つまらなくなっているかもですが、ご容赦ください。
ではよろしくお願いします。
皆さんこんにちは。剣由輝子です。とりあえずこの挨拶をまえがきで書けという突っ込みは全スルーします。
それにしても久し振りすぎて私のことはすっかり忘れてしまったのではないでしょうか?
でもまぁ無理のない話ですね。作者さんは他の作品に没頭していて、その中にはもう1つの俺ガイルもありますからね。今では私はもう過去の人間なんですね……。
ですが今日この作品に目を通してくれた読者の皆さんのためにも私こと剣由輝子が主人公している姿を是非見ていってほしいものです。
……長くなりましたが、いよいよ本編のスタートです。
由輝子(今日は八幡君の誕生日……。しかも八幡君から大切な話があるとのことです。どんな話かわかりませんが、楽しみと緊張で胸がいっぱいですね)
私はホクホクしながら今日着ていく服を選んでいます。
どれにしようか迷いますね……。余り時間はかけたくありませんが、八幡君から大切な話があるとなるといい加減な格好もできません。……まぁデートの日は服装に気合いを入れてますが。
由輝子(決めました……!今日の服装は私と八幡君が付き合って初めてのデート(本編には描写されていない)の時の格好にします)
そうと決まれば急いで支度をしましょう!
~そして~
八幡君は……いましたね。まだ待ち合わせの時間まで2時間もあるのに……。私も人のことは言えませんが、楽しみだったのでしょうか?
由輝子「八幡君」
八幡「随分早いな由輝子。……まぁ俺も人のことは言えんが」
由輝子「待たせてしまいましたか……?」
八幡「いや、俺もさっき来たところだ。今日のデートは何時もより気合いが入ってるからこんなに早く来ちまったがな」
由輝子「楽しみに……してくれたんですね」
八幡「ああ、由輝子もな。その服は確か俺達が付き合い始めてすぐのデートで着てた服だよな?」
由輝子「覚えてくれてたんですか?」
八幡「彼女のことを忘れるかよ。とても似合ってるぞ」
これは嬉しいです!初デートのことまで覚えててくれてたなんて。案外初デートのことは忘れられることが多いと情報にありましたので八幡君ならそんなことしないと思いつつ、それでも心のどこかで少しだけ警戒していましたが、当てが外れてよかったです!
……まさか自分の情報が役に立たないことを嬉しく思うとは。今までの私に聞かせてあげたいくらいですね。
由輝子「……ところで八幡君、大切な話とは一体?」
大切な話とやらが気になってデートに集中できない可能性だって決して0ではありませんから早く知りたいのです。
八幡「それは今日のデートが終わってからな」
由輝子「……焦らしますね。私としてはなるべく早く済ませてデートを楽しみたいのですが……」
八幡「……だったら俺は最後までとっておく。今日のデートのメインディッシュとでも言っておこう。少なくともマイナスにはならないはずだ」
物事を常に最悪まで考えてしまう私からすると大切な話というのがもしも……いえ、これ以上はやめましょう。メインディッシュを美味しく食べるためにも今日のデートを楽しむことにします!
由輝子「……八幡君が言うならそれで納得します」
八幡「おう、そうしてくれ」
由輝子「はい、そうします」
八幡「…………」
由輝子「…………」
八幡「プッ……」
由輝子「ふふっ……」
八幡「なんかこういうのっていいよな。由輝子と付き合うまでは何処か馬鹿にしていたが、実際自分が当事者になると嬉しくなる」
私と付き合うまでの八幡君はこういった所謂リア充と呼ばれる男女のやりとりを苦手としている印象でしたが、私と恋人になってそう思うようになってくれたのならば私も嬉しいですね。
八幡「行こう由輝子。早く来た分今日は思いっきり楽しむぞ!」
由輝子「……はいっ!」
今日という1日が最高の日になりますように!
由輝子「あっ、八幡君すいません」
八幡「どうした由輝子?」
私としたことが色々な感情が混ざって危うく言い忘れるところでした。
由輝子「……誕生日おめでとうございます!」
八幡「……LINEでこれでもかというくらいその言葉をもらったんだが」
由輝子「こういうのは直接言うものなんですよ。ましてや彼女なら当然です」
八幡「……ありがとな」ナデナデ
由輝子「……いえ///」
ふにゃ~。八幡君に撫でてもらうのは相変わらず気持ちいいです……。今の私は顔が緩みまくっていますね。
八幡「今度こそ行こう由輝子」
由輝子「はい!」
デートスタートです!
