昼休み私は八幡君とベストプレイス(八幡君曰く)でご飯を食べています。
由輝子「八幡君、今日はパンですか?」
八幡「ああ」
八幡君は大体週3で購買でパンを買って食べています。
由輝子「八幡君さえよかったら私がお弁当を作りますよ?」
この提案はかなり前、それこそ付き合う前からしているのですが八幡君が私に悪いからと言って遠慮していました。
八幡「…いいのか?」
由輝子「私がしたいことです。私は八幡君の恋人ですから八幡君のために尽くします」
今は恋人同士ですから、彼氏にお弁当を作るのは普通ですよね?
八幡「じゃあ頼む」
由輝子「はい、料理は得意ですのでとびっきりおいしいお弁当を作ります」
こうして昼休みは過ぎていきました。
放課後になり、今日はバイトがないので八幡君と部室に行くことにしました。
八幡「うーす」
由輝子「おはようございます」
雪乃「こんにちは」
結衣「やっはろー!ヒッキー、ユッキー」
部室につくなり私達はそれぞれ挨拶をしました。
私と八幡君、雪ノ下さんは読書を、由比ヶ浜さんは携帯をいじっていると
コンコン
ノックが聞こえた。
雪乃「どうぞ」
平塚「邪魔するぞ」
入ってきたのは平塚先生でした。…遂に平塚先生もノックをするようになりましたか…
平塚「少し頼みがあるんだ。…入ってきたまえ」
そう言って入ってきたのは城廻生徒会長と1年の一色さんでした。
結衣「あっ、いろはちゃんだ」
いろは「結衣先輩こんにちは~」
めぐり「あ、一色さんとは面識あるんだね。…それで相談したいことがあって」
~そして~
話を要約すると次の生徒会選挙で一色さんが生徒会長候補にさせられていたらしく、当選しないようにしてほしいとのこと。
取り消しをしたくても一色さんのクラスの担任がかなり乗り気でそれが出来ないと平塚先生が語る。
八幡「やりたくないなら選挙で落ちればいいだろ」
由輝子「むしろそれしかないでしょうね」
めぐり「ただ、候補は一色さんだけしかいなくて…」
雪乃「となると信任投票ですね」
いろは「信任投票で落選って超カッコ悪いじゃないですか~」
そんな我儘言ってる場合ではないでしょう…とはいえ仮に一色さんが落選して候補が他にいないとなると別の問題が発生しますね……。
由輝子「他の候補者を見つけて、その人が選挙に勝つのが無難ですが」
八幡「そんなやる気のある奴ならもう立候補してなきゃおかしいだろ」
そうなんですよね。……いざとなったら最終手段を使うとしましょう。…この方法を使うときは八幡君に協力してもらいましょう。
結衣「でも…やってくれそうな人に当たってみれば…」
平塚「…すぐに結論は出なさそうだな。また後日にするとしよう」
雪乃「平塚先生、少しよろしいでしょうか?」
雪ノ下さんが平塚先生を呼び止める。
雪乃「今のところ勝敗はどうなっていますか?」
結衣「勝敗って?」
八幡「誰が1番人の悩みを解決するかの勝負で勝ったらなんでも言うことを聞いてくれる」
結衣「そんなのあったんだ…」
そういえば勝負の話をしてたとき由比ヶ浜さんはいませんでしたね。
平塚「そ、そうだな…最近の依頼は協力することが多いからな。みんなよくやってる感じだ。うん」
平塚先生…勝負のことを忘れてましたね?
雪ノ下さんが勝敗が余程気になるのか平塚先生をじっと見る。
平塚「はぁ…単純な結果を評価するなら剣が1歩勝るだろう。次点で比企谷といったところか…。だが、過程などを考えると雪ノ下の方が良かろう。とはいえいずれも由比ヶ浜なしでは成り立たないことも多かっただろう」
得手不得手を考えるとそんな感じですかね。
雪乃「つまりまだ勝負はついてないということですね?」
平塚「まあそういうことになるな」
雪乃「なら私達の意見が割れてもなんら問題はありませんね」
八幡「そうだな」
結衣「どう言うこと?」
由輝子「私達が同じ意見とは限りませんからね。今回みたいな依頼だと様々な分岐点があります。だから無理に合わせる必要はない、ということですよね?雪ノ下さん」
雪乃「ええ、今までは剣さん、あなたがほとんど解決してみせた。私は見ていることしか…。だから今回は剣さんなしでも解決できるところを証明したいの」
由輝子「買い被りですよ…。アフターケアは雪ノ下さんがしてくれています。私のやり方はいわゆる諸刃の剣のようなものです」
剣だけに…。ンンッ!実際は雪ノ下さんの方が安全に依頼を遂行出来ることが多いですし、コミュニティー関係の依頼だと由比ヶ浜さんの方が上手くできるでしょう。方法はともあれ八幡君は解決法に導くのがとても早い。それぞれの方法に良し悪しがあります。
由輝子「雪ノ下さんの言いたいことはわかりました。ここはチーム戦にしましょう。雪ノ下さんと由比ヶ浜さんのチーム、私と八幡君のチームで案を考えて、一色さんがいいと思うやり方で依頼を遂行するというのはどうですか?」
雪乃「わかったわ、それでいきましょう」
由輝子「決まりですね」
雪乃「由比ヶ浜さん、あなたを頼らせてもらうわ」
結衣「ゆきのん…。うん!がんばろ!ヒッキー達に負けないように!」
雪乃「ええ、もちろんよ」
由輝子「私達は先に帰りますね。行きましょう八幡君」
八幡「ああ、そうだな」
~そして~
八幡「で、考えの方は決まってるのか?」
由輝子「一応1つありますが、これは最終手段として使います。八幡君は何かありますか?」
八幡「俺は一色をその気にさせて生徒会長にさせるのがいいと思っているが…」
由輝子「問題は一色さん次第ということですね」
八幡「ああ」
由輝子「ではその案でどうすれば一色さんをやる気にさせるか考えていきましょう。ここではなんですし、そこのドーナツ屋に入りましょう」
そう言って私達はドーナツ屋に入り、注文を済ませ、席につこうとしたとき…
陽乃「おや、珍しい顔だ」
美咲「あっ、由輝子ちゃんに八幡君だ!」
美咲さんと陽乃さんに声をかけられました。
今回はここまでです。
…展開が無理矢理過ぎた気もしますが、満足しています
では、また次回で
この小説の登場人物である佐野美咲がヒロインの√を現在考え中ですが……。
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見たい
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なくてもいい
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そんなことより原作キャラの√がよか!