き上がってみせた

 

まぁ流石にもう死んだと思っていた人間がゾンビのように急に起き上がり更に流暢に話すものだから全員(描写してないけど映像で見てる二課の皆さんも一緒で)目が点になり

 

――――何で生きてんのお前⁉

 

と考えていた

 

「アッハッハッハァ……うんその反応見れたから多少は胸がすくってもんだぜ、だけどなフィーネ?学者気質のお宅は多分説明を聞かないと納得出来ないだろ?どうせ全部パーになったんだ、俺の生存理由でも話してやろうか?」

 

「…………そうだな、是非とも聞かせてもらおう……貴様の生きている理由についてな」

 

フィーネがそう言うと機嫌が良くなったのかまるで舞台に上がった役者のような動きを始め

 

「それではご説明しよう‼何故私逆月彰が心臓を一突きされた後引き裂かれて尚このように五体満足平然としているのか………答えは実に単純明快、この『鎖』で御座います」

 

そう言うと右腕に巻き付いている鎖を全員に見えるように頭上に突き出しその全体図を露にした、そう――

 

 

――――『四分の一に該当する長さだけが右腕からほどかれている鎖をである』

 

「アレ?翼さん、確かあの鎖って全部右腕に巻き付いてませんでした?」

 

「あぁ、私もその様に記憶している……あの戦闘で緩まって外れたのか?」

 

「だったら全部取れてる方が自然だろ?綺麗にあの分だけ外れる方が可笑しいだろうが……一体どうなってやがる」

 

三人の装者達は逆月の鎖が何故外れているのかが気になっているようだが、間近で見ているフィーネはと言うと

 

「貴様………まさか………ッ⁉」

 

鎖が外れているという意味と、何故か消えている傷口の真相に気付き、余裕そうな表情から徐々に怒りに満ちた表情に変わっていった、それを見れて満足したのか

 

「どうやらフィーネは気付いたらしい……では答え合わせと行こう‼ところで話は代わるが日本語というのは実に難しい言語と言えるだろう、何故なら『言い方一つで意味合いが大きく変わることがあるからだ』」

 

そう言い放つと何時もの斧剣を取り出し、地面に一度突き刺すと右手で三を、そして左手で今度は四をそれぞれ指で表し

 

「片手づつだと七は表現出来ないのでな、今回は四で代替えさせてもらうが、最初俺は攻撃を三と言いそしてそして再生が七だと言った………だが可笑しくはないか?この右腕がギリシャ神話の大英雄の物と同じだとすれば、その程度のスペックで済むのはあり得ない、だからフィーネはこの腕を贋作だと……紛い物だと言った」

 

そこまで逆月が言うと装者三人も薄々何を言いたいのか分かってきたのか、だんだんと表情が変わっていきその胸中はあり得ない、と言う言葉で埋め尽くされていた

 

だがしかし、この男はそのあり得ないという感想を真っ向から否定し

 

「実際のところは全く違うんだよ………今俺が制御出来ている出力はきっかり『10%』だけ……つまりあの三と七はそのままの意味で『3%』と『7%』だったって訳だ、いやぁすまなかった‼まさか『三割』と『七割』だと勘違いしているとは思わなかったよ‼もう少し気を使って言えばよかったかな?」

 

これまで以上に糞ムカつく表情を浮かべながらフィーネを挑発するが、当の本人はそれ所では無いのか

 

「つまり貴様の右腕の鎖の真の役割は……」

 

「…………お前の考えの通り『只のリミッター』だ、でもそれだと味気ないからとりあえず【射殺す百頭(ナインライブス)】と呼んでただけだよ、要は気分の問題さ…名前がある技と無い技じゃ気合いの乗り方が段違いだから敢えてそう呼んでたのさ…………この事実を知ったのはお前らだけだ、感謝しとけよ?この俺様のサービス精神によ?」(まぁサンジェルマンもこの事実を薄々勘づいてはいたみたいだが………何も言ってこないし一先ずスルーしとくか)

 

これが逆月彰の戦い方である、虚実を織り混ぜたあべこべな情報で他者を惑わし、真実から目を逸らさせ自分に優位に事が運べるように幾つもの策を用意し時に自らも捨て駒とする、どんなに汚い手でもどれ程卑劣な手段だとしても何処までも外道で冷酷であろうとも、最終的な結果が勝利であるならばそれで良し、要は勝てれば良いのだ………その為の必要経費ならば逆月は幾らでも命を支払うだろう、その『決してマトモには死ねない呪われた命』を―――

 

「さぁて、んじゃそろそろ最後の片付けと洒落混むとしますかねぇ………お前を消せば文字通り解決だしさ、大人しくミンチになってもらおうか……ねぇ‼」バッ‼

 

右腕に握られた見慣れた斧剣を頭上に掲げフィーネを睨み付ける逆月、その姿を見ながらも漸く思考が追い付いてきたのか余裕が出てきたフィーネもその手に握られた『ソロモンの杖』を掲げ

 

「ならばその前にこいつらの相手でもしているが良い‼」

 

そこより放たれる無数のノイズの閃光、忽ち町中がノイズ一色となってしまい、装者達の目線はそちらに向いていた

 

「くっそ‼どうする⁉」

 

「やむを得ん、フィーネと逆月は今は後回しだけど先にノイズを討つ‼」

 

「ハイッ‼」

 

上空では完全に和解が済んだのか非常に仲が良さそうにノイズに向かっていく三人、口ずさむ歌声も見事にマッチしていて聞いていると気分が良い、それはそれとして結局この場に残ったのは元々居たフィーネと

 

「まぁノイズがいても俺関係ないしな」

 

ノイズその物が眼中にない逆月の二人となっていた

 

「致し方あるまい、奴等が戻ってくる前に決着をつけてくれる‼」

 

「やってみろや糞ババァ‼今の俺は心臓貫かれた時とは違うってことを見せてやるよ‼」

 

互いに息を合わせたかのように飛び出し相手に向かっていく二人、方や己が宿願を果たせずとも次の機会のために障害を排除せんとする女、方や自らが殺られた異種返しと支援組織との約束のためだけで他人を蹴落とそうとする男

 

私欲に満ち溢れた戦いは遂に決着の時を迎えようとしていた




逆月彰現在の右腕の出力

10%~25%迄上昇

殲滅機構【暴走巨英雄】発動条件成立

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