美城家の子供に転生!?   作:お菓子

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打ち切りましたが、立ち直ったので二期開始します。


第9話 SIROYAN-シロヤン-

 ついにシロヤンがスタート、この日の為に日本全国あらゆるテレビ・雑誌・新聞・ポスターで大規模な宣伝を行い。

 合格者には346プロから曲の提供とアイドルデビューが約束される、この大アイドル時代に自分の夢を叶えられる夢のような企画。

 

 撮影会場はミシロヤングホール、場所の名前を訳して番組名をシロヤンに決定。

 

 「「346プロダクション、夢のアイドルオーディションバラエティー番組シロヤン!」」

 

 司会は川島瑞樹と新人でデビューしたてではあるが、普通の女の子もアイドルになれるということを証明する為、島村卯月が司会に選ばれた。

 

 デビューしたらどんな歌が送られるかということで、テレビ初公開 島村卯月デビュー曲{ヒステリッ○・ブルー}春〜sprin○〜を初披露。 この時歌い終わった卯月がうれしさで涙を流しながら笑顔というアクシデントがあったものの、彼女の泣き笑顔は好意的に受け入れられ視聴者の共感を呼んだ。

 

 ここから川島さんの声で映像が流れる。

 「全国で選考会を行い応募総数12000通の中から選ばれた最終候補生、今まで第一次審査・第二次審査を乗り越えいよいよ最終審査。 そんな彼女達がまず挑むのはオーディション合宿」

 

 青木麗率いるトレーナー姉妹が技術だけではなくプロの厳しさを教える。 泣きながらも歯を食いしばる候補生、負けるものかと目に力を入れる候補生、倒れながらも立ち上がる候補生。 ダンス・歌・立ち位置あらゆる面で厳しいレッスンを耐え抜きいよいよ最終オーディション当日、場所は346プロダクションで行われる。

 

 

 候補生一人目は「私負けません、押忍」中野有香!

 

 ここからやっと僕の出番、シロヤンでは美城幸高プロデュースと随分偉そうな立ち位置で断ったのだが、番組の演出上やらねばならない役柄で断ることは許されず仕事と割り切り演技する。

 

 「彼女は空手女子からアイドルを目指すという面白さが気に入ってます、かわいさの中にある凛々しさが魅力ですね」

 

 

 候補生二人目は「オヤジが勝手に応募したから来ただけでやる気なかったけど、ここまで来たからにはトレーナーを見返してやる」結城晴!

 

 「彼女は小学生の中から唯一残った候補生ですからね、ポテンシャルにはすごい期待しています。」

 

 

 候補生三人目は「今こそ私の力を見せる時」本田未央!

 

 「彼女は勢いに乗ったら強い素材ですね。合宿で泣いたりもしたけど、打たれ弱さも耐え抜きましたし強くなってることに期待です」

 

 

 候補生四人目は「ロックなアイドルで行くぜ」木村夏樹 !

 

 「合宿中ライバルでありながらみんなを励ます姉御肌なところ、そして曲にかける爆発力は1番ですね」

 

 

 候補生五人目は「ゆいだってやるときはやるってところ、見せてあげるー☆」大槻唯!

 

 「楽観的で社交性がすごい小悪魔的なギャルですね、自分で流れを作ることができるところが素晴らしい」

 

 

 候補生六人目は「私のロック魂、見せますよ」多田李衣菜!

 

 「ロックに強い憧れを持っているけど、かわいさにも惹かれるその迷いが彼女を輝かせてる稀有な例です」

 

 

 

 最終候補に残ったのはこの6人、最終オーディションの課題は合宿中にすでに出されていた。

 

 ・1分30秒の激しい振り付けのダンス

 ・先輩である城ヶ崎美嘉の歌{浜崎あゆ〇}Boys & Girl〇

 ・同じく先輩である新田美波の歌{華原朋〇}I BELIEV〇

 

 合宿中は集中的にレッスンを行い、ここで泣き、落ち込み、精神にダメージが来る。 合宿中完璧に出来た候補生は一人もいない、助けたくても助けることはできない。 プロのアイドルになるには必ず通る道であるから。

 

 各自家に帰ってからどれだけ仕上げて当日来られるかが勝負である。

 

 

 

 

 先ほど入場した候補生もメイクが終わり、課題の審査が始まる。 346プロのアイドル部門の審査員そしてその中に僕も入る、椅子もあるが番組の演出の為に僕だけ座らない。

 

 「失礼します、よろしくお願いします」

 一人ずつ入ってくるが緊張がピークなのか固い顔、当然だと思う。 

 テレビカメラとスタッフ、数人の審査員役のプロデューサーと関係者、唯だけ少し余裕がある感じがすごいと関心してしまう。

 

