続き書けたで候。
ちょっと短いけどごめんね。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
決勝戦のステージが草原ステージと発表されると、三高の天幕は盛り上がっていた。
「やった!草原ステージだ!!」
三高の生徒達はテンションを上げる。
それは一条達選手も例外ではなかった。
「言ったとおりになったね、将輝」
「ああ」
「これで間違いなく彼らは、勝負に出てくる。遮蔽物のない草原ステージじゃ、正面からの一対一の撃ち合いに応じる以外、向こうに勝機は無いからね。たけど、その撃ち合いにはあの二人……エドワード・エルリックと司波達也が必ず出てくる」
「あの二人か……望むところだ」
「そこは僕と
一条と吉祥寺が話していると、
「ここにいたんだ、二人とも」
アルフォンスは一条と吉祥寺の二人を発見すると、笑顔で駆け寄る。
「決勝戦は草原ステージに決まったんだって?なら、僕達の力が思う存分発揮できるね」
「うん。それでアルフォンス、恐らく君の相手は、エドワード・エルリックになると思う」
「確か古式魔法『錬金術』の使い手……だったよね?」
「うん。
すると、アルフォンスは気合いを入れる。
「なら、尚更負けるわけにはいかないね」
「頼むよ。それと将輝、そうなると君の相手は自動的に司波達也になる」
「正面からの撃ち合いなら、むしろ望むところだ」
「エドワード・エルリックと司波達也。一高に勝つにはこの二人を倒すしかない。それには君達二人のコンビネーションにかかってる」
「任せとけ。だがジョージの相手は、『吉田家』の古式使いだろう。大丈夫なのか?」
「大丈夫。策ならあるよ」
「心配ないよ将輝。もしものときは僕か将輝のどちらかが、すぐに真紅郎の加勢にいけばいいさ」
「そうだな。俺達の強さを、奴らに知らしめてやろう」
そして三人は力強く頷く。
「……新人戦優勝は一高に持っていかれちゃったけど、せめて『モノリス・コード』だけは勝たないとね」
「ああ、やってやるさ」
「だね」
吉祥寺の言葉に、一条とアルフォンスの二人は強く頷いた。
一高と三高の決勝戦まで残り一時間を切っていた。
◆◆◆
一方、第一高校の天幕内では生徒達が未だに呆然としていた。
それは九島烈が一高の天幕にやって来たという超特大の衝撃が数分前にあったからである。
「み、皆……とりあえず自分達の作業に戻って頂戴」
先に立ち直った真由美の指示で、次々と気を取り直す生徒達。
各々の作業に取り掛かる。
そして周りに人がいなくなると、真由美は側にいる摩利と十文字へと話しかけた。
「二人とも、さっきのどう思った?」
「どうもなにも、あの二人の間に何かがあるのは明白だろう?」
「俺としては、九島閣下がおっしゃっていた言葉の意味も気になるがな」
十文字の言葉に二人は反応する。
「確か、『ありえない』なんて事はありえない……だったかしら?」
「そういえば……その言葉を聞いた途端、エドワードの態度が急に変わったな」
「その言葉の真意は分からん。だがこれで一つハッキリしたことがある」
すると十文字は力強く告げた。
「やはりエルリックは、例の件に少なからず関わっていると考えるべきだ」
「「っ!!」」
真由美と摩利の二人は驚く。
十文字の言う例の件とは、賢者の石エリクシルについてである。
「間違いなく、閣下は例の件について何かを知っている。そしてエルリックが例の件に何かしら関わっていると確信したからこそ、こうして様子を見に来たのだろう」
「そういえば試合に勝ったら、詳しい話を教えるって言ってたわね……」
「九島閣下の過去に、エドワードが何かしら関わっているのか……」
「かもしれん。だからこそ、九校戦が終わったら、エルリックに詳しい話を聞かねばならん」
「そうね」
「そのときは私も呼べよ」
三人は今後のことについて軽く話し合った。
試合開始時間、約十分前の出来事であった。
◆◆◆
そして試合開始時間が迫る中、エドは考え事をしていた。
そこに達也と幹比古が声をかける。
「エドワード……気になる気持ちは分かるが、今は試合に集中しろ」
「そうだよエド。なんせ相手は優勝候補の、あの三高なんだからさ」
「ああ……わりぃ」
エドは気合いを入れる。
(あの爺さんがなぜグリードの口癖を知ってるかは分からねぇ。だが、一つこれでハッキリした。この世界に
いよいよ決勝戦が始まる。
今回はリハビリがてら投稿。
次回、決勝戦開始。