オリ主をいじるのが楽しいのです。
先ほどグランドクロスをもろに食らったわけですが。見事対処することに成功しました。え、直撃したやろって?ふふふ凌いだ、とは言ってません。対処したのです。あの手の放出系の技には下半身を踏んばらずに、上半身のガードを固めるのです。すると自身のダメージを抑えつつ、距離を取ることができるという訳なのですよ。全身ミシミシ逝ってますが。
かかったな、これぞ我が逃走経路よ。
「ホイみっ♪」
いつの間にか鎧の中に隠れてました。あれかゴメちゃんといい服の中に侵入するのはスライム族の伝統芸能だったりするのでしょうか?
まあ、おもっくそふっ飛ばされているだけなのですがね。
回るー。視認できないー。気持ち悪いー。
気分はホムコンのサンドバッくんですね。自由落下というのは言うほど自由ではないって、それ赤い人も言ってるから。あ、ブルーインパルスごっこもついに終わりが来ました。高度が落ちてきてます。
「親方ァ空からピンクのおっさんが!!」
変な空耳が聞こえた気がしましたが、背中から無事、墜落に成功しました。最近こんなことがあったような…。そのあと大体ろくな目に合わないんだよね。どうやら建物の中のようですが…。おや、人間の兵士に取り囲まれましたね。
「おのれ魔物め!!どうやってここを突き止めた!!」
「一体何事ですか!!?」
「レオナ姫!お下がりください!!」
イケメンが美人二人をはべらせて立ちはだかります。これが顔面格差か…。ん?レオナ姫…?ってことはここは…まさか…。
バルジの塔だここーーーー!!
「空を飛ぶピンクのワニ…まさかっ、あの勇猛で名高い獣王クロコダインか!!」
ちょっとまって話を聞いて…あ、だめだ飛んで回されて酔ったみたい。気持ち悪くて口が開けない。酸っぱい味がする。
「パプニカ三賢者の一人アポロ!」
「同じくマリン!」
「同じくエイミ!」
「あの獣王が相手ならば我らも死力を尽くさねばならぬ!!二人の命を預けてくれ!!!」
「ええ!!」
「わかったわ!!」
二人がアポロの脇に付き身構えます。
そ…その、三位一体の構えは!!?ま…まさかっアテナエクスクラメーショ……
「 イ オ ナ ズ ン ! ! ! 」×3
「ぐわああああーーーーーッ!!!」
「オロロロロロロロロ」
口からキラキラとした吐しゃ物をまき散らしながら回転しつつ吹っ飛ぶピンクワニ…汚いなあ。あの三人イオナズン使えたのね。あぁ、今度は逆方向へ飛ばされます。そろそろ体が限界ポイよう…。
「ホイみっ♪」
あ、まだ行けそう。
二度目ともなれば空中での体の動かし方も慣れたものですよ。AMBAC(アンバック)マジ便利。
鳥だ!
飛行機だ!
いいや、おっさんだ!!
姿勢を整えて着地に備えます。縦に2回転…3回転…着地、ドスン、10ッ点!!
「どわあああっ!!」
おや、誰か居たのね。驚かせたかな?あれに見えるは…。
「おっさん!!」
「クロコダイン!」
「なんじゃあ!?このすごいヤツは??」
「無事だったんだね、クロコダイン!!」
「ピッピピィ~~」
なんと、ダイくん達でした。おおがらすに連れ去られてから、この岩場の近くで休息を取っていたとのこと。バルジの塔から神殿近くって…ほぼパプニカを一周してきたのね。
老騎士がアワを吹いているのが見えます。あれがバダックさんか。いきなりピンク色の巨体が降ってくればそうもなるよ。原作的にも彼には嫌われたくないなー。
状況を整理する為、自己紹介したあとに魔物友達のために魔王軍を抜けて、今はフリーだと現状を伝えると快く受け入れられました。あれ…ひょっとして初めて衝突なしに受け入れてくれた人間ができました??やばい、涙が出るわ。バダックさんいい人やわ。懐が深い。嬉しい。転生してからこっち、初めて良好な人間関係が築けたわけです。感動もひとしおですよ。
「ピ~ピピィ」
「ホイみっ♪」
あっちはあっちで親睦を深めているようですね。ホイみんがゴメちゃんに触手で張り付いて飛んでいます。いつも浮遊するだけだから飛ぶのが楽しいのね。
