真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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『笑う棺桶』の討伐戦

華琳のところへ客将になって1か月以上たった。今俺は華琳に呼び出されそして軍議をしていた。軍議の内容はは殺人盗賊団の『笑う棺桶』の出所がわかったのである。今日の明朝街を警邏していた隊員が怪しい動きをする不審な男たちを見つけ、逮捕し尋問したところ。

そいつらは『笑う棺桶』の連絡員であり、近々ここに攻め入るためその下見をしていたというのだった。そして尋問を続け奴らの主要地点がわかったのだった。

 

「で、秋蘭。敵は今どこにいるの?」

 

「はい、偵察に戻った部隊の報告によりますと敵は・・・・・」

 

と秋蘭が敵が今いる場所を報告した。

 

「で、敵の大将は何者?」

 

「それがよく分かりません。偵察兵の話だと異国の者らしいです」

 

「異国のもの?・・・・怪しいわね・・・」

 

「何にせよこれは好機だ。ここで奴らを一網打尽に出来れば奴らとの闘いも終わる。」

 

「そうなれば兄ちゃんは・・・」

 

皆が沈黙する。そう、彼は客将であり、条件は今この地を騒がせる『笑う棺桶』の討伐が終わるまでっという条件だ。それが終われば彼は旅に出る

 

「こうしてる今も力のない民が賊の猛威にふるわれてるんだ。早く終わらせなきゃいけない。この争乱を。」

 

「分かってるよ、兄ちゃん。」

 

「吹雪の言うとおりよ。早く終わらせるわよ。」

 

「はっ!」

 

「今奴らは全軍集まっている。気を引き締めなさい。皆、決戦よ!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

一方『笑う棺桶』のアジト

 

「頭‼頭っ!!」

 

「なんだ。騒々しい」

 

賊の手下の一人が頭である一人の男の方に向かった。

その頭と呼ばれた男は黒い服で襟には白い字でSSと書かれていた

 

「か、官軍がこちらに向かってきています!!」

 

「はっ!そんなんでいちいちビビるな!逆に好都合じゃないか。向こうから殺されに来ているもんじゃないか!よぉーしおめえら!迎え撃つ準備をしろ!!」

 

「「おおぉー!!」」

 

こうして両軍は衝突するのであった。

 

 

 

 

 

「秋蘭様、本隊、到着いたしました。」

 

「そうか、各隊の報告は纏まったか?」

 

「ちょうど終わったところやで。連中、かなり慌てているみたいやな。」

 

「やはりな・・・華琳様の予想通りか。・・それで、まずは報告を聞かせてもらおうか。」

 

「はいはい。まず、連中の総数やけど約2万。」

 

「私たちの軍よ少ないけど士気は高いの~。」

 

「それって、ボク達だけで勝てるんですか?」

 

「なに心配するな季衣。数は私たちの方が上だ。案外すぐに降伏っていうのもあり得るぞ。なあ秋蘭」

 

「そうだといいんだがな。沖田はどう思う?」

 

「奴らは確かに少数だが奴らは元将校軍人や殺し屋というような奴らが多い。用心した方がいいぞ。現に俺も天水で奴らの一味と交戦して苦戦したことがある」

 

「そうか・・・だそうだ姉者。舐めてかからん方がいい」

 

「そ、そうか・・・秋蘭が言うなら・・・」

 

そう言う会話をしていると・・・・

 

「ん?」

 

「どうしたんですか隊長?」

 

凪がそう言う

 

「どうやら来たみたいだな・・・・」

 

するとその先にに盗賊団が見える

俺は腰に差した菊一文字を抜く。因みに99式は背中に下げているがおそらく接近戦になるので今回は使わない。

 

「全員攻撃態勢に入れ!攻撃の機は各々の判断に任せる」

 

春蘭の指示でその場の兵士たちが態勢に入る

 

「華琳様の本隊に伝令を出せ。皆は予定通りの配置で各個錯乱を開始しろ。以上、解散!」

 

 

「「「オォォォ!!!!!」」」

 

