魔法科高校の鋼の錬金術師   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第五十ニ話 新人戦 モノリス・コード 予選 再始動

エドが一高本部のモニターで競技を見ていると達也達がやってきた。

 

 

「「エド!?」」

 

 

「エドワードさん!?」

 

 

すぐに声をかけてきたのは、ほのかと雫、深雪の三名。

 

 

「ん?ああ……お前らか」

 

 

そして少し遅れて達也が声をかけてきた。

 

 

「エドワード、怪我は大丈夫なのか?」

 

 

「オレは大丈夫だ。怪我っつっても、ちょっとしたかすり傷程度だしな」

 

 

「……森崎達は無事なのか?」

 

 

「命に別状はねぇ。だが一週間は絶対安静だ。いくつか大きめの瓦礫を食らっちまったからな」

 

 

エドが説明すると深雪が疑問の声をあげる。

 

 

「あの規模の崩落で一週間……ですか?」

 

 

「ある程度、錬金術で瓦礫を防げたっていうのと、オレが早目に治療したのが大きかったらしい。それがなかったら全治三週間の重症だったって話だ」

 

 

するとほのかが安堵の息をはく。

 

 

「……こう言っちゃ不謹慎だけど、思ってたより怪我が軽くて安心したよ。エドもかすり傷だけみたいだし」

 

 

「まあな。不幸中の幸いってやつだ」

 

 

「でもそうなると、モノリス・コードはどうなるんだろ?」

 

 

ほのかが疑問の声をあげると、エドが答える。

 

 

「今、十文字会頭が大会委員会と折衝中(せっしょうちゅう)だ。メンバーの入れ替えを特例として認めさせようとしてるみたいだ」

 

 

「まあ、あんな事故があっちゃね……」

 

 

すると雫が発言する。

 

 

「あれは事故じゃない。四高の過剰攻撃(オーバーアタック)だよ!」

 

 

その言葉には僅かに怒気が含まれていた。

 

見かねた深雪が雫を宥める。

 

 

「雫、確証がないんだから決めつけはいけないわ」

 

 

そこにエドも発言する。

 

 

「ああ、深雪の言うとおりだ。それに雫、よく考えてみろ。いくら最下位だからって破城槌なんて殺傷ランクの高い魔法、()()()使()()()()()()()()()()使()()()()。だとしたら、四高側でも()()()()()()()()()()()()()のかもしれねぇ」

 

 

「なるほど……()()()()()()か」

 

 

すると達也がエドの言いたいことに気付いたようだ。

 

 

「そうだ。ここまで続けてあからさまに事故が起きてんだ。とても偶然とは思えねぇ。正直、四高の奴らには同情するよ……」

 

 

つまり四高側でも、あの崩落事故は予期せぬトラブルであった可能性が高いとエドはそう言っているのだ。

 

エドの言葉に雫は何も言えなくなる。

 

それからは雫も次第に落ち着きを取り戻した。

 

そしてモノリス・コードの崩落事故から数時間後、新人戦ミラージ・バットにてほのかとスバルが1位と2位を独占し、見事ワンツーフィニッシュを決めた。

 

この結果はエンジニアである達也の力が大きいことは言うまでもない。

 

そんな達也はというと、ミラージ・バットの決勝が終わって急遽、真由美から呼び出しを受けていた。

 

指定された会議室に達也が入ると、中には数多くの上級生達がいた。

 

真由美、摩利、十文字の三巨頭に、鈴音や服部、あずさといった生徒会の面子に加え、エンジニアチームの面々や、一部選手の姿もあった。

 

()()()()()()()()姿()()()()()

 

 

「司波達也、参りました」

 

 

達也は軽く挨拶しつつ、周りを見渡す。

 

 

(呼び出されたものの……あんまり愉快な話ではなさそうだな)

 

 

すると、さっそく真由美が話を切り出した。

 

 

「今日もご苦労様でした。選手の頑張りはもちろんだけど達也君の功績も大きいわ」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

真由美は微笑を浮かべながら声を掛ける。

 

 

「お陰で当校の新人戦は現在一位です。そして二位の三高とは約50ポイント差……モノリス・コードをこのまま棄権しても二位以上は確保できました。あとは三高のモノリス・コードの結果次第……とはいえ、三高はあの一条君と吉祥寺君が出場しています。負ける可能性は低いでしょうね。新人戦準優勝……それで十分だと思っていたのだけど……ここまで来たら新人戦も優勝を目差したいの」

 

 

この時点で、達也はある程度の察しがついた。

 

 

 

 

 

 

「だから達也君、森崎君達の代わりにモノリス・コードに出てもらえませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

真由美からの要請を達也は粛々と受け止める。

 

 

(そうきたか……)

 

 

そして達也は、答えの代わりに問いを投げかけた。

 

 

「質問があります。何故、自分に白羽の矢が立ったのでしょう?」

 

 

その際に達也は、エドへと視線を向けるが、エドは目を瞑ったまま、沈黙を貫いていた。

 

真由美はそのことに気付くと、苦笑いを浮かべながら、達也の説得を試みる。

 

 

「達也君が相応しいと思ったからだけど……」

 

 

「自分はスタッフな上、二科生です。それに他に出場できる選手が何人もいるはずですが。一科生のプライドはこの際考慮に入れないとしても、そんなことをすれば後々精神的なしこりを残すのでは?」

 

 

達也の言い分も最もであった。

 

モノリス・コードは九校戦の花形競技である。

 

その代役にスタッフ、それも二科生が選ばれたとなれば、一科生全体のプライドは大きな傷を負うことになる。

 

 

「それは……」

 

 

案の定、真由美も言い淀む。

 

だがそこで、思わぬ人物から待ったが掛けられる。

 

 

「甘えるな司波」

 

 

十文字だ。

 

 

「スタッフだろうがお前は既に代表チームの一員だ。チームの一員である以上、リーダーである七草の決断に逆らうことは許されない」

 

 

「しかし……」

 

 

「決断に問題があれば補佐する我々が止める。逃げるな司波。たとえ補欠であろうとも選ばれた以上、()()()()()()()()

 

 

「っ!?」

 

 

達也が怯む。

 

力があるにも関わらず、二科生だからとそれを逃げ道にするズルさのようなものを十文字に指摘されたからだ。

 

達也は目を閉じ、考える。

 

 

(二科生の……弱者の立場に甘えるなということか)

 

 

すると達也は()()()()()()()のか、閉じていた目を開けると、宣言した。

 

 

「分かりました。チームの一員として、()()()()()()()()

 

 

達也のモノリス・コードチーム入りが決定した瞬間であった。




魔法科高校の劣等生の漫画版読んでたんですけど、四高の破城槌も無頭龍の仕業みたいな描写がありました。

全く持ってスルーしてたので、気付くのに時間がかかってしまいましたはい。

次回から試合です。

では、また( `・∀・´)ノ

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