もう一人のろくでなし魔術講師   作:宗也

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オリジナル要素が含まれてます。


第2話

「そいつらに聞くことなんて何もないわ。」

 

オッス、オラハヤト!!銀髪との決闘から3日、俺とグレンはダラダラと授業をしてるぞ。今はリンがグレンに質問しようとしていた時に銀髪が見下した感じで言ってきたぞ。

 

「えっ!!でも!!」

 

「何せそいつは、魔術の崇高さも偉大さも何一つ理解してないんだから。」

 

崇高と偉大ねぇ。本当にこのクラスの奴等はお子ちゃまだな。グレン、何か反論してくんねぇかなぁ。

 

「魔術ってどこが崇高でどこが偉大なんだ?」

 

「確かにグレンの言う通りだな。銀髪、答えてくれよ。」

 

俺らがそう言った時、銀髪は得意そうな顔をして立ち上がった。

 

「フン!!何を言うかと思えば。魔術はこの世界の真理を追究する、いわば神に近付くに等しい尊い学問よ。そんなこともわからないのかしら?」

 

「なるほどねぇ、で、魔術は何の役に立つんだ?」

 

おっ、珍しくグレンが食い下がるな。こりゃ面白くなってきたぞ!!

 

「魔術は、その、あれよ。色々と役に立つのよ!!」

 

「色々って具体的には?」

 

グレンにそう突っ込まれて銀髪は口をごもごもさせる。やっぱりこいつらアホだ。

 

「魔術は普通に生きていれば見ることはない。現にここ以外の人がどれだけ魔術を知っている?魔術が本当に役に立つのか疑問に思うのは俺だけか?」

 

「ハ、ハヤト先生はどう思ってるのよ!?」

 

俺に振るな銀髪、顔を見るからして助け船を出してほしいってか。やだね!!

 

「グレンと一緒だ。例えばライフ・アップ。これは体の治癒能力を上げる魔術だが、別にそんなものなくても医者とかに見せればいいだろ?ここの学院外でライフ・アップを使って驚かれたりしなかったか?」

 

「ハヤト、あまり銀髪を虐めるな。悪いな、魔術はちゃーーんと役に立ってるぜ。」

 

グレンはニヤニヤしながら銀髪を見る。グレンがニヤニヤしている時って安心出来ないんだよな。

 

「人殺しのな!!」

 

グレンがそう言った時、クラスの奴等の顔に緊張が走った。

 

「剣術で一人殺す間に魔術は何十人と殺せる。これほど人殺しに長けた術は無いぜ?しかも安全な位置から殺せる、自分がケガをしなくていい。まさに人殺しの為に造り出されたと言っても過言じゃねえだろ?」

 

「ち、違うわ!魔術はそんな、そんなものの為に造られたんじゃないわよ!!」

 

「違わねえよ。」

 

銀髪の必死の反論をグレンは冷酷な目で抑える。グレン、よく言ったな!!

 

「このアルザーノ帝国が他国から魔導大国と呼ばれる意味は何だ?“帝国宮廷魔道士団”なんて物騒な連中がいる理由は?」

 

「で、でも!!魔術は!!」

 

「何度も言わせんなよ?お前らはどうして学習する魔術が攻撃用の物が多いか考えたことはあるのか?それはな、殺戮に特化した人殺しの術だからだ!!才能さえあれば簡単に人を殺せるんだ!!何処までも血で汚れたロクでもな。」

 

パァン!!

 

「何しやがる?」

 

銀髪が涙目になりながらグレンをひっぱたいたな。グレンの言ってる事がどうしても認めたくないってか。

 

「ハヤト先生は、グレンと一緒の気持ちですか?」

 

「あぁ、そうだ。魔術は人殺しの術。お前らが夢見ている術とはかけ離れてるんだよ。それに気付けよガキ供。」

 

「アンタらなんて、大っ嫌いよ!!」

 

そう言い銀髪は涙を流しながら教室から出ていった。

 

「気分が乗らねぇ、ハヤト、後は任せた。」

 

「わーったよ。」

 

グレンも叩かれた頬を擦りながら教室から出ていく。

 

「いい機会だ、俺やグレンの言った事を否定したい奴はいるか?」

 

「はい。」

 

「お前はルミアだったか、言ってみろ。」

 

「魔術は何も人殺しの物だけではないと思います。現に魔術のお陰でここの都市は栄えています。」

 

ほうほう、魔術のお陰で栄えている、か。

 

「なるほど、確かに魔術のお陰でここの都市は栄えている。けどそれは子供の考えだ。何故だか分かるか?」

 

「そ、それは……。」

 

「魔術で建物が増えていった?それは違う。建築士が頑張ったから建物は増えた。魔術で人口が増えていった?それも違う。農家や医者が頑張ったから人口は増えた。」

 

ったくグレンの奴、後処理を俺に押し付けやがって。今月の給料いくらかかっさらってやる。

 

「魔術は、戦争で勝つためにしか役に立っていない。何故軍用魔術ってのが出来たのか考えてみやがれ。」

 

「で、でも!!ライフ・アップとかがあるじゃないですか!!あれは人殺しの為に造られたものではないはずです!!」

 

まだ食い下がるかルミア。俺はもうここから抜け出したいんだよ!!黙っててくれよ!!

