魔法科高校の鋼の錬金術師   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

続き書けたで候。

いきなり質問なのですが、皆さんには好きなヒロインはいますでしょうか?

例えばハガレンでいえば、ウィンリイにホークアイ中尉、メイにランファン、アームストロング少将、エリシアにニーナ、そしてばっちゃん。

魔法科高校の劣等生でいえば、深雪にエリカ、美月、ほのかと雫、七草三姉妹にあずさや水波、あと小野遥さんに藤林少尉と、四葉の叔母上などなど。

各々好きなヒロインがいると思います。

なぜ急にこんな話になったかというと僕にも好きなヒロインがいましてですね。

それがPS2専用ソフト『鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女』のヒロイン、ソフィという女の子なのですはい。

声優の坂本真綾さんが担当していらっしゃるのですが、なんというか癒されるんですはい!!!!Σ(゜Д゜)

坂本真綾さんは『劇場版 鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』のヒロイン、ジュリアの声も担当してらっしゃったのでかなりの俺得だったのを覚えています。

ちなみに言っとくとこのゲームかなり面白いです。

話は完全にオリジナルなのですが、完成度は高いし、何よりストーリーが面白いという。

あと歌とOPムービーが素晴らしい。

主題歌は北出菜奈さんの『悲しみのキズ』です。

気になる人は動画サイトで調べたら出てくるので見てみましょう。

ごっつええで!Σb( `・ω・´)グッ

脱線しましたな。

まあ何が言いたいかというと、この作品にソフィ出したい。

出してもいい?

いいよね!?

あ、森崎と模擬戦します。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第三十三話 森崎の実力

発足式が終わったエドは、ほのか達とは別の教室に割り当てられた。

 

彼女達と別れたエドは、一人その教室へと向かう。

 

 

「っと、まだ誰も来てねぇのか」

 

 

だがその教室には、誰もいなかった。

 

どうやら残りのメンバーはまだらしい。

 

この九校戦の説明会は、自分の担当スタッフとの顔合わせの意味も含まれている。

 

今頃、他の選出者達もそれぞれの担当スタッフと顔合わせをしていることだろう。

 

そしてエドの担当スタッフは、面識のある人物であった。

 

 

「あ!エドワード君!!」

 

 

生徒会のあーちゃんこと、中条あずさである。

 

知り合いがいたからか、あずさは嬉しそうに近寄ってくる。

 

 

「オレの担当スタッフって、あーちゃん先輩だったのか」

 

 

エドがそう呼ぶと、あずさは頬を膨らませる。

 

 

「もう!あーちゃんって呼ばないで!!」

 

 

エドはその様子を見ながら楽しげに笑う。

 

 

「なんでだよ?あんたにピッタリじゃねえか。まさに雰囲気が、あーちゃんて感じだしよ」

 

 

「エドワード君まで会長みたいなこと言わないで!あと先輩にはちゃんと敬語を使って下さい!!」

 

 

「へいへい」

 

 

「返事は一回です!うぅ……会長の呼び名がついに後輩の男の子にまで広まってしまったぁ……」

 

 

あずさはガックリと肩を落とす。

 

それはさながら落ち込む小動物の様であった。

 

だがエドはからかうことをやめない。

 

 

「気にすんなよ、あーちゃん先輩」

 

 

「また、あーちゃんて言ったー!?」

 

 

このようにエドはあずさに出くわすと、からかうことが非常に多い。

 

それは彼よりも背の低いあずさが貴重な存在だから……というのもある。

 

あとはあずさの素直すぎる性格であろうか。

 

彼女のリアクションは一々面白いのだ。

 

しかし彼とて、気にならないことがない訳ではない。

 

 

(この先輩、なんでかやたらとオレに構ってくるんだよなあ。司波兄妹にはどこか遠慮してる節があるのによ……)

 

 

CADの話題であれば、デバイスオタクである彼女は少し苦手意識のある達也とも、気後れせずに話せる。

 

しかし本来の彼女は人見知り故、慣れるには時間のかかる方なのである。

 

そんなあずさが、なぜエドにだけは気兼ねなく話せるのか?

