平和と言えば平和、殺伐と言えば殺伐とした25年が経ちました。
マスターは60となり、老婆となりました。
忍者というより山賊、海賊が襲ってきましたが全て返り討ちにし、ごく僅かですが魂を引っ張って私のコピー作品が5体できたりもしました。
「・・・。」
「・・・・。」
上が私は風魔小太郎(戦国バサラ)と言っている奴で、喋りません。
姿は昔やったゲームのキャラにそっくりでした。
かわいいボク的には風魔よりも鶴姫とかの方が嬉しかったんですけどね。
胸には風と書かれた核が有ったりします。
アルビノの秋田犬をマスターがどこからか連れてきたのですが、数年前に亡くなって、その魂をマスターが造ったホムンクルスが下の奴です。
ヘルシングの大尉にそっくりでたまに吠えたり、マスターや私達の側でうろうろしたりします。
胸には雷と書かれて雷遁も扱えます。
「だぁー、また負けた!!」
「いや、体の半分以上吹き飛ばされてるんですけどね。」
「三竦みになってない?・・・再生できるとはいえ首だけになるのは慣れないよ。」
3人の女は地元では3大女山賊と言われていたらしいので、賞金目当てで討伐しました。
忍術もろくにできなかったので全員水遁で窒息死させたんですが、綺麗だったんで賞金と一緒に持って帰って傀儡にしました。
魂はマスターにいれて貰いましたけどね。
上から先代巫女(東方)、鑢七実(刀語)、茅野カエデ(暗殺教室)に似ているので略称の巫女、七実、カエデといつも呼んでます。
「かわいいボクの料理ですよ。3人組もちゃっちゃと再生してください。核さえ有れば復活できるんですから。」
「幸子、ごめんなさいね。動けないから全てやってもらって・・・。」
「マスター、寝ててください!!死んじゃいますよ!!」
「死んだら死んだで胸はって逝けるよ。やることは全部できた。」
マスターは忍具としての銃とチャクラ刀の開発を終え、もう寝たきりになっていた。
昔はかわいいボクだー私だーと言い合い、2人で畑を耕したり、山賊や海賊から逃げたり戦ったり・・・それももうできないと思うと悲しくなります。
「泣かないでおくれよ。・・・さぁ皆でご飯を食べましょう。」
ザァァァァアア
雨が降る。
私達は冷たくなったマスターを綺麗に封印した。
そして私達はマスターから最後に言われた遺言に基づいて行動を始める。
「強くなって、人の役に長く立ちなさい。その強さは各々が決めるの。皆仲違いしないようにね。」
「行きましょう。」