~大晦日~
八幡「今年も今日で終わりだな」
由輝子「そうですね」
この1年は色々なことがありましたね。
2年生になったばかりの頃に作文のことで平塚先生に呼び出されたことから始まりましたね。内容は『高校生活を振り返って』でしたね。
そういえば八幡君もこの作文で奉仕部に入ったそうです。
この頃は八幡君のことが気になっていました。もしかしたらもう既に恋愛感情を抱いていたのかもしれません。
奉仕部という部活はこの学校で1番の有名人である雪ノ下さんがやっている部活です。陽乃さんからこの情報をいただきましたが、どこでそんな情報を手に入れることができるのでしょうか?妹が好きなんですね。
その雪ノ下さんとはこの日初めて話しますが、誰も救われないという発言には少し思うところがありました。親が県会議員みたいですが、あなた自身はただの高校生なのにそんな簡単に『救う』なんて言葉を使うなんて、その言葉の重さを全くわかっていない。というのが第1印象でしたね。
その次の日に私と八幡君にとっては初の依頼人がきましたね。同じクラスも由比ヶ浜さんでした。この時入学式の日に起きた事故の当事者がここに集結したのは何かの因果でしょうか?
由比ヶ浜さんの依頼はある人…八幡君にお礼の品、手作りのクッキーを作りたいけれど自信がないから手伝ってほしいとのことでした。
出来たのは炭のような物体でした。その後も雪ノ下さんの厳しい言葉にもめげずに彼女は頑張っていましたね。
そしてお礼にともらったクッキーは前にみた炭と何が違うのかわからないものでした。一口食べると視界が暗くなり、目が覚めたら自宅のベッドに仰向けになっていました。…由比ヶ浜さんは暫く誰かが付きっきりで料理を見た方がいいでしょうね。
その次は材木座君の依頼でしたね。小説の原稿を読んで感想がほしいとのことでした。文法は滅茶苦茶で、展開も意味がわからないものでしたが、材木座君の気持ちが、魂が伝わりましたね。…彼のこれからに期待しましょう。
それからは戸塚君のテニスの依頼に葉山君のチェーンメール、川崎さんのバイトの依頼もありましたね。…川崎さんの依頼は私は参加してませんが、彼女は家族に心配をかけたくなくてバイトをしてたそうですが結果それが弟君に心配させてましたね。
夏休みに千葉村へ奉仕部の合宿に行って小学生のサポートをしました。
そして鶴見さんが他の人達にハブにされていたので、方法として彼女の周りの人間関係を壊すという八幡君の案にはとても驚きましたが、他の案が良くないものばかりで時間もないので、案を実行しました。
結果、鶴見さんの周りはみんな1人になりました。やり方はいいものではありませんが、問題を解消するのにベストな案だと私は思っています。
花火大会で私は八幡君に告白して、恋人同士になることができました。この瞬間は人生で1番幸せかもしれません。もし八幡君に先約がいたり、告白を断られたりしたらどうなっていたでしょうか?……考えたくありませんね。
文化祭や体育祭、修学旅行に生徒会選挙と私達にとっては大きなイベントでしたね。京都デートは楽しかったですね。また行きたいです。そしてその後のクリスマスイベントは特に大変でした。企画倒れになるとこでしたから。
イベントの後に八幡君とクリスマスデートをしました。とは言っても特別なことはしていませんが…
それからは昨日までバイト続きでしたね。イベントまでシフトをいれることができなかったから働き時だと思い、せっせと働きました。
八幡「由輝子?」
今年の出来事を大雑把に振り返っていると八幡君が私を呼んでいました。
由輝子「いえ、今年を振り返っていました」
八幡「そうか…。おっ、もうすぐ年明けだな」
由輝子「そうですね」
私は八幡君の肩に寄りかかりました。なんだか甘えたい気分です。
除夜の鐘が鳴り終わり、新しい年になりました。
由輝子「八幡君、今年もよろしくお願いします」
八幡「ああ、よろしくな」
今年もいい年になりますように。
今回はここまでです。短くて申し訳ないです。
では、次回もよろしくお願いします。
この小説の登場人物である佐野美咲がヒロインの√を現在考え中ですが……。
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見たい
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なくてもいい
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そんなことより原作キャラの√がよか!