自軍の兵達の雄叫びが戦場に轟いた。

凪や春蘭が敵と交戦しているころ・・・・

 

「うおりゃぁー!!!」

 

「ギャア!」

 

「ガフッ!」

 

「グエッ!」

 

吹雪は菊一文字で賊を斬る

 

「ええーい一人ずつかかるな!いっぺんにかかれ!」

 

「「「「応っ!」」」

 

先方にいる将校の号令で賊兵が一機に襲い掛かる

・・・・・・が

 

「甘いっ!」

 

吹雪は一斉にかかる賊兵の攻撃をかわしそして5人をいっぺんに斬り伏せる。

平和な時代で生きていた吹雪だが、祖父に鍛えられたため一般の賊兵10人くらい、いっぺんに掛かれても問題はない。

賊兵たちはランランと赤く輝く吹雪の瞳におびえた。

 

「ひっ!」

 

「退け・・・・・おとなしく退くか投降するなら命は助ける。退かねば・・・・」

 

そう言うと吹雪の目がさらに鋭くなる。

 

「ふ、ふざけるな!!俺たちは『笑う棺桶』だっ!貴様らは俺たちに狩られる獲物・・・・・」

 

先頭の将校はそう言おうとしたが・・・・吹雪に首を斬られ絶命した。

 

「違う・・・・獲物は貴様らだ・・・・・最後に警告する・・・・降伏して投降するか?それともそいつらみたいに死ぬか?どっちか選べ」

 

先頭の将校がやられた上に吹雪の殺気で士気は完全に崩壊し、賊兵は次々と降伏する。

 

「隊長!ご無事ですか?」

 

すると凪たちも来た。どうやらそっちも終わったようだ

 

「ああ、無事だ賊たちは次々に投降している。」

 

「ですが賊の頭が見当たりません。」

 

「何っ!?」

 

どういうことだ・・・・

 

「くくくく・・・」

 

すると捕まった賊の幹部の一人が押さえるように笑いだした。

 

「なんや!なにがおかしいんや!」

 

「失礼なの~!!」

 

真桜や沙和が怒るがそんなの他所に幹部は語りだす

 

「確かにあんたらの勝ちだよ。俺たち『笑う棺桶』は逮捕されたか逃げたか戦死した。だが、しかしな。うちの大将は逃げてない。あんたらの大将を殺しに一人で行ったのさ。」

 

「なに!」

 

「今頃は曹操もうちの大将に八つ裂きにされてると思うぜ。ひひひ・・・・」

 

「くっ!凪お前たちはここを頼む!俺は華琳の所に行く!」

 

「分かりました」

 

「任せてえな!」

 

吹雪はその場を凪に任せ急いで華琳のもとに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・待つのは苦手ね・・・・」

 

報告では春蘭や吹雪たちの活躍によって、賊の大部分が降伏し投降している。

 

「もうじき彼とはお別れね・・・・」

 

そう、この討伐が終われば吹雪は旅に出る。

 

そんなことを思ってると・・・・・

 

「お前が曹操か・・・・思っていたのより小娘だな」

 

後ろから声がする。振り向くと

 

「あんたに恨みなんかねえけどな、俺の楽しみとして死んでもらうぜ」

 

黒い服をした銀髪の初老な男がいた。しかもその男の格好はこの世界に存在しないはずのナチス武装親衛隊の黒服を着た男だった。

 

「あなた・・・何ものかしら?・・・・他の兵は?」

 

「残念だけどあなたの護衛をしていた兵は眠ってもらいましたよ。ただ殺してはいません。俺が殺すのは最高級の獲物・・・・・・・曹操貴様だ。申し遅れました俺は『笑う棺桶』の首領で・・・・」

 

華琳はその男が賊の大将だと知るとそばにあった鎌を取ろうとしたが、すぐにその男に抑え込まれた。逆らおうにも力が強すぎて動くことができない。

 

「くっ・・・離しなさい・・・」

 

華琳はそう言うが男は懐からサバイバルナイフを取り出し

 

「ふっ・・・じきに楽にしてやる。お前の喉を切り裂いてな・・・」

 

ナイフが華琳の喉元に当ろうとしたとき・・・・・・

 

パァーン!!

