情報好きな少女の青春はまちがっている   作:銅英雄

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あけましておめでとうございます(なお1月は半分以上過ぎている)。他の小説をひっそりと投稿しつつ、新年は今執筆中で1番古く、私のハーメルン生活で原点のこの小説を書いて新年の挨拶とさせて頂きます……。

御待たせしました(待っていた人が果たしているだろうか……)!100人以上にアンケ取ったら見たいが約9割でしたので√美咲に入ります!

後書きにて本編との相違点を挙げます。

※この小説を読む時は本編のタイトルを忘れて暖かい目で読んでください。


佐野美咲A√
プロローグ 少年は絶望の淵に沈み女性は少年を必死で助ける


俺が一体何をしたというんだ……?学校に行けば周りに苛められて、家の中でも俺の居場所はない……。こんな俺が生きている意味があるのだろうか?

 

目の腐った少年比企谷八幡(ひきがやはちまん)は学校での苛めや自宅ですら疎まれた存在だった。

 

八幡(俺の人生ってなんだったんだ……?誰かに苛められる為にあったのか?誰かの都合の為にあったのか?)

 

考えながら歩いている内に俺は海に来ていた。

 

八幡(こんな季節の海はさぞ冷たいだろう……)

 

でも……もういいや。生きていても良い事は何もない。だったら来世に期待しても良いよな?

 

そう思い俺は海へと歩いている。

 

八幡(呆気なかったな……。プロのボッチが聞いて呆れる)

 

そして俺は意識を手放した……。

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sidein

 

 

 

私は今友達と海の近くまで来ている。家までの帰り道だ。

 

???1「♪」

 

???2「御機嫌ですね」

 

???1「うん!由輝子ちゃんと一緒に帰れるのが嬉しいんだ♪」

 

友達の名前は剣由輝子(つるぎゆきこ)ちゃん。年は私の4つ下だけど、数いる友達の中でも1番付き合いが長いんだよ!

 

由輝子「そう言われると嬉しいですが、他の人達はどうしたんですか?美咲さん」

 

由輝子ちゃんが私に訪ねる。自己紹介がまだだったね。私は佐野美咲(さのみさき)だよ。……あれ?誰に言ってるんだろ?まぁ良いや!

 

美咲「皆用事があるからね……。由輝子ちゃんは友達と帰らなくても良いの?」

 

由輝子「学校に友達はいませんよ。極力存在感を消していますから……。美咲さん達だけです」

 

美咲「私達の事を大切に思ってくれてるのは嬉しいけど、やっぱり友達が少ないのは寂しいよ……」

 

由輝子「下心ありきで近付く人とは御断りですね。美咲さんが言うところの『本物』の関係を築けそうにありませんから……。それは美咲さんもそうでしょう?」

 

確かにそうだね……。私は『偽物』の関係が嫌い。でも家柄が家柄だから自動的に『偽物』の関係が出来上がる。

 

別に家の仕事が嫌という訳じゃない。寧ろ将来は家の仕事を継ぐつもりでいる。だから下心を持って接してくる人達にも対応はするんだけど、そこから生まれる所謂政略結婚は嫌だな……。

 

やっぱり結婚するなら『偽物』じゃなくて『本物』が良い。

 

由輝子「だから私にとっての『本物』は美咲さん達だけです」

 

美咲「ありがとう!」

 

由輝子ちゃんは無表情な子だけど、とっても可愛いんだよね。私の一時期の支えだったよ……。それこそ私の『本物』は由輝子ちゃんだけだった。でも今は増えた。私のかけがえのない『本物』は。それだけで充分だよ。……女の子ばっかりだけどね。

 

由輝子「おや……?」

 

美咲「どうしたの?」

 

由輝子「海に誰かが入っていきます」

 

美咲「由輝子ちゃん見えるの?」

 

由輝子ちゃんは普段眼鏡を掛けてるのに……。

 

由輝子「はい。裸眼だと見えすぎますので、眼鏡やコンタクトで視力を抑えてるんです。ちなみに入っているのは男性ですね」

 

なんか由輝子ちゃんはまるで某剣道漫画の主人公の男の子みたいだね。……っていうか今の時期に海は寒いよ?

 

由輝子「……しかも服を着ています。着衣水泳という訳でもなさそうです」

 

美咲「それって……っ!?」

 

まさか自殺……?この時私の頭に一言が過った。

 

『さようなら』

 

美咲「っ!駄目!駄目だよ!!」

 

由輝子「美咲さん!?」

 

次の瞬間私は走り出した。見て見ぬふりなんて出来ない。してしまったら一生後悔するもん!

 

私は海に入り沈んでいく彼を助ける。

 

美咲(冷たい……。冷たさのあまりに意識が飛びそう……!でも彼を死なせるもんか!)

 

海の冷たさに、そこからくる寒さに負けずに私は彼を陸へ連れ戻した。

 

八幡「…………」

 

改めて男の子を見る。由輝子ちゃんと同い年ぐらいかな?

 

由輝子「彼は……!」

 

美咲「知ってるの?由輝子ちゃん」

 

由輝子「同じ学校の生徒です」

 

私の質問に答えた由輝子ちゃんは彼の心臓に耳を近付ける。

 

由輝子「……息をしていません」

 

美咲「そんな……!」

 

間に合わなかったの!?もっと……もっと早くに彼を見付けていたら助けられたかもしれないのに……!

 

由輝子「……心臓マッサージや人工呼吸をすればもしかしたら」

 

美咲「本当!?」

 

由輝子「美咲さん……?」

 

美咲「だったら私が……!」

 

そう思って彼の顔に近付けて心臓マッサージを開始した。でも彼が息を吹き返す様子はない……。なら次は人工呼吸。もう形振り構ってられないよ!

 

それから数分……。

 

八幡「がはっ!げほっ……!」

 

由輝子「息を吹き返しました!」

 

美咲「良かった……。あとは吸い込んだ水分を吐き出すだけだね!」

 

私は絶対に彼を助けてみせる……!




本編との相違点

1 ヒロインは佐野美咲(当たり前なんだよなぁ……)

2 いきなりシリアス展開(ちゃんと書けてるか不安……)

3 由輝子の視力は幻海師範並?(眼鏡orコンタクトで視力を抑えている。本編でもそうなのかは定かではない)

4 美咲は『本物』の関係に固執している節がある(本編でもそうなのかは以下略)

5 若干ガールズラブの気配あり(主に由輝子→美咲)

6 八幡は身投げしようとしていた!?(本編や原作より精神力が弱い節がある)







批判は止めてください!お願いします!何でもはしませんから!

時系列考え中。

  • 中学 戸松さんに告白後
  • 高校 ささきさんに告白後

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