転生先は桃香の兄   作:Pasukayuri

26 / 37
社畜終了、執筆開始


宛、武関の攻略

先の軍議にて宛攻略のメンバーを編成

 

俺達劉騎軍からは暁人、美優、高覧、鄧艾。

呂布軍からは呂布、高順、陳宮、李傕、郭汜

 

その他のメンバーは新野の留守を任せる事にした。さすがに空にする訳もいかんしな

 

かくして、攻略軍は新野を進発し部隊は博望の地まで来ていた、しかし……

 

「迎撃部隊すらない……だと……?」

 

宛を守るなら豫州方面からなら潁川を抑えればよいが荊州方面なら博望を抑えればいい、西からは武関で守れるからな

 

「確かに気になりますね……宛城はもうすぐ目前なのですが……」

 

察したのであろう美優も暁人と同じ事を思っていたのであった

 

「鄧艾、お前はこれをどうみる?」

 

従軍軍師に任命していた鄧艾に今後の展開を尋ねてみる

 

「考えられる計としましてはギリギリまで我等を引き付けておいて伏勢によって攻め滅ぼす誘引の計や城を空に見せかけた空城の計あたりでしょうか……」

 

「ふむ……」

 

鄧艾の言う通りの策を展開されてしまえばいくら呂布を擁していても被害は免れない、しかしさりとて時間を掛けるわけにはいかないのだ

 

「一度、陳宮と共に今後の展開を練りたいと思います。ここはこの博望にて野営地組まれるのが良いかと思われます」

 

「分かった、鄧艾の言う通りにしよう」

 

こうして攻略軍は博望にて野営地を構えることにした

 

 

 

 

博望に野営地を構えて数日

 

董卓軍の軍使と名乗る者が博望陣にやって来たのである

 

「お目通りさせて頂きありがとうございます」

 

使者はそう言って平伏した

 

「俺が劉騎軍総大将の劉騎だ、使者の赴きはどういった内容であろうか?」

 

「はっ、宛城守将の張繍より書簡を預かって参りました。こちらが現物となります」

 

使者から差し出された書簡を受け取り内容を確認した

 

「……これは降伏の内容か?」

 

その文章には宛を明け渡すと書いてあった、明らかに罠のような気がしてならんのだが……

 

「実はもう一つ、預かっている手紙がございます」

 

「なに?どういう事だ?」

 

「こちらを劉騎殿にと、私も中身は見てはならぬとの事でしたので内容は把握出来ておりません」

 

そう言って使者は懐から取り出し俺に差し出してきた

 

「分かった、確認してみよう……」

 

俺はそれを受け取ると内容の確認をおこなった

 

「これは……!?」

 

そこで初めて俺は賈詡と李儒の策を見せられる事となったのだ、まさか俺らを上手く利用するとはさすが賈文和と言ったところか……

 

「使者の用向きあいわかった、張繍の降伏を受け入れよう。我が軍勢はそのまま宛に入城すると伝えてくれ」

 

「ありがとうございます、では早急に知らせて参ります」

 

使者は一礼して陣から退出し進発した

 

「劉騎様、手紙にはなんと書かれていたのですか?」

 

「今ここで話すには必要な人物がいない、宛に付いたら内容を話す。各部隊に進軍の用意をさせてくれ」

 

「御意」

 

こうして攻略部隊を率いて宛に向けて進軍を開始した。城門まで行くとヘドバン装備の爽やかそうな青年と護衛二人が出迎えて来てくれていた

 

「貴方が新野の劉騎さん?初めまして、俺が張繍です。こっちの二人は張先と雷叙って言います」

 

そう呼ばれた二人は俺に一礼をしてきた

 

先の二人はともかく、騎将さんが爽やかボーイになっているとは……あ、もしかして叔父さん生きてたりする?

 

「君が張繍か、先の降伏を受け入れこちらに参った次第である。それと……例の手紙の件なのだが……」

 

「ここじゃ誰に聞かれてるか分からないし中に来てください。そこでお話致しましょう」

 

こうして宛に入城し先の内容について張繍との会談の場を設けることにした

 

 

 

 

 

 

 

宛城内、玉座の間

 

「皆集まっているな?では張繍よ、先の案件について話してもらうぞ」

 

「はい、劉騎さんには内容を見てもらっていますから大体は把握されているでしょうがご説明致します。

董擢様は先の都の混乱に乗じ洛陽を掌握、その際我等が仕える董卓様の名を騙り掌握をされました」

 

「董擢は何故董卓の名を騙ったのだ?」

 

「深くは調べられませんでしたが……恐らくは己の野望の為かと……」

 

「それはこの国を乗っ取るつもりで?」

 

「いえ、董擢様は国を得ることよりただひたすら人々が争う世界を望まれていたようです」

 

ふむ……典型的な魔王系の人物か……?