 

 

 

それは……チビ仲間だからである。

 

 

 

あずさはエドを一目見た瞬間、どこかシンパシーのようなものを感じていた。

 

 

 

なぜなら……チビ仲間だからである。

 

 

 

真由美によくからかわれる者同士というのも大きい。

 

 

 

なんせ……チビ仲間だからである。

 

 

 

共通の話題、互いにCADの調整ができるいうのも大きいだろう。

 

 

 

とどのつまり……チビ仲間だからである。

 

 

 

と、ここであずさは本来の自分の役割を思い出す。

 

 

「ああ、そういえばこんなことしてる場合じゃなかったんだ。エドワード君、空いてる席に座って下さい。メンバーが集まったら九校戦のスケジュールやサポート内容について説明しますので」

 

 

「へーい」

 

 

エドは前の方の席に座る。

 

そして待つこと数分後、メンバーが集まり始めた。

 

そこからさらに数分後、エドを含めた五名が既に揃っていた。

 

中には他のクラスの者達もいる。

 

そして最後の一人が教室へとやって来た。

 

その人物は教室に入るなり、エドの姿を確認すると声をあげる。

 

 

「き、貴様はエドワード・エルリック!?なぜここにいる!?」

 

 

同じAクラスの森崎駿であった。

 

エドは森崎の言葉に呆れながら返す。

 

 

「……なぜって選手に選ばれたからに決まってんだろ?」

 

 

「そういうことを言ってるんじゃない!なぜこの僕が貴様なんぞと……」

 

 

「も、森崎君!あの、そろそろ説明を始めるので席に座って下さい!!」

 

 

「中条先輩……失礼しました」

 

 

森崎は苦い表情をしながらも、とりあえず席へとついた。

 

エドはそんな森崎を横目で見ながらあることを思った。

 

 

(っていうか、こいつ誰だっけ?)

 

 

エドは森崎の存在を完全に忘れていた。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

「改めて、皆さんの技術スタッフを担当する中条あずさです。主にCAD調整、訓練メニューの作成と作戦立案をサポートします。それじゃ、さっそくこれからのことについて説明しますね」

 

 

あずさは簡単な自己紹介をした後、さっそく説明へと入る。

 

九校戦は8月3日から十日間行われる。

 

本選と新人戦合わせて二十種目の魔法競技で、若き魔法師達が切磋琢磨して競い合うのだ。

 

ちなみにエドの出場する競技はアイス・ピラーズ・ブレイクと、モノリス・コードの二つである。

 

新人戦は四日目から八日目の四日間行われ、基本的に一年生はその四日間で競うことになる。

 

そしてこの組の出場選手の技術スタッフとして、あずさがサポートするのだ。

 

 

「説明は以上です。本格的な練習は明日の放課後から行いますが、特別な用事がない限りは絶対に来て下さいね。特にモノリス・コードは三対三のチーム戦となりますのでコンビネーションが鍵となります。しっかりと対策していきましょう。最後に……何か質問はありますか?」

 

 

するとここで森崎が手を上げる。

 

 

「はい森崎君」

 

 

「中条先輩……一つだけ聞かせてほしいのですが、モノリス・コードのリーダーは決まっているのですか?」

 

 

「はい。暫定的ではありますが、モノリス・コードのリーダーはエドワード君を考えています」

 

 

「なっ!?」

 

 

あずさの解答に森崎が驚く。

 

 

「な、なぜエドワード・エルリックがリーダーなのですか!?」

 

 

「えっと、エドワード君の成績は一年男子の中でトップです。なのでリーダーとして選ばれるのは当然かと……」

 

 

「くっ……」

 

 

すると森崎はエドへと視線を向ける。

 

 

「認めない!僕は認めないぞエドワード・エルリック!未だに二科生なんぞと仲良し小好ししているお前を……お前なんかを……リーダーとして認める訳にはいかない!!」

 