 

「そうだな、ライフ・アップは人殺しの術ではないな。でもあれはより人を殺せるようにサポートする術だ。」

 

「そ、そんなことありません!!」

 

「はぁ、じゃあ答えを言ってやるよ。何故怪我だけでなく、病気も治せる魔術がない?何故土地を元気にする魔術がない?何故人を助ける魔術が少なくて、人を殺す魔術の方が多いんだ?」

 

俺がそう言うとルミアは黙りこんだ。

 

「お前らは魔術の良いところしか見ていない。物事には良いところと悪いところがある。魔術もそれに当てはまる。だからガキなんだよお前らは。」

 

もう耐えられねぇ、俺も出ていこう。

 

「今日はもう終わりだ。」

 

さて、グレンの奴でも探しに行こうかねぇ。

 

*******

 

「はぁー、俺やっぱりこの仕事向いてねぇよ。」

 

あの後、グレンを探したけど見付かんなかった。見付けたらアイアンクローをかましてやろうと思ったのに。

 

「屋上で頭を冷やしてみたけど、流石にちと言い過ぎたかな?」

 

まだあいつらは夢を見ていてもいい年頃なのに、俺やグレンの価値観を押し付けちまったなぁ。

 

「この仕事やーめた。セリカには申し訳ないけど、土下座すれば許してくれるっしょ。」

 

さて、帰ったら新型の土下座でも考えねえと。ん?準備室にいるのは、グレンとルミアか。

 

「グレンがアドバイスしてるな。あれは、魔力円環陣か。」

 

おっ!成功したな。ルミアは喜んでいて、グレンは何かを思い出してるな。

 

「まあ、俺には関係ないし。」

 

さて、帰るか。今日でこの景色も見納めかな。

 

「待ってください先生。」

 

「ん?なんだよ?」

 

屋上の扉が開かれて、そこにいたのはテレサだった。こいつは意外な奴が来たな。

 

「先生って本当は魔術が大好きなんですよね?」

 

「どうしてそう思ったんだ?」

 

「魔術は人殺しの術だ、って言っていた時の先生の表情がとても悲しくて辛そうな表情をしていましたから。」

 

っち、俺そんな表情をしていたのかよ。顔に出さねえようにしていたんだけどなぁ。

 

「大丈夫ですよ、私とルミアさん以外気付いていませんから。」

 

テレサはそう言いながら俺の近くにやって来る。

 

「そーかそーか。で、それだけを言いに来た訳じゃないんだろテレサ?」

 

「はい、先生はこの学院に来る前は何をしていたんですか?」

 

単なる興味本位か?それとも違うことか?あーもう!!テレサの表情からじゃわかんねえ!!

 

「引きこもって毎日ダラダラと過ごしていました!!」

 

「えっ?引きこもりですか?」

 

「学院のセリカって野郎がいるだろ?あいつから半年分の生活費をもらってたからそれを使って引きこもってたのさ。要するにセリカの脛をかじってたのさ。」

 

まあ、穀潰しだけにはなりたくなかったから。格安でボロボロのアパートに住んでたんだけどな。

 

「半年、それよりも前は何をしていたんですか?」

 

っち、思い出させんなよ。胸糞わりい。

 

「……終わり終わり。俺の過去を掘り返すのは終わりだ。今度はこっちから質問するぞ?」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

「お前らって何でそんなに魔術に必死なんだ?たかが魔術ごときに本気になりすぎだろ。」

 

どうしてあそこまで本気になるのかがわかんねーなぁ。

 

「私は、ルミアさんの夢みたいに、本気で魔術を人の為にしたいと思ってるんです。」

 

「ふーん、本気でねぇ。」

 

「そのために、魔術を深く知りたい。恩返ししたい人がいるんです。」

 

恩返しねぇ、なんだそりゃ?

 

「私の親は貿易商なんです。それで3年前に、ある闇商人に拉致されて奴隷市場に売られそうになったんです。」

 

ふーん、奴隷市場に売られそうになったねぇ。

 

「その時に、正義の魔術師が現れて、私を助けてくれたんです。その人は次々と闇商人達、それに闇商人の仲間の魔術師も殺していったんです。」

 

「……。」

 

「とても恐ろしかった。でも、あの人に助けられて思ったんです。人が魔術の道を踏み外したりしないように導いていける人になろうって。」

 

あれ?なんか、んん?前にそんな事件を解決したような?

