すみれ色の瞳の乙女─天馬の章─   作:つきしまさん

1 / 14
廃棄少女
はじまりの章【星団歴2911-2917】


 この物語は一人の少女の記憶、体験。それらの断片的な記録から成り立っている。

 そして、幾つもの時代を駆け抜けた人々の記憶をも追っていくストーリーとなっている。

 登場するのは時代と人が移り変わっても永遠に変わらぬ一人のファティマ。

 本編はAll D2(オールディーツー=エディ)と呼ばれたファティマを中心に回っていくものとする。

 これは、最後の終焉の時代にその名を残した彼女(エディ)の始まりと、終わりまでを語る物語でもある。

 そして私は騎士とファティマ──やがて時代の流れの中で消えていく彼らの、彼らが最も光り輝いていた時代を語ろうと思う。

 

 

 ジョーカー太陽星団カラミティ星──南部にあるキーヤ大陸には二つの大国が栄えていた。ロッゾ帝国とウモス国家社会主義共和国である。

 ウモスとロッゾの国境がある北方山岳部。その国境沿いにある地帯は昔から鉱物資源が豊富であったせいか国家同士の紛争が絶えず発生していた。

 現在は多くの炭鉱が掘り尽くされ、鉱物資源が稀少となった今では炭鉱の名残のみが残っている。

 この時代、希少鉱物資源の獲得舞台は宇宙へと移り変わっていた。植民星が開発され、大国の利権争いは宇宙にまで及んでいる。

 今ある炭鉱跡も地域的な空洞を狙った不正な取引を目的とするキャラバンに支配され、そこを隠れ蓑に違法なブラックマーケットを築かれるに至っていた。

 彼らは常に移動しながらその位置を掴ませなかった。国境警備隊との追いかけっこのいたちごっこが延々と繰り広げられている。

 

 それらの摘発も辺境警備に当たる騎士の課題であったが、今世間を賑わせているのは辻斬り事件だ。

 手合いと呼ばれる騎士同士のルールある決闘とは異なり、辺境を警備に周る騎士(ヘッドライナー)の首を狩る殺人鬼が出没していた。

 つい先日も北方に広大な領土を持つクバルカンの飛び領が近接する地帯で辻斬り事件が発生し、それらを廻ってウモス側とクバルカン側で険悪な折衝を行ったばかりである。

 さらにはロッゾ帝国の横槍が入って両国の関係はますます緊張を増していた。国家同士の縄張り争いが辺境にまで拡張したことで火種はくすぶり始めていた。 

 いくつもの国境を股にかけるこの地では何が火種になるかわからない。特に哨戒に周るMH同士が鉢合わせをしてしまったケースなどもだ。

 

 

 砂が舞いモニターを一瞬覆い隠す。黄色い砂を含んだ風が吹き去って一瞬だけ風が止んだ。

 すぐに次の風が強く吹き付けて装甲に当たると金属音を響かせる。

 対峙し合うのは二騎のMH(モーターヘッド)だ。

 斥候として見回り任務に就いていた両者が武器を抜いてしまったのは不幸としか言いようのないことだ。

 本国に指示を仰ごうにも、この周辺にある違法なキャラバンから発せられる結界がノイズを生んで通信を妨害する。

 さらに質が悪いのは、この風にメトロ・テカ・クロムの細かい粒子が交じることだ。

 兵器であり精密な機械であるMHにとってこの砂は最大の敵である。細やかで微量な粒子が機械に入り込めばすぐに不具合を起こす。

 MHがこのような場所で長時間活動することそのものが間違っているのだ。

 

「さーて、どうするか……引いてくれると助かるんだがなぁ」

 

 赤いMHのコクピットで脂ぎったバイザーを拭き取り騎士が呟く。

 

「セルマ、通信は回復できそうか?」

『駄目です、マスター。ノイズが酷くて……』

「面倒だな……降りてちょっと話そうかっていう雰囲気じゃないしなあ」

 

