転生先は桃香の兄   作:Pasukayuri

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さあバトル開始だ




兵は神速を尊ぶ

暁人達が救援に向かっているその頃

 

呂布軍は博望にて敵を抑え込んでいた

 

「これ以上は……やらせない!!」

 

呂布は愛用の武器である方天画戟を持ち襲いかかる敵を薙ぎ払っていた

 

「生きてる味方はどれくらい……?」

 

呂布の傍では高順が敵を切り裂いていた

 

「章誑、呉資、徐翕、張弘、毛暉、魏种、畢諶、侯楷、許耽、劉阿は既に討たれてしまったようだな……許汜、秦宜禄、王楷、魏越、高雅、郝萌、蕭建、趙庶もあまり長くは持たん。侯成、魏続、宋憲、曹性はどうにか粘っているみたいだな」

 

「霞に任せたけど大丈夫かな?」

 

張遼は敵を引き付ける囮役を引き受け呂布達のいる場所の真逆の方向へと引き離している

 

「信じるしかあるまい。ねね、周囲の状況はどうなんだ?」

 

「今のとこは我々しかおりませぬ、李傕達が援軍を連れてくることを願うしかありません」

 

「チッ……やるしかないな!!」

 

高順の目は獲物を狩る鷹の目の如くであった、返り血など気にしない

 

ただひたすら敵を殺す。それだけの話だ

 

 

 

 

「こいつら……いい加減目障りなんだよ……堕ちろ!!」

 

別の戦場では侯成、魏続、宋憲、曹性が戦線を維持していた

 

「鬱陶しい奴……この魏続に叶うとでも思ってんの?」

 

「ハァー!!滅殺!!」

 

「やれやれ……この三馬鹿は……」

 

それぞれ思い思いのまま戦場を蹂躙していた

 

「しかし……これ以上は抑え込めませんね、左右が抜かれ始めた。我々は一旦呂布様の元へ戻るべきかと」

 

「曹性がそう言うなら仕方ねぇ……野郎共!!呂布将軍の元へ引き上げだ」

 

侯成、魏続、宋憲、曹性は部隊を纏め呂布の元へ退却を開始した

 

 

 

 

 

 

 

 

「見えた!博望陣だ!」

 

出発して数日、眼前に博望陣を視界に捉えることが出来た。

 

「一隊は敵に切り込んで撹乱する俺に続け!」

 

「「「おう!!」」」

 

 

 

「徐栄様!敵の新手が迫って来ております!」

 

「フン……この徐栄様に歯向かうとは世間知らずもいいとこだな、野郎共オレについて来い!」

 

徐栄は手勢を率いて暁人の部隊へと切り込んでいくのであった

 

「どけどけ、お前らに用はないんだよ!!」

 

敵の将を潰せば大抵瓦解する、ならば切り込むのみ!

 

「そこの将ここで止まりな、テメエが大将だな?」

 

「いかにも、我こそは中山靖王の末裔劉騎だ。お前を討って戦を終わらせてやろう」

 

「この徐栄様に挑むとは覚悟は出来てるんだろうな!?」

 

互いの得物がぶつかり合う

 

横薙ぎ払いをカウンターで返し、振り下ろしを連撃で押し返す

 

「フン……なかなかやるじゃねーか」

 

「これでも1軍率いている身なんでな」

 

「今のはただの訓練みたいなもんだ、こっからは本気だぜ?」

 

「それでいい、ますます倒しがいが出るってもんだ」

 

「ほざけ!その首貰い受ける!」

 

そう言うと徐栄は先程より速度をあげてこちらに向かって来た

 

だが……

 

「ガハッ……」

 

一瞬のスキを突き、暁人は徐栄を打ち倒すのであった

 

「攻めが単調過ぎるな、これでは殺してくれと言ってるようなもんだ」

 

「ぐふっ……おのれ……」

 

徐栄は口から血を吐いていた、既に武器を握る力も無いのだろう得物である戦斧は何処にも見当たらなかった

 

「さて、時間を掛ける気はない。その首貰い受けるぞ」

 

「くっ……あの世で待っているぞー!!」

 

徐栄はそう大声を上げた、そして俺は躊躇いなく徐栄の首を取るのであった

 

「さて、呂布を探さねばな……」

 

徐栄との戦闘で時間を食われてしまったな、急がねば……

 

 

同時刻、董旻率いる本陣

 

「徐栄が討たれただと!?」

 

「はっ……敵将劉騎に討たれ戦死なされました……」

 

徐栄は討ち死にの報はすぐさま董旻の元へ届けられた

 

「むむ……このままでは……」

 

董旻は事態の急変に驚き対応に遅れていた、その傍らに周囲の人物より一際若い男性が1人居た

 

「(これで反董卓派で今いるのはあと樊稠と伯父上だけ……董旻様はいくらでも説得できる)」

 

彼の名は張繍、張済の甥である。

 

遠征に従軍し様子を見ているがこれは予め賈詡との打ち合わせ通りである

 

 

内部分裂前の回想

 

「張繍、ちょっと今いいかしら?」

 

「ん?賈詡じゃん。どうしたの?」

 

「時間も無いから手短に済ませるわ、この手紙の文章をアンタ一人の時だけ読んでちょうだい」

 

そう言って賈詡は自身の連ねた策を張繍に押し付けた

 

「用はそれだけ、じゃあね」

 

賈詡はそれだけ言って去っていった

 

「へんな賈詡だな……でも彼女は悪い娘じゃないし信用してるけどね。さて、なんて書いてあ……っとここじゃ人目に付くな……」

 

そして記載された内容を確認した

 

要約すれば、いずれ内部分裂が起こりうる。その為にこちらに同調しない連中は他勢力を使ってでも殺せと言うことだ

 

回想終了

 

「(伯父上はあの男に依存している……身内とは言え月様に仇なすならば……!)」

 

賈詡の策は少しづつではあるが功を奏して来ていた




火事場神速さん御免やで

さて、進路上遭遇しなかった呂布との出会いは次回に持ち越し……

以下、人物紹介

曹性(そうせい) 性別 男性

姓名 曹性 字 不明 真名 無し 爵位 ??

呂布軍の武将

この世界では侯成、魏続、宋憲のまとめ役

戦場の状況を的確に判断し時には自ら戦うなど剛胆な一面もある

使用武器スタイルは弓か長剣

外見イメージは無双7のモブ文官武将

侯成(こうせい) 魏続(ぎぞく/ぎしょく) 宋憲(そうけん) 性別 男性←3人とも

呂布軍の武将

常に3人で行動している。連携はピカイチ

3人の中では侯成がリーダー

使用武器スタイルは槍がメイン

外見イメージはガンダムSEEDより三馬鹿

侯成=(オルガ)魏続=(シャニ)宋憲=(クロト)

張繍のイメージは三極姫4より張繍

それではサラダバー

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