真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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少し話が滅茶苦茶になりました


華蝶仮面vs怪傑ハリマオ

西地区に行く・・・・言葉で言うと簡単だが、現代の感覚は通用しない。天水地区は本当に広い。西地区に着くには馬を使っても半日かかる。

 

「で、斗志。西地区のことで分かったのか?」

 

「はい。雪風の隊からの報告で、怪しい動きをしているのがわかったんです。それで詠様から家宅捜索するように言われたんです」

 

「そうか。でなんか証拠は出たのか?」

 

「いえ、掴めそうなのですが、なかなか奴らの裏工作の為・・・」

 

「まったく。悪徳豪商はずる賢くて困るな・・・・まあ、家宅捜索くらいなら別にいいだろ」

 

 

 

 

 

「駄目です」

 

「え、なんでですかな?別に問題ないでしょ」

 

西地区についてさっそくその豪商に家宅捜索すべく行ったのだが、なぜか門の中に入れてくれない。秘書らしき、いかつい男に俺たちは交渉するのだが・・・・

 

「我がご主は、忙しいのです。帰らないと警邏隊を呼びますよ」

 

「私たちが警邏隊です。いい加減にしないと公務執行妨害罪で逮捕しますよ。こっちは天水太守様である董卓様の命で来ているんです。後ろ暗いことがないなら中を見てもいいでしょ?」

 

斗志の言う事はもっともだ。後ろ暗いことがないなら別に入れても問題ないはずだ。それにここにきてやっぱりこの豪商の家は怪しい。それにこの地区もなんか元気がない・・・・

 

「とにかく。例え董卓様の命でも、駄目なものはだめです。お引き取りを」

 

どうやら一筋縄じゃ行かないな・・・・

 

「あなた!」

 

そう言い斗志はつかみかかろうとするが吹雪は斗志の肩を掴む

 

「隊長!」

 

「斗志、いったん戻ろう。分かりました。では私たちは戻ります」

 

「ふっ・・・・」

 

そう言い秘書は皮肉たっぷりな笑みを浮かべながら屋敷の中に戻る

 

「隊長。なんで戻るなんて言ったんですか!」

 

「落ち着けよ斗志。真正面から言っても駄目なら。張り込みをしよう。そうすれば」

 

「・・・・・なるほど。そこであいつらの証拠現場を押さえるわけですね。」

 

「そうだ。さあ、西地区の宿屋に泊まるか」

 

「そうですね。それと隊長」

 

「ん?なんだ斗志」

 

「あ、あの・・・宜しければ、夕食をご一緒にどうですか?」

 

斗志がもじもじしながら言う。そう言えばもう夜だ。

 

「そうだな。それじゃあ、行こうか」

 

「はいっ!」

 

斗志は花が咲いたように笑い、食屋に向かうんだが・・・・・

 

「……」

 

気まずい・・・・本当に気まずい。なぜ気まずいというと・・・

 

「「「「「・・・・」」」」

 

俺の両側や前に、斗志を始め、桜花、雪風、川内がいた。事の始まりは、俺たち二人が店にはいった時のことだ。ドアを開けるとなぜか桜花や雪風、川内の4人がいた。因みに志乃は詠の手伝いをしてアンチョビはその補佐だ。

そんなことはさておき、本当にカオスな雰囲気になってる。

 

『なんで、あなたたちがいるのよ。桜花、雪風、川内?』

 

『斗志~一人だけ抜け駆けは許さないっすよ~』

 

『右に同じです』

 

『俺はただ面白そうだからついていっただけだ』

 

『あなたたちね~#それよりあなたたち警邏の仕事はどうしたのよ!』

 

『詠さんに頼まれたんだよ。もしかしたらてこずるかもなって』

 

と、桜花はそう言う。

 

(なんか知らないけどこの4人、目線だけで会話しているな・・・)

 

俺は拉麺をすすりながらその様子を見ていたが、ふいに外を見るすると・・・・

 

(ん、あれは趙雲さん?)