 

「いや、何言ってんだよお前……」

 

 

エドは呆れたように返す。

 

エドはこのときまだ知らなかったが、森崎もモノリス・コードのメンバーに選ばれていたのだ。

 

ちなみに最後のメンバーもA組の男子である。

 

そして森崎は大声で言った。

 

 

 

 

 

 

「勝負だエドワード・エルリック!どちらが上か、この際ハッキリさせてやる!!」

 

 

 

 

 

 

突然の森崎の宣戦布告に、さすがのエドも呆気に取られるしかなかった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

ところ変わって実技棟の第三演習場。

 

ここはかつてエドと達也が、服部と模擬戦をした場所でもある。

 

エドと森崎はそこで向かい合っていた。

 

他にも騒ぎを聞き付けてやってきたほのかと雫、達也に深雪、あずさから連絡を受けた真由美と摩利、十文字と服部の姿もあった。

 

ちなみに鈴音は用事があるためいない。

 

真由美はあずさに質問する。

 

 

「それであーちゃん、どうしてエドワード君と森崎君が急に模擬戦をすることになったの?」

 

 

「それがそのぅ……森崎君、エドワード君がモノリス・コードのリーダーに選ばれたことが納得できないらしくて」

 

 

「それでどちらがリーダーに相応しいか実力で決めよう……ということになったのか?」

 

 

「はい……」

 

 

摩利が確認するように聞く。

 

あずさは模擬戦を止められなかった責任を感じているのか、縮こまっていた。

 

真由美は落ち込むあずさの頭をゆっくりと撫でる。

 

 

「……起きてしまったものは仕方がないわ。あの二人には模擬戦で白黒つけてもらうしかないでしょう」

 

 

「七草の言うとおりだぞ中条。遅かれ早かれ、このような事態になっていたかもしれないんだ。ここは様子見しかあるまい」

 

 

「……はい」

 

 

真由美と十文字がフォローを入れる。

 

 

「ではこれより森崎駿、エドワード・エルリックによる試合を行う」

 

 

審判の服部が説明する。

 

ちなみに生徒会長と風紀委員長の承認があれば、試合は認められる。

 

 

「相手を死に至らしめる術式並びに回復不能な障碍(しょうがい)を与えるような術式は禁止。直接攻撃は相手に捻挫以上の負傷を与えない範囲であること。武器の使用は禁止。素手による攻撃は許可する。勝敗は一方が負けを認めるか、審判が続行不能と判断した場合に決する」

 

 

エドは首をグキグキとならしながら柔軟しつつ、森崎は目の前のエドを睨み付けながら説明を聞いていた。

 

 

「うぅ……大丈夫かなエド」

 

 

その様子をほのかはハラハラしながら見守っていた。

 

 

「エドなら大丈夫。エドは誰にも負けない」

 

 

そんなほのかを雫が慰める。

 

 

「雫……そうだよね。エドが負ける筈ないもんね」

 

 

「うん」

 

 

二人の会話を聞きつつ、達也は呟く。

 

 

「まさか発足式が終わった直後にこんなことが起こるとはな。ほのかの心配事が見事に当たってしまった訳だ」

 

 

「森崎君は……一体何を考えているのでしょうか?」

 

 

深雪は森崎の方を一瞥しつつ、達也へと視線を向ける。

 

 

「恐らく森崎にとって譲れない何かがあるのだろう。それに森崎はどこかエドワードを敵視、いや()()()している節がある」

 

 

「特別視……ですか?」

 

 

「ああ、四月の放課後に森崎達と揉めたことは覚えているか?」

 

 

「はい」

 

 

「あれが原因かは分からないが、森崎が()()()()()()()()()()()()()()にはなった筈だ」

 

 

エドと森崎は開始戦に立つ。

 

 

「それでは双方、構えて……始め!」

 

 

そして試合が始まった。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

エドは森崎に目を向ける。

 

 

