どーぞ。
2月上旬、そろそろバレンタインですね。スーパーの売場もバレンタイン仕様になっています。去年までは美咲さんにチョコを作っていましたが、今年は八幡君にも作りますのでいつもより楽しみです。
美咲「由輝子ちゃんなんだか嬉しそうだね!」
由輝子「そうですか?」
美咲「うん!」
美咲さんからは嬉しそうに見えるみたいですね。いつも通りにしていたつもりだったのですが、恋人にチョコを渡すという初めての経験で楽しみという気持ちが顔に出ていたのでしょうか?
美咲「今年は八幡君にもチョコを渡すんだよね?」
由輝子「はい、精一杯作ります」
美咲「由輝子ちゃんの作るチョコはおいしいから楽しみだよ!」
由輝子「もちろん美咲さんにも作ります。いつもお世話になっていますので」
美咲「うん、ありがと!」
~そして~
まずは材料からですね。チョコにトッピングするクリームと隠し味に入れるマッカン、それからー
~そして~
ふぅ、結構買いましたね。バレンタインまでまだ日はありますし、早速試作に入りましょう。
~剣家~
まずはチョコクッキーにしましょう。作るのは由比ヶ浜さんの依頼ぶりですが、まぁ問題ないでしょう。
~そして~
こんな感じですかね。たくさん作ってしまいましたが、おやつや夜食にしましょう。糖分補給は大事ですから。
クッキーしか作ってませんが、今日はここまでですね。
~翌日~
さて、今日はチョコケーキに挑戦してみましょう。ケーキを作るのは初めてですがレシピ通りに作れば大丈夫だと思いますが…。
~そして~
形は問題ないですが、少し甘くしすぎましたかね?味の調節が難しいところです。私はこの甘さでも食べられますが、人にあげるものとしてはもう少し甘さを抑えた方がいいでしょうね。
~数日後~
明後日はいよいよバレンタインですね。色々試してみましたが、チョコクッキーを作りましょう。
今日はバイトですので明日作ることにしましょう。
美咲「あっ、由輝子ちゃんこんにちは」
由輝子「おはようございます、美咲さん」
美咲「由輝子ちゃんは八幡君にどんなチョコを作るか決めた?」
由輝子「はい、チョコクッキーにします。凝りすぎずにシンプルなものにしようと考えてましたから」
美咲「そっか、私も八幡君に作ろうと思うんだ!」
由輝子「珍しいですね。美咲さんが男子にチョコを作るなんて」
美咲「そうかな?由輝子ちゃんの大切な人だもん。私にとっても大切な人だからね!」
美咲さんは男女問わずとても人気がありますが、実際に仲良くしているのはほんの数人だけですからね。男子だと八幡君ぐらいでしょうね。あれくらい仲良くなるのは。
美咲「由輝子ちゃんにも作るから楽しみにしててね!」
由輝子「はい」
美咲さんの作るチョコはとてもおいしいですから、今年も楽しみです。
~バレンタイン当日~
バレンタイン当日、私は早速八幡君の家の前にいます。
男子に渡すのは初めてですからとても緊張しますね。
八幡「おう、由輝子か。おはようさん」
由輝子「おはようございます」
こういうのは遅くなればなるほど緊張するものだと聞いたことがありますし、すぐに渡しましょう。
由輝子「八幡君、今日のために作ったチョコクッキーです。どうぞ」
八幡「…今日はバレンタインだったな。あんまりいい思い出がないから、忘れてたぜ」
由輝子「小町さんから貰わないのですか?」
八幡「ああ、小町は特に何も言ってなかったな」
後で渡すつもりでしょうか?
八幡「ありがとな由輝子」ナデナデ
八幡君が私の頭を撫でながらお礼を言います。…好きな人に頭を撫でられるのは気持ちいいですね。
その後八幡君にチョコをあげた人は学校で雪ノ下さん、由比ヶ浜さん、相模さん、川崎さん、一色さん、城廻先輩、学外で美咲さんと陽乃さん、家で小町さんと八幡君のお母様で私を含めて11個でした。
意外な人が何人かいますが、みんな八幡君にお世話になったからだと言っていましたね。
……由比ヶ浜さんが不安でしたが、本人が「ママと一緒だから大丈夫!」と言っていたので問題ないと思います。
八幡君がまた由輝子が作ったクッキーを食べたいと言ってくれたときはつい顔がにやけてしまいました。
来年のバレンタインはもっと美味しく作れるように頑張りましょう。
今回はここまでです。短くて申し訳ない……。
次回は時間が飛ぶと思います。
この小説の登場人物である佐野美咲がヒロインの√を現在考え中ですが……。
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見たい
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なくてもいい
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そんなことより原作キャラの√がよか!