転生先は桃香の兄   作:Pasukayuri

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うーんジメジメする季節だ


義勇兵結成なう

さて、旅立ちを決意したのはいいんだが

 

「金・が・な・い」

 

そう、俺らは無一文である。自身だけならまだしも軍を養うほどの資金も何も無い状況である

 

「う〜ん……ん?待てよ……?」

 

すっかり忘れてた「あの事」を

 

「暁人様?何かおありで?」

 

愛紗に言われ俺は思い出した内容を伝えた

 

「張世平と蘇双って言う商人だ、彼らは大望を成す人物に資金援助をすると聞いたことがある」

 

「まあ……それなら何とかなりそうですね」

 

「説得は俺が行く、他のみんなには募兵をお願いしたい」

 

「承知しました、お任せ下さい」

 

「彩華は連れていく、愛華は桃香達を手伝ってくれ」

 

「あいよっと」

 

「はい、お任せ下さい」

 

 

そうして俺は彩華を連れて2人の説得に行ったわけだが……

 

「まさか二つ返事で了承してもらえるとは思わなんだ……」

 

「これは私も意外だった」

 

だろうな、うん。俺もビックリだ

 

「資金はもとい軍馬まで手に入るとは……コイツは失敗出来ない玉だぜ……」

 

「部隊長ぐらいなら回せるぐらいかな、後は追々集めるとして……」

 

そうそう、彩華はこう見えて頭も回る。軍師としてとなると劣るかもしれんが今はそれでも充分だ

 

「今何か失礼な事言ってなかった?」

 

いいえ、気のせいです

 

「んじゃ、とっとと戻って桃香達の成果でも聞くとしますか」

 

「あいあいさー」

 

 

 

一方その頃の桃香達はと言うと……

 

「愛紗ちゃん、そっちはどうですか?」

 

「なかなか厳しい物ですな……」

 

「やっぱり難しいか……」

 

「そもそも鈴々は募兵の事なんてさっぱりなのだ」

 

まあ鈴々だもんなっと思う一同

 

「ですが暁人様も動かれてます、今しばらく頑張りましょう桃香様」

 

「うん、頑張ろ!」

 

屈託のない笑顔である

 

(これだ、私はこういった笑顔溢れる世の中にしたい私は間違っていなかった)

 

心の中で改めて決意を固めた愛紗であった

 

 

 

暁人、彩華合流後

 

桃香達と合流した俺と彩華はそれぞれの成果報告を伝える場を設けた

 

「ではそれぞれの成果報告を……俺と彩華の方は問題なく終わった。っと言っても持ち帰った物を見れば一目瞭然だが」

 

資金に馬まで儲けたのだ、充分と言えよう

 

「私達の方は300名ぐらいですね、なかなか難しいもので……」

 

募兵の口説き文句が欠けるからな……ストリップ?我が妹達の裸体なぞ他の男に見せるものか、想像したやつは後でスカイネットアジア航空まで集合な

 

「いやいや、頼んだのは俺の方なんだからいいってありがとうな」

 

「い、いえ……」

 

愛紗さん、そこで照れないで下さい。周りからの視線が痛いとです……桃香まで……

 

「コ、コホン……それでだな兵の分配と今後の事だが……」

 

わざとらしく咳払いをし俺は今後の展開について話し始めた

 

 

 

 

 

 

「んで、最初はここって訳だ」

 

俺らが向かった先は官軍の野営地であった、ここにいるのは幽州刺史劉焉の配下である鄒靖将軍がいるとの事だ

 

(そういや鄒靖将軍っていつの間にかいないんだよな……気が付いたらポックリ逝きやがるし)

 

メタイ事を考えつつ俺らは鄒靖将軍との面会をするための交渉の場を設けた、軍代表って事で俺と桃香が鄒靖将軍との面会をすることになった

 

「よく来たな、私がここの指揮を受け持つ鄒靖だ」

 

(あ、貴女は女性なのね)

 

てっきりむさくるしいオッサン予想してたもんでぶった斬ってくれて嬉しいです、可愛い

 

防具は煌びやかでツッコミ待ちかな?って思うけど真っ赤な髪色ロングに程よいバストサイズ(Cクラスだろうか)防具脱いだなら現地で中学生ぐらいに間違われそうですね……

 

「お目にかかれて恐悦至極に存じます、この度の義勇兵の代表で私は劉騎と申します」

 

「同じく代表、妹の劉備と申します」

 

「何と、お主ら兄妹であったかどおりで似ているはずだ」

 

まあ兄妹ですものね、例外も出るだろうけど

 

「それで鄒将軍、戦況の方は……」

 

暁人が切り出すと鄒靖は少し悲しく切り出した

 

「少々厳しいのう……黄巾族の先鋒の程遠志と鄧茂……どちらも侮れぬ強さを持っておる」

 

(ふむ……これまでは予想の範疇)

 

さらに鄒靖は言葉を繋ぐ

 

「さらにその後ろには馬元義が控えてるそうじゃ」

 

(あらぁ?馬元義さん生きてたん?てっきりくたばってるもんだと思ってましたのに)

 

「なるほど……賊軍にしては分厚い様ですな……」

 

「私もこの程度など片付けたいのだがな……我が軍も各地に散っているために人手が足らぬ、故に其方等の助力も欲しい所じゃ」

 

「ならばその敵、我等が引き受けましょう!世のため人のためと立ち上がったのが我々義勇軍です」

 

「おお、其方等が行ってくれるか!」

 

「ははっ、先陣はお任せ下さい」

 

「では其方等に先陣を申し付ける、存分に活躍してくるが良い」

 

「ありがたき幸せ、つきまして鄒将軍、もう一つ……」

 

そう……こっからが俺の計画だ

 

 

 

 

 

 

「では我々が先陣を切ると?」

 

鄒靖将軍との面会後、俺らは自分の野営地まで戻り経緯を話した

 

「そうだ、敵に切り込むのは俺と愛紗、鈴々だ」

 

「承知しました」

 

「分かったのだ」

 

「桃香達は後方で待機、万が一に備える形だ愛華、彩華は桃香の補佐だ」

 

「了解です、暁兄無理しないでね?」

 

「分かりました、お任せ下さい」

 

「桃香の事は任せなさーい」

 

「んで、これが最も重要な内容だ……」

 

ちょっと間を空けて一呼吸

 

「可能な限り馬や物資等を手に入れていきたい。これから先やはり全部が全部無傷とは限らない、貯めておけるものは貯めておいて損は無いからな」

 

「なるほど……」

 

「無論、俺らが全部横領する訳にはいかん、ある程度は民に放出する。これは鄒靖将軍も了承済みだ」

 

「よく許可して貰えましたね」

 

そう言うと桃香の顔が真っ赤になる、あー……そういやあの場にいたもんな……

 

「ま、まあ……俺も上手くいくとは……あははっ……」

 

今の俺の顔引きつってるだろうなぁ……いや、これも鄒靖将軍が可愛いのがいけない

 

「と、とにかく戦の方針はその内容でいく、これが初陣となる、各自気を引き締めて事に当たるようにな」

 

「「「「「了解(なのだ)」」」」」

 

 

これが……俺の歴史の……新たな戦の1ページ目となるのだ!

 

 

 

オマケ

 

その頃、鄒靖将軍は……

 

「これが……女の味……劉備……貴女が羨ましいわ」

 

恍惚な顔をしている鄒靖将軍を見ただとか(兵士談)




微エロのが妄想が捗ります

作者はR18描写に関しては皆無です

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