 わずか数百メートル先に立つのは武者のような外装甲を持つMHだ。その色合いは青紫で特徴的な装甲は紫怨鋼──青騎士(ブルーアーマー)と呼ばれるウモスの主力機だ。

 これに対するは赤黒い装甲のMHはアパッチという。

 アパッチを使う傭兵騎士は多い。飛びぬけた性能ではないものの、扱いやすく十分なまでの信頼性がある騎体だ。

 赤と青──そう呼ぶにはすすけた色をしていやがる。そう思考したのはアパッチの騎士だ。

 

「間接をシ-ルしてても、モニタがこれじゃやりにくくて仕方ねえ」

 

 砂塵は強くなり始めていた。前方に見えるMHも装甲色とシルエットが居場所の目印だ。

 睨み合いが始まって数分だが、この近さであるにもかかわらず近接通信さえ行えないほどだ。

 

『マスター、左足間接部のギアミッションに異常を発見。踏み込みに約〇.〇二八%の遅延が出ます』 

「砂を噛んだか?」

『いいえ、ギア部分の噛み合わせに不一致する異常です。密接変行できる部分なので砂ではありません』

「ち、整備もまともにやってないのかよ。他に不具合は?」

 

 こんな場所での無理なMHの運用に原因があるのだが、その責任は全部雇い主への愚痴に変えていた。

 

『ありません』

「わかった。それにしても砂嵐がひどい。ここら辺は身を隠すのにもってこいだな」 

 

 モニタ越しに見える石灰岩の岩壁と灰色の空。細かい流砂が巻き上げられて騎体の脚部に打ち付けていく。

 相手は辻斬りか否か?

 ここ最近のブラックな噂話が本当だとすれば、相手が青騎士だろうが油断はできなかった。

 即ち、辻斬りそのものがウモスかロッゾ、もしくは第三国の差金ではないかという傭兵の間でのきな臭い噂話だ。

 どこぞの国が新型の開発ついでの試運転にここを選んだとしても不思議ではない。

 降りて平和的に解決。というにはこの地形が余計な邪推を生む。生身を狙った不意打ちも誰も見てないのであれば容易い。 

 

「金のなさに下手打っちまったな……」

 

 MH同士がぶつかり合えば脆い岩肌だ。こんな場所で戦えば岸壁が崩れてくる可能性が高い。

 最悪の足場だ。そこに足の不具合である。

 嫌な感じがする。正直、ここでは戦いたくない。向こうも同じことを思ってくれればいいのだが。

 本来の任務は最近噂の辻斬りを探すことだ。

 彼は三か月辺境に出ずっぱりだ。雇い主は早く結果を出せとそればかり要求してくる。

 ウモスとロッゾとは微妙な位置関係にあるアリエンタ共和国から依頼を受けての哨戒任務だ。

 アリエンタは小国だが、鉱物資源調達のパイプを各国に回して商売している。情勢が不穏になるほど支障が出るということだ。

 こんな借り物のアパッチなど寄越さずともいいものを、と彼は心の中で愚痴る。ろくな整備すらされていないのでは話にならない。

 食うために仕事を選ばなかったのが運の尽きだ。

 そうしなければ借金の返済にファティマを売りに出さねばならないほど逼迫していた。

 この地域の特殊な事情もある。いろいろ察して引いてくれれば助かるのだが。

 だが彼の予想に反して青騎士のエンジン音が変わる。

 

「あーあ、本気でやるつもりか? こりゃあ向こうさん、大分焦っているな。若造だな……セルマ、奴のデータを取りたい」

『ウモスのブルーアーマーに間違いありません。エンジン音からしてチューニングクラッチはニュートラルですから正規の青騎士スタイルのようです』

「ルーキーの教育もなってねえのかよ。出会いがしらに抜刀とか笑えん。抜き返したこっちはもっと笑えんぜ……」

 