さて勇者一行はと言うと、なんだかお悩みの様子。特にダイくんは自分とヒュンケルの境遇が似ているので本気を出せなかったとのこと。とはいえ闘争の最中に相手を気遣えるのは…精神的に余裕のある証拠ですよ。流石勇者、大人物ですね。ま、そこがダイくんのダイくんたる所以ですが。
マァムちゃんはヒュンケルにもう一度話し合って思いとどまらせたいそうで。
ポップくんは同情はすれど、悪いことをしてるなら戦わなければいけない。と言ってました。
展開的にヒュンケルをしばき倒してしまわないと文字どうり話が進まないので、相談に乗ってあげますか。
「結論から言うなら、まず叩きのめすことだ。」
「え…。」
「動物や魔物はな、自分たちの領分を守るために牙をむく。住処を、餌場を、縄張りを、巣を、つがいを、子を、守るために一所懸命にな。自然では闘争は当たり前のことだ。」
「デルムリン島じゃそんなことなかった…。みんな仲良しだったんだ。食べ物も分け合っていたし…。住むところで喧嘩をしたこともなかったよ…。」
「それはブラス殿がよく統率されているからだろう。世界は広いが資源は限られている。
生活できる場所を確保する為なら他者と争いもするさ。」
「やっぱりヒュンケルとは戦うしかないのかな…。」
「だとしても同じアバン先生の生徒同士なのよ。そんなの悲しずぎるわ…。」
「そうだな。だがなダイ、勝った方も必要以上に相手を傷つけはしないものだ。」
「おっさん??」
「もし、お前がヒュンケルに対して思うことがあるのなら。言葉と力をぶつけてやればいい。人間は矛を交えれば問答無用と思っている者も多いが、和解のための実力行使というのもあるのだ。」
まずはパワーで物理から。これマモノミュケーションの初歩ね。魔物達はシンプルです。勝ったものが偉いのだから。まさに弱肉強食。弱ければそれまで。ホント野生の世界は厳しいわ。そのあと起き上がって仲間になりたそうな目をされてから交渉するのです。これが基本。もっとも、例外はあるけど。気に入らないやつは動かなくなるまでボッコボコにしないと気が済まないあばれざるとか居たもんなー。ホント凶暴なヤツだった…。
「強くなければ生きてゆけない。優しくなけれは生きる価値がないのだ。まず叩きのめせ。話はそれからだ。」
おれの話がどこまで伝わったかは定かではありませんが、ダイくんの迷いが晴れたことはわかります。彼の瞳に精気が戻ってきたようで、爛々と輝いています。
「おれ、やってみるよ。まずは全力でヒュンケルにぶつかってみる。おれが教わった先生の剣はこんなにすごいんだぞってことを見せてやるんだ。そして…うまく言えないけどやっぱりヒュンケルは間違っていると思うんだ。だから止めてみせる。おれの信じる先生の…正義の力で。」
これで憂いはなくなった…ような…。あれ?なにか忘れている気が?はて?
「先生も『力なき正義は無力だ』とおっしゃってたわ。気は進まないけれど、ぶつかり合うことでヒュンケルもお父さんの恨みを振り払ってくれればいいのだけれど…。」
あ、
『魂の貝殻』忘れてたーーーーーーーー!!!!!!!!
マァムちゃんも助けちゃったんだっけー。やっべー、ヒュンケルの誤解が解けないじゃん!!!
「スマン急用を思い出した。さらばだっ!!」
ダイくん達の止める声を置き去りに地底魔城へ全力疾走するピンクの影がありました。
地底魔城
「侵入者だー」
「取り押さえろー」
「だめだ~歯が立たん」
「お前歯がないだろ」
「骨ならある」
「ピンクが…ピンクのワニがぁ…」
「何事かっ!?」
「ヒュンケル様、侵入者です。もうすぐそこまで…」
扉をブチ破って桃色の影が飛び出してきました。
「むぅっ!?」
「ヒュンケルッッ!!」
「ク…クロコダイン!!?生きていたのか!?」
「おれを捕まえてくれーーーーーー!!!!!!」
「開口一番になに言っとるんだ貴様ァーーーー!!!!!!」(グランドクルスー)
ヒュンケルの全闘気とツッコミがさく裂しました。
「今日二発めぇーーーーーーーー!!!!??」
「ぐわああああーーーーーッ!!!」
「ホイみっ♪」
テンドンは基本(キリッ
続かない