 

「董擢様は人が争い死んでいく様を喜んでおられました、その行いを正そうと諫言した人物もいましたがその場で殺されたり観衆の面前でに殺されたりと見るに耐えない情景とのことでした……」

 

なんてことをしやがる……それでは董卓は余計な悪名を背負う形になるじゃないか……

 

「その反面、董卓様は民を労り我等のような身分が低い者にも自ら接して頂き取り立てて頂きました。俺達はその恩に報いるべく董卓様お仕え致しました」

 

やはり董卓は仁君であったのだ

 

「そこで董擢様を取り除こうと賈詡や胡車児、李儒と相談して決めたんです」

 

「そこで俺達の出番ってわけだな?」

 

「失礼な言い方になってしまいますがその通りです、劉騎さんの軍勢を持って董擢様を討ち果たして貰いたく宛を明け渡しました」

 

「ふむ……董擢は今長安にいるのか?」

 

そう尋ねると張繍は首を横に振り否定した

 

「いえ、董擢様が今いる場所は長安より少し北西の郿城にいるようです」

 

郿城か……ん?長安は誰がいるんだ?

 

「そうなると長安はだれがいるんだ?」

 

「長安には彼に降った華雄の元部下の胡軫と段煨が残っているようです」

 

「なるほど……」

 

となれば後は一気に長安を目指せばよいのだな

 

「西の武関には牛輔様と呂布殿の友人李粛殿がおられましたが賈詡の策によりこちらに付くことが決まっています、後々には潼関の李蒙、安定の王方、天水の薛蘭、李封もこちらに付く手筈となっております」

 

賈詡さん根回し早すぎぃ!李儒も絡んでる系?

 

「そこまで根回しされてるとはな、これは早急に終わらせねばなるまいな」

 

「ええ、董卓が以下に慕われていたか分かりますね」

 

美優が続けてそう言い放ち鄧艾も頷いていた

 

「董卓様を助ける手筈も賈詡と胡車児に任せてあります、劉騎さんと合流後はそれに従えとの内容です」

 

「分かった、ならばこちらが率いてきた部隊は武関に駐屯させる為に移動を行う、張繍は従軍し各所の案内を張先、雷叙は宛の防衛に残るように」

 

「了解です、精一杯務めます」

 

こうして宛を無血開城した後、先の手筈にてこちらに付くことになっていた武関に軍勢を進めるために宛に数日滞在した後出発した

 

武関に着くと牛輔と李粛は我等を出迎える準備をしていた

 

牛輔は董卓達の身内であり李粛は呂布の友人であった。久々の再会を果たした二人は陳宮を交えて暫く語らい合っていた

 

その後、牛輔と李粛から内情を聞き出し情報の整理を行い武関の守備にと二人をそのまま残し武関を進発し目下の商県まで向かう事となったのであった




ひとまずはここまで

長すぎると読むのもダレるからね

以下、人物紹介

牛輔(ぎゅうほ) 性別 男性

姓名 牛輔 字 不明 真名 無し 爵位 ??

董卓軍の武将で月の身内

この世界では従兄弟ポジ、性格は臆病な小心者である

使用武器スタイル大剣

外見イメージは無双7モブ武官大剣装備

李粛 偉恭(りしゅく いきょう) 性別 女性

姓名 李粛 字 偉恭 真名 夕立 爵位 ??

董卓軍の武将

呂布とは同郷の友人である。呂布と同じく丁原との面識もある人物の一人

先の呂布の董擢襲撃の際は別の場所に赴任していた為に提案に参加出来なかった。後に友人であるが故に疑われるようになり賈詡の誘いもあった事からやがて離反を決意、牛輔に取り入り武関の守将となった。

使用武器スタイルは大剣か双剣

外見イメージは艦これより夕立

はやけりゃ今日の夜か明日には行う予定です、それではサラダバー|゚Д゚)ノ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。