やってしまった。
魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女を見終わった後に思い付いてついつい書いちまった。
見切り発車も良いところですね。
まぁ、ぼちぼち書いていきます。
それでは、どうぞ( *・ω・)ノ
第一話 ある錬金術師の終わり
─────錬金術
それは物質を理解し、分解し、再構築する技術及び学問である。
物質の構成や形を変えて別の物に作り変える技術であり、理論体系を扱う学問の一つである。
錬金術を行使するには、基本的に錬成陣と呼ばれる物が必要である。
この錬成陣にエネルギーを流すことによって術が発動する。
万能にも思えるこの技術にもいくつか制限が存在する。
それが等価交換である。
無から物質を作り出したり、性質の違う物を作り出すことは不可能である。
例えば、水から石を作り出すことはできない。
火から鉄を作り出すことはできない。
土からダイヤを作り出すことはできない。
錬金術を使用するには必ずその
物質の構成元素や特性を理解し、物質を分解し、そして再構築するという3つの段階を経なければならない。
それを操る術を持つ者を人は錬金術師という。
◆◆◆
ピッピッピッピッ…………
ある一人の老人の命の灯火が消えようとしていた。
「
「そうだよ!死ぬなじいちゃん!!」
「死なないでおじいちゃん!!」
金髪の老人、エドワード・エルリックは三人の
そして、その周りには彼の家族と思われる大人が何人もいた。
皆が涙を堪えながら……ベッドに横たわる彼の様子を見ていた。
そんな中、エドワードの中で今までの記憶が走馬灯のように思い出されていた。
(
エドワードが弟と
彼は
彼の愛した妻ウィンリィは先に旅立ち、最愛の弟アルフォンスも既にこの世にはいない。
妻と弟は数年前に亡くなった。
共に長生きし天寿を全うしたのだ。
エドワードとアルフォンス、ウィンリィに似ている三人の曾孫達は泣きながらベッドに横たわるエドワードを見る。
エドワードは左手で曾孫達の頭を優しく撫でた。
彼は右手が義手であるため曾孫達を撫でるときはいつも左手でと決めていたのだ。
だが……撫でることも段々辛くなってきた。
(ああ……段々
エドワードの瞼が段々と重くなっていく。
それと同時に曾孫達を撫でていた左手にも力が入らなくなる。
「曾じいちゃん!」
「じいちゃん!」
「おじいちゃん!」
三人の曾孫達もエドワードの変化に気付き、小さな手で彼の左手を精一杯握る。
(……泣くなお前ら。死にづらいだろ……。まぁ……でも……悪くない人生だった)
そして彼はどこか満足したような笑みを浮かべながら…ソッと目を閉じた。
ピーッ……
エドワード・エルリックは静かに息を引き取った。
そして再び目を開けると真っ白な空間にいた。
「…………………………………………は?」
すまぬ。
始まりということでかなり短いですはい。
次回はもう少し長くなる予定。
では、また(・∀・)ノ