~そして~
すっかり夕方になってしまいました。デートの描写を省いたのは作者の力量不足ですね。もっと腕を上げて私と八幡君のいちゃラブを書いてほしいものです。
八幡「最後に1つ行きたい所がある。そこで話をしよう」
由輝子「……朝に言っていた大切な話ですか?」
八幡「……ああ、大切な……話だ」
由輝子「……わかりました」
八幡「じゃあついてきてくれ」
由輝子「はい」
私は八幡君に連れられてある場所へと来ました。そこに見えたのは……。
由輝子「夕焼け……ですね。とても綺麗です」
夕日が沈み始めてるので更に絶景ですね……。
八幡「ここは俺の穴場スポット……昔風に言うとベストプレイスだ」
由輝子「そうなんですね。……それで話とは?」
八幡「その前にLINEで言ったことは覚えているか?」
由輝子「はい、誕生日のプレゼントはいらないと書いてありましたね」
付き合い始めて3年弱……。毎年プレゼントを渡したのに今年になっていらないと言われたのでとても不安だったのですが……。
由輝子「もしかして今日の話に関係が……?」
八幡「ああ……」スーハー
八幡君が深呼吸をしています。余程大事な話ということがわかりますね。
八幡「……由輝子」
由輝子「……はい」
八幡「俺は由輝子に出会えてよかった。俺にとって由輝子はかけがえのない人生のパートナーだと……そう思っている。だから……」ゴソゴソ
八幡君が懐から小さい箱を取り出した。まさか……これって……。
八幡「結婚しよう。由輝子」
そう言って八幡君は私に指輪を差し出しました。所謂プロポーズです。その内容に私は思わず涙が出ました。
由輝子「…………」ポロポロ
八幡「ゆ、由輝子!?」
今の私は涙で前が見えないでしょう。嬉しくても涙は出るものなんですね。20年生きていて初めて知りました。
由輝子「……私で……いいんですか……?……私が八幡君の隣で……笑っていても……いいんですか……?」ポロポロ
八幡「……ああ、由輝子以外はいない。俺の隣で一緒にいてくれる……人生のパートナーは由輝子しかありえない」
私は未だに涙が止まりません。生きている中で今が1番長く涙を流しているでしょう。
無表情には定評があると言われていた(美咲さん曰く)剣由輝子ちゃんですが、八幡君と付き合ってからはそんなこともなくなりましたね。
由輝子「ぐすっ……はいっ……!こちらこそ……よろしくお願いします……!」ニコッ
涙を流しながらも精一杯の笑顔で私は返事をしました。
八幡「ありがとう……由輝子」
沈む夕日をバックに私達は唇を重ねました。泣いている私を見てもらい泣きをしたのか八幡君にもうっすらと涙が流れていました。
~そして~
夕日も沈み星空がとても綺麗な夜になりました。ここは星がよく見えますね。こういった天文デートもいいですね。
由輝子「八幡君、今年の誕生日プレゼントはどうでしたか?」
八幡「……最高の誕生日プレゼントだよ」
曰く今年の八幡君へ送る誕生日プレゼントは『剣由輝子と結婚すること』だそうでした。八幡君がプロポーズをして、私がOKしたらそれが自分にとっての最高のプレゼントであり、これ以上の物はないそうです。
なんだか私がプレゼントをもらっているみたいで申し訳ないですが、嬉しい気持ちが勝っていますね!
『……誕生日プレゼントとしてそれはどうなの?』って皆さんは思いますが、私はそれに『剣由輝子の全てを比企谷八幡に捧げる』というアレンジを加えました。
由輝子「もしかして八幡君が今までバイト三昧だったのって……」
八幡「ああ、この指輪を買うために今までのバイト代を注ぎ込んでな。美咲さんに店を紹介してもらったりしたんだ」
私達の薬指の結婚指輪を買うために八幡君はバイト代全額を使ったそうです。こんなに嬉しいことはありません!
八幡「……安物ですまん」
由輝子「そんなことありません。この指輪は100カラットのダイヤモンドよりも価値があります」
それは八幡君の愛情です!これはダイヤモンドなんかよりも価値のあるとても素敵な代物なのです!
八幡「由輝子が気に入ってくれてなによりだ」
由輝子「はい!私は今とても幸せです!!」
八幡「……俺もだ」
こうして8月8日は私が八幡君と本当の意味で結ばれるという最高の形で幕を閉じました。
結婚式は私の誕生日に行うそうです。今から楽しみですね!
今回はここまでです。
八幡君お誕生日おめでとうございます。
由輝子の誕生日を急遽変更しました。作者と同じ誕生日です。詳しくはこの小説の第1話を見てください。
この小説の登場人物である佐野美咲がヒロインの√を現在考え中ですが……。
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見たい
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なくてもいい
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そんなことより原作キャラの√がよか!