英人の根回しもあり俺達は無事に無事に汝南に到着する事が出来た
汝南から俺達に呼応したメンバーは周倉、廖化、劉辟、龔都、裴元紹(ハゲ)である
最後の紹介がヒドイ?ハゲにハゲと言って何が悪い(暴論)
ただまあ、生憎と長く滞在する気はない。こんな回りを囲まれた場所で独立してもあっという間に食われてしまうからな
かくしてどの地を目指すかを主だったメンバーにて話し合った。その候補は予め目星を付けていたのだが……
「軍師が欲しいとですよ、軍師」
天下におっぴろげるためにも優秀な軍師が欲しい、所属メンバーの殆どが偏っており立案も大抵俺だからな…
「と言ってもアテはあるの?」
彩華にそう言われたが俺はバッサリ切り捨てた
「んなもんあるわけないだろ、って事で各地の優秀な人材情報を集めて貰いたい」
沮授がいるだろうって?俺の軍に来て以来、俺にベッタリなもんで立案しそうにないからだ、今も背中に韓馥背負ってますし沮授はぶら下がってる状態だしな。元韓馥軍メンバーはともかく最近はウチのとこに居たメンツも突っ込まなくなったぞ……
「それなら私達が引き受けるよ、どこを調べたらいいんだい?」
そう返事したのは周倉であった、彼女はここに居たメンバーを纏めていた筆頭である。ちなみに次席は廖化である
「さしずめこっから近い荊州辺りかな、益州は遠いし」
「了解、なら荊州に子分を送っておくよ」
「助かる、情報が揃い次第また協議とする。本日はこれにて解散だ」
居合わせたメンバーがぞろぞろ退出するなか俺は2人の人物を呼び止める
「謝雄、鞏起」
呼ばれた2人が足を止めこちらに戻ってくる
「お前達2人にはこの件を任せたい」
そう言ってある書簡を渡す、まあこれは保険みたいなもんなんだがな……
一方その頃、廬江にて……
「とりあえずこんなもんかな……」
城内の一室にて、書簡の整理が終わり一息つけようと1人の女の子が居た
「明菜いるー?入るわよー♪」
もう既に入ってるやないですかいっと言うツッコミは置いといて
「雪蓮、入る時は所在確認の「ノック」って教えておいたはずよ?」
「固いことばっか言ってると冥琳みたいになるわよ?」
「本人の前で言ってはダメだからね?」
明菜と呼ばれた彼女はため息をつきながらそう言った
彼女もまた、暁人や英人の様に降り立った人物の1人である
アテのない明菜を拾い身内同様の待遇を行った、その際に雪蓮こと孫策の叔母である孫静の養女とした。その後、孫静は病を患いまもなく亡くなる。その後は義兄に当たる孫暠が跡を継いだのだが程なくして賊討伐の際に流れ矢に当たり戦死してしまう。孫暠以降に跡継ぎがいなかった為に明菜がその後を継ぐ事になった
「それで、何しに来たの?酒なら祭に持ってかれて手元にないよ?」
「今日は飲む気分じゃないわよ。……無理をしていないかなって思っただけ」
「雪蓮……?」
あの雪蓮が珍しいものである、明日は槍でも降るのだろうか?
「叔母様の家を継がせた事をね……あのまま断絶は避けたかったのはあるけれど……」
「……」
「あまり無理はしないでね?困った時は冥琳や蓮華にも相談してね?孫翊とシャオは……まあ……ね」
何故2人をオチに使ったし
「ありがとう雪蓮、義母上や義兄上みたいにとはいかないけど頑張る」
「うん、よろし♪」
どうやら雪蓮は返答に満足したようである
「それじゃまたね、孫瑜♪」
姓名を孫瑜、字は仲異、真名を明菜
明菜が呉において付けられた名前であった
この物語にて孫堅は残念ながら出番がありません(名前と功績のみ)
期待していた方には申し訳ありません。そして孫静と孫暠も名前だけです。
明菜の設定に関しては入れ込むスペースが思い浮かばず史実にいた孫静の次男の孫瑜をジャックする形にしました