(目の前のこいつが何を考えてるか分からねぇが……まあ、売られた喧嘩は買うだけだ)

 

 

森崎はエドにひたすら厳しい視線を向ける。

 

エドとしてはなぜそんな視線を向けられるのかよく分からなかったが、彼としては振りかかる火の粉は払うだけだ。

 

そしてエドは自身の右手と左足に視線を向ける。

 

 

(機械鎧(オートメイル)型CADを使う訳にはいかねぇな……)

 

 

エドの機械鎧(オートメイル)は真理が餞別(せんべつ)として送った特別製の汎用型CADである。

 

だがこのCADは学校の許可を得ていない、いや申請すら出していないため、このCADを使えば十中八九反則負けになってしまう。

 

彼としてはそれでは面白くない。

 

続けてエドの視線は左手につけている腕輪型CADに向けられる。

 

 

(この腕輪型CADと、錬金術でやるしかねぇ)

 

 

実際のところエドの力量を考えれば、錬金術だけでも十分戦えるのだが、彼は攻撃魔法を使用することにもそろそろ慣れていかねばならないと感じていた。

 

今回の模擬戦は、彼にとってその実施テストも含まれていた。

 

エドと森崎は開始戦に立つ。

 

 

「それでは双方、構えて……始め!」

 

 

そして試合が始まった。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

(エドワード・エルリック……古式魔法『錬金術』の使い手)

 

 

森崎は右手のホルスターに拳銃型CADを入れ、左手に腕輪型CADをつけていた。

 

彼は二個のCADを扱うスタイルなのだ。

 

森崎は思考する。

 

 

(奴の『錬金術』は両手を合わせることで発動する。その発動スピードは、並の魔法師を軽く凌駕する。つまり、奴に勝つためには魔法を発動させる隙を与えず、ひたすら攻撃を繰り出すしかない。そして僕には……それができる)

 

 

森崎家は、百家支流の家系である。

 

その本業は現代魔法の研究で、魔法そのものの技術よりCADの操作技術を研鑽することで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()である。

 

つまり相手が魔法を使う前に倒すことに長けている。

 

そして彼には二年間のボディーガードとしてのキャリアもあり、実戦にはかなり慣れていた。

 

森崎自身、突出している物はない。

 

魔法式の構築速度は速いものの、魔法式の規模、事象干渉力は平凡であると自覚している。

 

だが彼は並々ならぬ努力を持って、この第一高校に入学してきた。

 

その努力の成果は、試験の結果に如実に現れている。

 

その証拠に九校戦の代表選手にも、しっかりと選ばれている。

 

だからこそ、彼は自分の実力に自信を持っていた。

 

自身の実力に誇りを持っていた。

 

だが目の前の金髪の少年にその誇りを、かつて粉々に砕かれてしまった。

 

 

(僕は負ける訳にはいかない。自分の実力に誇りすら持たず、実力で劣る二科生とノウノウと遊んで暮らしてるこんな奴を……断じて認める訳にはいかない)

 

 

正直なところ、自分より成績が劣っている者を見下すことで自身のプライドを支えようとする子供っぽい部分が無ければ……短所となっている自分と他人を比べ過ぎるところがなければ……森崎はもっと伸びる素質を持っている。

 

だがそれに気付けるかどうかは……

 

自分次第である。

 

 

「それでは双方、構えて……始め!」

 

 

そして試合が始まった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

先手は森崎からであった。

 

森崎は拳銃型CADを抜かずに魔法を発動させる技術、ドロウレスを使用する。

 

ドロウレスとは、ホルスターに入れたまま魔法を使用することで特化型CADの照準補助システムなどの補助機能を使わずに、魔法を発動させる高等技術である。

 

驚くべきことにその発動スピードは、あの服部をも凌駕していた。

 

 

「くらえ!」

 

 

森崎は空気の塊を移動させる攻撃魔法『風槌(ふうつい)』を発動させる。

 

 

「!?」

 

 

エドは咄嗟に身体を捻り、風槌をかわす。

 