 それは即ち戦いの狼煙は上げられたも同然ということだ。騎士同士であれば、なおさら抜いた太刀を収めるのが難しい。

 何も考えずに逃走するのも手であるが、何の手柄も立てずに帰ったのではろくな給金ももらえずに放り出されることになる。

 こうなったからには成果を挙げねば傭兵稼業は成り立たない。雇い主が吝(しわ)すぎてこのままではファティマを手放さなければならなくなる瀬戸際だ。

 

『マスター引きましょう。この戦いには意味がありません』

「いいや、大有りさ。騎士同士がモーターヘッドに乗って互いに剣を抜いたんだ。お天道様だって見のがさねえよ。それが騎士ってやつさ。後、金もないしな」

『了解、マスター勝ちます』

「帰ったら久々にお前も調整だな。きれーきれーになって来るんだぞ。そしたらたっぷり可愛がってやる」

『マスターのバカ……』

 

 コクピットに響くいたファティマの恥らう声に彼は笑った。

 

「行くぞ青いの。実剣(スパイド)で行く。セルマ、さっさと終らせるぞ!」

『イエス・マスター。こちらも全解放行きます』

 

 刹那の後、動き出した両騎が切り結ぶ。

 大地を音速を超える風が吹き抜け衝撃波となって谷間を揺らす。その衝撃で脆い岩肌は砕け散り細かい粒子を飛ばした。

 MH同士の戦いは人の目では追えぬほど速い。音速を超えた一撃を互いに加え合うたびに谷の地形が変わっていく。

 その疾さで撃ちあう鋼鉄の巨人はコントロールのわずかなミスさえも致命的なものとなる。

 風が強くなり砂嵐がその戦いの様を覆い隠していく。

 MH(モーターヘッド)──ジョーカー星団において数千年に渡って戦いの道具に用いられてきた騎体(マシーン)。

 それは人が作り出した最強で最狂の決戦兵器だ。

 超帝国によって生み出された超絶な力を持ったヘッドライナーの末裔である騎士とMHをサポートするために生まれたファティマによってのみMHは操縦することができた。

 国家間の争いにおける揉め事の解決は常にMH同士の戦いによって決されてきた。そこに例外はなく強い騎士とファティマとMHを揃えた者が勝ってきたのである。

 それがジョーカー星団における戦いのルールとして定着していた。そしてまた戦いの末に待ち受ける残酷な運命からは誰も逃れられない。

 戦うために生み出された彼らの争いの果てにあるものとは……

 星団暦二九一一年──この時代。いまだ騎士とファティマが華やかなりし輝いていた時代でもあった。

 

 

 砂混じりの風が舞う。激戦の後をしのばせる抉り取られた岩壁や崩れ落ちた岩だなに砂が積もっていく。

 倒れ伏すのは一五メートルを越える鋼鉄の体躯を持つすすけた赤い巨人だ。

 いつの時代も敗者は倒れ勝者が立つ。生きて大地を踏むのは勝者の騎士であった。

 

「パルセット、怪我はないか?」

 

 MH・青騎士の足元に座るパートナーに問いかけたのはまだ若い青年だ。

 

「平気です。マスター、それとパルスェットですっ!」

 

 目深にかぶった砂避けのフードを押さえて彼女は些細な抗議をする。

 すっぽりと肌を守るコートに身を包んでいるのでその美しいシルエットは覆い隠されている。

 ファティマ・パルスェットは嫁いでこの方まともに名前を呼ばれたことがない。

 

「そうだったな、パルセット。騎士は生きているかな?」

 

 青年はまだどこか少年のような幼さを感じさせる顔立ちをしている。その彼にパルスェットは首を傾げてみせる。

 答えなかったのは呼び間違えられて抵抗したからではない。問いに対し何とも答えようがなかったのだ。

 

「両方……はないか」

 