 

何処からか銃声が鳴り男の持つナイフは弾き飛ばされた。

 

「くっ・・・・誰だ!」

 

男が銃声の鳴る方へ顔を向ける華琳も同様だった・・・・

 

「・・・・・吹雪・・・・」

 

そこには手に南部14年式を構えた吹雪がいた

 

「貴様・・・・うちの大将に手を出してただですぬと思うな・・・ナチス野郎・・・」

 

吹雪は目をギラギラさせながら言う。本来なら、なぜナチスの軍人がいるのかを聞くところだが今は怒りで我を忘れているためそれは聞かなかった。

 

「その格好・・・・ヤーパンの陸軍の服だな・・・・まあいい、この女は後だ。まずは邪魔をした貴様を殺す・・・」

 

そう言い男は吹雪に向かってくるが、吹雪はそれをよけ、顔面を殴る。その攻撃をもろに受け男は倒れる

 

「ぐはっ!」

 

「貴様は銃を使うまでもないんだよ。さて・・・ここで降伏した方が身のためだ」

 

「ぐっ・・・・」

 

男は吹雪に崖の方へ追い詰められる。しかし・・・・

 

バギューン!!

 

銃声が鳴りそして吹雪の方を弾丸がかする。男の手にはワルサーP38が握られていた。

 

「ふっ・・・・甘いな。次は貴様の心臓を狙う…覚悟・・・・」

 

そう言おうとした瞬間

 

「はあぁぁ!!」

 

華琳が鎌で男の手を斬りつけ男はその拍子に拳銃を崖の下に落した。

 

「くっ!この小娘が・・・」

 

パァーン

 

男が華琳に注意を向けた瞬間、吹雪が南部拳銃で男の心臓に向けて撃った。

 

男は口から血を吐きそして・・・・

 

「ぐっ・・・・・ふっ・・・・これで『笑う棺桶』も・・・・お終いか・・・・」

 

「ああ・・・終わりだよ。お前の戦いもな」

 

「ぐっ・・・・そう言えば・・・・まだ名前を名乗って…なかったな・・・・ドイツ武装親衛隊のヴォルマルフ中尉・・・・・・いや・・・・・ヴォルフ・・・とよ・・・・べ・・・」

 

そう言いヴォルフは崖から落ちた。その下は濁流で二度と生きては来れない・・・

吹雪は華琳のところに向かって歩く

 

「大丈夫か華琳・・・」

 

「ええ・・・助かったわ。ありがとう吹雪」

 

そう言い華琳は吹雪に礼を言う

 

「華琳様ー!!ご無事ですか!!」

 

「隊長~!」

 

しばらくして春蘭達も華琳の元に着く

 

(それにしても・・・・なぜナチスがこんなところにいたんだ?)

 

そう、疑念に持つ吹雪だった。

こうして、盗賊集団『笑う棺桶』は完全に滅んだのだった。

 

 

 

一方・・・・・

 

「いや~恋。何進の名代なんて大変やな~」

 

「・・・・別に・・・・たいしたことはない・・・・これも仕事・・・」

 

「おっ!もうそろそろ陳留に着くな~」

 

「うん・・・・・」

 

 

華琳のいる陳留に向かうとある二人がいたのだった。

 

 




はい、盗賊団無事に倒すことが出来ました。因みに盗賊団の首領がナチスの軍人なのは彼も偶然この外史に飛ばされた一人っという設定です。因みに再登場はしませんし、この後そう言う転移者が出ることはありませんヴォルフだけの予定です。因みにヴォルマルフ中尉はパンプキンシザーズ第1話に出てくるあのヴォルマルフ中尉です。


それでは次回もお楽しみに~

この小説は面白いか?またはリメイクの必要ありか?

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  • 面白いがリメイクの必要あり
  • 面白くないがリメイクの必要もなし
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