そして両手を合わせて錬金術を発動させようとするが……

 

 

「させるか!」

 

 

新たに放たれた幾つもの風槌がその発動を阻む。

 

 

「ちっ!?」

 

 

エドは放たれる風槌を見極め、バックステップでかわしていく。

 

それと同時に左手につけているCADを操作し、空気の圧縮弾『エア・ブリット』で相殺していく。

 

すると森崎は魔法をキャンセルすると、腕輪型CADで自己加速術式を発動。

 

エドの前から姿を消す。

 

だが錬丹術の応用である気配感知で、エドは森崎の居場所を既に特定していた。

 

 

「後ろ!……って、うお!?」

 

 

そしてエドは振り返りながら錬金術を発動させようとするが、飛んできた魔法によって再び発動を封じられる。

 

それはドライアイスであった。

 

エドは飛んできた魔法を転がりながらかわす。

 

そして体勢を立て直すと、そのまま走る。

 

 

「でぇえええええええ!?」

 

 

彼の後ろから爆発音が響く。

 

エドの後ろに回り込んだ森崎はクイック・ドロウの技術を使用して、ドライ・ブリザードの連射を放っていたのだ。

 

ちなみにクイック・ドロウとは、魔法発動を素早く行う為のCADの操作技術である。

 

簡単に言えば早撃ちだ。

 

森崎家はドロウレスとクイック・ドロウ……早撃ちの使い手で有名なのだ。

 

 

「くそ!錬金術を使う暇がねぇ!?」

 

 

エドは森崎の周りを走りながら、必死にドライ・ブリザードをかわしていく。

 

あのエドが追い詰められている状況に、見学している達也達も驚いていた。

 

 

「森崎の奴、エドワードに魔法を一切使わせずに勝つつもりのようだ」

 

 

「ドロウレスにクイック・ドロウ……森崎家の本領発揮といった所でしょうか」

 

 

達也と深雪は冷静に分析する。

 

 

「し、雫~!エドがピンチだよ~!!」

 

 

「森崎君……まさかここまでだったなんて。実技試験四位は伊達じゃなかった」

 

 

ほのかはハラハラしながら、雫も少しだけ驚きながら見守る。

 

 

「あのはんぞー君に勝ったエドワード君が一方的に……?」

 

 

「も、森崎君凄いです……」

 

 

「だがエルリックの身のこなしも中々の物だ。森崎の早撃ちに身体能力だけで対応している」

 

 

真由美とあずさは純粋に驚き、十文字は腕組みをして様子を見ていた。

 

 

「どうしたエドワード・エルリック!お前の強さはこの程度か!だったら素直に負けておけ!!」

 

 

「好き勝手言いやがって!調子に乗るのもいい加減にしやがれ!!」

 

 

エドは攻撃をかわしつつ、CADを操作し、ある魔法を使用する。

 

するとほのかが声をあげた。

 

 

「皆さん!目を閉じて下さい!!」

 

 

ほのかの一声で、真由美達は目を閉じる。

 

そして周りが一瞬、閃光のような光に包まれた。

 

 

「ぐ、ぐぁああ!?」

 

 

森崎はその光をまともに見てしまう。

 

 

「閃光魔法……目くらましか」

 

 

達也が呟く。

 

すると森崎は照準を見謝ったのか、ドライ・ブリザードが外れてしまった。

 

 

「今だ!」

 

 

その隙をついてエドは両手を合わせて錬金術を発動させる。

 

 

 

パンッ!

 

 

 

バシィ!!

 

 

 

「くっ……くそ!」

 

 

直後に森崎は目をこすり、なんとか視力を取り戻す。

 

だが時既に遅かった。

 

 

「こ、これは……大砲!?」

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「まだやるか?」

 

 

エドの一言に森崎は悔しそうに呟いた。

 

 

「僕の……敗けだ」

 

 

ここに勝敗が決した。

 




次回は真由美さん憂鬱の巻です。

では、また(・∀・)ノ

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