ちいさき音   作:ユーセー

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今回から今どハマりしてるバンドリの小説をあげていきます!
今まではかなり忙しくて他の小説も手止まりだったけど、更新できていけたらなと思います!


1話 廃部!?

ドラム、ベースの作るリズム

ギター、キーボードの作るメロディ

そこに乗っかる歌声…

 

あぁ…なんてバンドは素晴らしいんだろう。

俺もこんな風にバンドをやりたい。

こんなにキラキラしててカッコいい…

 

絶対になりたい!!

 

 

 

 

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「おーい、起きろススムー!」

 

 

母さんの起こす声が部屋に届く。もう朝か…

まだ重い体を起こしリビングへ向かう。

 

 

「ちょっと起きるの遅くない!?まだ学校始まったばかりなんだから、遅刻とかやめてよね!?」

 

「はいはい…わかったわかった…」

 

俺の名前は一軸ススム、今年から高校に入った新1年生!

期待と希望を胸に!と言ったところだけど…

俺の通う高校は、同じ中学の奴らばかり。

何の新鮮味もない。

 

中学が6年あるのと同じようなもんだ…

 

 

 

しかし、1つだけ物凄く楽しみなことがあった。

それは…

 

「あんた今日から部活でしょ?道具忘れずに持っていきなよ?」

 

そう、部活だ。

中学の頃も部活動はしていた。

幼い頃に憧れたあのキラキラになるために…と吹奏楽部に所属して音楽を楽しもうとしていた。

 

だがそれは違った。

俺が求めていたキラキラはそこには無かった。

 

 

だから俺は…

 

「軽音、頑張ってくるよ」

 

中学卒業前に買った大切なドラムスティックを握り、俺は学校へ向かった。

 

 

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その日も何ごとも無く授業を受け、放課後になった。

 

 

俺は走って軽音部の部室であるスタジオへ向かった。

中学には無かったスタジオ。

だからこそ実現したバンド活動。

 

俺は胸を躍らせ、そこスタジオの扉を開けた。

 

 

「失礼しまーす!!」

 

俺の目に入った景色、それは…

 

「…あれ?」

 

そこに飛び込んできたのは俺も良く知っている…そう、吹奏楽部の練習風景だった。

 

「君?新入生かい??今は合奏中だから出て行きなさい。新入部員は募集していないんだ」

 

「え、あ、あの…すいませんでした…」

 

 

なぜ?なぜなんだ!?なぜ吹奏楽部がここで!?

俺が入学前に見学にした時にはここで軽音部は活動していたはずなのに!

 

わけのわからなくなった俺は仕方なく職員室に行き、先生達に話を聞くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

「え?いや、初日の説明会の時に言ったよ?ちゃんと聞いてなかった?」

 

 

「あれ?そうなんですか??すいません…ちゃんと聞いてなかったかもしれないです…」

 

そういえば初日の説明会で、部活に関することを話していたかもしれない。

もう軽音部に入ることしか考えてなかった俺は全く話を聞いていなかった。

 

「全く……今度からはそんなことがないようにね?我が校は今年から吹奏楽部に力を入れることになったの。だからそのために音楽室ではなくスタジオを使うことになって、スタジオを日替わりで使っていた部活…軽音と演劇ね、この2つは部員も少ないことから廃部にされたの」

 

そ、そんな…なんでこんな大事なことを聞いていなかったんだ…

 

いや、それ以上に俺はこれからどうすればいい!?

俺のキラキラカッコいいバンドマンへの道のりはここで途絶えるのか!?

 

先生からそんな話を聞いた俺はその日は何もやる気が起きず、家に帰ることにした。

 

 

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帰り道、先ほどのショックを紛らわせるために中学の頃から通ってるパン屋「山吹ベーカリー」に寄った。

 

なぜ通ってるか?実は同じ常連さんに可愛い女の子がいるのだ!

ぶっちゃけその子を見たいから!なんて気持ちも少しあったりする。

 

いつも俺が買うのはチョココロネ。

その子がいつも買ってるのを見て、いつか話す時に話題にしやすいようにだ。

 

まぁ、そんな下心満載な理由で買い始めたのだけれども今となってはこのパン屋のトリコである。

 

もう高校生だし、そろそろ話しかけちゃおうかな…

いやでも相手は女性だし…恥ずかしいな…

 

実は女性と話すのがめちゃくちゃ苦手なチキン野郎なのだ…

 

 

そんな葛藤を繰り広げながらも、パン屋に着いた。

 

 

お、いたいた!今日もやっぱりあの子がいた!

 

先ほどまでのショックはどこに行ったのか…

急に胸がドキドキとしてきた。

 

 

いざ…入店!

 

 

「いらっしゃいませー!」

 

あれ?見知らぬ声だ、いつもの人じゃない…

 

少し気になりレジの方へ目をやると、それはまた可愛い女性が立っていた。

 

高校も始まったしアルバイトの子かな??

これはもう逆にここに来ない理由がないぜ!!

 

一時的ではあるかもしれないがショックは完全に吹き飛びルンルン気分。

 

あの子の後に並びいつものチョココロネを買って家へと向かうことにした。

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

「おかえりー、部活やるにしては帰りが早かったんじゃない?」

 

 

その言葉を聞き、再びあのショックが蘇る…

 

「あ、それなんだけど……軽音部、廃部になったっぽい…」

 

「あ、そう、それは残念ね」

 

淡々と言われた。

とても残念そうな気持ちは伝わってこない。

 

「結構ショックなのよ…あんたは随分あっさりしてるね」

 

「いや、息子とは言い他人事だからね。てかあんたなんでそんな部活にこだわるわけ?」

 

「は?だってバンドキラキラしててカッコいいし、俺だってあんな風に楽器叩きたいんだよ!!だからこのドラムスティックだって買ったんだ!それに本物のドラムだって叩きたいんだよ!!」

 

バンドをやりたいという気持ちを馬鹿にされた気がして少しイラついた。

 

「いや、だから部活にこだわる必要はなくない?」

 

「それってどういうことだよ!?」

 

「いや、近くにライブスペースあるみたいだし?そこでやったら良いんじゃない?」

 

「母よ、あんたは神か」

 

切り替えが早いな、俺。

なんでそんな簡単なことが思いつかなかったんだろう…

 

 

早速明日、学校で同志を集めてバンドを組もう!!

 

 

俺は晩御飯にチョココロネを食べ、入浴を済まし就寝した。

 

 




今回はバンドリのキャラはそんなに出てこなかったですね…

主人公の紹介です。
一軸ススム
高校1年
小さい頃から音楽が好きでいつかはキラキラしたバンドマンになりたいと思う。
中学の頃吹奏楽部に入部したが何か違うと退部。
女の子大好きだけど直接話せない、典型的なオタクタイプ。彼女欲しい。
気がコロコロ変わる。

こんな感じですかね?
次回もお楽しみに!

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