魔法科高校の鋼の錬金術師   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

お久しぶりです。

約一年と一ヶ月ぶりでしょうか。

投稿遅くなって申し訳ありません。

最近、周りがようやく落ち着いてきたので投稿出来るようになりました。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第五十九話 新人戦 モノリス・コード 決勝トーナメント 決勝戦③

エドが走る。

 

そして三体の内の一体にあっという間に接近すると、鋼の甲剣を振るった。

 

 

「「「早っ!?」」」

 

 

 

ガキンッ!!!!!!

 

 

 

甲高い音が響き渡る。

 

ゴーレムはエドの甲剣を土の棒でなんとか受け止める……が、アルフォンスはというと、エドの驚異的なスピードに驚いていた。

 

 

(データよりも身体能力が圧倒的に高い!まさか……今までの試合、ずっと手を抜いていたのか!?)

 

 

そしてエドの狙いは別にあった。

 

 

「ココだ!!」

 

 

咄嗟に手を合わせ錬金術を発動させると、ゴーレムに触れる。

 

すると、一気にその身体が崩れ去った。

 

 

「「ゴーレムが……崩れた!?一体何をしたんだ!?」」

 

 

「ボコボコ出すだけが錬金術じゃねぇんだよ。例えば、おめーのその土塊(つちくれ)共をもろい物質に作り変える……とかな!」

 

 

続けてエドは二体目に触れる。

 

二体目も一気に崩れ去った。

 

 

「くっ!?この!!」

 

 

エドの思わぬ奇襲でペースを崩されたアルフォンスは残りの一体で攻撃を仕掛けるが……

 

 

「遅ェよ!!」

 

 

エドはゴーレムの棒術を甲剣で受け流しつつ、カウンターで手合わせ錬成を行い、ソッと三体目に触れると、三体目も敢え無く崩れ去った。

 

 

「このまま一気に決めさせてもらうぜ!!」

 

 

エドはそのまま三高陣営へと突っ込んでいく。

 

 

(対応の早さが尋常じゃない!?動きにも一切無駄がないし……かなり戦い慣れている証拠だ!!彼は一体何者なんだ!?)

 

 

アルフォンスは内心で慌てながらも冷静に対応する。

 

 

「さすがにそれは看過出来ないね!!」

 

 

アルフォンスは新たな魔法を使用した。

 

 

「水遁・水流突破!」

 

 

大気中にある水分を凝縮させると、大量の水を生み出したのだ。

 

 

「なんじゃそりゃ!?」

 

 

エドは思わず立ち止まり、錬金術で土壁を錬成する。

 

まるで洪水を思わせる水の量が真正面から襲いかかる。

 

 

「このまま一気に終わらせてやる!水遁・水鉄砲!」

 

 

アルフォンスは大量の水を鉄砲玉に圧縮させると、勢いよく撃ち出した。

 

高速スピードで当てることで、土壁を破壊することに成功する。

 

 

「ちょっとやりすぎたかな……」

 

 

あまりの破壊力に地面が抉れていた。

 

 

「でも、これならいくら彼でも……」

 

 

アルフォンスは勝利を確信する。

 

そして、土壁の向こうで倒れているであろうエドを見ようとしたとき、目を見開いた。

 

 

 

 

 

 

「なっ!?()()()()()()!?」

 

 

 

 

 

 

なんとエドの姿がなかったのだ。

 

そこでアルフォンスは気付く。

 

土壁の側に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に。

 

 

「まさか!?」

 

 

アルフォンスが上を見上げると、()()()()()()姿()()()()()

 

 

「お前風に言えば、土遁・土柱(どちゅう)ってとこか!!」

 

 

そしてエドは両手を合わせる。

 

 

「これで(しま)いだ!」

 

 

するとアルフォンスの顔の周りに水が集まると、彼の顔を覆った。

 

 

「ごぼぼっ!?」

 

 

突然、息の出来なくなったアルフォンスは慌てる。

 

 

(まずい!?息が……息が出来ない!?)

 

 

なんとか両手で顔を覆う水をどうにかしようと藻掻くも、液体であるが故に掴む事が出来ない。

 

 

「ぐっ……ぐぼぼぼ」

 

 

(や、やばい!意識が……)

 

 

そして奮闘すること約一分……

 

 

(ごめん……将輝、真紅郎)

 

 

とうとうアルフォンスは気を失ってしまった。

 

 

「……水遁・水玉(みずたま)ってとこか?」

 

 

それを見届けたエドは直ぐ様アルフォンスを覆っていた水玉を分解すると、意識を確認する。

 

 

「よし、ちゃんと生きてるな。しかし、さすがはアルの子孫……滅茶苦茶強ぇじゃねえか」

 

 

エドは一息つく。

 

かつて、エドとアルは自分たちの世界(シャンバラ)から持ち込まれたウラニウム爆弾(後の原子爆弾)が使用されることを阻止するために旅をしていた。

 

長い旅路の末、ウラニウム爆弾が第二次世界大戦で使用されるのを阻止することには成功したものの、残念ながら改良された原子爆弾によって、日本の広島や長崎に投下されてしまう。

 

そこに罪の意識や贖罪など、色々と思う所があった二人は、日本に拠点を構え、骨を埋める覚悟をしたのだ。

 

 

(第二次世界大戦(あれ)から色々あったが、日本に移り住んだのは間違いなかったのかねぇ……)

 

 

エドは過去の事を思い出しながら、数秒ほど物思いに(ふけ)る。

 

 

「あ、いけね……まだ試合中だった!」

 

 

そしてモノリスへ近付こうとしたのだが……突如、大量のサイオン反応に気付く。

 

エドが目を向けると、そこには無数の魔法式に囲まれている達也の姿があった。




次回は達也&幹比古サイド。

では、また( `・∀・´)ノ

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