美城家の子供に転生!?   作:お菓子

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第10話 オーディションでの出会い

 シロヤンの宣伝効果は凄く、アイドルになりたい女の子が全国から書類審査の履歴書をどんどん送ってくる嬉しい状態になった。

 手違いでシンデレラを落とさないように、僕も採用担当者に混じり一人ひとり確認していく。

 

 シンデレラガールズのアイドルは候補生に合格させ、一部はシロヤン出場からのデビューさせる方針に決める。

 

 足りなかったアイドルも増えていき各プロデューサーが手が回らなくなってしまう程だ。

 

 

 初代シロヤンからデビューした未央・唯・有香・晴、この4人のユニット名は速いの英語読みでファストになり、デビュー曲は{SPEE〇} Body & 〇oul 

 

 なつきち・李衣菜のユニット名はロック・ザ・ビートで{相川七〇} BREA〇 OUT!

 

 テレビ効果で売り上げは素晴らしい、346プロの未来は明くちひろさんもキラキラするぐらいだ。

 

 そんな中僕はB級の壁を越えられずA級へなかなか進めない、このままだといずれ楓さん達に追い抜かされるんじゃないかとヒヤヒヤしてくる。

 

 ファンの数を増やすべく今回受けるオーディションはスターダストTVのザ・ネクスト・アイドルだ。

 次代のアイドルの先を行くであろう者を見つけるオーディション、これには魔王エンジェルが出てくるので勝負することになる。

 

 

 今回僕が出すのは{ラルク アン シエ〇} A級になる為に手は一切抜かず攻めていく。

 

 オーディション控え室ではすでに麗華達魔王エンジェルもいたので話に加わろうとしたら、誰かと話をしているみたいだ。 …あのエビフライは秋月律子、りっちゃんだ。

 

 うれしくなるアイドル活動していたのは知っていたが会うのは初めてだ。 

 

 「やっほー麗華・りん・ともみ、そしてはじめまして美城幸高です」

 邪魔されないよう自然かつスピーディに抱きつく、りっちゃんは柔らかいですよ。

 

 「キャア、何するんですか!セクハラ!」

 

 「あべし」

 

 間はあったもののすぐにビンタされる、そしてため息をつく麗華達。

 

 「急に話に入ってきて何やってんのよ、律子許してあげてこいつ病気だから」

 

 「あはは、ユキ君も懲りないね」

 

 「しょうがない奴」

 

 目を白黒させているりっちゃんと違いなれたものだな。

 

 「いたた、驚かせたみたいでごめんね、改めまして美城幸高です」

 

 「秋月律子です、今回は許しますけど二度目はないですからね」

 むくれている顔がかわいい。

 

 「それにしてもユキあんたもこのオーディション受けにきたんだ、何か変な感じがするよ」

 話題を逸らしてくれた、ここは乗るべきだな。

 

 「何か変? 特におかしくないと思うが」

 

 「ユキはシロヤンでアイドルプロデュースとか偉そうにしてたじゃん、だから審査員側に見られてるってことだよ」

 

 「あぁなるほど、ともみの言葉でわかったよ、だけどあれキャラ作ってるからな」

 

 「キャラ作りなのはわかってるけど、ああいうユキ君もカッコイイよ」

 りんは相変わらず小悪魔ポジでドキッとさせてくるな。

 

 「あの番組すごかったですよね。 ドラマ性もあり、知名度も作れ、その上面白い。とても良かったですよ」

 

 「ありがとう、年もそんなに変わらないし芸歴は無視して、麗華達みたく敬語じゃなくていいよ」

 

 「そうわかったわ。よろしくねユキ」

 

 「ウォッホン! 少しいいかね?」

 

 声の方向を向いて見ると。 黒い人だ、本当に黒いリアルで見ても黒いとはこれが高木社長か。

 

 「美城幸高君だね、私は高木順一郎というものだ765プロで社長をやっている。 美城会長には何かと世話になっていてね、これからも律子君共々仲良くお願いするよ」

 

 「わかりました、りっちゃんは僕が幸せにします。 これからよろしくお願いします」

 

 後ろから顔を赤くしたりっちゃんから背中をつねられる、どさくさまぎれに足を踏んでる麗華もいる。

 「何でそういう話になっているのかな~?」

 

 「ごめんなさい冗談です」

 

 「うんうん実にいい面構えだ、君には期待しているよ。 それでは失礼するよ」

 

 離れて行く高木社長、気になっていることをりっちゃんに聞いてみる。

 

 「なんで高木社長みずからここへ?」

 

 「765プロはまだまだ弱小なのよ、社長兼プロデューサーなの。 私が頑張って会社を大きくしないとね」

 

 「なるほどね、でも今日のオーディション手加減はしないよ」

 

 「望むところよ、負けるつもりないわ」

 

 「盛り上がってるところ悪いけど勝つのは私たち魔王エンジェルよ」

 

 いい感じで火花が散る、テンションが上がってきた。

 

 

 「皆さん、それではオーディション始めますので呼ばれた方から移動お願いします」

 スタッフさんの声が響く、それではやりますか。

 

 

 

 

 今回のオーディション順位は1位が僕、2位が魔王エンジェル、3位がりっちゃんだった。

 

 いつのまにやら魔王エンジェルが強くなってて驚いたし、りっちゃんも予想より強かった。 アドバンテージは結構あるはずなのにさすが本物だ、追いつかれる前に差を広げないとあぶないな。

 

 テレビ出演事態は1位~3位が出演できるので問題ない。 むしろ全員でテレビに出られるんだから楽しみでしかたない。 

 

 実に充実した今回のオーディションだった。

 


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