 ウモスの若騎士ミハイル・レスターが破壊されたアパッチを見上げる。

 胸部装甲は破壊されコクピット部分がある胸部の一次装甲まで吹き飛んでへこんでいる。そこはMHの弱点である騎士が乗る場所だ。

 これで騎士が生きているはずがない。

 軽率すぎた。今の問いも己がしてしまった行為にも──

 間一髪の戦いだった。相手は戦いなれた傭兵──そう気がついた。もう手遅れであったが。

 勘違いで武器を抜いてしまった己に不甲斐なさを感じる。

 切り結んだ感触から手加減などできそうもなく、一瞬でも気を抜けばこちらがやられていた。

 アパッチのバランサーの異常により相手が崩れた一瞬の隙を突いての特攻だった。その攻撃で相手を粉砕した。

 初陣を勝利で飾ったのだがその手応えは虚しい。胸の内は後悔に包まれていた。

 余計なことをファティマに聞いてしまった。精神的にこの光景はショックであるはずだ。たとえダムゲート・コントロールされていてもだ。

 ファティマは自らの意思をダムゲート・コントロールで縛り付けている反面、蓄積されたストレスが溜まってしまうと精神崩壊を起こすと言われている。

 初陣でなんて様だ──

 物思いに沈むミハイル。こんなことを考えている場合ではなかった。生存を確認しなければ。

 

「マスター、生命反応ありますっ!」

 

 ファティマルームを強制解除したパルスェットが叫ぶ。その様子からミハイルは絶望的という観測を飲み込む。

 

「生きているか……よかった、なんて言える立場ではないな」

「ひどい……状態です」

 

 パルスェットが哀しげに目線を落とす。

 ファティマ・ルームの座席は大量の赤い血で染まっている。投げ出された細い手足は動かない。

 破壊された頭部はその顔面が元の形状を留めていなかった。脳が割れていた。

 

「急げば間に合うかもしれん。パルセット」

「はい……ごめんね」

 

 ファティマを抱えたミハイルに続きパルスェットが破壊されたアパッチを振り返り呟いた。

 

 

「ダメだ、脳波が弱すぎる……」

 

 簡易医療キットをミハイルが操作する。急いで組んだテントの表では砂が吹き荒れている。

 二人でファティマの容態を確かめる。

 流れ出た血に染まった白いファティマスーツ。伸びた手足が力なく垂れたままピクリとも動かない。

 頭部に負った傷は素人にはどうしようもない。こんな状態では目覚めようはずもない。

 この治療キットでは応急処置しかできない。近くの町に運んでも適切な医療施設は望めなかった。

 ファティマを救うには絶望的な状況だ。

 気持ちは焦るがミハイルには打つ手がなかった。不安を感じ取ったのかパルスェットがミハイルの服の袖を掴んだ。

 

「マスター、この音はディグ?」

 

 パルスェットの呼びかけにミハイルが顔を上げる。パルスェットが眺める天幕の向こう側を見る。

 そして近づいてくるエンジン音に耳を傾けていた。

 

「こっちに来る?」

 

 辺境の国境地帯だ。好き好んでやって来る者はいない。近頃はどこもピリピリしているのだ。

 腰の光剣(スパッド)を意識しながらミハイルはテントを出る。

 ライトを光らせ防砂窓に覆われたディグが近づいてくるのが見えた。そしてMHを恐れずに青騎士の近くで止まった。

 唾を飲んでミハイルはディグから降りてくる人物を見定めようとする。

 ドアが開き長身で痩身の黒衣の老人が現れる。禿げ上がった頭に身につけた硬質なその黒は威圧感すら漂っている。

 騎士か?

 黒から連想されるのは黒騎士だ。だがそのイメージを追い払ってミハイルは声を上げた。

 いや騎士ではない?