 

そう、外を見ていたら趙雲さんが歩いていたのだ。しかも屋根の上を飛んで顔にはパピヨンマスクをしていた・・・・これは何かしそうだな。

 

(追跡した方がいいな?斗志たちは・・・・・)

 

俺は斗志たちを見たが、未だに桜花たちと睨み合って火花が飛び散っている。これじゃあ、無理かな。俺は仕方なく店の主人に拉麺代を払い一人で追跡することにした。

 

 

 

 

 

一方、あの豪商の家の中

 

「ご主人様。先ほどお昼頃警邏隊の人が来られたのですが・・・・」

 

「で、どうしたのだ?」

 

「はい。追い返しときました」

 

「そうか。よくやった。董卓にこのことがばれたら私の商売はお終いだ。」

 

「そうですね。我々が黄巾党に武器を送っているなどとばれたらまずいですもんね。そう言えばご主人様例の噂聞きましたか?」

 

「ああ、あの華蝶仮面だったか?心配するな。ちゃんと対策はしてある」

 

そう、豪商が言いかけた時・・・

 

「話は聞いたぞ悪党ども!」

 

二人しかいないはずの部屋に突如声がする

 

「な、なんだ!?姿を見せろ!!」

 

豪商がそう叫ぶと2階の窓から人影が現れる

 

「あ!あそこに誰かいます!」

 

「顔を見せろ!!」

 

「乱世を正すため、地上に舞い降りた一匹の蝶・・・・・・」

 

そして曇っていた空が腫れ月光がその人物を照らす

 

「美と正義の使者・・・華蝶仮面!!推参!!」

 

「なっ!お前が華蝶仮面か!飛んで火にいる夏の虫だな。ぞ、賊が侵入した!であえ!であえ!」

 

秘書がそう叫ぶと部屋のあたりから次々と護衛兵が出てくる。

 

「悪徳商人め、この華頂仮面が成敗する。とぉー!」

 

そう言い、華蝶仮面は飛び降りて、護衛の兵を蹴散らす。

 

「この仮面野郎がいい気に乗りやがって!」

 

そういい、護衛兵は、襲いかかるが

 

「はいはいはいはいーーーー」

 

と見事な槍捌きで兵を倒すのだが

 

「ふふふ・・・甘いな。華蝶仮面とやら・・・・・おい!あの煙を流せ!!」

 

豪商がそう秘書に言うと、秘書は何か大きな箱を取り出し、何かの煙を流す。すると・・・・

 

「な、なんだ。この煙は!?か、身体がしびれて動けない!!」

 

護衛兵と戦っていた華蝶仮面だが、煙が足元に流れた途端体がしびれるような感覚に襲われ動けないのだ。

 

「ガハハハッ!どうだ!我が新商品のしびれ煙は!?これはいずれ黄巾党の連中に売る予定だったんだ!それより今のうちだ!!さっさと殺れ!」

 

豪商の号令で華蝶仮面の攻撃から生き残った数人の護衛兵が襲い掛かろうとするが・・・・・

 

パアァーン!

 

パアァーン!

 

 

キンッ!

 

キンッ!

 

「うぐっ!」

 

「ぐわっ!」

 

 

いきなり大きな音が鳴り響き護衛兵の持っていた剣が弾き飛ばされた。

 

「な、なんだ!?」

 

「誰だ!姿を見せろ!!」

 

護衛兵がそうっ怒鳴った瞬間

 

「はっはっはっは!!」

 

「「!?」」

 

先ほど華蝶仮面のが現れた時と同じ場所にまたもや人が立っていた。白いターバンを巻き、黒いサングラスの姿の男がいた。

 

「何者だ!貴様は」

 

「ふふふ・・・・私か?私は弱きものを助け、悪を挫く。黒き拳銃は正義の証!怪傑ハリマオ参上!!」

 

そう言うとハリマオは飛び降りながら拳銃を撃つ。撃たれた護衛兵は急所を外れたため命に別状はないが衝撃のあまり気絶する。ハリマオは華頂仮面に近づく。

 

「立てるか?華頂仮面」

 

「ああ、」

 

ハリマオは華蝶仮面に手を差し伸べ華蝶仮面はその手を取る。その隙に豪商と秘書が逃げ出そうとするが・・・

 

パアァーン!