 「これは試験じゃないですけど、今から表情レッスンをやってもらいます本気でお願いします」

 

 「まず、すごい面白いことがありました思いっきり笑って下さい、ハイッ」 

 唯・未央がまず笑いそれに釣られてみんな笑う。

 

 「じゃ、次は悲しいことがありました泣いて下さい、ハイッ」 

 素早く泣くフリをする、なつきちの泣き方がかっこいい。

 

 「じゃ、次は良いことがありました。笑顔がにじみ出ます、ハイッ」

 綺麗な笑顔みんな100点。

 

 「346プロでは笑顔が大事です、ミスしてもいいから笑顔だけは絶やさないで。 これは僕個人の採点に含まれると思って下さい。それでは最終オーディション開始します、音楽どうぞ」

 

 一斉に踊り始める。

 

 「笑顔忘れてるよ、もっと笑って」

 

 しっかりダンスを踊りながら思いっきり笑顔、かっこいい笑顔。 すぐに真剣な顔になるからそしたら「笑顔」と声かける。

 

 何年もやったレッスンを思い出す、自分が学んだことをやってもらう。 

 ダンスも終わり1度休憩スタッフが一人ひとりにコメントをもらっている。

 

 次は歌の審査一人づつ呼ばれて試験を受ける、レコーディングブースに移動する。

 

 「間違ってもいいので、笑顔で思いっきり歌をぶつけて下さい」

 

 続けて二曲歌ってもらい、歌い終わった後は柔らかく一言声を交わす。

 

 すべての候補生の試験も終わり、最終オーディション終了。

 

 カメラに向かって発表は後日の放送であることを伝える。

 「全員素晴らしかったですね、全員合格にしてあげたいぐらいです。 これから誰がデビューするか会議です、贅沢な悩みですね」

 

 

 

 そして数日がたちシロヤン生放送で合格発表を伝える日。 

 川島さんと卯月が軽快にトークし候補生と話をする、混ざりたいが演出の為ここは我慢。

 

 発表の時が来た真面目に

 「皆さん合宿、最終オーディションとお疲れ様でした、アイドルデビューは一人ソロと考えていましたがここは各審査員との話し合いの末ユニットでデビューしていただきます、それでは発表します」

 

 ドラムロールが鳴り祈る候補生、終わりと同時にスポットライトが4人に当たる。

 

 「中野有香さん・結城晴さん・本田未央さん・大槻唯さん合格です、この4人でユニットデビューです」

 

 歓喜が溢れうれし涙を流して喜んでいる、はるちんは涙を見せない様にしているのがポイント高い。

 

 「以上合格者はこの四人に決定でいいですね」

 川島さんのフリが予定通り来る。

 

 「そうですね合格者はこの四人で決定です。 ただ落ちた二人とも熱と言いますか魂は感じました、これは大きな可能性だと思っています」

 

 悔しそうだが結果を受け入れているなつきち、悔し涙がでそうな李衣菜。

 

 「全員合格では締まらないし駄目だという反対意見ばかりだったのですが、二人に歌ってほしいと思う曲があり僕の我が侭を通しました。 木村夏樹・多田李衣菜、追加合格」

 

 絶望からの救済。 最高の笑顔でガッツポーズのなつきち、ついに泣き崩れる李衣菜。

 

 「両名にはアイドル候補生として今回の合格者の後に二人ユニットでデビューしてもらいます」

 

 ここまで言ってホッとした自分がいたキャラじゃないと思いつつも僕も泣きそうだ。

 

 「先輩として一言どうぞ卯月ちゃん」

 川島さんから、感動して仕事を忘れてる卯月へコメントを求められている。

 

 「皆さん本当におめでとうございます、これから346プロの仲間として一緒にやっていこうという気持ちと先輩として負けない様にもっと頑張らないと。 島村卯月頑張ります!」

 もらい泣きしそうな顔で一生懸命コメントする。

 

 いよいよ番組もエンディングへ

 

「346プロではアイドルを大募集中です、シロヤンで合格したアイドルには曲の提供と即デビューを約束します。 アイドル候補生はレッスンからのデビューになります。 シンデレラになりたい女の子達はぜひ346プロへお待ちしております」

 

 これでたくさんのシンデレラが来てくれるといいんだが、満足感があるまま番組は終わった。

 




 ただいま、恥ずかしながら帰って参りました。

 お気に入りを消さず待っていてくださった皆様、ありがとうございます。

 日間ペースは止めて、ゆっくり書いていくことにしますので、今までと変わらず駄文ではありますがよろしくお願いします。


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