 

「だから、もっと魔術の事をよく知ろうって。そんな道を歩んでいけば。」

 

そう言いテレサは俺の隣に来て、顔を上げた。これ俺の顔を見てるのか。

 

「いつか、あの時の人が現れて、お礼が言えるんじゃないかって思ったんです!!」

 

はぁ、そうか。そういうことか。

 

「もう駄目だと思って泣いていた私を助けてくれて、そして魔術師という夢を与えてくれた、あの人に。」

 

「お前、まさかな。」

 

「どうかしましたか?」

 

テレサは頬に手を当ててきょとんとした表情になった。やべっ、可愛いな。

 

「いや、なんでもねえよ。んじゃ、俺は帰るからな。」

 

「あと先生、後でシスティーナさんやルミアさんに謝っておいてくださいね。」

 

そう言いテレサは俺に微笑んで、屋上の扉の方に向かっていった。

 

「……あいつ意外と見てるよな。抜け目がないっつーかなんつーか。」

 

やれやれ、これはもうやるしかねえな。

 

******

 

「昨日はすまんかった。」

 

「昨日はどうもすみませんでした。」

 

翌日、俺とグレンは銀髪やクラスの人に向かって謝った。グレンは頭を下げた。俺?俺は土下座ですよ。

 

「確かに俺は魔術が嫌いだが、昨日は言いすぎた。ええと、その、悪かったな白猫。」

 

「俺も言い過ぎた、すまん。」

 

俺とグレンはそう言って教壇の方に行く。

 

「それでは、授業を始める。ハヤトは俺のサポートだ、分からないところはハヤトに聞いてくれ。」

 

「んじゃ、始める前に全員に言っておく事がある。お前ら本当にアホだよな。」

 

「ハヤト、アホじゃないだろ。バカの方が正しいだろ。バカ。」

 

「バカって言うなよグレン!!バカって言った方がバカなんだぞ!!」

 

「今バカって言ったから認めた事になるぞハヤト。」

 

グレン、言わせておけば!!

 

「「バーカ!!アーホ!!ドジ、マヌゲボォ!!」」

 

「早く授業を始めなさいよバカ!!」

 

「システィーナさんの言う通り、授業を始めてくれませんか?」

 

痛ってぇ、教科書投げんなよ。グレンにはシスティーナ、俺にはテレサの投げた教科書が頭にぶつかった。

 

「へいへい、まあつまりだ、お前らは魔術のことをなぁーんにも分かっちゃいない。いや、わかったふりをしている。」

 

「ハヤトの言う通りだ。じゃ、まずはショック・ボルトからやってくぞ。」

 

ショック・ボルト、初歩の魔術だな。

 

「ショック・ボルト?ショック・ボルトの略式詠唱も出来ない三流魔術師に教えられたくありませんね。」

 

なんだこの男眼鏡、名前は確かギイブルだったな。こいつ慢心してやがるなぁ。

 

「そして、そこのハヤト先生もどうせ三流魔術師なんでしょう?」

 

「それを言われると耳が痛いな。否定も弁解も出来ない。グレン、続けて。」

 

「俺も耳が痛い。俺には略式詠唱の才能が全くないからなぁ。」

 

ないじゃなくて、マイナスを振り切ってるけどなグレン。

 

「まあその話は置いといてやってくぞ。雷精よ・紫電の衝撃以て・撃ち倒せ。」

 

グレンはそう言いドア目掛けて電気の力線を放つ。まあ、これは基本だな。

 

「三節詠唱からですか。」

 

「そんなもの、とっくに極めておりますわ。ショック・ボルトなんて。」

 

「そうか、じゃあ聞こう、今は三節詠唱だったが、四節詠唱になったらどうなるかわかるか?んじゃ、ギイブル。」

 

俺は男眼鏡に指を指して当てる。流石に分かるだろう。

 

「その呪文はまともに起動しませんよ。必ず何らかの形で失敗しますね。そんなこともわからないんですか?」

 

「んなこたぁ、わかってんだよ。俺はその失敗の形がどうなってるかって聞いてんの。」

 

「そんなもの、ランダムに決まってますわ!!」

 

ん?さっきのショック・ボルトを極めたって言ってたウェンディか。

 

「ランダム?ブハハ!!お前極めたんじゃなかったのか?ププッ!!」

 

「ぐっ!!」

 

俺に指摘されてウェンディは黙ったな。他は、だんまりか。

 

「なんだよ全滅かよ、じゃあグレン。答えを言ってやってくれ。」

 

「わーったよ。答えは、右に曲がるだ。」

 

そう言いグレンは黒板に向けて詠唱を始める。ん?ちょっとまて、その位置は!!