 

ハリマオが拳銃を撃ち銃弾は彼らの手前に着弾する。

 

「ひっ!」

 

「動くな・・・・これの威力がわかったろ?頭に風穴開けたくなければそこを動くなそして警邏隊を呼ぶ……というところだが、どうやらその必要はないようだな」

 

ハリマオがそう言うと、部屋の扉から斗志たちが入って来た。

 

「動くな。警邏隊だ!!貴様を武器の裏取引や麻薬密輸で逮捕する!!証拠は貴様の部下が吐いたのと、そして黄巾党への武器輸出の書類が見つかった、しかも貴様の署名入りだ。言い逃れはできないぞ。しっぴけ!!」

 

そう言い、豪商は逮捕されたのだが。この時、華蝶仮面やハリマオの姿はいなかった。豪商は黒幕は奴らだっと言っていたが、証拠がそろっていたため無駄に終わったのである。

 

「そう言えば隊長どこに行ったんだろ?そう言えばあの屋敷に銃跡があった。銃を持ってるのは警邏隊幹部と隊長だけ・・・・もしかして隊長が?・・・・・いやまさかね」

 

そう考える斗志であった。

 

 

 

あの事件から翌日

 

俺は警邏の仕事を終え、俺はお気に入りの場所である夕日がとてもよく見える丘にの転がっていた。因みにそこは前に月と一緒に来たとこに見つけたんだがその話はまた今度話そう。しばらく夕日を見ていたら。

 

「おや、これは沖田殿ではありませんか。」

 

「ん?あぁ、趙雲さんか。どうしたんだ?こんな所に。」

 

「いえ、外がきれいな夕焼け空故、それを肴に1献と思いまして。沖田殿もどうです?」

 

「そうだな、じゃあ貰おうかな。」

 

俺は趙雲から器を受け取った。しばらく無言で飲んでいると。

 

「今日は災難だったな趙雲さん。」

 

「・・何の事でしょう?」

 

「とぼけても無駄ですよ。西の豪商のしびれ霧で身動きが取れなかったでしょ?華蝶仮面さん?」

 

「っ!?なぜそれを!?」

 

「いや、斗志はともかく。俺はすぐに分かったよ」

 

「そうですか。ならば礼を言わなければいけませんな。助太刀感謝致します。怪傑ハリマオ」

 

「ハハ・・・どういたしまして」

 

そう、怪傑ハリマオの正体は俺だ。まあ、読者の皆さんは気付いていたと思うけど。

 

「沖田殿は面白いな。」

 

「俺が面白いか?」

 

「ええ、どうでしょう沖田殿。私はあなたのこと少し興味が持ちました。だから私を客将として雇ってくれませんか?」

 

「…‥わかりました趙雲さん。客将の件は詠に頼んどくよ。よろしくな」

 

「私のことは星でいいです沖田殿。客将と言えども、信頼して槍を預ける身、この真名お預けします」

 

「じゃあ、改めてよろしくな星」

 

こうして、昇り龍と呼ばれる趙子龍こと趙雲が客将として仲間に加わったのである。

 




はい、星が客将として加わりました。因みに怪傑ハリマオはちょっとした遊びです。
それとここでアンケートを取りたいんですが怪傑ハリマオは再登場させるか悩んでいます。再登場させてもいいか駄目か皆さんの投票を期待しています
では次回もお楽しみに

この小説は面白いか?またはリメイクの必要ありか?

  • 面白い・リメイクする必要はなし
  • 面白くない・リメイクの必要あり
  • 面白いがリメイクの必要あり
  • 面白くないがリメイクの必要もなし
  • どちらでもいい

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