 

「誰だ! 名と所属と階級を言え」

 

 威厳を込めミハイルがウモスの紋章入りの制服を誇示するように問う。

 国境近辺の自由な移動は、基本的に移動を許可された国家関係者か公共交通機関のバスにしか出されていない。

 目の前の男が国家関係者なのか、それとも観光客……

 万が一にもそれはありそうもない。老人の堂々とした様子からこちら側に近い人間であると判断する。

 

「やれ、最近の若者は口の聞き方を知らぬ。ドンパチやっていたのはお前たちか?」

 

 深いしわがれた声。その声に威厳を感じ取りミハイルは警戒を強める。光剣はいつでも抜けた。

 

「失礼、あなたは?」

 

 もう一度今度は丁寧に問い直す。先ほどの問いは少し神経質になりすぎていた。

 ただ者ではない──

 

「マスター、この方は──」

「何だ、パルスェットか。これはまた若いのをパートナーにしたな」

 

 遠慮なく老人が進み出るとその腕にパルスェットが抱きつく。

 

「なっ」

 

 ミハイルが驚いたのも無理はない。マスターと定めた騎士以外にファティマが懐く人物など育ての親であるマイトを除けばそんな事は起こりようもないことだった。

 その常識では考えられないことが目の前で起こっていた。

 マイトか──

 

「ぱ、パルセット。この方は?」

 

 ミハイルの声が上ずる。若さ相応の戸惑いの入り混じった顔で老人と相棒のパルスェットを見る。

 

「えっと、わたしにとって、お爺様(グランパ)のような方です」

 

 その老人の腕にまとわりつくパルスェット。まるで親子というより孫と祖父のようにも見えた。

 

「グラン・コークスだ。モラードが言っていたのはお前か。ミハエル・レスターだったか? えらく若い小僧に取られたとな。奴もそう歳は変わるまいに」

 

 自らの名前を呼ばれミハイルの蒼ざめた顔にようやく色が戻る。

 

「グラン・コークス博士……」

 

 星団最高のファティマ・マイトの一人っ!

 正確には候補として名高い男だったがあくまでも裏方に徹してきた存在だった。

 ファティマの育成とお披露目という華やかな道を蹴り、半生をファティマ・コントロールと医療に傾けた。

 ファティマを問わず多くの命を救った男。

 もし、ファティマ育成に力を傾けていたならば、バランシェ・ファティマに匹敵するファティマを生み出したであろうと言われた鬼才。

 世間から姿を隠し、風の噂では引退したとも亡くなったとも言われていた人物だった。

 その男が今目の前にいる。

 光明を見た思いでミハイルはコークス博士をテントに誘う。

 

「私の過ちで、無益なことをしてしまいました。彼等に償いたいのです」

 

 胸に手を当て悔恨の言葉をミハイルは口にする。コークスがテントに横たわるファティマに視線を送った。

 そして白いファティマスーツに目を留める。

 

「セルマ……」

 

 コークスが伏したファティマの名を呼んだ。その声にパルスェットがハッと顔を上げる。

 

「レスター、ファティマを車に運べ、まだどうにかなるかもしれん!」

 

 ミハイルはファティマを抱きかかえるとテントを出た。

 助かる……いや疑問など考えるなミハイル。コークスは神の手を持つと呼ばれた男だ。その望みに託すことにしよう。

 ファティマをディグに乗せる。車内は思いの外広かった。

 そこにある機器にミハイルは目を見張る。一流の病院でも滅多にお目にかかれない医療器械が積み込まれている。

 

「パルスェット、手伝え。あと、若いの」

 

 コークスが両眼を覆うグラスアイを身につける。

 

「はい、何なりとお手伝いします」

「貴様は邪魔だ。ここから出ていろ」

 

 役立たずと言われミハイルは頭を垂れて身を引いた。やれることは祈ることだけだ。

 砂嵐はすでに止んでいた。吐き出した息は白い。ミハイルは視線の先で赤い空に沈むノウズの太陽を眺めていた。

 そして時は流れすぎる──それは長い六年という歳月だった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。