 

「雷精よ・紫電の・衝撃以て・撃ち倒せ。」

 

「おまっ!!」

 

グレンの放ったショック・ボルトは黒板に向かったが、黒板に当たる直前に右に曲がって俺に向かってきた。

 

「どぉぉぉあ!!」

 

俺はその場でブリッジをしてショック・ボルトを避ける。あの野郎!!

 

「グレン!!俺に当てる気だっただろ!!」

 

「ちなみに、四節ではなくて、五節にするとだな。」

 

「聞けや人の話!!」

 

そう言いグレンは俺の方に向けてショック・ボルトを放つ。だから俺に向けるな!!

 

「射程が落ちる。一部を抜かすと威力が下がる。極めたって言うならこれくらい知っておかねえとな。」

 

「グレン、後で覚えておけよ?」

 

お前は俺を怒らせた。後でたっぷり仕返ししてやる。

 

「要するに、魔術ってのは要は高度な自己暗示なんだ。呪文を唱える時に使うルーン語ってのはその自己暗示を最も効率よく行える言語だ。人の深層意識を変革させ世界の法則に結果として介入する。魔術は世界の真理を求める物じゃねぇんだよ。魔術はな、人の心を突き詰めるもんなんだ。」

 

うんうん、グレンの言う通りだ。グレンはやる気を出せば凄い奴なんだよな。

 

「と言われても想像出来ないんですけど。」

 

「そりゃそうだよなルミア。口だけの説明で言葉ごときが世界に介入するなんて言っても想像出来ないよな。じゃあそうだな、おい、白猫。」

 

「私にはシスティーナっていう名前があります!!」

 

グレンに猫って言われてるな。ひょっとして、あいつと重ね合わせているのか?

 

「愛してる。一目見た時から、お前に惚れていた。」

 

「はにゃ!?」

 

おーおー、システィーナの顔が真っ赤になったな。今黄身をシスティーナの顔に当てれば目玉焼き出来るかな?

 

「はい注目ー。白猫の顔が見事真っ赤になりましたね~。言葉ごときがこいつの意識に影響を与えたワケですよ。」

 

騙されたなシスティーナ、可愛そうだが、これも白猫の定めなのだぁ!!

 

「言葉で世界に影響を与える。これが魔術のうがっ!?教科書投げ付けんなバカ!!」

 

「馬鹿はあんたよ!!馬鹿馬鹿馬鹿ーー!!」

 

「ヒーヒヒヒ!!アーッハハハ!!腹いてぇ!!お前ら漫才でもしてるのかよ!!」

 

やべぇ、呼吸困難になりそう、ガチで苦しい!!

 

「いてて。まぁ、魔術にも文法と公式みたいなもんがあんだよ。深層意識を自分が望む形に変革させるためのな。それが分かりゃあ例えば、そうだな。」

 

「だからグレン!!俺の方に「まあ・とにかく・しびれろ。」撃つんじゃねえ!!」

 

もう許さねえ、マジで許さねえ!!

 

「とまあ、こんな感じに改変とか出来る。」

 

「グーレーン?人の注意を何度も無視するなんてなぁ。覚悟はできてんだろうな?」

 

「えっと、てへっ☆」

 

「んな笑顔見せても無駄だ!!神聖なる光よ集え、この名を以ちて、我が仇なす敵を討て!ディヴァインセイバー!!」

 

「おまっ!!それはだギャァァァァァ!!」

 

俺は魔法陣をグレンの上に展開し、グレンの周りに雷を落とし、それからグレンに向かって大量の雷を落とす。

 

「す、すごい。」

 

「ふぅ、すっとしたぜ。おっと、横道にそれたな。簡単に言っちまえば、魔術なんて連想ゲームと一緒なんだ。【ショック・ボルト】なら相手を痺れさせる。だからそれが連想できるキーワードを言えば、それが呪文になる。」

 

「だ、だが、そのド基礎をすっ飛ばしてこのクソ教科書で『とにかく覚えろ』と言わんばかりに呪文を書き取りま翻訳だの、それがお前らがやって来た勉強だ。はっ!アホか。」

 

そう言いグレンは小鹿のように足を震わせながら教科書を放り捨てる。

 

「今のお前らは単に魔術を上手く使えるだけの『魔術使い』に過ぎん。『魔術師』を名乗りたいなら自分に足りん物は何かよく考えとけ。」

 

「あと、常に物事について疑問を持て。人に言われたからその通りにやる。書いてあったからその通りにやるじゃ、力は付かねえぞ。」

 

「じゃあ今からそのド基礎を教えてやるよ。興味のない奴は寝てな。」

 

「じゃあ俺寝てるわ。グレン、あとは任せた。」

 

さあて、おやす「お前は黒板に文を書くんだよ!!」へいへい。

 


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